@長池オアシスを経済効果で計ると・・・ (大阪府と京都大学による調査)
   
 灌漑用として   年間約1億円

 貯水ダムとして 年間約1億円

 レクレーションとして 年間約1億円  

          年間総計 約3億円にも上ります!!        
    
            しかし、これはずいぶん前の調査結果ですので、今ではもっと価値が上がっているはずです!!




A2018年9月28日に第28回 全国花のまちづくりコンクールで 大賞の国土交通大臣賞を受賞しました!

 応募総数1,667件の中 大賞を受賞することができたのは、常日頃より維持管理して下さっているみなさんのおかげです。
 


 
B2010年3月 農林水産省 ため池百選 に選定されました!!
 
 ため池百選とは・・・ ため池は全国に約21万個存在し、大阪には1万1千個存在します。
 
 ため池の歴史や多様な役割、保全の必要性を広く理解する契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する
 
 全国21万個のため池から100地区を ため池百選 として選定したものです。
 
 大阪府内で百選に選ばれたため池は  狭山池、久米田池、長池オアシスの三か所だけです。
 

長池オアシスについて

水生植物帯とボードウォーク

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 長池オアシスの完成まで



 長池オアシスの整備以前は、約700年前 室町時代に築造された、長池、下池、弥沢池という三つのため池が並んでいました。

昔は熊取町の多くは長年田畑で占められていましたが、時代が進むごとに住宅地が増えていきました。

平成6年当時、三つの池の周りは樹木でうっそうとしていたため、周辺住民より「ため池にゴミが多く捨てられており、臭いもして不衛生だ。」

「草が生い茂り大変危険である。」などの苦情が熊取町に寄せられていました。

一方、池の管理者である水利組合からは、「ため池全体が老朽化しているので、池の改修をしてもらいたい。」との要望が出ていました。

 そこで、大阪府と熊取町は、ため池を農業用施設として活かしながら、周辺住民も利用できるような「水と緑に囲まれたオアシス」として

整備できないかと考え、オアシス構想における「住民参加」の考えから「ため池環境づくりワークショップ活動」をすることになりました。

平成6年10月より、住民参加により「ため池環境づくり」の取り組みが始まりました。

平成8年から4年をかけて整備工事を行い、平成12年11月に長池オアシスが完成しました。


長池、下池の水量は64,000トンで、池の周囲は一周1,5kmのウォーキングコースや、自然の地形を生かしたネイチャートレイル、

121区画の貸し農園、管理棟であるオアシスセンターがあります。

池の中に水生植物帯を設け、そこを通ることができるボードウォークがあり、水生植物帯には、ハス、ポンテデリア、スイレンなどが

植わっています。


長池オアシスがオープンしてから、「ため池環境づくりワークショップ活動」のメンバーが「長池オアシス管理会」(以後、管理会)を構成し、

完全なボランティアで運営がスタートしました。

管理会の役員は、水利組合、周辺住民と池周辺の6つの自治会役員が担っています。

(6自治会とは、長池、翠松苑、五門、公社、東和苑、美熊台です。)



オープンしてから3年後


長池オアシス管理会メンバーは完全なボランティアで活動しています。

実際に維持管理活動を開始してみると、個人の身体的負担が多く、オープンしてから3年後には中心メンバーが減っていました。

そうなると、維持管理に支障をきたし始め、草が放置されるようになりました。また、マナーの悪い利用者が多く、ゴミや犬の糞が多数放置され、

ますます環境が悪化していきました。



平成15年からの取り組み


 平成15年5月20日午後3時ごろ、熊取町七山で当時小学4年生だった吉川友梨さんが行方不明になり、現在も見つかっていません。

突然の凶事に、住民誰もが戦慄を覚えました。

この事件が発生して以来、子供を安全に守り育てる環境、地域住民の繋がりの重要性を多くの人が実感しました。

当時、長池オアシスは池の周りは草が伸び放題で、背の低い子供なら容易に姿が見えなくなる状態になっていました。

このままでは、長池オアシスが地域の憩いの場となるどころか、危険な存在になってしまうことを危惧した住民が、管理会活動へ積極的に

参加するようになりました。

それから3年間、管理会は草刈り、草引き、花壇づくり、ゴミ拾い、犬の糞の持ち帰り運動、釣り禁止にもかかわらず釣りに来る人への注意に

明け暮れました。

 しばらくすると、管理会のメンバーが汗を流す姿を見た利用者側の意識も変わっていきました。

「みんなのオアシス」をモットーに、管理会メンバーだけでなく、広く維持管理活動にかかわってもらうため、管理会のサブ組織として

オアシスメイツを立ち上げました。

現在も、月に2回、第2・4火曜日 午前9時から10時まで、草引きや花壇の手入れをしてもらっています。

平成16年、17年には大阪府 花と緑のコンテストで二年連続入賞しました。

他にも、周辺自治会のみなさんに、年二回掃除や草引きをしてもらっています。

数人の有志の方が、毎日ポイ捨てされたタバコやゴミ、犬の糞を拾ってくださっています。


長池オアシスの現在


 春には様々な花が咲き、夏と秋には長池オアシスの豊かな自然をうまく生かしたイベントを開催しています。

夏は、ハスが見事なため、ハスの実ぜんざいやハス茶の体験などの長池オアシスハスまつり。

秋には、ため池ふれあいまつりとして、豚汁、ウォークラリー、近隣小学校の課外授業などをしています。

周辺自治会に、オアシスの現状を知ってもらうため、定期的に広報を発行し、回覧してもらっています。

平成21年3月には大阪ミュージアム構想 みどり・自然部門 ベストセレクションに選ばれました。

平成22年3月には、農林水産省主催 ため池百選 に選定され、全国で100ある中の一つに選ばれました。

平成29年10月 第7回みどりのまちづくり賞 ラウンドスケープマネジメント部門 花博記念協会長賞を受賞しました。

平成30年9月 第28回全国花のまちづくりコンクール 花のまちづくり大賞 団体部門 大賞 国土交通大臣賞を受賞しました。

令和2年3月 第一期リニューアル工事が完成しました。

令和2年8月 長池オアシス管理会からNPO法人長池オアシスへ移行しました。

                                                 令和2年10月5日

事件発生から17年になります。

長池オアシスの整備前

実はスゴいんですよ!! 長池オアシス!!

長池オアシスのなりたち

リニューアルした水生植物帯

オアシスメイツ活動の様子