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第六二九号

        六 甲 山 で キ ノ コ 採 り !


2017年9月16日
AAC会員
本地 敏行氏

   前日は、和歌山の飲み会を終えて、最終電車で帰宅。次の日は朝早くから起きて、
   久しぶりのきのこ祭りとシャワーラン(六甲個人計画)へ向う計画を考えている。前日
   遅くに帰宅したにも関わらず、朝は7時に起床できたがお酒の飲みすぎで体がかなり
   重い。

   2日前に芦屋浜アスリートクラブ企画でシャワーランIN六甲が行われたが、今年は企
   画の掲示が例年より遅かったため、先予定を入れてしまい、シャワーランには参加で
   きず惜しいことをした。シャワーの気持ちよさを感じたく、2017年3度目となる個人企
   画(シャワーキノコランIN六甲)を計画した。ちなみに第1回は6月9日、2回目は6月17
   日。手記を書いている現在では計5回。

   今回もシャワーとキノコ双方を満たすため、登りコースと下りコースを考えるが、いい
   山道が思い浮かばない。あの実もこのきのこも採りたいという考えがあり、コースは
   いつものように六甲山の北側南側と3度登り降りするコース取りになってしまった。
   今回は、前日の影響(二日酔い)も考慮し、何かを捨て、コース短縮をする必要があ
   ると感じた。一番登りたくないと考えた芦屋から登り、有馬側へ降り、再度尾根に上っ
   た後、もう一度六甲山の北側へ下って戻ってくるコースを考えた。阪急芦屋川からロ
   ックガーデン及び魚屋道を登りたくない理由はいくつかある。ひとつは、有名山道の
   ため、採集物が少ないこと。2つ目の理由としては、最高峰に近いこともあり、余計な
   距離(時間)を登らなければいけないこと。

   しかし、最高峰に登るメリットもある。それは、最高峰近くに位置する有馬側魚屋道、
   白竜滝(白石滝)や炭の道、もみじ谷等、有馬側の山々では多種多様の収穫物(あえ
   て非公開)が多いため、最高峰付近に立ち寄った時は、これらコースのいずれかを
   選びたい。

   JR芦屋駅から一軒茶屋までは収穫物が少ないと言っても幾らか取ることができる。
   それらキノコや木の実を探しながらの余所見ランでは2時間は余裕でかかる。時短コ
   ース例では、JR六甲道駅からガーデンテラス(記念碑台)を目指すコースでは、山頂
   尾根道までは余所見やコースを外れて蛇行しながらでも、1.5時間弱で到着すること
   ができる。

   朝起きて、テレビを見ながらインスタントコーヒー(約700ml)とバターを塗った食パン
   2枚を食べながら過ごす。食事(テレビ)と準備に1時間程度かかった後に家を出発し、
   最寄りの100円ローソンへ向った。200円のおにぎり弁当と、パン5個入り餅とBOSSの
   ペットボトルコーヒーを購入した。山中で食べるための食料を大目に購入し、食材や
   水分に余裕を持って最寄り駅へ向う。昔にトレイルランを計画したときは、背の荷物
   の軽量化を考えて水の購入場所や重量の少ない食料、もしくは途中で購入できるな
   ら無理に背負わないなどを考えていたが、今は全く考えずに登り始めから最大重量を
   背負っていく。そのため、最近は始まりの登りで足が疲労でやられてしまうことが多い。

   自転車置き場に自転車を置き、先ほど購入したコーヒーを飲みながら電車を待つ。
   朝からコーヒーを飲む量が1Lを越えているため、若干の胸焼けを起こしてしまった。
   通常、走る前はコーヒーなどの多飲を行うべきではない。理由は、飲みすぎによって
   胸焼けを起こす、またトイレが近くなるためである。朝のコーヒーは個人の楽しみと考
   えて頂ければと思う。この胸焼けは昨今、山へ向う電車内で毎回訪れる光景になって
   いて、胸焼けを起こしてから、毎回「飲みすぎた」と後悔している。今回も飲みきれな
   いコーヒーを持って六甲山に向う羽目になった。残ったコーヒーは山頂付近で飲むこ
   とになるが、そのころには揺られ続けたコーヒーのほとんどは泡化している。走り始
   めは3分の1程度の量(130cc)だったが、泡化したコーヒーは液体と泡で元の量(500
   ml)に戻っている。コーヒーの泡は苦味がまろやかになっている。ただ、容器の口が
   小さいため泡を飲もうとしても出てこず、そのほとんどが容器の中に残ってしまうた
   め、飲むことなく捨てることになる。

   夏はイグチ系のきのこや採り時期が過ぎたキクラゲが沢山生えるが、全体的に考え
   ると、生えているキノコのほとんどが毒キノコ(オニタケ、イグチ系の毒きのこ、タマ
   ゴダケ系の毒きのこ)で食菌きのこが少ない。今回、登り始めてすぐに見つけたキノ
   コ(食菌)は、ある程度群生していたが、虫食いが激しいため収穫を残念した。本日
   は真夏(盆)のため、多くの人は行楽地やお墓参りへ行くためだろうか?登山者は少
   なめに感じる。

   山道を登っていると、赤色(ドクベニタケ?)や白(オニタケ類)、イグチ系のニガイ
   クチ、アシベニイグチ等の食べることのできないキノコばかりだったが、何も生えてい
   ないよりは楽しませてくれる。木の実は全般的にまだ早いようで、収穫には更に2週
   間から1ヶ月先と感じる。

   一軒茶屋までは予定通りに大体2時間で到着することができた。昔はJR芦屋駅から
   1時間10分~30分で到着していたが、年齢には逆らえないと感じる。今日の天候は日
   差しが柔らかいため七曲手前の小川で水浴びを行ったが、静かに浸かっていると10
   秒程度で凍えてしまう。河原を2度越えるため、水浴びも2度できるところがうれしい。
   七曲手前の小川は工事のため水嵩が低くなったが、平坦になっているので小川に寝
   そべることができるようになった。 今回もJR芦屋駅から一軒茶屋まで休憩することな
   く一気に上る。(川休憩は別)

   一軒茶屋近くの広場で200円弁当を食べながら足を休める。この先は炭ノ道を進む
   べき?白竜滝を進むべき?有馬へビール休憩を取るべき?とコース選択を考えた。
   当初有馬まで下り、ビール後に神鉄有馬口駅付近まで走った後に、山へ再度戻る予
   定でした。しかし、来る途中の七曲で偶然1本だけ見つけることができたチチタケで、
   白竜滝へ下るともしかすると収穫できるのでは?と胸を膨らませた。白竜滝は数年
   前の大雨以来道は荒れきっているが注意すれば進めるため、毎年2~3度は水浴び
   に訪れる。途中植物散策を行うが、足を止めると服の上からでも容赦なく虻が噛み
   付いてくる。虫除けスプレーを使用しているが関係なく向ってくるので、気を許すこと
   ができない。さすがに服越しのためかろうじて歯は届かないが、それなりに痛みがあ
   る。子虻はたいしたことがないが、牛虻レベルになると噛まれるとさすがに痛い。大型
   は小型と違って、集団で襲ってこないことが救いと感じる。立ち止ると虫達の昼ご飯
   になってしまうため、鑑定(同定)は足を止めることなく速やかに行う。ランナーで
   なければ蚊取り線香を腰に携えてくるものの。

   白竜滝では今回も一人のため、滝つぼに身を沈めて静かな水音を聞きながら10秒
   程度浸かった。水に浸かった後は効果はないが、虫除けを再度吹き付けて走り始め
   る。沢下りは濡れた岩に足がとられて滑ってしまうため、登りが向いていると感じる。
   途中何度も水浴びを行いながら、体温降下目的と体(服)の汗を流す。水浴びのたび
   に虫除けスプレーをするが、顔の前に蚊やコバエがよく飛ぶ。手で叩き落としてもす
   ぐにまとわりつくので、手で顔を払う行為は車のワイパーのように単一作業になって
   いた。

   沢から上がり、モミジ谷を上がる。モミジ谷では大小のアブに襲われたので、極楽茶
   屋跡まで歩みを止めることができなかった。夏の山は羽虫のため足を止めての休憩
   ができず、ノンストップになることを思い出させてくれた。日の当たる尾根道に出るま
   では決して休憩ができない。茶屋跡では日差しも強いため、気温も高く湿度も低いた
   め、虫にとっての生活環境は悪いのだろう。ドデカミンを購入して大きな岩に腰を下ろ
   してゆっくりと休憩を行った。一時(いっとき)ではあるが、足がとても休まるのが分
   かった。もう一度 北側へ下るといってもノープラン。雨が少ないためキノコの生育も
   悪く、木の実はまだ取り時期には早いので、どこへ向うべきか悩んだ。いろいろと考
   えた結果、若いサルナシの実はサルナシ酒が造れるので、それを収穫するための
   コース取りを考えた。

   若いサルナシの実を大量に取れるコースを考えた結果、山の北側は南側と比べて日
   の当りが若干弱いため、サルナシの実も群生が多いだろう。(南側は日が当りすぎる
   ため、サルナシは枯れがちになることが多い。乾燥地で育成する植物にとっては生育
   が良いだろう。) シュラインロード周辺を狙って探すことにした。途中に大型のイグ
   チ系きのこの幼菌があったので、2個採集することができた。癖(においや味)は強い
   が、オリーブオイルとレモン、塩で味付けをするとそれなりに食べることができる。サ
   ルナシも大量に取ることができた。帰りに藤原商店に立ち寄り、ビール500ml(発泡
   酒は売れないため、販売していない模様)を飲んだ後に高羽道を下り、JR六甲道へ
   降りることが出来た。

   今日の収穫量(重量)は多かったが種類は少なく、残念な結果ではあった。アカヤマ
   ドリ、ホウベニシロアシイグチ、チチタケ、タマゴダケ、サルナシの若い実だけ。酸味
   の利いたホウベニシロアシイグチは塩茹で後に砂糖少な目に酢の物が私にとっては
   最高のサラダ。チチタケとタマゴダケは味噌汁の出汁がとても旨い。チチタケの食感
   はボソボソしているがタマゴダケの幼菌は格別で、両者共に出汁が格別で市販キノ
   コと比べ物にならない。またチチタケ採集へ行きたいと思ったが、今年のシーズンは
   オフのようで、今日が最後の収穫になったことがとても残念でした。サルナシの実は
   冷凍後にホワイトリカーと甲類焼酎を混ぜたお酒に漬け込みました。来年が楽しみ
   です。次は六甲に自生しているハッカでお酒を作れればなんて考えています。



第六二八号

      夢は見るものでも憧れるものでもなく 叶えるもの!


2017年9月13日
AAC会員
小阪 はるな氏

   日本一距離が長い、佐渡国際トライアスロンAタイプの完走できました。目標は、昨年
   の自分に勝って完走すること。昨年はBタイプ(スイム2km、バイク108km、ラン21.1
   km)に参加し、目標タイムを7時間に設定していましたが、11分オーバーのゴールでし
   た。今年はAタイプ(スイム4km、バイク190km、ラン42.2km)での参加。昨年の約2倍
   なので、目標タイムを14時間に設定しました。

   スイム:4km
   まあまあのバトルあり。右足を押されたと同時に左足を引っ張られ、これはストレッチ
   ?と思い込む。また、頭を何回も叩かれ、蹴られたりもしましたが、無事に2km泳ぎ、
   2周回目もずーっと同じような感じでした。終了時にBタイプのスタートを見送る予定で
   したが、少し遅かったみたいでもうスタートしていました。トランジットのシャワーがかな
   り長すぎたみたいで、後から来た人がどんどん先に進んでいました。(タイム1:34:55)

   バイク:190km
   いざ、スタートというところで、アームカバーを準備するのを忘れていのに気づきました。
   諦めてなしでいこうかと思いましたが無謀なことはやめ、トランジションバックから探し
   て装着してスタート。小木の坂がきついので、160kmまで余力を残していくべきとのア
   ドバイスをたくさんいただいていましたが。
   
   実は、佐渡に向けて一番練習したのがバイク。3日連続で200.100.200kmと乗り込
   み、漕ぎながらストレッチしたりお尻が痛くならない乗り方まで自分なりにマスターでき
   ていたのと、この3日間の練習でも3日目は160kmを超えてからの坂道練習をしていた
   ので、ガンガン行っちゃいました。計画では、小木のASで休憩予定でしたが、少しず
   れてしまいました。途中の沿道で「いいペース。このままだったら、ゴール8時いけるよ」
   と知り合いから声援をうけ、気持ちにゆとりを持てました。190kmのバイク終了時には、
   バイクラックにはたくさんのバイクがかかっていました。(タイム 7:38:36)

   ラン:42.2km
   皆生でガーミンのバッテリーが途中で切れたので、画面の壊れたガーミンと新しいガ
   ーミンを両手につけてのスタート。思うように走れず、練習不足を痛感しました。折り
   返しの本部ASではもうゴールしている選手を羨ましく思いながら、もう1周スタート。
   22km地点でガーミンのバッテリーが切れる。反対の手につけているガーミンをありが
   たく思う。26kmでトイレから立とうとすると立ちくらみ。脱水と思い込んでアクエリ、コーラ、
   スイカ、梅干し、塩とASにあるものすべてを口にし、椅子に座って休憩。絶対に歩か
   ないと決めていたのですが、止まるよりましと思い歩きで再スタート。数百メートル歩
   いたら、何とか走れるようになりました。脱水と思い込んでいましたが、ハンガーノック
   だったみたいです。折り返しの畑野ASでジェルを注入し、少し走りやすくなる。このま
   まのペースで行けば、14時間以内にゴールできることを確信。しかし、数人の女子選
   手に抜かれていく。女子は、強い。そういえば、歩いている女子選手はみませんでし
   た。残り1kmの商店街に戻ってきたときには、本当にホッとして涙が出ました。
   (タイム 4:34:34)

   6時にスタートし19時48分(タイム13:48:05)ゴールできました。自然のコンディション
   もありますが、ロングは本当に何が起こるかわかりません。今回、改めて補給の大
   切さを実感しました。これは、日々のトレーニングでも考えていきたいです。また、完
   走ポロシャツを着て帰ると決め、帰りの服を持っていかなかったという無謀なことをし
   ましたが、今後はここも考えていく必要ありです。 一緒に行ったAACメンバーも全員
   完走できました。レース前日・翌日には佐渡を観光し、とても楽しい遠征になりました。
   来年は30回大会になるので、また参加したいです。

   トライアスロンをはじめたときから、いつかはロングを完走したいという夢がありました。
   今回、この夢を日本で一番長い距離で完走でき、とてもうれしく思っています。ひとつ
   の夢を達成するとまた、次の夢が現れています。夢は、見るものでも憧れるものでも
   なく、叶えるものと思い、次の夢に向かって進んでいきたいと思います。
   最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
   (大会開催日:2017・9・3)



第六二七号

       思わず出た『あ~、負けた~』の断末魔の叫び!


2017年9月11日
AAC会員
清水 俊貴氏

   AACの皆様、こんにちは、清水俊貴(しみずとしき)です。AACに入って1年がたち、
   皆様のおかげで、今年は無事にトライアスロンデビューができました。またAACの中
   でも顔見知りの仲間が増え、これからもAACの一員として、皆様とアスリートしてい
   きたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
   そんな僕の今の得意分野は、5000m走(社会人ベスト17分51秒)と水泳(800m自由形
   12分30秒)で、AACのスピード班とスイム班を勝手に名乗らせてもらってます。(笑)
   今回そんな僕の持ち味を最大に生かせる競技、潮芦屋アクアスロンに挑戦してきまし
   たので投稿します。f(^_^;

   出場した種目は、500m泳いで5キロ走るという競技でした。この大会はご存知の方も
   多いと思いますが、AACのホームグラウンドの芦屋浜で行われ、年に一回のこの大
   会だけ普段は遊泳禁止の芦屋の海で泳ぐことができるんです。また芦屋での大会な
   ので、AACからも多数出場者がいて、審判・ボランティア・応援にもAACのメンバー
   が多数。今回も40名弱のAACメンバーがいてくれてました!p(^^)q

   というわけで、自称AACスピード班として、また普段感じている「ランやスイムの1
   種目では負けても、ランとスイムの複合なら僕が勝つ」を実現させるために、負けら
   れない戦いがここにありました。目標ややりたいことは口に出すと叶うと言うことで、
   『狙うは総合1位』をあちこちで宣言し、戦いに挑みました。

   とは、言ってみたものの、実は緊張やさんのネガティブ思考で、レース5日前から、レ
   ースが近づくに連れて見えない相手への不安やら、100%の力を出さないと勝てないや
   ら、優勝を狙いに行く大会なんて経験したことないという緊張で、のどから心臓が出そ
   うでした。(笑)

   レース前の狙いタイムはスイム9分→トランジション2分→ラン19分で、合計で30分切
   りです。レースイメージとしては、スイムアップ10位ちょいで、スイムの2分差くらい
   までは、ランで全部捕まえるイメージで挑みました。

   で、いよいよ(ようやく(笑))レーススタートです。まずはスイム500m。当然バトルスイ
   ムでしたが想定内でした。スイムアップすると、イメージよりたくさん前に人が見えて
   慌てましたがトランジションして、AACの応援団に気持ちよく送り出してもらいランス
   タート。

   しかし、ここからが想定外でした。イメージでは、僕より先にスイムアップした選手た
   ちはスイマーで、ランは得意でないはずという予測で、キロ4分以内で走れば、じきに
   追い付く計算でいましたが、走れど走れどいっこうに差が詰まってきませんでした。
   中間の折り返しでもトップとはけっこうな差があり、最後まで追いかけましたが全員抜
   くまでには至らず、ゴールの時に思わず出た『あ~、負けた~』の断末魔とともに今
   回の総合1位をめざした挑戦は終わりました。

   ゴール後仲間から言われた『また次がんばればいい!』が、今、暖かく胸に響いてい
   ます。日常生活もそうですが、元気でいれば・諦めなければ・次はきっとチャンスが回
   ってくるはず!・・・だと信じて、またしっかり練習して、次はリベンジしたいと思い
   ます。
   長々とありがとうございました。また当日はたくさんの応援ありがとうございました。
   審判・ボランティアお疲れ様でした。
   (大会開催日:2017・9・3)

     <結果>  スイム500m 9分7秒 (総合19位)
          トランジット(400m移動付) 2分22秒
          ラン5km 19分19秒 (総合2位)
          合計30分48秒 (総合8位)
          ※総合1位の人は29分25秒で、1分23秒差でした。



第六二六号

        大海原で泳ぐ大変さを改めて感じたスイム!


2017年9月5日
AAC会員
藤本 茂氏

   16年連続の珠洲トライアスロン、今年も完走することが出来ました。 AACの皆さん総
   勢12名の方とご一緒させてもらいました。 成績は初出場の時のタイムに匹敵するワ
   ーストな記録になりました。 皆生でスイム・バイクの調子良かったので完全に油断と
   慢心です。

   あと、頑張らなかった事がとても後悔のレースになってしまいました。 想定外に涼しい
   夜で寝冷えし朝から下痢、この時点で先行きが怪しい。朝ごはんがしっかり取れなか
   ったのに補給用おにぎりを作らないでマグオンだけで行くことにしました。

   スイムは潮の流れで沖のターンまでずっとバトル、その影響で時計が止まってました。
   いつもよりは遅くなることは覚悟できてましたがまさかの1時間超え。。。 1.3km長い
   五島とさほど変わらないというタイムでした。 AタイプとBタイプで250名以上もの選手
   がスイムリタイヤしたと聞いています。

   タイムを稼ぐスイムが予定より20分も遅れた上、めちゃくちゃ消耗してバイクも力が入
   りません。 完走できたら来年に繋がると思ってしまってからはサイクリングになってし
   まいました。最初からバナナ・パンと空腹で補給しまくり、2周目に至っては大谷峠前
   エイドでバイクを止め置いて補給。珠洲でこんなことしたのは初めてです。

   ランは皆生のあと練習する事ができず、いつも通りペース上がらずでした。 一つ収穫
   だったのは皆生のおかげで距離を長いと思わなかったことです。

   結果は スイム1:07:47、バイク4:15:35、ラン2:54:57、トータル8:18:19、
   総合順位 449位/687人、完走率Aタイプ73.4%、Bタイプ80.9%でとても低い完走率
   でした。 プールではなく大海原で泳ぐ大変さを改めて感じた次第です。 また来年、
   帰ってきます。 最後になりましたが、お世話になった皆様に感謝です!
   (大会開催日:2017・8・27)



第六二五号

      富士山頂で味わう “年間グランドスラム”


2017年8月18日
AAC会員
堀内 信弘氏

   この度、市民ランナーの“グランドスラム”なるものを達成したので、少し自慢するた
   めに投稿させていただくことにした(笑)。
   ご存知のかたも多いかと思われるが、「フルマラソンでサブスリー」、「ウルトラ100
   kmでサブテン」、「富士登山競走山頂コースで時間内完走」の三種目制覇することを
   “グランドスラム”  といい、さらにこれらを同暦年の一年間で達成することを “年間グ
   ランドスラム” という。

   ただ、このタイトルはどこかの協会等が認定したり表彰してくれたりするものではなく
   100%ただの自己満足であり、また、これくらいのことなら簡単に出来てしまいそうな
   強者ランナーにとっては、チャレンジ意欲すら湧いてこないタイトルかも知れない。

   しかしそこのところ、小生にとっては簡単に達成できるとも限らないタイトルだと感じ
   ていたこと、また、挑戦せぬまま爺さんになってから「あれくらいのこと、その気にな
   りゃ~やれたんぢゃがの。」と、ほざいたところで信じてもらえるやらどうやら分から
   ずホラ吹き扱い、鼻で笑われる場面を想像すると癪に障ったので、加齢が進行して
   タイトル獲得が怪しくなる前にチャレンジしておく気になった。(ちなみに現在52歳)

   そんな訳で2017年に入って別大と篠山でサブスリー、次いで水都ウルトラで初のサブ
   テン、そして先日の富士登山競走山頂コースを辛うじて完走したことで“年間グランド
   スラム”を達成することができた。

   振り返って感じることは、特に拘ってはいなかったとはいうものの、それが“年間”で
   あることの難しさ。小生の場合はたまたま偶発的にグランドスラムが一年間に集約
   された面もあるので正味の価値があるとは言い難いが、始めっから“年間”を狙うと
   なると、それには安定した実力の裏打ちは勿論のこと、三種目すべてを故障なく、ま
   た悪天候による大会中止等もなく、練習段階から家族の協力、職場の理解、また、
   その人の持つ運等、様々な要素がバランスよく整わなければなかなか達成できるも
   のではないという印象を受けた。

   ついでにこれもたまたまの偶然だったが、最後に達成した種目が富士登山競走とな
   ったことで “年間グランドスラム” の栄冠を、日本の最高峰 “富士山の頂” で掴みと
   る・・・というロマンチックな幕引きとなったことも、自己陶酔と美酒を煽るための
   格好の材料となった。

   追記
   ここらで筆を置こうかと思ったが、少しなめてかかっていた最後の種目「富士登山競
   走」には予想以上に苦しめられたこともあり、命拾いをしたような感慨深いフィニッシ
   ュとなったので、投稿ついでにその内容もダイジェストに綴らせていただくことにした。
   (ついでといいながら、こちらのほうが長文に(^_^;)。 )

   【大誤算だった五合目まで】
   富士登山競走山頂コースの制限時間は4時間半であり、それなりに練習も積んでき
   たので余裕で完走できると予想はしていたが、だからといって小生にとって少しハー
   ドルの高そうなサブフォーなんてものを狙ってリタイアリスクを発生させるよりは、
   やはり年間グランドスラム達成を確実にしたかったので、前半はペースを抑えて難所
   となる後半に備える策をとることにした。

   ところがそんな守りの姿勢が仇となり、知らぬ間に実は完走すら怪しい集団に混じっ
   て悠々と五合目を目指していたようで(マラソンのように途中経過タイムがつかみにく
   い)、さらに五合目関門直前には大渋滞に巻き込まれるなどして、過去二年は優に2
   時間を切って五合目を通過していたにも拘わらず、2時間13分以上もかかって通過
   するという、前途多難な五合目関門通過劇となった。

   あるデータによると、五合目関門通過タイムが2時間8分の選手の完走率が50%、
   また、2時間15分を超えると一人も完走できなかった年もあるらしいので、今回の2
   時間13分台という通過タイムはかなり深刻。周囲にいる選手の殆んどが完走できな
   い運命なので、なんとかしてこの集団から抜け出さなければならなかった。

   【とにかく我慢 我慢の八合目まで】
   五合目までを抑えてきたのだからそこからは余力で挽回できてもおかしくなさそうな
   ものだが、久しぶりの真夏の大会参戦ということもあってか滝汗かいて立派な(笑)
   脱水症状に。山岳コースに入ってからというもの脹脛と太腿の痙攣を繰り返し、酷い
   ときには上半身のけ反って動けない状態となり、天を仰ぎながら 『これで万事休す
   か。』 と何度思ったことか。

   そうなってくると、どんなタイミングで白旗をあげれば格好がつくのか・・・という
   「負けざま」にまで考えが及んだが、そんな名案などでてくる筈もなく、せめて自分の
   意思で競技を中断させてしまうと後々挫折感と後悔の念に苛まれることになるので、
   身体が勝手に拒絶反応を起こして動けなくなり『あのときはどうしようもなかったんだ。
   』 と思えるようになるまでは、自分の意思で競技を中断させることなく 山頂目指して
   前に進みつづけようと決めた。無様ながら攣っていなかった“前足”(笑)もできるだけ
   使い、四つん這い歩行を多く取り入れるなどして“後足”への負担を軽減させる苦肉
   策もとった。

   そして八合目の関門を通過した際の印象的だった声援が 「頑張ればまだいけるか
   も!」。 実はこの声援、弱り切った身体には少々残酷で、「頑張れば」という条件付
   きなのに 括りは「絶対いける」ではなく 「かも」(笑)。ネガティブにとらえると「頑張
   ってもだめかも」と同義語。その他ストレートに「山頂は厳しいでーす。」との声もあ
   った。
   そんな現状を伝えてくれる“悪気はないが現実的過ぎる声援”には悲壮感を煽られた
   が(笑)、マラソンでもなんでも関門なんてものは、そこを通過さえすればその後はそれ
   までの平均的ペースを維持すればフィニッシュできるよう設定されているだろうから、
   焦ってペースを上げる努力をして痙攣を誘発させるより、安定したペースを維持する
   努力に終始した。

   【どん底から起死回生の山頂フィニッシュまで】
   そんな思いでようやく八合目とフィニッシュの中間地点辺りに差し掛かった頃、山頂
   方向から「あと、じゅうごふぅーん!」という声が聞こえてきた。そのとき小生の真後ろ
   をずっと並走して、周囲の声援にも いちいち「ありがとうございまーす!」と返してい
   た元気印だった選手、そんな選手が一変して「とても15分じゃ無理だぁ~。」と力なく
   弱音を吐いたのが耳に入ってきた。ドキッとして重たい頭を上げて山頂方向を見上
   げてみると、そこには日本の最高峰富士山のてっぺんがクッキリとみえてはいるもの
   の、そこに至るまでには無情にもジグザグのつづら折りがいくつも折り返しており、小
   生の受けた印象からしても『とてもじゃないけどこれは15分で登りきれるものではな
   い。』と、ここにきて強烈な敗北感を味わったことを今でも鮮明に覚えている。(どう 見
   積もっても20~30分はかかるようにみえた。)

   幸いこれは距離感の目測誤りによる単なる錯覚であったことを後から悟った訳だが、
   そのときはタイムアウト必至と思い込んだので、『完走できないのならなおのこと、最
   後まで精一杯力を尽くすことが最低限の使命。』と、小生にしては珍しく真面目な 心
   境となり、その最後のつづら折りを力を振り絞って前へ前へと進み続けた。

   そんな状況だったので 「あと、さんぷぅーん」 といわれたところで、その3分をどう解
   釈していいのかもよくわからなかったが、そのうち周囲がザワザワと騒がしくなって
   きて、なにやら「ゴールはすぐそこー!」とか「イケルイケル!」との祝福らしい声援に
   変わってきたものだから、『えっ!なに?』、『嘘っ!イケるの?』と気分は一転して幸
   福感マックス状態に!

   それでもどれくらい時間が残されているのかよくわからなかったので、『ゴール直前で
   打ち切られては堪るか!』と、まるで野良仕事で腰の曲がった爺さんが何かに追 わ
   れるかのような不細工な格好でラストスパート!地獄を這う奴隷のような心境から一
   転して天にも昇る気持ちになったが、それはまだ早いということで富士山頂でストップ
   (笑)。フィニッシュを果たした際には感極まって顔はクチャクチャ、、、確か泣いたは
   ずだが脱水で涙は出なかった。(笑)

   マラソンでもなんでも駄目なときは駄目、棄権するほうが賢いと感じたときには完走
   に拘らず棄権するポリシーの小生なので、今回のような結果はたまたま上手くいっ
   た一例に過ぎないが、悪いときには悪いなりの状況を受け入れ、ひたすら我慢して
   諦めずに歩み続けていればそのうち活路が開けてくる・・・という、モデルケースのよ
   うな体験ができたので、このイメージを大切にして今後の人生で苦難に陥ったときに
   はこの富士登山競走の経験を思い出し、励みにしようと思う。

   それではつらつらと長文を綴ることになったがこれで本当のお終い。きっちり最後ま
   で読んでくださったかた、また、適当に斜め読みしてここに辿り着かれたかたも(笑)、
   本当にありがとうございました。(^・^)
   (大会開催日:2017・7・28)



第六二四号

      富士山は高くてそして遠くて暑かった!


2017年8月13日
AAC会員
谷口 幹雄氏


   開催日8月4日 「第15回富士山頂往復マラニック」(通称「ゼロ富士」)に参加して
   きました。この大会はこだわりが高く、受付開始は2月23日(語呂合わせフジサン)で
   参加人数枠223名の先着順、参加会費3776(富士山の標高)円(富士山入山料含む)
   とユニークです。

   ●コースの紹介と準備
   田子の浦の海抜0mから富士山頂までの往復115キロを(その内ロードは100キロ)24
   時間内に走破するコースです。公設エイドは片道33キロ地点に1回と復路の同じ地点
   にあるだけで後はコンビニや自販機を利用していく大会です。 マラニックといえど例
   年完走率が半分と決して楽な大会では無いという情報より、ロング練習として六甲全
   山縦走を5月からナイトトレイルを含めて7回やりました。
   また、富士山の天候が悪い時は雪も有ったので、天候不順が続いている昨今どんな
   天気になるかも分からないので準備は怠らないようにと、真夏から真冬へとの防寒暴
   雨対策もしっかりと準備いたしました。
   私はmont-bellベースで揃えました。雨合羽はトレントフライヤージャケット、下はレイ
   ントレッカー、ダウンはスペリオダウン ラウンドネックジャケット、下着もmont-bellと
   揃え、上はファイントラックのスキンメッシュ、inov-8のゲーター、靴下はグレッグソッ
   クス。シューズは長距離のランにも対応できるクッション性の高いモントレイルのバハ
   ダを履きました。

   ●目標
   今回の目標は完走は無論!オプションのお鉢巡りをしてきて砂走を楽しむ事です。

   ●台風と天候
   いつも大会の前は天気予報を見ては一喜一憂しているのですが、今回は長寿命台
   風5号にはやきもきさせられました。 その心配していた台風も西側にズレて一安心。
   ただ、天気予報では曇りの予報なので 御来光は諦めていましたが、段々と雲は無く
   なり雲海が眼下に少し広がるなかで綺麗に見ることが出来たのはラッキーでした。

   ●レースの詳細
   田子の浦の砂を富士山頂に撒くという決まりがあったので受付後に海岸にて採取。
   スタートは金曜日の夕方18:00から50人ずつ5分毎のウェーブスタート。スタート前の開
   会式で恒例となっている全員で日本伝統曲の「富士の山」を熱唱し終えたところ、今
   まで姿を隠していた富士山の頭が雲の上に現し皆さんが歓喜の声で会場も更に盛り
   上がりました。
   AACからの参加は小澄さん、樋上さんと3人で同時にスタートしました。5キロほど走
   ったところで私の大失敗が発覚!スタート前の荷物預け時に私の財布も一緒に預け
   ていたのです。流石に1文無しでは無理なので小澄さんにお借りして事なきを得ずに
   すみました。同じクラブ員が参加してくれてたことに本当に助かりました。
   スタートしてしばらくは平たんが続くので信号待ちを含めキロ6:30くらいのペースで走
   りました。

   夕焼けと富士山の山小屋の明かりを見ながら快調に進み18キロ地点にあるマックス
   バリューで晩御飯と腹ごしらえで30分くらい休憩。再スタートして約9%の勾配が延々と
   続く中、しかも小澄さんに付いて行こうと頑張ってたのですが、ジリジリっと離されて
   遂には小澄さんの尾灯が見えなくなりました。それからが大変でした。
   序盤はそれほどキツくない勾配ですが夜といえど気温は市街地は25℃。1000m地点
   で19℃。湿度が高くて滝汗で全身びしょ濡れ状態になりました。ペースはキロ8分台で
   行くにもだんだんとタイムが落ちてきて、更に脱水症状から眠気が襲ってくるではない
   ですか、貴重な水を顔に掛けて眠気覚ましをする程になり焦りました。しかも小澄さん
   から、富士山スカイラインの上りで頑張り過ぎると五合目からの登山でキツくなるとい
   うアドバイスからジョグ状態からパワーウォークに切り替え!
   予定では五合目に午前1:00到着でしたが、新五合目まで12.7km地点の料金所跡で
   午前0時前にようやく通過。とても無理な事は計算するまでもありませんでした。
   その富士山スカイラインは単調に続く上り坂で、距離の標識が100m毎と1キロ毎の大
   きい看板が有るので、単調の中の暗闇のなかの目印を楽しみにするくらいしかありま
   せんでした。

   眠気と闘いながらランナーを抜いていく毎に声を掛けていきました。その中でスカイラ
   インの残り10キロ手前で声を掛けた女性と意気投合して話しが盛り上がり12分台ま
   で落ちていたペースも11分を切るペースまで回復して元気復活!歩いたお陰で、びし
   ょ濡れだったパンツのまま山頂を目指すのは体温低下の要因になるなと心配してた
   のですが五合目に着く頃には乾いていてラッキーでした。
   新五合目には午前2:20着と大幅に予定を越えてしまいましたが、この時間でもお鉢巡
   りも出来て完走は充分出来るとのことだったので、気を取り直してTシャツに着替えア
   ームカバーと手袋を着けていざ頂上へ!
   2:46 新六合目の「宝永山荘」(標高2493m)の自販機でまだ安価な飲み物を買おうにも
   電源が入ってない!

   3:14 新七合目(標高2780m)で1本500円のコカコーラと水のペットボトルを購入!
   3:42 元祖七合目(標高3010m)
   4:04 八合目(標高3250m)
   4:23 九合目(標高3460m)だんだんと空が白々となってきました
   4:43 九合五勺(標高3590m) 日の出時間が4:45なので山頂では見えないと断念!
   5:02 山頂の鳥居通過してご来光を拝みました
   5:18 最高峰の剣ヶ峰に到着
   5:50 お鉢巡りをして、ゲーターを装着して下山開始!ゲーターのお陰で砂走も快走!
   7:30 新五合目に到着

   後は田子の浦に帰るだけと新五合目から眼下に広がる景色を眺めながら15分ほど
   休息 している時に田子の浦の砂を頂上に撒くことを忘れていた事を気づき五合目で
   散布(笑)。 復路はずっと下りなので足を上げていれば前に進むと快調に下って行き
   ましたが、単調な風景に飽き飽きしました。
   それでも17km先の公設エイドを楽しみに降りていき、その公設エイドで時間は午前
   9:40この時点で残り33キロを20時間切りが出来ると皮算用!前祝いでビールをマイ
   カップに入れていただきガソリン注入して元気よく出発!しかしゼロ富士は甘くはな
   かったです。だんだんと気温が上がってきて市街地に入るや否やペースダウン!
   コンビニはまだかまだかとコンビニ巡りをするくらいになりました。
   残り15km地点での浅間大社でアイスが振る舞われるとのことで楽しみに行くにも早す
   ぎてまだ用意できていないとの情報をもらい意気消沈。そこに加えて102kmで時計の
   電池も切れて、道も少し間違えるなどしてそんなこんなんで気が付くと20時間切りは
   不可能に!そうなると楽しみはゴール後のビールのみとなりました。
   本大会はゴール後にビールが用意されているのですが、あっても1本だけだろうから
   それだけでは少ないと自己調達するしかないとスタート前から思っていました。事前に
   チェックしていたゴールから一番近いコンビニは3km!残り5kmで追いついた男性と一
   緒にコンビニに立ち寄り、そのまま持って走ると温くなることは目に見えているので保
   冷用とアイシング用にも出来ると袋入りのロックアイスを購入。日差しのきつい中を重
   たい手土産を片手にお互い早くゴールしたいと声を掛けあいながら一緒にゴールをし
   ました。残念ながら富士山は雲に隠れて見えなかったですが、富士山をバックに海を
   見ながら気持ちよい浜風を浴びながらのよく冷えたビールは格別でした!

