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 院長は医療人(薬剤師、鍼灸師、柔道整復師)として40年以上の経験があります



慢性前立腺炎・慢性非細菌性前立腺炎

慢性非細菌性前立腺炎は、男性に多い泌尿器疾患の一つで、**慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)**とも呼ばれます。その名の通り、細菌感染が認められないにもかかわらず、前立腺や骨盤周囲に痛みや不快感が長期にわたって続くことが特徴です。

原因

慢性非細菌性前立腺炎の正確な原因は、未だ完全に解明されていません。複数の要因が複雑に絡み合っていると考えられています。

  1. 尿の前立腺内への逆流:

  2. 骨盤内の血流障害:

  3. 自律神経の機能亢進・乱れ:

  4. 骨盤底筋群の過緊張・機能不全:

  5. 神経因性疼痛:

  6. 自己免疫反応:

  7. 生活習慣:

  8. その他:

症状

慢性非細菌性前立腺炎の症状は多岐にわたり、患者さんによって個人差が大きく、症状の強さも変動することが特徴です。主な症状は以下の通りです。

  1. 疼痛(痛み・不快感):

  2. 排尿症状:

  3. 性機能障害:

  4. その他:

これらの症状が3ヶ月以上持続する場合に、慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群と診断されることが多いです。細菌感染の有無を確認するために尿検査や前立腺液の検査が行われ、細菌が検出されない場合に「非細菌性」と分類されます。治療が難しく、根気強いアプローチが必要となることが特徴です。


この疾患については数え切れないほど鍼灸の施術方法があります。
前立腺炎の鍼施術には興味があっても鍼が初めてで躊躇してしまう方

また鍼が全く苦手な方にもレーザーやTENS(電気治療器)・)手技などでできるだけ痛みのない施術で対応させていただきます。


1)鍼灸療法 一般の針より長い針を使用する特殊針法で前立腺肥大症の改善をはかります。
        また 針の苦手な方のためにレーザー針も使用します。




前立腺の鍼灸療法

慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)に対する鍼灸治療は、近年注目されており、その有効性を示唆する臨床研究や症例報告が増えています。

鍼灸の効果が期待される理由

鍼灸が慢性前立腺炎に効果をもたらす可能性のあるメカニズムは多岐にわたります。

  1. 血流促進:

    • 鍼刺激により、前立腺や骨盤周囲の血流が改善されると考えられています。血流が改善することで、炎症性物質や老廃物の排出が促進され、組織の回復が促されます。

  2. 筋弛緩効果:

    • 慢性前立腺炎では、骨盤底筋群の過緊張やトリガーポイントの形成が痛みの原因となることがあります。鍼刺激は、これらの筋肉の緊張を緩和し、痛みを軽減する効果が期待されます。特に、梨状筋やその他の臀部の深層筋へのアプローチは、坐骨神経や陰部神経の圧迫を軽減し、関連痛の改善につながると考えられています。

  3. 神経系の調整:

    • 鍼は、自律神経系(交感神経と副交感神経)のバランスを整える効果があるとされています。慢性的な痛みは自律神経の乱れと関連が深く、自律神経の調整により、痛みの閾値が上昇したり、不快感が軽減されたりする可能性があります。

    • 陰部神経など、前立腺や会陰部の感覚を司る神経への直接的な刺激(鍼通電療法など)も、痛みの信号伝達に影響を与えると考えられています。

  4. 鎮痛作用:

    • 鍼刺激により、エンドルフィンなどの内因性鎮痛物質の分泌が促進されることで、痛みが軽減されると考えられています。

  5. 抗炎症作用・免疫調整作用:

    • 一部の研究では、鍼灸が炎症反応を抑制したり、免疫機能を調整したりする可能性も示唆されています。これにより、前立腺の炎症状態の改善が期待されます。

  6. 精神的リラクゼーション効果:

    • 慢性的な痛みは、ストレスや不安を伴うことが多く、これらの心理的要因が症状を悪化させることもあります。鍼灸は、リラックス効果をもたらし、ストレス軽減を通じて症状改善に間接的に貢献すると考えられます。

臨床的なエビデンス

  • 複数の臨床研究やメタアナリシス(複数の研究を統合して解析したもの)において、慢性前立腺炎に対する鍼灸治療が、偽鍼治療や標準治療と比較して症状の改善に有効である可能性が示されています。

  • NIH-CPSI(慢性前立腺炎症状スコア)などの評価指標を用いて、痛み、排尿症状、生活の質(QOL)の改善が報告されています。

  • 特に、トリガーポイントへの鍼治療や、仙骨部・会陰部・下腹部の特定の経穴(関元、中極、会陰、中髎など)への刺鍼が有効であるとされています。

  • 電気鍼(鍼通電療法)も、より効果的な刺激として用いられることがあります。

治療期間と頻度

  • 効果を実感するまでに数回の施術が必要となることが多く、一般的には週1~2回の頻度で、数週間から数ヶ月(8~12回程度)の継続治療が推奨されています。症状の改善が見られれば、その後の治療頻度を減らしていくこともあります。

