単語補完

■ 概要

 ある単語を入力する際、その単語の途中まで(例えば、最初の1〜2文字)を打ち込んで、 残りを自動的に補完させたい時に、単語補完を実行します。

 本エディタの単語補完では、現カーソル位置の直前(左側)に単語構成文字列(入力途中の単語)が ある時、その文字列で始まる単語を、現編集中のテキスト、または、指定のファイルから検索して、 一覧表に表示します。ユーザーが、この一覧表から、希望の単語を選ぶと、その単語が、 (カーソル直前の)入力途中の単語と置き換わります。なお、デフォールトでは、単語の候補が 1つに確定する時は、一覧表を表示しないで(或いは、閉じて)、この置き換えを即時に行ないます。

例えば、現編集テキスト内に、次のような単語があるとします。

include stdio extern CALLBACK LONG static TextEditor BOOL if switch  file Create free Save HRESULT Initialize Terminate MessageBox NULL
現カーソル位置に、
 s
と入力して、「単語補完(現書参照)」を起動すると、S で始まる次の単語の一覧が、現カーソル位置 付近に表示されます。(各候補は、アルファベット順に並びます。)
 Save
 static
 stdio
 switch
次に、T のキーを押すと、候補は、ST で始まる2つの単語に絞られます。
次に、A のキーを押すと、候補は、static 1つに確定するので、カーソル位置の直前に あった入力途中の s は、この static として補完されます。

●単語補完の起動

 単語補完は、初期環境では、次の各キーに割り当てられています。 また、メインメニューの「ツール」から起動することができます。

・Ctrl+Space  単語補完(現書参照)
・Ctrl+?  単語補完(辞書参照)

「単語補完(現書参照)」では、単語の補完候補を、現編集中のテキスト内から検索します。
「単語補完(辞書参照)」では、単語の補完候補を、所定の辞書ファイル内から検索します。

 ここで、所定の辞書ファイルというのは、初期環境では、本インストールフォルダ内の Dict という サブフォルダ内にある SampleWords.dic という名前のファイルです。 このファイル名は、「スクリプトコマンドの入力リスト」内の「単語補完(辞書参照)」の行を 書き換えれば、変更できます。
 ちなみに、SampleWords.dic には、初期環境では、簡単な英文が入っています。 これは、あくまでもサンプルなので、このファイルを使う場合には、各ユーザーの用途に応じて、 その内容を書き換える必要があります。

●単語補完の辞書

 単語補完用の辞書ファイルには、特別な書式はありません。とにかく、そのファイル内にある 単語だけが対象になって、それ以外の部分は無視されます。 ここで、対象になる単語というのは、現版では、半角の英数字、または、_(アンダースコア) が1字以上連続した文字列部分のことです。そのため、日本語の単語は対象外になります。 なお、単語補完用の辞書ファイルは、文字コードが UTF-16(LE) のテキストファイル である必要があります。

■一覧表示中の操作

 単語補完の候補が複数ある場合、それらは一覧表に表示されます。 また、候補が1つだけの場合でも、確認のために、即時変換しないで、 一覧表に表示することもできます。 この一覧表が表示されている時には、次の操作が行なえます。

一覧表示中のキー操作
 ↓ 一覧表内のハイライト行を1段下に移動する
 ↑ 一覧表内のハイライト行を1段上に移動する
 Space ↓ キーと同じ動作
 Shift+Space ↑ キーと同じ動作
 PageDown 一覧表内のハイライト行を次の頁に移動する
 PageUp 一覧表内のハイライト行を前の頁に移動する
 Home 一覧表内の最初の単語にハイライトを移動する
 End 一覧表内の最後の単語にハイライトを移動する
 Esc 一覧表を閉じる
 Enter 現ハイライト行の単語を入力する
 単語構成文字 その文字で一覧表内の単語の候補を絞り込む
 Backspace 一覧表内の単語の候補の絞り込りを1字戻す
 Ctrl+1 一覧表内の第1行目の単語を入力する
 Ctrl+2 一覧表内の第2行目の単語を入力する
  :       :
 Ctrl+9 一覧表内の第9行目の単語を入力する
一覧表示中のマウス操作
 左クリック クリック先の単語をハイライトにする
 左ダブルクリック ダブルクリック先の単語を入力する
 ホイ−ル回転 一覧表を上下にスクロールする
■コマンド形式

 単語補完は、ListWord.mx という MikoScript で実現しています。 このスクリプトのコマンド形式は、次のようになっています。

  ListWord.mx <オプション> <ファイル名> ...
説明: