山根はり灸整骨院
ようこそ、山根はり灸整骨院を見ていただきありがとうございます。
院長は医療人(薬剤師、鍼灸師、柔道整復師)として40年以上の経験があります。
メニエール病・めまい
必ず耳鼻科の診察・治療を受けて下さい。
メニエール病は、内耳の病気で、めまい、難聴、耳鳴り、耳閉感の4つの症状が同時に繰り返し起こるのが特徴です。
原因
メニエール病の正確な原因は不明ですが、内耳のリンパ液の過剰な貯留(内リンパ水腫)が関与していると考えられています。内リンパ水腫を引き起こす可能性のある要因としては、以下のものがあります。
多くの場合、単一の原因ではなく、複数の要因が組み合わさって発症すると考えられています。
症状
メニエール病の主な症状は以下の4つです。これらの症状は同時に起こることが多く、発作的に現れて数分から数時間、時には24時間程度続くことがあります。
その他の症状
上記以外にも、以下のような症状が現れることがあります。
症状の現れ方や程度は人によって異なり、同じ人でも発作ごとに異なることがあります。
もしこれらの症状に心当たりがある場合は、耳鼻咽喉科を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。
鍼灸療法をされる場合、出来るだけ早めに施術されることをお勧めします。
発症日からの日数が短いほど効果が出やすい傾向があります。
当院の検査
理学検査
ナーブスコープによる神経圧迫の測定
ナーブスコープを背骨に当てて測定します。
神経圧迫があると赤い針が動きます。(アメリカ製)
当院は指先の触診もしますが、客観的な測定値も施術に利用します。
(ナーブスコープは指先の感覚ではわからないところを見つけてくれます。)
耳の病気で首と関係なさそうですが当院では治療の重要ポイントと考えています。
脈診(東洋医学的検査)
経絡の変動を診ます。
経絡測定器による経絡の検査
当院が長年使用している測定器です。(下の写真)
0.5Vの電圧で測定します。
経絡の異常があれば、レーザーを照射して
経絡調整をします。(良導絡ではありません。)
舌診(東洋医学的検査)
臓腑の異常を診ます。
1)鍼灸療法
メニエール病に対する鍼灸治療は、症状の緩和や再発予防に効果が期待できるとされています。
鍼灸治療のメカニズムと期待される効果
東洋医学では、メニエール病は「水毒(すいどく)」という体内の水分代謝の異常や、ストレスによる自律神経の乱れ、内耳の血行不良などが原因と考えられています。鍼灸治療は、これらの要因にアプローチすることで症状の改善を目指します。
治療法
鍼灸治療では、患者さん一人ひとりの症状や体質に合わせて、使用するツボ(経穴)や鍼の太さ、刺激の方法などが調整されます。
中国の文献などでG6805-2の電気針を使用する治験があります。
この治療器は国内では流通していません。
出来るだけ治療効果を上げたい想いで海外から購入しています。
当院は東洋医学的な思考でこの疾患に対応していきます。
頭針療法
メニエール病に対する頭鍼(とうしん)は、めまいや耳鳴り、難聴といった症状の改善に有効とされています。頭鍼は、頭部の特定のツボに鍼を刺す治療法で、特に内耳の血流改善や自律神経の調整を目的とします。
具体的な治療点としては、以下のようなものが挙げられます。
耳周辺のツボ:
首・肩のツボ:
その他のツボ:
頭鍼の効果とメカニズム
メニエール病は、内耳のリンパ液が増加し、むくみが生じることで発症すると考えられています。鍼治療は、以下のようなメカニズムで症状の改善を目指します。
注意点
2)耳介療法
メニエール病に対する耳介療法(じかいりょうほう)は、鍼灸治療の一種として考えられます。耳介には全身の各部位に対応するツボ(反射区)があると考えられており、これらのツボを刺激することで、メニエール病の症状緩和や体質改善を目指すものです。
耳介療法のメカニズムと期待される効果
東洋医学的な考え方に基づき、耳介療法は以下のような効果が期待されています。