中国の文献などで前立腺肥大にG6805-2の電気針を使用する治験があります
この治療器は国内では流通していません。
出来るだけ治療効果を上げたい想いで海外から購入しています



耳のツボは探索器等を使用します。反応点に施術します。
耳の反応点 前立腺・内生殖器・睾丸など

耳の検査器(フランス製)


2)安全で無痛のレーザー治療



星状神経節近傍レーザー照射は交感神経の過緊張状態を緩和することで
症状を緩和します。







慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)に対する星状神経節近傍レーザー照射は、痛みの緩和や症状改善に有効な治療法として注目されています。これは、星状神経節ブロック注射と同様の効果を、より非侵襲的に実現しようとするものです。

星状神経節近傍レーザー照射とは?

星状神経節は、首の付け根(第7頸椎付近)にある交感神経の集まりです。この神経節は、頭部、顔面、上肢、そして一部の自律神経が関わる内臓(心臓、肺など)の機能に影響を与えます。

「星状神経節近傍レーザー照射」は、この星状神経節の近くに**低出力レーザー(特に近赤外線レーザー)**を照射する治療法です。一般的には「スーパーライザー」などの医療機器が用いられます。麻酔注射を使う星状神経節ブロックとは異なり、皮膚の上から光を当てるだけなので、痛みもなく、副作用も少ないのが特徴です。

慢性前立腺炎に対する効果が期待されるメカニズム

慢性前立腺炎は、前立腺の炎症だけでなく、自律神経の乱れ、血流障害、骨盤底筋群の過緊張などが複雑に絡み合って発症すると考えられています。星状神経節近傍レーザー照射は、これらの要因に多角的にアプローチすることで効果を発揮すると考えられます。

  1. 自律神経の調整(特に交感神経の抑制):

  2. 血流改善:

  3. 鎮痛・抗炎症作用:

  4. 免疫力・自然治癒力の向上:

慢性前立腺炎への適用について

治療の実際と注意点

慢性前立腺炎の治療は、薬物療法、生活習慣の改善、理学療法(骨盤底筋リハビリテーション)、TENS、鍼灸など、多岐にわたります。星状神経節近傍レーザー照射も、これらの治療と組み合わせて行われることで、より高い効果が期待できる場合があります。





前立腺の特殊レーザー施術





4)ソーマダイン

慢性前立腺炎/慢性骨盤痛症候群(CP/CPPS)に対する「ソーマダイン療法」は、微弱電流治療の一種です。一般的な電気治療(低周波治療など)とは異なり、体内で自然に流れている「生体電流」に近い、ごく微弱な電流を用いるのが特徴です。

ソーマダインとは?

ソーマダインは、愛知電子工業株式会社が開発・製造している微弱電流治療器のブランド名です。ラテン語で「ソーマ(痛み)」と「ダイン(機械)」を組み合わせた造語で、「痛みの治療器」という意味合いが込められています。

この機器は、以下のようなメカニズムで身体に働きかけるとされています。

慢性前立腺炎に対するソーマダイン療法の効果

慢性前立腺炎は、炎症、神経過敏、血流障害、筋肉の過緊張、自律神経の乱れなど、様々な要因が複雑に絡み合って発症する疾患です。ソーマダイン療法は、これらの要因にアプローチすることで、症状の改善が期待されます。

期待される効果としては、以下の点が挙げられます。

治療の実際と注意点

慢性前立腺炎の治療は多様であり、ソーマダイン療法もその選択肢の一つとして考えられます。もし慢性前立腺炎でお悩みで、ソーマダイン療法に興味がある場合は、この治療を取り入れている医療機関(ペインクリニック、整形外科、接骨院など)に相談し、ご自身の症状や状態に合った治療法か、医師や専門家の意見を聞くことが重要です。


ソーマダインは初期のタイプで450万円もしました。現在も高額な器械ですが価値があります。)




 ソーマダイン

漫画ソーマダイン

   

何でもご相談ください。(075)872-2877
施術は
症状の重い場合は週2回以上
普通は週1回ぐらい

適応しない疾患 前立腺癌・膀胱癌・尿路感染を頻発している方・前立腺又は膀胱の手術をしている方はこの療法には適応しません。

前立腺癌の鍼灸療法は実際にありますが、当院は現時点ではやっておりません。



施術費 5000円

肩こりなど他の疾病の施術がある場合は追加料金があります。

京都市右京区常盤下田町12-3 山根はり灸整骨院