   ●結果集計
   タイムは20時間25分でした。公設エイドから残り33キロを4時間50分とこの暑さはハン
   パでなかったです。使ったお金約3,400円
   当日参加者230人    完走者138人(完走率60%)    時間外完走者6人

   ●ゴール後
   ゴール後は小澄さんが一時間近く待ってくれていた中で、小澄さんを差し押いて無料
   マッサージを受けてしまいすみませんでした。樋上さんには申し訳なかったですが、
   事前に打ち合わせしていたスーパー銭湯に行っ て待つことにしました。
   当初の予定ではゴール後は近くで宿泊する予定でしたが、土曜の夜で世界遺産の富
   士山、夏休みということで宿泊が3〜4万円のところしかなく夜行バスで帰ることにな
   りました。 その後樋上さんとスーパー銭湯で合流して、夜行バスの時間まで近くの居
   酒屋で打ち上げしたのですが、最後の最後にハプニング!私がスーパー銭湯に携帯
   を忘れるという失態を!無事に携帯が預かれていたので笑い話に終わりました。
   その後ほろ酔い気分で乗車。梅田に予定通り6時半に着いてこの富士山頂往復マラ
   ニックは終了しました♪
   来年は先着順から抽選になるかもということですが、日本一の富士山を楽しみにエン
    トリーを検討してみませんか!
   (大会開催日:2017・8・4~5)



第六二三号

     富 士 登 山 競 走 完 走 記 !


2017年8月8日
AAC会員
小田 晶子氏

   標高差3006m、気温差21度、制限時間4時間半。完走率は50%前後(女子完走率は
   30%台)、完走するだけで「市民ランナーグランドスラム」のタイトルを一つ獲得でき
   る、日本一の山岳レース。
   そんな富士登山競走へのチャレンジも今年で3年目。 去年は50%と思っていた完走可
   能性。今年は去年の走力まで及ばず、完走可能性は40%くらい。その足りない分を補
   う為に、準備を徹底的にした。

   過去2年は5合目までしか走っていない(一昨年は資格とりの為に5合目コース、昨年
   は初山頂を目指すも悪天候で5合目打ち切り)ので、ブログやYouTubeで5合目より上
   のコースの情報を調べまくった。そして「4時間29分で完走する」完璧なるレースプラ
   ンを作成、それを丸暗記することにした。
   紙に書いて持ってけばいい話だけど、これは大事なイメージトレーニング。毎晩寝る
   前にチェックポイントと通過タイムを唱えて、山道をガシガシ登って行く自分の姿を思
   い浮かべた。そこには、絶対最後まで諦めない、強い自分の姿があった。今の私に
   出来ることは全てやったのだ。やってきたこと信じよう、絶対に絶対に完走するのだ。
   久しぶりに自分を信じてスタートラインに立つことが出来た。

   それでは、スタート!  ……の前に、トイレはしっかりすませないとね。(笑) 毎度お
   騒がせのトイレ問題。(^_^;)  去年レース中に2度もトイレ行ったので、今年は胃腸の調
   子を整える高くて不味いサプリを購入。デンプンに砂糖を混ぜたみたいな気持ち悪い
   液体500mlをレース前5日間飲み続けたにも関わらず、スタート前からお腹の調子は
   激悪。(;´д`)

   【スタート~5合目
   というわけで、結局今年も中ノ茶屋でピットイン。(^_^;) ここで2分のロス。これが遅
   い集団に入りこむきっかけとなったのか、その後もタイムがのびない。
   五合目の関門なんて気にもしていなかったのに、応援している人たちが「この辺の人
   たちは関門ギリギリだな~」とか喋ってるΣ。(゚д゚lll) 五合目通過は関門が閉まる
   42秒前!もう一回トイレ行ってたらアウトやったわ。(^◇^;)
     中ノ茶屋 40’40着 42’58発
     馬返し 1:10’06着 1:11’07発
     五合目 2:14’18 (関門2時間15分)

   【6合目〜7合目
   しかし関門通過出来てよかった~とか言っている場合ではない。完走確率を計算して
   いるサイトによると、馬返し通過が1時間10分超えると完走率は20%。五合目は2時間
   10分過ぎると14%。2時間14分ともなると、完走出来るのはおそらくは数人、というレベ
   ルになる。ということは、今周りにいる人たちのほとんどは完走出来ないという衝撃の
   事実。((((;゚Д゚)))))))
   けど、頭が絶望的と考えても、気持ちは諦めてなかった。こんな時のために、過去に
   完走した女子の下位5人のラップを何度も眺めてイメトレしてたのだ。関門スレスレ突
   破でも、最後まで諦めなかったこの人たちは完走してる。4時間29分でも、ビリから3番
   でもいいのだ。最後まで諦めなければ完走可能性はまだある。
   何度もイメトレした山道をグワシグワシ登って行く。イメージの中では力強く上ってい
   たのだが、YouTubeの動画で見つけた自分の姿は、まるでガニ股のペンギン。(笑)
   岩場を四つん這いになって前の人の靴に顔を蹴られそうになりながら登って行く。でも
   前の人について行っててはダメ。岩場も登りづらいところをガンガン攻めて人を抜い
   て行く。足つりそう。足がつって動けなくなったランナーもそこらじゅうにいる。足が
   つらないように細心の注意を払いながらも攻め続ける。

   【8合目
   山小屋を通過するごとに暗記していた通過タイムと比較するが、4分の遅れがなかな
   か縮まらない。綿密な補給計画も立てていたけど、補給を摂る余裕すらない。辛い岩
   場が延々と続く。
   東洋館、通過。すると借金が、2分半に縮まってる!(*⁰▿⁰*) ドキドキしながら次の山
   小屋を目指す。太子館通過、借金は2’08!蓬莱館通過、借金は1’55!間違いない、
   縮まってきてる、縮まってきてるんだ!!(๑˃̵ᴗ˂̵)
   蓬莱館過ぎたら岩場は終わり、砂や石のゴロゴロした急斜面を歩き出す。岩場で少し
   楽になってた心肺がきつくなってきた。けど、ここ、ここでしょ!トレミ15%練習の
   成果を発揮するのはここしかないでしょ!スピードないけどスタミナあるのだᕦ(ò_óˇ)ᕤ
   周囲の人とは明らかに違うペースでガンガン登る。ガニ股のペンギンだけど、超高速
   ペンギンだ!
   白雲荘通過、借金はあと20秒!元祖室通過、ついに借金がなくなり、48秒の貯金に
   転じた!!行ける、行ける、飛ぶんだ、ペンギン!! 8合目関門ではなんと3’02の貯
   金。信じられない。完走出来るかもしれない。8合目関門 3:51’58(制限4時間)

   【9合目〜山頂
   けど、ここはマラソンで言えば30km地点、まだまだ油断禁物。明らかに空気が薄くな
   ってきて、吐く息に対して吸える空気が少なくなってきた。( 〇□〇) ハァハァけど気に
   したら余計苦しくなる。気付かないフリをしてペンギンは進む。 5合目から胃がムカム
   カして補給出来ていなかったので、富士山ホテル前は走るのをやめて無理やりジェル
   3つを口に流し込んだ。(ジェル3本お値段2000円!) イチゴ味のジェルで真っ赤に
   なった口の周りを泥だらけの手袋でグイっと拭いて、ペン子は歩き続ける。口の周り
   が赤かろうと黒かろうと、完走出来ればそれでいいのだ。
   ペースは全く落ちない。御来光館通過、貯金3’40。迎久須志神社鳥居通過、ついに
   貯金が6分に!! あぁ、完走出来る、完走出来るんだ。信じられないけど、私が、
   完走出来るんだ!!あのしんどい練習が報われる時がついに来たんだ!
   六甲山さん、甲山さん、ついにやったよー!ありがとう!!!
   山頂で、ともこさんを見つけて、ハグ。ハグ、涙、ハグ、涙、ハグ。サブスリーしたと
   きに、島田さんとしたハグを思い出した。ああ、幸せだ。
     ゴール4:24’45 (制限4時間半)
     出走者2391人 (男子2256人、女子135人)
     完走者1209人 (男子1159人、女子50人)
     完走率50.6% (男子51.4%、女子37.0%)

   この後5合目までの下山がめちゃめちゃ辛かった……。高山病と脱水が原因と思わ
   れる頭痛と吐き気がずーっと続き、下山しても収まらず。5時間くらいゾンビ状態……。

   富士登山競走。とてつもなく過酷な大会ではありましたが、たまらなく魅力のある大会
   でもありました。グランドスラムの存在を知った時、「富士登山競走があるから私には
   無理やなぁ」と即座に諦めたのに。
   けど、辛いことはうっかり忘れ、無理なことでもついついやってしまう。それがランナ
   ーの習性。(笑) ホンマに過酷で二度と出たくないけど、ホンマにめちゃくちゃ面白い
   大会だった!