治療法
耳介療法では、以下のような方法で耳のツボを刺激します。
耳の自然治癒力を高める施術します。
フランスの医師ノジェが開発した療法です。ヨーロッパでよく使用されています。
耳介療法
耳の探索器を使用します。反応点に施術します。
反応点は内耳・眼などに現れやすく。
そこに針や磁石粒を貼り付ける場合があります。
当院のtaVNS
taVNS(経皮的耳介迷走神経刺激療法:Transcutaneous Auricular Vagus Nerve Stimulation)は、めまいの治療法として近年注目されている比較的新しいアプローチです。これは、耳に分布している迷走神経に、皮膚の上から微弱な電気刺激を与えることで、脳や自律神経系に働きかける治療法です。
めまい、特にメニエール病や自律神経の乱れからくるめまい(浮動性めまいなど)では、自律神経の不調が関与していると考えられています。taVNSは、以下のメカニズムでめまい症状の改善に寄与する可能性が示唆されています。
安全で無痛のレーザー治療
メニエール病に対する星状神経節近傍レーザー照射は、一部の医療機関で症状緩和を目的として行われています。
星状神経節近傍レーザー照射とは
星状神経節は、首の付け根あたりにある自律神経の集まりです。この部分にレーザー、特に近赤外線レーザーを照射することで、以下の効果が期待されています。
効果について
星状神経節近傍レーザー照射は交感神経の過緊張状態を緩和することで
脳内の血流を促進させます。循環改善効果により聴力の治癒力を促します。
突発性難聴や耳鳴り・メニエール(メニエル)によく星状神経節近傍レーザー照射がよく利用されています。
当院では星状神経節近傍レーザーの作用を強めるため さらに総蝸牛動脈と固有蝸牛動脈に関係する神経に照射します。(やっているところは少ないです)。
これにより星状神経節近傍レーザー照射単独よりさらに耳の血流状態が改善されます。
特殊レーザー療法(突発性難聴以外に精神疾患にも使用します。)
レーザーは無痛です。
4)ソーマダイン:
ソーマダインは、微弱電流治療器の商品名です。
ソーマダインの基本的な作用
ソーマダインは、体内に流れる微弱な生体電流に似た電流を人工的に作り出し、身体に流すことで、以下の効果が期待されています。
メニエール病への応用について
注意点
頚部の緊張を和らげます。
ソーマダインは脳をストレスから開放する働きがあります。
(ソーマダインは初期のタイプで450万円もしました。現在も高額な器械ですが価値があります。)
脳がストレスを感じているときの脳は図のように13Hz以上のベーター波が出ています。
この状態を改善するため
ソーマダインでは全身のリラックスのために四肢に通電します。
無痛で気持ちがいいです。寝てしまう方もおられます。
ソーマダイン
漫画ソーマダイン
5)WA療法 西式健康法
(写真はWAの施術写真です)
写真以外に足底反射療法をする施術があります。
中国では、足底反射療法を神経性耳鳴り・難聴の体質改善に利用されています。
内臓の機能の向上・内分泌機能の増強
免疫機能の調整など
6)牽引療法
牽引療法は、主に頸椎や腰椎などの骨格や筋肉の歪みを矯正し、神経の圧迫を軽減することで、痛みや痺れの緩和を目的として行われる治療法です。
メニエール病との関連性
メニエール病の主な原因は内耳のリンパ液の異常(内リンパ水腫)と考えられており、骨格や筋肉の歪みが直接的な原因となるわけではありません。
しかしながら、以下の点で間接的な関連性が指摘されることがあります。
頚椎に問題があれば耳の回復力が落ちることがあります。
頚椎の血流を改善するために施術することがあります。
5)その他 1)2)3)4)の施術は単独でも効果が十分期待できる療法です。
患者さんの状態によりさらに他の治療法も検討します。
マイクロ波療法・超音波療法・干渉波療法・SSP療法・低周波療法など
何でもご相談ください。(075)872-2877
