第三七九号

      アイアンマン70.3セントレア知多常滑ジャパンに出場!


2013年6月12日
AAC会員

武田 英明氏

       今年で4回目を迎えるこの大会。知多市の協力によりバイクコースが大きく変更と
       なった。それに伴いスイムコースも変更となり、ランコースのみ昨年と同区間を途
       中から走る設定から今までとは様相が違う新しいレースの印象となった。2年前に
       参加した時はスイムが1.2kmに短縮してトータルタイムがちょうど5時間であった
       が、今回はスイム1.9km泳いだとして5時間切りを目標とした。

       <スイム>1.9km 3333
       スイムコースは昨年と変わり新舞子マリンパークの砂浜よりスタートの折り返し1.9
       
km。途中ファインブリッジをくぐり、比較的波は穏やかな状況。途中、前にスタート
       したエイジに追いつき追い抜く場面で少し蛇行してしまうが、目標物を確認してのス
       イムが比較的容易で、また5分ごとのウェブスタートということもあり、それほどバト
       ルらしいバトルもなく予定より少し早くスイムアップ。

       T1430
       着替えテントが砂浜上にあることで足に砂がたくさん付いてしまい、それを振り払い
       ソックスを履くのに多少もたつくが、心拍はそれほど上がっていなかったのでバイ
       クラックまでは急いで走り、数名抜きさる。バイクラック到着後、近くにいたマーシャ
       ルから「ペナルティ!」と叫ばれる。どうやらバイクシューズをバイクにセットせず地
       面に置いていたことがまずかったらしい。動揺を感じるがやってしまったことは仕方
       がないので、気持ちを切り替えバイクスタート。

       <バイク>90.1km 2時間249
       バイクコースは122.5kmを4周回。臨界工業地帯とあってフラットなコースである
       が、往路では180度、90度ターンが幾度もありテクニカル。復路は直線でスピード
       が出やすいが途中2か所に1車線内対面の狭路とあって危険な追い越し禁止区域
       となっている。フラットな4周回となると常時周りに人がいる状況でドラフティングが
       横行し、片側2車線を交通規制して対面通行となることでマーシャルもバイクを途中
       で止めると後続のバイクの追突接触事故の危険性もあるからか、ペナルティを課す
       雰囲気は感じられなかった。

       補給食には今まで色々サプリメントを試してみたが、なかなか口に合うものがなか
       ったこともあり今回は最近練習で食べるようになった西村屋のようかん4つをBento
       Box
に入れ、1周回ごとに1本補給。ボトルには、トップバリューのスポーツドリンク
       パウダー グレープフルーツ味を500ml ×2本と節約補給食であったが、普段口に
       しているもので何ら違和感なく、エイドステーションで補給することもなかった。
       レースだからといってその時、またレースの直前だけ効果的なサプリメントと謳い文
       句の高価なものを食してきたが、その考えをリセットしたのは正解であった。

       バイクが手に入ったのはレースの1週間前と遅く乗りなれないバイク(ケストレル 
       レジェンド SL)であったが、非常に軽量であることでコーナーが多いコースでは、
       コーナリングがスムーズで立ち上がりが早く、集団から抜け出す瞬発力に長けてい
       た。DHポジションを取る機会が多くエアロ効果のあるTTバイクでなく、コーナリング、
       団子状態での走行を考慮してのバイク選択(ロードバイク)に間違いはなかったと
       思う。

       1周目から3周目終盤あたりまでは脚がよく動き、フロントはアウターギア(52T)の
       み、リアは12~16T5枚しか使用しなくても十分走行できるほどであった。しかし
       4周目に入ってやや脚が重くなりだし3周目までとは違う感覚になってきたため、こ
       こは無理をせず次のランに備えてペースを抑えてバイクフィニッシュ。2年前はアベ
       レージ31kmであったが今回は37.5kmという数字から如何に高速コースであった
       か、また体調も良くバイクの性能に助けられたと言っても過言ではないだろう。

       T248
       バイクからランヘのトランジットはスムーズに行えたが、ペナルティボックスでの2
       間の待機。ここでストレッチや補給をとりながら体をほぐし、焦らず良いイメージでラ
       ンを走れるように準備を整える。

       <ラン>21.1km 1時間2653
       ランの目標としては、最初から最後まで同じリズムで走ること。415秒/kmで刻
       むことで1時間半切りをめざす。レース中は終始空は曇っており、風も適度に吹くぐ
       らいの好条件もあって次のエイドステーションまでの距離が長く感じることもなく、ま
       たエイドで立ち止まることもなく快調に足を運ぶことが出来た。

       補給食はランパートでようかん1本のみとリラックスした状態で走れ、無駄な動きが
       少なかったことで効率的な動きが出来たのではと思う。ランコースもフラットで沿道
       からの応援も温かく、気持ちよくゴールテープを切ることが出来た。

       終わってみれば4時間3313秒と目標タイムを大幅に更新。コースが少し短かっ
       たのではと思うほどであったが、全体的なレベルも高くエイジで18位、総合で87
       という結果であった。

       来年以降の継続開催もどうなるか分からない部分もあるが、アイアンマン70.3とい
       うハーフのレースは、ショートとロングの中間であり自分にとってはちょうど良い距離
       のレースであるため、来年もハーフディスタンスでのレースを中心にさらなる上を目
       指していきたい。
       (大会開催日:2013・6・9)



第三七八号

              芦屋浜浜風カヌーアスロンに出場して!


2013年6月12日
大阪市在住

森津 和久氏

       はじめまして!512日の芦屋浜カヌーアスロンに出場した森津と申します。このたび
       当ページへの投稿依頼をいただきましたので、大会の感想などを以下にまとめました。

       カヌーアスロンに初めて参加したのは昨年のこと。マラソン大会情報を調べていたら
       偶然見つけたのがこの大会でした。マラソンとカヌー(カヤック)で競う大会なんて聞い
       たことがなく、その新鮮さに惹かれてすぐにエントリーしました。ラン、カヤック、ランとい
       う流れで競技を行いましたが、前半のランで目いっぱい使った脚をカヤックで急に休ま
       せ、筋肉が固まった後に再び走るというのは予想以上にハードでした。

       今年からさらに距離の長い部門が加わり、ロング、ミドル、ショートの3部門に。私は、
       ラン7km、カヤック5km、ラン7kmの計19kmで競うロングの部にエントリーしました。
       大会当日は快晴。ロングの部がスタートする午前930分にはすでに30℃はあろう
       かというほどの暑さでした。

       昨年は、一時トップに立ちながらも逆転されて優勝を逃しただけに、今年はスタートか
       ら気合い十分。が、気持ちが前に出すぎたようで完全なオーバーペースに。徐々に脚
       が重くなる中、3.5kmの折り返し地点まではなんとか2位で通過しましたが、直後に
       抜かれてしまい3位で前半のランを終えました。

       次のカヤックでは後半のランに向けて“貯金”をつくらないといけません。高校時代に
       少々カヤックを経験した私にとってはここが勝負どころです。(高校時代に経験したの
       はスプリント競技だったため、今大会での使用艇とは性質も漕ぎ方も異なりますが)

       カヤックを漕ぐのは昨年の大会以来でしたが、そのときの反省点を思い起こしながら
       パドリングを進めました。ときおり艇の中まで入ってくる波に戸惑いながらも前半はほ
       ぼイメージ通りに漕げましたが、3kmを過ぎたあたりから体力の消耗が顕著になり、
       後半は艇のコントロールに苦労しました。

       それでもカヤックを終えた時点ではトップに立っており、逃げ切りを祈りながら最後の
       ランに臨みました。しかし脚(というより体全体)が思うように動いてくれません。昨年
       経験したのと同じく、固まった脚の筋肉が「やる気を出してくれない」といった感じです。
       そんな状態で走るものですから、後続の選手が猛烈な勢いで追い上げてこないだろ
       うか……という不安がつきまといます。何度も後ろを振り返っている自分に気づき「ま
       ずは精神面から鍛えないといけないな」と、走りながら反省してしまいました。

       目の前に集中しきれないままでしたがどうにか折り返し地点を越えると、2位の選手と
       の差が1km程度は開いているのがわかりました。そこからはあまり後ろを気にせず、
       タイムを少しでも縮められるよう最後の力を振り絞りました。

