黐木舎



平成14年(2002年)
12月
11月
10月

 9月






11月14日(土)晴れ時々曇り
人って勝手だね。
他人の不幸を喜ぶ。
人の幸せをうらやむ。

先日も、夜中に若いご夫婦が訪ねてきた。
「宮司さん、私最近体調を崩しているんです。そのような先日、会社の同僚が私を見て言うのです」
「あなたの後ろに霊が居て、あなたに覆い被さっている。あなたの半分は死の世界に入ってるから、除霊をしてもらわないといけない」
「こんな風に言われたんだけどどの様にすればいいの、怖くて怖くて気が変になりそうです」と、泣きそうな声で言ってきました。
「ホンマや。あんたが来たとき、あなたの後ろに白髪の老人が立っていて、今悪い霊は追いやった。と、言って今帰って行ったわ。私のは霊は見えないね」
「ホントに、ホントに。今体軽うなったわ。それでやね。神さん、そう言ってた」
「言ってた。言ってた。もう気にしないように」と言った。
そうして、田舎から送ってきたという山芋二本をおいて、若夫婦は帰っていきました。
私には霊も神様も見えたわけではない。そのように言って、彼女のマインドコントロールを解く為にも、それ以上のマインドコントロールしないと、本当に病気になりかねない訳です。
後日、彼女が落ち着いたときを見計らって、私のマインドコントロールも解いてあげるわけです。

数日後、この奥様がやってきて「先日は本当に有り難う御座いました。あれから元気で旦那も喜んでいます」
「良かったね。これから変なことを言われても悩まないで。あのとき、その人に変なところに連れて行かれて、除霊と称して金品をせびられたり、変な新興宗教に加入させられなくて良かったね。気をつけて」と言うと、その奥様「宮司さんには霊の姿が見えるんですね」聞くので、私は「今だから言うけど霊の姿なんて見えないよ。今までそんな霊なんて見たことないよ。不思議な力を感じたことは幾らでもあるけどね。それが神様なのかな」と答え、私のマインドコントロール解く意味にでも「神様に手を合わせときなさい。必ず神様は守ってくれるから」と彼女にいうと、納得して帰っていきました。

本当に私は霊なんて見たことはないです。
一度は見たいと思っているのですがね。
よくテレビの特番でやっているのを見るだけで気持ち悪くなります。
このような番組を見た人が、これにほざされて、写真に変なものが写っているやらなんやら、馬鹿げています。
視聴率をとるためでしょうがね。
そこにいるタレント紛いの、祈祷師やそれに付随する宗教者には「あなた達は、弱い人間を食い物にする詐欺師か」と言ってやりたくなってしまいます。
少し前、このような番組によく出る自称僧侶が、脱税で捕まったという記事が新聞出でていましたが、この人の方が悪霊に見えてきます。
脅しのかける宗教や宗教者には気を付けてください。
その裏には何かありますから。
それではどの様な宗教や宗教者は良いかと申しますと「色々な問いに決して脅すことなく、真剣に一緒に考え導いてくれる」これが大切です。
他人の力を借りずとも、真剣に神仏に願えば必ず良き力を与えてくれると思います。

他人に変なことを言われても、惑わされないように。
人って勝手ですから、人の幸せをうらやみ、他人の不幸を喜びますから。
気を付けて。

11月20日(水)晴れのち曇り
今日は久しぶりに腹が立つことが起こった。
個人のプライバシーもあるので詳細は書かないでおくが、某所からの帰り道での出来事だ。
ある若者がやっては成らないことを無意識に私にやった。
そこで直ぐ謝ればいいものを、その男は何を思ったのか逃げた。
私はこの男を数百メートル走って捕まえて怒った。
ご存じの方もいると思うが、私は一見怖いオッサンに見えるらしい。(本当は優しいおじさんなんですが)
「コラ、何するねん。バカたれ。何故逃げるねん。エエ加減にせんか」と大きな声で叱りつけると、相手は自分が良くないことをしてるという気持ちがあるのかしれないが、「すいません」と謝るも、次に見え見えの嘘を付いた。
そこへこの同僚もやって来て仲介に入る。
そうすると仲間を得たとばかりに、この男は嘘の上塗りの嘘を付き始めると、この同僚男は、この男の肩を持ちだし自分の非を認めようとしない。
これにはいくら仏のベンベンと云われる私でも許せない。
「アホか、お前何も見てないくせに、何ぬかす。誰が見ても、考えともおかしいいやないか。すいません間違ってましたと謝るやったらエエけど、何でそんなエエ加減な嘘をつくねん」と、大人げなくまくし立てた。
私のような大男で一見強面、相手は相当怖かったであろう。
相手が震えて縮み上がっているのがよく分かる。