   これで「フルマラソンサブスリー」「富士登山競走完走」というグランドスラムの難易
   度高い二種目を制覇。残る「ウルトラマラソンサブテン」目指して、またトレーニング
   頑張ります。^_^
   (大会開催日:2017・7・28)



第六二二号

        つれづれに思いつくまま(5) 
           ===脱水症と熱中症について===


2017年8月4日
AAC会員
鎌苅 滝生氏

   気温が上昇し、日中、ランニングなどの運動を行うと発熱し、体温が上がる。 体温、
   特に脳の温度を下げるために汗をかく。気化熱を利用して体を冷やすのである。
   発熱量が多くなる夏場は大量の汗が出るため、水分の補給が的確に行われないと
   脱水症に陥ることになる。人間の体は、成人で約60%が水分から成っているが、加
   齢とともに水分が少なくなり、65歳以上になると50%程度になる(新生児は70~
   80%)。老人が脱水症になりやすいのは、水分の絶対量が少ない状態になっており、
   少量の発汗による水分の減少でも脱水となるためである。脱水症状になると、その結
   果、血液の量が減り、血圧が低下し、脱力感を感じたり、脚がつったり等の症状が出
   る。この脱水症が熱中症のさまざまな症状を誘発するのである。

   ランナーでもある筑波大学の長田道夫教授によると「脱水症と熱中症は分けて考え
   る必要がある」という。水を飲むと脱水症は改善できても熱中症を予防できるとは限
   らない。また、水を飲むことで低ナトリウム症を誘発することもあると指摘する。

   熱中症とは、体温上昇による「熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病」4つの健康障
   害の総称である。頭痛、吐き気、さらには失神、けいれんなどを起こすことになる。
   熱中症の予防には発汗が不可欠であるが、十分な速度で汗が蒸発しないと冷却機
   能が効率的に機能しない。気温が高くなくても、多湿や無風の場合、冷却が間に合わ
   なくなり熱中症にかかることがある。 熱中症対策として「十分な水分補給」とよく言
   われるが、汗腺が発達していなければそれも有効ではない。
   ランナーに求められることは、暑さに慣れるとともに、十分な練習を積んで汗腺を活
   性化させて、多量の汗をかく必要がある。体温を下げるには、速乾性のシャツの着用
   は汗の蒸発を促すことができ有効であるが、体温を低下させるには頭や首、太ももに
   直接水をかけるのも効果がある。

   気温の高い時期のランニングでさらに注意しなければならないのが「低ナトリウム血
   症」である。大量に発汗すると水分とともにナトリウムも失うことになる。そこで脱水
   症状を防ごうと水を飲む。気温が高いときは冷たい水がおいしくてたまらなくついつい
   過剰に水をとる、また暑さや苦しさというストレスから過剰の水を取る。水を飲み続け
   てしまうと血液中のナトリウム濃度が急激に下がる。ナトリウム濃度が下がると血液
   の浸透圧が低下し、水分が血管外にシフトし、さらに脱水が進み、水を欲するという
   悪循環に陥る。

   低ナトリウム血症は極めて危険で、その予兆として虚脱感に襲われ、体に力が入ら
   なくなり、ひどくなると吐き気、頭痛、視野狭窄、けいれん等につながり、マラソン大
   会等で死亡例も報告されている。回復しても後遺症が残る場合もある。

   大量に発汗する高温・炎天下で、血液の浸透圧の低下を防ぐにはナトリウムを十分
   に補給する必要がある。考えられるのはスポーツドリンクであるが、市販のものには
   ナトリウムを含まないものがあることと、含まれていても夏場のランニングなど激しい
   運動にはナトリウム濃度が十分でない場合があり、注意が肝要である。スポーツドリ
   ンクを過信してはいけないということである。そこでエイドに置かれている梅干しや塩
   を取ることが、即効的に有効に作用するのである。

   本コラムは、かねて熱中症に関するいくつかの資料を読んでいたものを取りまとめた
   ものであるが、投稿のきっかけは5月21日のいわて奥州きらめきマラソン第1回大会
   に参加した際、私自身が熱中症の症状に陥ったことへの反省である。
   大会前日から東北地方は5月としては異常に気温が上昇し、当日は大会事務局から
   の予報発表によると午後のコース上最高気温は33℃あった。私の月間走行距離は
   昨年秋口から20~30キロ(レースを除く)で、屋外での練習はその半分程度。暑さ
   に慣れておらず、体はまだ冬から春先の気候にしか対応できない状態にあったよう
   である。

   さらに、レース前1週間は非常に多忙で、睡眠不足と疲労蓄積で体調不良であった。
   ほとんど日陰のないコースでスタートから多量の発汗があったが、エイドが少なく水分
   の補給もままならず、吐き気をもよおし、頭痛も発生、明らかに熱中症の症状となり、
   26キロ付近で民家の日陰で水道を借りて、頭や首、手脚を冷やし、1時間余り休息し
   た。(50分近く眠っていたようである)

   熱中症に陥った一番の原因は、私の体調管理である。多忙であったことはやむを得
   ないことであるが、練習が十分でなく(ほとんど走っていない状況で練習をしていない
   というのが実情)、気温も高く、体調も最悪、年齢も勘案するとスタートすべきではな
   かったというべきでした。
   体験から言えることは、熱中症対策は「体調管理」が最も重要であるということ。



第六二一号

    一晩寝ても冷めない興奮・・・!



2017年8月2日
AAC会員
久野 淳子氏

   一晩寝ても冷めない興奮・・・! ついにやりました、AAC! ASHIYACUPドラゴンボート
   レース大会男女混合の部で準優勝\(^^)/ と 3位\(^^)/、、、長かった。
   思えば2010年、AACに入会したのはこのレースがきっかけだった。

   その前年までドラゴンボート強豪の関西龍舟(関ドラ)で漕いでいた。世界選手権にも
   行った。(連れてって貰った、笑) 団体競技ならではの人間関係の濃さに煮詰まり、肩
   を痛めたこともあり、必然的にドラゴンボートから遠退き、1人ふてくされて武庫川を走
   ってたな。肩もマシなった春、「一人で走るんもつまらんな、でも関ドラで漕ぐのはもう
   ムリやな、そうや、恒まっちゃんのランチーム、芦屋のドラゴンに出てたな、入れて貰
   われへんかな・・・」
   そうして、初めて顔を出したAAC土曜ラン練習は真夏の山麓コース19km。(^o^;)
   平地のハーフマラソン1回が最長距離で、ヘロヘロになった私を最後までサポートして
   くれたあのおじ様は誰だったんでしょうか?(*^^*)

   で、ドラゴンボート。当時、AACは女子が少なく、男子でもドラゴンボートに興味ある人
   はごくわずか。一部のおっちゃん達で半日遊ぶ、って感じで大会参加してましたね。
   数年間は漠然と「決勝行けたらいいネ~」って感じ。
   ところがその後、続々若いメンバーが増え、女子にもドラゴンボートに出るって人が増
   えてきた。そうなるとやっぱりアスリート集団AAC。
   「勝ちたい!」 勝つためにどうする?
   私は自分の乏しい経験を一部の人に伝えただけなのに、年々どんどん広がる知恵と
   工夫。そして、漕ぐのは1年に1度この時だけという、ど素人舟が今年は4艇!
   男女混合とオープンに2艇づつ出せる。太鼓も舵取りも出来る人が増えた。
   事務局長も組合せ抽選で良い仕事してくれました。\(^^)/

   午前中の男女混合。予選では落ち着いて2艇とも1位通過。目標だった決勝進出をか
   けた準決勝もなんと2艇とも通過! 決勝で自分達2艇が一緒にスタートするなんて、
   夢のような場面・・・ そして決勝! 行くぞぉ~~~!