       そして目標通り先頭でゴール。タイムは1時間3844秒でした。今年新設された距離
       だけに、このタイムが良いのかイマイチなのか判断が難しいところです。とりあえず来
       年の大会くらいは「前年の記録が大きく塗り替えられた」なんてことが起こらないよう
       になればいいなと、ひそかに願っておきます。

       ゴール後にはAAC会員や一般の参加者など、たくさんの方とお話しさせていただきま
       した。体を動かすことが好きな方ばかりでしたが、トライアスロンやマラソン、さらにカヌ
       ーポロ……重点をおいている競技はみなさん様々。普段のフィールドがそれぞれ違っ
       ても、こうして交流できる機会が生まれるのは複合競技の大会ならではの魅力では
       ないでしょうか!

       ありがたいことに来年は招待選手として呼んでいただけるようなので、恥ずかしいレー
       スをしないようトレーニングを積んでおきたいと思います。ただ、今回のレース中に「ロ
       ングの部は長いなあ」と感じて(文字通りですが)、ミドルの部に出場しなかったことを
       悔やんだ場面もあったので、来年どの部門に出るかは1年間かけてじっくり考えます。

       最後になりましたが、宗政会長はじめAACのみなさん、今大会に参加させていただき
       ありがとうございました。レース中は熱い声援で背中を押してくださり、競技終了後は
       ジャンケン大会などのイベントで楽しませてくださるなど、AACのみなさんの「より良い
       大会にしたい」という思いが随所に表れている素晴らしい大会だと改めて感じました。
       この大会が来年以降ますます盛り上がり、規模も競技レベルもさらに向上していくこと
       を心より願っています。
       (大会開催日:2013・5・12)

           *       *       *       *       *       *

       この場をお借りして、私が取り組んでいる「アウトリガーカヌー」のことを簡単に紹介さ
       せていただきます。現在私は西宮を拠点に活動しているホロカイアウトリガーカヌーク
       ラブ関西というチームに所属し、週末などにメンバーたちとパドリングを楽しんでいます。

       1人乗りもあれば6人乗りもありますので、個人競技と団体競技、どちらの楽しみ方も
       できます。チームでは体験乗艇を随時実施しておりますので、少しでも興味がある方
       はぜひ遊びにきてください。体験希望の方はチームのホームページから「Contact Us
       をクリックしてメールを送ってください。どうぞよろしくお願いいたします。
       ●ホロカイアウトリガーカヌークラブ関西 
        ホームページ http://www.hocck.com/



第三七七号

     山は涼しくて最高でした!(芦屋~有馬温泉往復トレイルランに参加して)


2013年6月10日
AAC会員

本地 敏行氏

       前日は保育園の親子遠足のため、一日を三田市にある有馬富士公園内でのんびりと
       過ごすことができた。当日の朝は、8時に阪急芦屋川駅前に集合のため、いつもよりは
       若干遅い時間に起きることができる。

       5時に起きてから のんびりと準備を始める。着替えの服は、ビニル袋を2重にしてその
       中に小さく入れた。ファーストエイド用品はいつも1つの袋に入れているので、それを無
       造作にリュックへいれる。これだけでリュックの容量の3分の1を取ってしまう。(ほとんど
       服)今回のコースを考慮するとおにぎり数個と飴玉数個程度で十分だろう。六甲横断は
       途中に自動販売機も多くあるため、水は1.5L満タンに入れておけば大丈夫かな。今回
       の準備には時間もかからず、次に朝食の用意を行った。

       コースを考えて、多めに食事を取っておこうと思い、パンを2枚焼き、コーヒーはお代わ
       り自由(12杯分)作り、テレビをつけて僅かな時間をのんびりと過ごす。幼児用のテレビ
       番組(アンパンマン)は朝の615分から始まる。見たい番組もないため、このロングセ
       ラーのアンパンマンをかけ流すことにした。のんびりと眺めていると下の子がアンパンマ
       ンの声につられて眠い目をこすりながら起きてきた。ハンバーガーキッドと氷の女王と
       アンパンマンが戦う展開を2人で静かに見ている。