最終的には向こうが嘘を付いたことを認め、おこなった行為の非について謝ったので、一応の決着は付いた。
謝るのなら、直ぐに謝ればいいのにと思いながら家路に付いた。

だけど何故こんなに見え見えの嘘を付き、そうしてその嘘を正当化する為に又嘘を付くのだろう。
そのうちにつじつまが合わなくなるのは分かり切っているのに。
そんなことぐらい、大の大人なら分かるはずのに、何故分からないのだろうか。

この所の政財界や金融業界の不正隠しもしかり、国単位ので嘘を付く。嘘の代金は大きい。
正直もバカが付くのは良くないかも知れないが、嘘よりはまだましだ。
お互い正直に本音を話し合えば、もう少しましな世の中になってくるように思える。

そういってる私も、時折嘘を付く人間である。
先日も、お宮に参りに来る知人の奥さんに「この所痩せて美人になったね」と云うと。
「5キロ増えたの。だから、お参りがてら運動してるの」と叱られた。
少し太ったなと思いながらも、痩せてと嘘付いてしまったけれど、この奥さん本当に美人の愛嬌のある奥さんなんです。
こんな嘘なら許してもらえるかな。


10月11日(金)晴れ
昨日の10月10日はついぞ最近までは、体育の日としての祭日であった。
これは昭和39年(1964)10月10日から東京オリンピックが始まった日を記念して祝日制定である。
では何故、10月10日を東京オリンピックの開会日にしたか。
それは過去の天気を統計的に見て、一番晴天の多い日であるとともに、このころが一番晴れの日が続くということから決めたそうである。
その体育の日が何故か今では、年ごとに変わってしまう。
10月の第2月曜日だとか。だから今年は14日の月曜日である。
連休になるから良いというものの、体育の日の制定意義が無くなった。
何かしっくり行かない。
日本の国民の祝日は14日ある。そうして土曜日日曜日が一年で単純に一ヶ月8回あるとして96日として、110日。
要するに週休二日制とすると、一年の内30パーセントは休みと云うことになる。
これを多いか少ないかは別として、そんなに休みあるの?なんて思ってしまう。
私は日曜日しか休みがないという人の休日は62日である。
要するに2ヶ月は休みとなる。
私なんか思うのだけども、週休一日制として土曜日も働きますので、8月はバカンスとして1ヶ月休みにして下さいと。


