ぶり・かんぱち養殖場紹介 


この養殖場は、鹿児島県垂水市にあります。桜島が、真上に見えるところです。
この海、錦江湾は水温が高く、魚の育つのが早いため養殖が盛んです。
今年は、ブリやハマチが超高値です。そのため、ここ数年の間に養殖尾数が伸びてきたカンパチが注目されています。特に、関東方面のスーパーでは、ハマチに代えてカンパチを使うところが多いようです。先日、北海道に行ったときにも、刺身はやはりカンパチでした。
カンパチは、血合いの変色が遅く、身もしっかりしているので、スーパーや料理屋さんでは、非常に使いやすく、利用が伸びているのです。
ここ、垂水の養殖場でも、カンパチ養殖尾数が比較的多いようです。

ちょっと見にくいですが、これが養殖イカダです。

8メートル四方で、海中部も8メートルあります。

ブリが3000匹ほど入っています。
港に、午前4時集合。

イカダについたのは、4時半過ぎでした。

もちろん、真っ暗です。

イカダの中に網を入れて、魚を引き上げるのを待っています。
引き上げた魚を「活け絞め」にしています。

「活け絞め」とは、延髄を切って「即殺」することで、魚が苦しま

ずに死ぬため、鮮度持ちが良いのです。

これは、カンパチです。
船倉に入れられた、活け絞めにされたカンパチです。

氷の入った海水につけています。
これが鮮度保持には一番良いようです。

そこらへん中、血だらけです。
気の弱い女性には見せられません。
これはブリです。

これは、活け絞めにはされず、生きたまま氷の入った海水に入れます。(野絞めといいます。)
そうすると、血管が破裂し、出血します。
用途によって、活け絞めにしたり、野絞めにしたりします。

ブリを、丸のまま(ラウンドと言う)出荷する場合は、野絞めにすることが多いです。
ブリとカンパチをフィレにしてあります。

左がカンパチ、右がブリです。

カンパチのほうが色が白く、身もしっかりしています。
冷凍庫で保管している「生えさ」です。
サバ、いわし、さんま、このしろがありました。

これにペレットを混ぜて、魚に食べさせるのです。

ペレットとは、魚粉や穀物類などを固めて、小さな団子状にしたものです。
餌やり専用の船があるのです。

船倉部分に「生えさ」と「ペレット」を詰め込んでいます。

ミックスされて、餌がイカダに噴射されます。
右の茶色い棒(筒)から餌が噴射されると、魚は浮いてきて餌を食べるのですが、バシャバシャと水面は大荒れになります。
餌の食べ方を見ることで、魚の体調などが分かるといいます。
魚の体調をよく見て、エサの量や配合を変えたりするのです。

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