       テレビを眺めながら 子供に朝ごはんを用意して、二人だけの静かな朝の時間を過ごし
       ている。コーヒーは6杯分まで飲んだ後、リュックを担いで家を出た。昼からは暑くなる
       予報だったが朝はまだまだ涼しく、駅までは快適に自転車を進めることができた。JR芦
       屋駅には予定どおり7時半に到着。そのまま歩いて阪急芦屋川駅に向かっても時間が
       余ることは分かっていたが、ついつい走ってしまう。阪急芦屋川に着くと3名のメンバー
       に出会うことができた。

       少し北側の広場で待っていると20数名の参加者が集まった。他チームの登山者グル
       ープメンバーもここを集合場所としているようで、全体では約50名近い人でにぎわって
       いる。その多さを見て、今日も六甲山を横断する登山者が多いと感じた。8時に点呼を
       するために一同集合し、今日のトレイルランの説明を受ける。トレイルランは徒歩出発し、
       そのまま高座の滝まで歩いていくのかと思ったが、途中の民家が両脇にある急登付近
       の中腹あたりからランナーの血が騒いだのか?全体が走り始めたので、私も走り始め
       ることにした。

       今回の写真撮影の場所は高座の滝で水場に気をつけながら滝つぼの近くに集まり写
       真撮影を行う。その後、ロックガーデンへ足を進めた。初夏のロックガーデンは太陽の
       光をさえぎるものが少ないため今日のような日差しの強い日はつらい。岩山を上りだす
       と噴出す汗が止まらない。

       今回のトレイルラン練習会で 今年に入ってから有馬横断は私的に5回目となる。始ま
       りは吹き抜ける風が冷たく、あまりの寒さゆえ 止まって休憩すらできない季節から始
       まり、新緑に染まり始める木々の枝が徐々に成長していく季節を何度か訪れ、今日の
       生い茂る植物の姿を見る、計5回。おかげで今年も六甲山でたくさんの木々や草花の
       成長を確認することができた。

       風吹岩まではロックガーデン慣れしているようで、とても近く感じるようになった。風吹
       岩にはクマ鈴をつけたヤギを連れた子供とおじいちゃん(もしかすると母親もいたのか
       な?)がいて 若干の受け狙いとは言え、ヤギがいることに少し驚いた。風吹岩の周辺
       は近年、植物の成長の勢いが激しいため、足場のいい広場から展望できる風景の範
       囲が昔と比べて だんだんと小さくなってきている。多くの景色を望みたいのなら岩の
       上へ上がる必要がある。今後、この場所を一つの観光地として検討されるのであれば、
       博識ある人の手によって 周辺の植物の伐採や刈取りなどを検討していただきたいと
       感じた。今日の風吹岩には熊蜂が多くて周りの人を若干困らせる。羽音が気になって
       仕方がない。風吹岩から雨が峠へ向かう山道は平坦気味になるため、走りを織り交ぜ
       て進むことになる。山道を気持ちよく走っていたが、湿地気味の地点(荒地山と魚屋道
       との分岐道辺り)で急に止まることになった。急停止した理由は メンバーのひとりが道
       を外れてしまったという情報が入り、急遽 主催者側で話合いが始まった。10分程度の
       小休止の後、主催者1名が離れたメンバーを探しに戻り、残りのメンバーはペースを落
       としながらも少しずつ先へと進むことになった。

       ゴルフ場の柵は以前のさびた鉄扉ではなく、少し前からアルミ製のものに新設(増設)
       されている。その場を過ぎ、雨が峠で小休止することになる。ここまでに来る途中、ゴル
       フ場を過ぎた辺りで、山ウコギを六甲で初めて見ることができ、私的に新たな発見とな
       った。何度も同じ道を利用しているが、まだまだ未発見の木々や植物があることにとて
       も驚く。また山にはたくさんの食べることができる植物があり、個人的に自然の野菜庫
       にも感じる。雨が峠ではゴルフ場側に少しだけでも近づくと携帯電話のアンテナは微妙
       だが電話(AU携帯)が通じるので、離れたメンバーを探しに行った方と連絡を取られて
       いたが留守番電話サービスに繋がるばかりで電話が繋がらないようでした。ここから先
       は谷へと下るため、携帯電話はさらに繋がらないだろう。少し休憩した後、本庄橋を過
       ぎたあたりにある広場まで足を進める。途中、2又に別れるコースは走りやすい方の道
       (奥)を選んで、砂防ダム近くの石段を上がる。石段の手前にある小川にかかる木の橋
       の上から4~5名で下を流れる小川を覗いて、泳いでいる魚を探すが、今日は魚のご機
       嫌が悪いようでなかなか見つからない。本庄橋を少し過ぎた辺りは砂防ダムの工事の
       関係で昨年あたりから更地が広がっている。

