99年の「いかなご」について


今年のいかなご漁は、遅くなりそうです。
今年は、三重県の答志島産のカマスゴ(ボイル)の入荷が遅く、1月26日が初入荷でした。
昨年は、年が明けてすぐに入荷していましたので、3週間ほど遅れています。

かわりに、例年ならあまり見かけない愛媛産のカマスゴ(ボイル)が、1月中旬から入荷していましたが、すごく小さくて脂ものってなく、あまり美味しくありませんでした。
26日に入荷した三重のカマスゴも、例年に比べると魚体は小さいですが、愛媛産と食べ比べると、やはり三重産のほうが美味しいです。
そのため、京都市場の相場でも差がつき、三重産は愛媛産の1.5倍位しています。

カマスゴ(ボイル)は、売り場に「春を呼ぶ魚」です。
カマスゴ(ボイル)、伊勢のボイル桜貝、日本海のホタルイカ、この3魚種が売り場に並びはじめると、もうすぐ春だなあという感じがしてくるのです。
だから、今の時期から、この3魚種の品揃えが大事なのです。

さてさて、上のような状況ですから、今年のイカナゴ新子の状況はどうなのか、現時点ではまだまだ不透明ですが、遅れるのでは無いかと予測されています。

鰻のシラスが、エルニーニョの終息と関連して(と考えられている)、久しぶりに「豊漁」といえる状態になっていますが、イカナゴの新子には、どういう影響を与えているのか、興味深いところです。

今年も、京都生協のお店で、イカナゴ新子の産地直送品を提供!
上にも書いたように、今年のイカナゴの生育は、もう一つ良くないようです。
明石浦近辺の漁が始まるのは、2月末か3月はじめの「大安」の日です。どうも、今年の状況から予測すると、3月4日の大安の日になりそうですね。
今年も、京都生協のお店では、イカナゴ新子の産地直送を取り組みます。
昨年度から、人気絶頂で「予約殺到」という状況になっています。
手に入れたい方は、早めにお店に行って、入荷する日と時間の確認をしておいたほうが良いと思います。「予約」も受付ています。(不漁で、入荷しない日もあります、その点はご容赦ください。)
1999年の「いかなご新子」」の産地直送は、4月12日で終了しました。有り難うございました。



湖南アルプスの麓から

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