第一章 「釣り王 決定戦!」



冬だと言うのに、暖かい日射し。
男達は、車で闘いの場「泉州」へと向かっていた。

本日、2000年11月25日(土曜日)は、「釣り王」が決定する日なのだ!
ーと言っても、メンバーは3人。
先ずは「長」こと「ちひ」どの。その実力は計り知れない。別名「小物釣り名人」。
そして「鯉釣り名人」こと「もし」どの。結構よく(?)「長」と釣りに行っているようだ。
最後に「エセ釣り師」こと「おひ」。すいません。ムシを触れません...

今回の目的は「太刀魚」である。
そして、一番多く釣った者が「釣り王」を名乗ることができるのである。
ちなみに、「アジ」とか「サバ」も釣れたらいいなあ。ーと投げ用のサビキも買ってある。

16時頃に闘いの場に到着し、準備を始める。
周りには、釣り人達が糸を垂らしている。
・・・
気のせいだろうか?
周りで釣れている感じがしないのだが...

サビキで釣り始めるも、全く釣れない。
おかしい。この近辺に魚はいないのか?
「長」の「アジ(小さい魚)が釣れない所では、太刀魚もあんまり釣れない」ーと言う言葉が不安を誘う。

17時半頃。そろそろ暗くなってきたため、サビキはやめて本命の太刀魚釣りに変更。
ウキ釣りで、エサは「きびなご」。
「長」も同様に釣っていたが、途中で投げに変更。
・・・
釣れない。
我々ばかりではない。周りでもやはり釣れていない。
「もしや、この海に魚はいないのでは?」ーと言う思いが強くなってきたころ。
隣で、「太刀魚」が釣りあがった!
いるぞ!この海にも「太刀魚」はいるのだ!
やる気が少し回復。

・・・
釣れない。
「もしや、さきほどの太刀魚が、この海で最後の太刀魚だったのでは?」ーと言う思いが強くなってきたころ。
向こうの方で、太刀魚が釣りあがった!
今、来ているに違いない!
やる気が少し回復。

・・・
もう22時をまわった。
そろそろ帰ろう。

そして、「釣り王」は、決まらなかったのであった...


本日の獲物 : なし


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