10月10日(木)晴れ
私は4月の終わりに、はしごから落ちて怪我をした。
怪我の程度は幸いなことに、擦り傷と打撲で済んだのだが・・・・。
その時から右手が上がらない。
医者の言うのには、50肩だという。
はしごから落ちて肩を打ったことから誘発したのだろうという診察。
肩に注射をする治療に専念するが一向に良くならない。
医者のいうには「早い人は直ぐに治るのですが、一年ぐらいかかることもあります」
湿布薬はる。リハビリを受ける。
近所の人にこの事をいうと「ああ50肩。そりゃアカンわ。日にち薬やな」
こんな調子。
いつか治るだろうと、思いながら早くも5ヶ月。
一向に治る気配なし。
医者を変えようと思った私は、総合病院へ。
レントゲンを撮る。
何もなし。
そうして、注射にリハビリ。
前の医者とする事は同じ。
違うというのは少し検査が増えたかな。
初めよりは少しは手が上がるようになったものの、何かの拍子に肩に鈍痛が走る。
寝ていても、鈍痛によって2回は起きる始末。
昨日、秋祭りの支度を境内でしていたとき、氏子の方が参る。
「宮司さんどうしたの、変な格好でっせ」と云ってきた。
「肩が上がりません。50肩ですねん。医者に行ってますが、日にち薬だとか。一年ぐらい掛かるかも知れないとか」
「宮司さんと寺内鍼灸師さん知り合いなんでしょ。あそこに行きなはれ。あそこは宜しいで」
「私なっかすぐに治りました」と、云われ「そうだ一度あそこに行ってみよう」と思い早速出向く。
寺内鍼灸医院の看板を見て、扉を開ける。
「居てるか」「誰やと思たら、宮司さん。どないしゃはったん」
「50肩。治して欲しい」と云うと、早速治療をしてくれた。
針を右腕の先から肩に掛けて刺していく。
一体何本の針を刺すというのか。
数カ所「俺に何か恨みでもあるのか」と思うぐらい差し込む。
痛みが走るが我慢。
やわらモグサを針の上に付けて、火を付けて針を通じてのお灸。
熱いのではと思うが、これが何とも言えない心地よさ。
換気扇が回っているものの、部屋中はお灸も煙充満。
針を抜いてマッサージ「痛い」というと「我慢、我慢」と云われ、1時間ぐらい治療してくれたか。
肩からしこりが取れたように感じる。
「手上げてみて」と云われるままに手を上げる。
「手が上がる」と思わず云うと、寺内鍼灸師は「良かったね」の一言。
まだまだ、まあ上までとは行かないまでにも、以前よりは上がる。
「来週もう一度来て、それまで肩を上げる運動はしてや」とのこと。
それからもうすでに12時間は経っている。
まだ腕の痛みはあるが上がる。
こりゃ本物や。もっと早く行っておけば良かった。
50肩で悩んでいる人、私宛にメール下さい。
寺内鍼灸医院の電話番号教えます。


9月14日(土)曇り
何かをやり遂げると云うことは、大変なことだと思う。
一つの事をすればするだけ、その反対の重い荷物を背負うことになる。
言い換えれば、重い荷物を負うことで、物がなし得ると云うことでもあるのかも知れない。
重い荷物を背負いもしないで、自分の願望をつかみ取ることは出来ないとも云える。
物を作ることは、苦しみを知ることかも知れない。
昔の人は云った。
若く楽すりゃ、老いて苦労する。
若く苦労すりゃ、老いて楽する。
本当にその通りだ。
苦労は買ってでもしろ。若いときの苦労は身に付くとは、よく言ったものだ。
今の日本人の若者は、苦労を知らない。
今から20年後この日本どの様に成っていることだろう。
危惧するのは、私に年金があるだろうかと云うことなんだがね。


9月13日(金)晴れ時々曇り
此の戯言を書き始めて早いもので、丸3年が過ぎる。
馬鹿なことを、身勝手なこと、一寸は良いことも、しかし、これを読んだ人はホントこいつ馬鹿じゃないかと思っている居るだろう。
それでも時折、エールを送ってくれたりすると、嬉しがって調子乗ってまた書いてしまう。

今日見も知らぬ方からメールが届いた。
個人のメールなど詳しくは言えないが、黐木舎の2000年8月29日の私が脂肪腫の手術をしたときの戯言を見てのメールだという。
メールの送り主の奥様も同じ脂肪腫で悩んでるとのこと。
電話番号が書かれてあったので、電話したところ奥様が出てこられた。
詳しく私の脂肪腫切除の手術のことを話すと、大変喜んで下さった。
「先日、主人にそちらのホームページの記事を見て、気にしていたことが少し和らいでいました。そうして、今また電話を頂き安心しました」と云ったのを聞き、この黐木舎も少しは役に立ってるのかと、自画自賛。

この事に気をよくして、これからも色々な馬鹿なことを書くとするか思う。
しかし良く怠けたものだ、このページの更新は、1ヶ月の1つ割ではないか。
あぁ、もう少し頑張って書く云うが、ネタなし、種なしでは情けないかな書くことも出来ない。
まあ、何かを絞り出して、大げさに、楽しく書くとするか。