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恩田 陸さんの本の書評 |
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恩田 陸 (おんだ りく) |
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(プロフィール) 1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。 1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデ ビュー。 2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞をそれぞれ受賞した。 |
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夜のピクニック 図書室の海 | ||
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夜のピクニックおススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本体価格:629円+税 発行所 :新潮文庫 発行日 :2004年9月5日 形態 :文庫・455ページ ジャンル:日本文学(文芸)、映画化された小説 |
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![]() 全校生徒1000人で、24時間かけて80キロを歩く北高の伝統行事「歩行祭」。 高校3年となり最後の歩行祭を迎える甲田貴子は、この特別な日に一度も話した事のないクラスメイト・西脇融に話しかけるという賭けをしていた。 ![]() まさに青春そのものを思い出させる作品であり、読後に非常にすがすがしい感覚を覚えた。 多感な思春期の男女の心の移り変わりや成長が術にうまく表現されていると感じた。 巻末の解説にも書かれていたが、このような「歩行祭」は実際体験したことがないのに、あたかも体験したかのように感じ、すごく感情移入しながら本を読み進めていた。 似たような経験はないが青春時代のいろんな思い出がそのように感じさせたんだろうと思う。 良書であり、みんなに読んでもらいたい本だと思う。 |
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(書評作成:2010年3月13日) | ||
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図書室の海おススメ度:(5点満点)![]() ![]() ![]() 本体価格:476円+税 発行所 :新潮文庫 発行日 :2002年7月1日 形態 :文庫・304ページ ジャンル:日本文学(文芸) 目次 春よ、こい 茶色の小壜 イサオ・オサリヴァンを捜して 睡蓮 ある映画の記憶 ピクニックの準備 国境の南 オデュッセイア 図書室の海 ノスタルジア |
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![]() 看護婦志望だったOL・三保典子の秘密を描いた「茶色の小壜」、「夜のピクニック」の前夜における甲田貴子と西脇融の心境を描いた「ピクニックの準備」、をはじめとしてちょっと怖くて不思議な話をまとめた短篇集。 ![]() 「夜のピクニック」がすごく面白かったので、その前日の様子を描いた「ピクニックの準備」読みたいと思って本書を読んだ。 短編なので、話はすごく要約されているが、独特の世界観があって面白かった。 他の話もちょっと怖くて不思議な話がまとめられている。 短篇という性質上、ストーリーの詳細は描かれず、足りない部分は読み手が自分の頭の中にそのストーリーを思い描いていく必要がある。 必ずしもすっきりとしたエンディングが無い話もあり、もしかすると好き嫌いが分かれるかも。 私は「茶色の小壜」、「ピクニックの準備」、「国境の南」の話は好きであった。 |
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(書評作成:2011年10月23日) | ||
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