   スタートしたら周りは何も見えない、聞こえない。自艇の太鼓だけに集中!舵取りも任
   せておけば安心だ! 腕なんてこのあと千切れても構わない、最後のひと漕ぎまで漕
   ぎ切る! きっと、全員がそんな思いでいたはず。
   1位は明らかに宝塚カヌーポロクラブ。やはり強い。そして、僅差の2~4位、正式発表
   まで時間が長いこと・・・

   結果が出て、本気で泣いた! 正直、日本選手権で優勝した時より泣いた。
    (関ドラのみんなゴメン、笑)
   優勝した宝塚カヌーポロにも、毎年言ってきた「決勝で会おう」を実行できた。
   来年はオープンの部でも入賞できるよう、更なる進化を求めよう。

   さあ!明日からまたトライアスロン頑張ろう! o(^o^)o
   (大会開催日:2017・7・30)



第六二〇号

    全日本トライアスロン皆生大会レースレポート!



2017年7月27日
JIC会員
小松 亮氏

   140KMで獲得標高1800Mのバイク、35度を越えることもある灼熱地獄でのフルマラソン、
   7月16日に鳥取県皆生で行われるレースはKona前の絶好の腕試しの地である。約900
   名が出場する大会なので他のロングの大会の順位を考慮すると、20位前後を目指す
   必要がある。ここまでの練習量は昨年と比較して2割ほど少ない、少ない練習で、如何
   に高いレベルの結果を残すか。全ての選手が目指す道である。会社の代表になって
   結果が良すぎても練習ばかりしていていると思われるし、結果が悪いのも自分が許せ
   ないし、大人の匙加減が必要である。
   7月10日までしっかり練習をこなし、14日金曜日に現地入り。ウエットスーツを着て今年
   初めて海で泳ぐ。土曜日朝には大山寺まで700Mのヒルクライムを行う。体調は万全だ。

   皆生は日本のトライアスロン発祥の地。今年で37回目を迎える、本土で行われる唯一
   のロングトライアスロンレースである。開会式のときに、「本土のロングトライアスロン
   を継続させるために、地元の方の一般の生活にレースを組み込んだ。トライアスリート
   は、地元の方からレースをやらせてもらっているという気持ちで臨んで欲しい」旨のこと
   を言われた。
   言われれば、そのとおりであり、一般の生活者にとり14時間半ものあいだ不便を強いら
   れる、それでも地元の方の理解があるからレースが開催できるということであろう。
   その結果、基本交通規制無し、バイクはトップ選手通過後1時間までは、警察による誘
   導があるがその時間以降は、一時停止、信号などの交通法規遵守、ランも全て歩道を
   走り(歩道橋も3回渡る)、当然信号では止まるというレース。参加してみて、なるほど、
   このような苦労を重ねてようやくロングのレースが開催されるのだ、Ironmanのように完
   全に封鎖された世界でのレースに慣れてしまった私にとって、地元の方と共に作ってい
   くイベントのすばらしさを再認識させる結果となった。

   日曜日の天候は灼熱地獄になることがわかっていたので、レースの作戦はただ一つ、
   8割程度の力でセーブし最後のランまで出し切ること、目標はスイム3KM 50分、バイク
   140KM 4時間半、ラン42KM 3時間50分、トランジション5分の合計9時間15分。

   Swimは海上でのフローティングの一斉スタート。ウエットスーツに締め付けられて呼吸
   が苦しくならないよう、しっかりアップを行う。水温が高くウエットスーツを着て泳ぐに
   は危険かと思えるが、それ以外はバトル、潮、波もなく、予定通り8割程度にセーブし
   陸に上がる。

   Bikeスタート、前半30KMはほぼフラット、その後は果てしなくアップダウンの繰り返し。
   20分毎に補給食をとり、10KM毎にエイドステーションで水分補給を行う。パワーメータ
   ーを持っていないので感覚的に8割の力でこぐ。前半は曇り空、山の中は日陰が多か
   ったのでダメージは比較的少ない。ただ、後半は雲も抜け暑い、交通規制がないので
   下りも対向車に注意する。まぁ、普段の練習と全く変わらない。レースに参加できること
   に感謝するのみ。100KM地点あたりで沿道で応援してくださるかたより、現在23位と教
   えられる。前に数名いるのがわかっていたから、バイクで20位以内になればいいとじわ
   じわ差を詰めていく。終わってみれば手元の時計で平均速度30.7KMのかなりのゆった
   りペース、脚へのダメージは全くなく19位でランのトランジションへ。

   バイク乗車時は風をきっていたため、それほど暑いとは感じなかったが、ランに入ると
   一気に熱を感じる。体はまだ元気だが、天気予報では屋外でのスポーツはやめましょ
   うと勧告される状況でフルマラソンを走ることが出来るのか未知数。我慢大会か? 
   根性だけで乗り切れるのか?  とにかく確実に走ることが出来る8割程度の力のキロ5分
   のペースでスタート。暑いがペース的には問題なし。最初の5KMほどは市街地を走るの
   でよく信号で止まる。前の人に追いついたり、後ろから追いつかれたり、レースで信号
   待ちをするのは始めての経験なので、信号待ちのたびにストレスを感じた。
   ただ、たとえ信号待ちをしても速い人は、速い。結局は遅い人のほうが信号待ちの回数
   が多くなるので、このレースは速い人の方が結局有利だなとくだらないことを考える余
   裕もある。2Kmごとにあるエイドステーションにはフルーツ、おにぎり、氷、コーラ、ス
   ポーツドリンク、お茶と何でもある。エイドのたびに氷水を頭にかけ、水分をたっぷり取
   る。折り返してきたトップの選手との差は約5KM、思ったより差がついていない。30KM
   地点までは走るスピードはキロ5分12秒程度、余裕は十分あると思われたが、水分取
   りすぎにより腹痛と吐き気、また眩暈もしてきた。17位くらいを走っていたと思うのだ
   が、そこからずるずるペースダウン、どんどん抜かれてしまう。なんとか歩くことなしに
   ゴール。

   皆生の暑さはKonaに匹敵すると思うが、今までKonaのバイクパートから暑さで潰れて
   いる私にとって、ラン30Kmまでペースを保てたのは大きな進化。ただ30KMまでがんば
   ったからよしとするか、という精神面での弱さもあり、大幅なペースダウンの半分は気
   持ちが原因でもある。Konaでは絶対にこんなこと出来ない。
   結果は年代別2位のおまけ付。
   普段の8割の練習量でもこの結果がでたのは自信になる。Konaまであと2ヶ月、8月後
   半より妻が産休から職場に復帰し、これまで以上にトレーニング時間の制約が出てく
   る。これも新たなチャレンジでワクワクする。とにかく結果を出さなきゃ!
   (大会開催日:2017・7・16)