施術は
症状の重い場合は週3回以上(料金割引あり)
突発性難聴の方は週4回以上(料金割引あり)
普通は週2回ぐらい
施術費 5000円 (但し他の疾患も施術される場合は 施術費の加算があります。)
京都市右京区常盤下田町12-3 山根はり灸整骨院
地図
当院の院内(当院のインスタ)
メニエール病は、内耳のリンパ液の過剰な蓄積(内リンパ水腫)が原因と考えられており、めまい、耳鳴り、難聴、耳閉感(耳が詰まった感じ)といった症状が繰り返し起こる病気です。医療機関での治療が最も重要ですが、自宅でも症状の軽減や発作の予防のためにできることがあります。
めまい発作が起こった際は、以下の点を心がけましょう。
メニエール病の発作は、ストレスや過労、睡眠不足、不規則な生活などが引き金となることが多いと言われています。そのため、日常生活の改善が非常に重要です。
ストレスの軽減:
質の良い睡眠の確保:
バランスの取れた食事:
適度な運動:
体を冷やさない:
ツボ押し:
自宅でできる対処法は、あくまでも医療機関での治療を補完するものです。医師と相談しながら、ご自身の症状や体質に合った方法を取り入れていくことが大切です。
めまいは不快な症状ですが、病院に行くほどではないと感じる場合や、すぐに病院に行けない場合など、自宅でできる対処法をいくつかご紹介します。ただし、めまいの原因は様々であり、重篤な病気が隠れている可能性もあります。症状が続く場合や悪化する場合は、必ず医療機関を受診してください。
横になる: めまいを感じたら、すぐに座るか横になりましょう。頭を低くし、目を閉じることで、症状が和らぐことがあります。
頭を固定する: 枕などを使って頭を固定し、余計な動きを避けるようにすると良いでしょう。
暗く静かな場所: 明るい光や大きな音はめまいを悪化させることがあります。できるだけ暗く静かな場所で過ごしましょう。
換気を良くする: 締め切った空間は気分を悪くさせることがあります。新鮮な空気を取り入れるように換気を心がけましょう。
水分補給: 脱水はめまいを悪化させる可能性があります。こまめに水分を補給しましょう。特に水やお茶が良いでしょう。
カフェインやアルコールを控える: これらは血管を収縮させたり、脱水を引き起こしたりする可能性があり、めまいを悪化させる場合があります。
規則正しい食事: 低血糖もめまいの原因となることがあります。規則正しくバランスの取れた食事を摂るように心がけましょう。
急な動きを避ける: 急に立ち上がったり、頭を急に動かしたりする動作はめまいを誘発しやすいです。ゆっくりと行動するように意識しましょう。
乗り物酔い対策: 乗り物酔いしやすい方は、事前に酔い止め薬を服用したり、進行方向を見るようにしたりするのも有効です。
ストレス管理: ストレスや疲労はめまいを悪化させる要因になります。リラックスできる時間を作り、趣味や軽い運動などでストレスを解消しましょう。
質の良い睡眠: 十分な睡眠を取ることは、体調を整え、めまいの改善にも繋がります。
めまいの中には、特定の頭の動きによって誘発される「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」と呼ばれるものがあります。これは耳石器から剥がれた耳石が半規管に入り込むことで起こるめまいで、特定の体操で改善することがあります。
エプリー法(Epley maneuver)やブランダート・ダロフ体操(Brandt-Daroff exercises)などがありますが、これらは適切な診断のもとで行うべきもので、自己判断で行うと症状が悪化する可能性もあります。これらの体操を試したい場合は、必ず事前に医師に相談し、指導を受けてから行うようにしてください。
以下のような場合は、すぐに医療機関を受診してください。
激しい頭痛、しびれ、ろれつが回らないなど、めまい以外の神経症状がある場合
意識が遠のく、気を失うなどの症状がある場合
めまいが頻繁に起こる、または症状が長く続く場合
