アニサキスについて


魚介類の寄生虫はいろいろありますが、その中でも人体に影響を及ぼすものとしては「アニサキス」類が代表的です。
「アニサキス」類のサイクルと宿主(卵から成虫になるまで)は、以下のようになっています。
終宿主は、鯨やイルカ類です。
終宿主の胃の中に寄生している親虫が散乱した卵は、糞便となって海中に排泄されます。
この卵は、海中で発育しJ期の幼虫となり孵化して泳ぎだします。
やがて、K期の幼虫へと成長したものは第一中間宿主であるオキアミ類に食べられます。
そのオキアミ類は、第二中間宿主である魚類やイカに食べられます。
それが、共食いや他の魚種に食べられたりして、その臓器や筋肉に入り、体長2〜3センチの白い木綿糸状の第三期の幼虫に成長します。
最後に、その魚介類を終宿主である鯨やイルカが食べると初めて感染が成立し、それらの胃内で成虫となり、寄生生活を始めます。
そして、また、受精から産卵というサイクルにもどり、ぐるぐる回っていくのです。
寄生虫は、終宿主の体内でなければ、成虫にはなりません。
アニサキスの終宿主は「人」ではありませんので、「人」には寄生しませんし、もちろん「人」の体内で産卵することもありません。また、寄生虫が、「人」の体内で増加することもありません。
「人」の体内で、長期間生存することは不可能であり、数日で死んでしまうか、ほとんどがそのまま排泄されます。
fishmlに、実際にアニサキスを食べた方の投稿がありました。
投稿者 Takashimaさんの承諾を得ましたので、こちらに転載致します。 2001年6月27日
> 鯖を生食する場合、下記の2点に注意が必要です。
> 1,鮮度が良いこと。
> 2,アニサキスに注意する事。


 鯖は好きけれど今だ食べれず、、、、、。

 アニサキスに出会いました、痛い!、、痛い!、、。
 症状を言いましょう、食べてから4〜5時間ほどした所で、胃の内部から針で刺されている感じでした。
 一分間隔で痛みがおそいます。
 七〜八時間程痛みが続き、胃の内部に進入したら痛みが無くなります。
 そうです、胃の壁に侵入するのです。そして、死んでしまうのだそうです。
 しかし、体質により、十数年でそこの部位が腫瘍になることもあるそうです。
 しかし、陽性ですので悪性にはならないそうです。

 そうゆう私は、アニサキスに二回体験しました、時期としてはそうです、六月でした。
 この時期の鯖やイカにはご注意してください。痛いよ〜。
お魚情報館掲示板への書き込みを転載。アニサキスだと思われます。 2002年11月12日
先日、母が腹痛を訴え病院に行き検査した所・・・寄生虫が・・・いました〜〜!!!!。
その日、秋刀魚の刺身を食べ数時間後の事、一晩中、堪え痛み止めの注射と点滴を打ち帰り、薬が切れた頃にまた激しい痛みが・・・
どうもオカシイと思い検査の結果、胃の壁に細い寄生虫が見つかりました!!。
皆さんもそんな事にならないよう気をつけてね〜〜〜♪。
まさか!!!さんまにーー!!って今でも信じられません!!!!!。
お魚情報館掲示板に、マグロでアニサキスあたったという書き込みがありました。 2002年12月21日
私も、1週間前に、アニサキスにあたりました。
痛いのなんのって!!! モルヒネの一歩手前の麻薬?を注射して痛みを止めたほど。
原因は、近海のマグロでした。
「マグロは、寄生虫がないといわれているのになあ」とお医者さん。
スーパーでパックするとき、ほかのイカやサバをさばいたときついたのかも・・・・
昔は、漁師さんの病気だったらしいのですが、最近は流通がよくなってきたせいか、都会でも時たまみられるそうです。
胃カメラを突っ込んで、つまんで取り出したら、動いていました。
入院費やらなんやらで、4万円ほどかかってしまいました。
今は、潰瘍が出来てしまったので、療養中です。
お刺身・おすしは大好きですが、4?年も生きていて、こんな事初めて、周りでも聞いた事ないです。
よっぽど運が悪いのかしら?
今は、少し生のお魚は食傷気味ですが、もう少ししたら、やっぱり食べるだろうなあと思います。
だって、こんなに日本人は刺身やすしを食べているけど、年間2000人ぐらいだというのだから・・・・
「まったく門外漢のMANA」さんからの投稿です。 2002年12月21日
アニサキス体験談を一つ。
10数年前の年末に近い日、四谷の荒木町で友人と飲んで、車で家に帰って、数時間後から七転八倒の苦しみ。意識混濁状態になっていても、女房は、どうせ大酒のみの“天罰”とグウスカ。
翌朝、病院まで車で連れていってくれたけど、放りだされるように、忙しくて付いていられないと、そのまま御出勤。小生這うように受付から救急用の病室にいって、即入院でした。
原因は、どう考えても前夜の鯖しか考えられないと思ったが、いくら検査してもなにも見つからず、結局1週間飲まず食わず、点滴だけで病室ぐらしでした。
最後の方に、やはりアニサキスだと思いますが不明ですと医者。なにか、虫自体は1週間も胃には生きていられないんだそうで(?)最後の1日だけお粥をもらって無罪放免でした。以上災難。
ぼくは日ごろの行いを悔い改めはすれど、別に誰も責めません。
かえって女房に、「そんなにひどいとは!」と放り出されたことを謝られて、“貸し”を作ったことがとてもぼくにはうれしかった。
そのうえ、CTスキャンから胃腸内検査からぜんぶして、お見舞いと保険の入院給付金までもらって、無罪放免でした。
1週間の絶食で、酒浸りの日々から解放され、まさにぼくの体は幼児期の健康体に戻ったかのように、体中から毒という毒がぜんぶ吐き出されて、すっきりスリムな体調になりました。
入院給付金で温泉にもいきました。
この20年間で、あの1週間のできごとは、今から考えれば僕にとってベストスリーにはいる貴重な体験でありまして、退院後家でこっそり飲んだビールの味、腹にしみ込んで行くような体感が忘れられない思い出に残っております。数年に1度はアニサキスに食いつかれて、健康体に戻ろうというキャンペーンでもはろうかと思ったほどでした。

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