カニについて その2

ホームへ  カニについて  お魚情報館へ   メール          


流通しているカニ製品
生のカニ
最近、北海道から、生きたカニが入って来ています。これはほとんどがロシアからの輸入のカニです。(下の写真参照)
ボイルしたカニ たらばがに、毛がに、ずわいがに、紅ずわいがにの4種類が一般的で、いずれもそのまま食べられます。毛ガニの親戚筋の「クリガニ」も少しあります。
冷凍した
カニ
カナダの現地や船上でボイルしたずわいがにがあります。「鍋物用」のカットした生ずわいがには、冷凍での扱いになります。
カニの
加工品
棒身、バラ身、その他いろいろ。
カニの偽物 カニカマ類が中心。

カニの黒変について
みなさんは、スーパーの売り場にならんでいる「カニ」が黒くなっているのを見られたことがあるでしょう。たぶん、「なんで、こんな汚いのを売ってるの?」と思われたことでしょう。
実は、これは「カニが本来持っている成分」が変化した物で、自然の現象なのです。
私の実験では、酸化防止剤を100ppm使用しても、常温中に放置すれば、2時間ほどで黒変が始まりました。それでは、なぜ「黒変」が起こるのか、説明いたしましょう。
黒変 読んで字のごとく、「黒く変化」することです。
原因
カニ自身の持つタンパク質が自己消化し、アミノ酸の一種であるチロシンが生成されます。
これが酵素(チロシナーゼ)によって酸化され、黒色のメラニンができるのです。
したがって、カニ自身の自己消化の課程で、黒変が生成されるということです。
黒変そのものは、害ではありません。
ただし、黒変したカニを料理に使うと、料理が真っ黒になりますからやめておきましょう。
黒変させないために ・よく凍ったカニを買いましょう。とけてくると黒変が始まります。
・自然解凍は黒変しやすいので、絶対にしないでください。
・解凍は、料理する直前に流水などで表面のグレーズを落とす程度でよい。完全解凍はさせないでください。
・保管する場合は、必ず冷凍庫に入れておきましょう。

上の写真は、北海道紋別港に入港した、カニを積んだロシア船です。相当、老朽化しています。
カニを下ろした後、車や冷蔵庫やテレビなどを積んでロシアに帰ります。
こんな老朽船が、いっぱい日本海を航行しているのです。
上の写真は、カニを下ろしている所です。
密輸ではなく正規の輸入だそうです。
作業は、日通の人がしていました。
ここでは、カニは生きたまま輸入されます。(死ぬと相場が2分の1になります。)
この日は、タラバガニばかりでした

お魚情報館
.
Copyright(C) August 12 ,1997 by Toshio Yabe. All rights reserved