今まで経験したことのない強いめまいの場合
耳鳴りや難聴を伴う場合
ご自身のめまいの症状について心配な点があれば、お一人で悩まず、耳鼻咽喉科や神経内科を受診することをお勧めします。
エプリー法(Epley maneuver)は、「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」という特定の種類のめまいを治療するために用いられる理学療法の一種です。
BPPVは、めまいの原因として最も多いものの一つです。内耳には平衡感覚を司る「前庭(ぜんてい)」と呼ばれる器官があり、その中には「耳石(じせき)」という小さな炭酸カルシウムの結晶があります。この耳石が何らかの原因で剥がれ落ち、隣接する「三半規管(さんはんきかん)」の中に入り込んでしまうことでめまいが起こります。
三半規管は液で満たされており、頭の動きに合わせて液が動くことで、その動きを感知します。しかし、耳石が入り込むと、頭を動かした際に耳石も動いて液の流れに異常な刺激を与え、それが回転性のめまいとして感じられます。特に、寝返りを打ったり、上を向いたり、下を向いたりするなど、頭を特定の位置に動かしたときにめまいが誘発されるのが特徴です。
エプリー法は、三半規管に入り込んだ耳石を、再び元の位置(卵形嚢)に戻すことを目的とした一連の頭と体の動きです。重力を使って耳石を正しい経路に沿って移動させることで、症状を改善させます。
基本的な原理: 耳石が入り込んだ三半規管の種類(通常は後半規管が多い)を特定し、その三半規管の構造に沿って頭と体を段階的に動かすことで、耳石を三半規管の外へ誘導します。
注意: エプリー法は、どの半規管に耳石が入っているか、どちらの耳に問題があるかによって手順が異なります。また、自己判断で行うと症状が悪化する可能性もありますので、必ず医師の診断を受け、指導のもとで行うようにしてください。
以下は、あくまで一般的な流れの例です。
座位(準備): ベッドや床に足を伸ばして座ります。
頭を45度回転させる: めまいが起きている側の耳(この例では右耳)の方向に、頭を45度回します。
仰向けに倒れる: そのままの姿勢で、素早く体を後ろに倒し、頭がベッドから少し下がるように(枕などを利用して)仰向けになります。この姿勢を30秒~1分ほど維持し、めまいが治まるのを待ちます。この時、めまいが誘発されることがありますが、耳石が移動しているサインです。
頭を反対側に回転させる: 頭を持ち上げずに、そのままの姿勢で、頭を反対側(この例では左側)に90度回し、そこからさらに45度回す(合計で最初に向けた方向から135度回す)ような形になります。この姿勢も30秒~1分ほど維持します。
体をさらに回転させる: 頭の向きは変えずに、体全体を頭を向けている方向(この例では左側)に90度回転させ、うつ伏せに近い横向きの姿勢になります。この時、顔はほぼ下を向いている状態です。この姿勢も30秒~1分ほど維持します。
ゆっくりと起き上がる: 頭と体の位置関係を保ったまま、ゆっくりと体を起こし、座位に戻ります。
高い有効性: 良性発作性頭位めまい症に対しては、非常に有効な治療法であり、多くの場合、1回または数回の実施でめまいが劇的に改善すると言われています。約80~90%の人で効果が見られるという報告もあります。
即効性: うまくいけば、すぐにめまいが軽減する即効性も期待できます。
専門医による診断が重要: エプリー法は、BPPVの中でも特に後半規管に耳石が入り込んだ場合に効果を発揮します。めまいの原因は多岐にわたるため、自己判断で行うと効果がないばかりか、かえって症状を悪化させる可能性もあります。必ず耳鼻咽喉科などの専門医を受診し、正確な診断を受けた上で、医師の指導のもとで行うことが重要です。
めまいが誘発されることがある: 体操中に一時的にめまいが強くなることがありますが、これは耳石が動いている証拠とされます。
再発の可能性: 一度改善しても、BPPVは再発することがあります。
エプリー法は、適切に行われれば非常に有効な治療法ですが、めまいの診断と治療は専門知識を要します。ご自身の症状に合わせた適切な治療を受けるためにも、医療機関への受診を強くお勧めします。
良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、後半規管に耳石が入り込むケースが最も多いです。
その理由は、解剖学的な位置と重力に関係しています。
人が立っている時や仰向けになった時に、後半規管が他の半規管よりも低い位置にあるため、耳石が剥がれ落ちると重力によって後半規管に迷入しやすいとされています。
一度後半規管に入り込んだ耳石は、その構造上、外に出にくい傾向があることも、後半規管型が多い理由の一つと考えられています。
エプリー法は、主にこの後半規管に迷入した耳石を元の位置に戻すために開発された治療法であるため、最も一般的なBPPVのタイプに対応しています。ただし、稀に外側(水平)半規管や前半規管に耳石が迷入する場合もあり、その場合は異なるめまい体操(例えば外側半規管の場合は「ラムバート法」など)が必要になります。
そのため、めまいの診断と治療には、どの半規管に耳石があるかを正確に特定できる専門医の診察が不可欠です。
ブランダート・ダロフ体操(Brandt-Daroff exercises)も、エプリー法と同様に「良性発作性頭位めまい症(BPPV)」の治療に用いられる体操の一種です。エプリー法が耳石を特定の位置に戻すことを目的としているのに対し、ブランダート・ダロフ体操は、耳石が三半規管内を漂っている状態に体を慣れさせ、めまいを起こりにくくする、あるいは耳石を散らして沈着しにくくすることを目的としていると言われています。
比較的単純な動きで構成されているため、自宅で安全に行いやすいという特徴があります。
この体操を繰り返すことで、耳石が三半規管内を移動し、最終的に症状を引き起こさない場所へ移動するか、あるいは脳が耳石の動きによる異常な信号に慣れ(適応)、めまいを感じにくくなることが期待されます。めまいが誘発される動きをあえて繰り返すことで、脳の「めまいに対する慣れ」を促す訓練とも言えます。
注意: エプリー法と同様に、この体操も医師の診断と指導のもとで行うことが重要です。めまいの原因は多岐にわたるため、自己判断で行うと症状が悪化する可能性もあります。
以下は、一般的な手順の例です。左右どちらの耳に問題があるかによって、開始する向きが変わることはありません。
座位(準備): ベッドや床に座り、足を伸ばします。
横向きに倒れる(片側):
頭をめまいが起こる方の反対側(例えば、右耳に問題がある場合は左側)に45度回します。
その状態のまま、体を素早く横(この場合、右側)に倒し、右の肩と耳が床につくようにします。この時、顔は斜め上を向いている状態になります。
この姿勢をめまいが治まるまで、または約30秒間維持します。めまいが誘発されることがありますが、これは耳石が動いているサインです。
座位に戻る: ゆっくりと体を起こし、座った姿勢に戻ります。
横向きに倒れる(反対側):
今度は頭をめまいが起こる方(この場合、右側)に45度回します。
その状態のまま、体を素早く横(この場合、左側)に倒し、左の肩と耳が床につくようにします。
この姿勢をめまいが治まるまで、または約30秒間維持します。
座位に戻る: ゆっくりと体を起こし、座った姿勢に戻ります。
これらの動作を1セットとし、1日に3~5セット、めまいがなくなるまで継続して行うのが一般的です。
即効性よりは慣れを促す: エプリー法のように即効性があるというよりは、継続することでめまいに慣れさせたり、耳石が沈着しにくい状態にしたりする効果が期待されます。
繰り返しが重要: 効果を得るためには、毎日根気強く続けることが大切です。
めまいが起きても続ける: 体操中にめまいが起きても、めまいが治まるまで、あるいは規定の時間(30秒など)は姿勢を維持することが推奨されます。
専門医の指導: どのめまい体操もそうですが、自己判断で行うのではなく、耳鼻咽喉科などで診断を受け、適切な指導のもとで行うようにしてください。特に頸部や腰部に疾患がある場合は、医師に相談が必要です。
ブランダート・ダロフ体操は、BPPVの再発予防や、より軽度な症状の改善に有効な場合が多いとされています。
メニエール病は、内耳のリンパ液が増えすぎることで起こると考えられている病気で、めまい、難聴、耳鳴り、耳閉感(耳が詰まった感じ)の4つの症状が同時に、あるいは繰り返し起こるのが特徴です。残念ながら、メニエール病を根本的に「解消する」という一人でできる方法はありません。 これは、メニエール病が内耳の異常に基づく病気であり、専門的な診断と治療が必要なためです。
しかし、症状が出た時に少しでも楽にするための対処法や、発作の頻度を減らすための生活習慣の改善策はいくつかあります。これらは「解消法」というよりは「緩和策」や「予防策」に近いものです。
安静にする:
めまいが起こったら、すぐに横になるか、座って楽な姿勢をとりましょう。無理に動こうとすると、転倒の危険があり、めまいが悪化することもあります。
頭を低くし、静かで暗い場所で休むのが理想的です。
目を閉じることで、視覚からの情報によるめまい感を軽減できることがあります。
吐き気がある場合:
吐き気や嘔吐がある場合は、吐きやすいように横向きになるなど、楽な姿勢をとりましょう。
脱水にならないよう、少量ずつ水分を補給するように心がけてください(ただし、吐き気が強い場合は無理に飲まない)。
音や光を避ける:
大きな音や強い光は、めまいや耳鳴りを悪化させることがあります。できるだけ静かで薄暗い場所で過ごしましょう。
これらの対策は、メニエール病の発作の頻度や重症度を減らすのに役立つ可能性があります。
ストレスの軽減:
メニエール病はストレスと深い関連があると言われています。ストレスをためない生活を心がけましょう。
リラックスできる時間を作る(入浴、軽い読書、好きな音楽を聴くなど)。
趣味に没頭する、瞑想や深呼吸を行うなども有効です。
十分な睡眠と休息:
疲労は発作の引き金になることがあります。規則正しい生活を送り、十分な睡眠時間を確保しましょう。
食生活の見直し:
塩分制限: 内耳のリンパ液の量を調整するために、塩分を控えることが推奨されます。過度な塩分摂取は、体内の水分バランスを乱し、内耳のリンパ液増加につながる可能性があります。加工食品や外食が多い場合は特に注意が必要です。
カフェイン・アルコールの制限: これらは血管を収縮させたり、利尿作用により脱水を引き起こす可能性があるため、症状を悪化させる場合があります。
規則正しい食事: 低血糖もめまいの一因となることがあります。バランスの取れた食事を規則正しく摂るようにしましょう。
適度な運動:
軽い運動はストレス解消にもなり、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。ただし、発作中は絶対に無理をせず、めまいが落ち着いている時に行いましょう。
平衡感覚を鍛えるような軽い体操も、めまいのリハビリテーションとして有効な場合がありますが、これは医師の指導のもとで行うのが望ましいです。
喫煙の回避:
喫煙は血管を収縮させ、内耳の血流を悪化させる可能性があるため、避けるべきです。
メニエール病は、自己判断で完全に治せる病気ではありません。 上記の対策はあくまで症状の緩和や予防のための補助的なものであり、必ず耳鼻咽喉科を受診し、適切な診断と治療を受けることが不可欠です。
医師は、症状や検査結果に基づいて、利尿剤や循環改善薬などの薬物療法、あるいは必要に応じて生活指導や精神的なサポート、リハビリテーションなどを提案してくれます。症状が気になる場合は、迷わず医療機関を受診してください。
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