       この更地で休憩中に少しだけ自生している植物観察の折、植物の話をすることがありま
       した。しかしながら私自身も六甲山という山は植生を調べれば驚くほどたくさんの植物が
       あってとても驚いています。この本庄橋の近くの広場一つをとっても今の季節ではサン
       ショウもあり、イチゴ系やイタドリ、ヤブカンゾウがありました。昨年の違いは、この更地
       が原因なのか?昨年確認できたはずのトリカブトがなくなっていたことでした。(皆さん、
       トリカブトに興味を示されていたので、次回個人で山に入った時にこの場所にトリカブト
       があれば写真をホームページ宛に送ります。)若干の休憩の後、七曲の急登へと進む。
       今回の練習会では、七曲の始まりから一軒茶屋までの区間が自由走という説明を受け
       たので、私も少しの間歩いて上った後に展望が開ける辺りを過ぎた場所から走り始める。
       ほとんど最後尾に位置していたところからスタートし、階段や急坂も休憩なしで上り続け
       るも、先頭を走る人には追いつくことも後ろ姿も見ることができず、一軒茶屋に到着をし
       た。一軒茶屋では吹き抜ける風も涼しくて 体感気温が丁度いい。山登りで一番いい季
       節は今日のように 立ち止まっても寒くなく暑くない季節ではないだろうかと感じる。

       山頂で、少しの休憩を取っていると、コースを外れられた方が主催者メンバーの方と一
       緒に一軒茶屋に向かわれていることを途中で個人練習をされている芦屋浜アスリートク
       ラブのメンバーの方に教えていただくことができた。情報によると約10分で一軒茶屋に
       到着されるとのこと。彼はその後、少しの間 時間を同じくされた後、練習再開のため下
       山されました。

       一軒茶屋では、少し長めの休憩を取ることができたので、山頂へ向かわれるチームと
       一軒茶屋でのんびりと休憩されるチームに分かれることになった。ただ、山頂へ行くチ
       ームは10分で折り返して、この場所に戻ってくることが条件となっている。私はこの時
       間を有意義に過ごすため、一軒茶屋でアサヒスーパードライビール(ちょっとリッチに感
       じる380円)を購入して水分補給をさせていただいた。

       全員が集まり、輪になって集合した後、有馬方向へ向かう。有馬へ向かう山道は数年
       前から大分良くなっている。私は最後尾近くに位置しながら、植物を物色しながら有馬
       方向へ下り始める。六甲山は山の北側へ進むと木々は若干その種類を変える。北側は
       南側と比べて 日当たりがよくないことや日当たりが良くないために若干気温が低くな
       ること、湿度が上がることが理由の一つだろう。ただ、山の北側とはいえ、西日が当た
       るような場所はその考えには合わない点が見られると感じる。

       私自身、最近のトレイルランの目標といえば、達成感もあるが、ほかの人とは違う達成
       感をいくつか持つようにしている。それは、自分が目標(探している)としている木々や
       草花を探すことです。別件では動物で一番見たいものは熊ですが、実際ところ真近で
       はお目にかかりたくはありません。木々では目標にしている(探している)ものがいくつ
       かあります。六甲山で言うと、マタタビ、ダンコウバイ、アブラチャンなどなどたくさんあり
       ます。それらを探すため、途中で急に立ち止まることもあり、個人で山を走ると最近は休
       憩が多くなりがちになり、練習にはならない状態になっています。

       話しは変わりますが、人に教えていただいたことで興味深い話がありました。それは山
       では珍しい植物は乱獲の標的にされることがしばしばあるそうです。先ほど揚げた植物
       の中には希少価値のある植物はありませんが、もし希少価値がある植物と仮定した場
       合、掲示された記事や写真を閲覧した他人がその場所に向かい植物を 乱獲するとい
       うことも考えられるそうです。山では希少価値のある植物を見かけられた場合は、場所
       が分かるような掲載はしないでその花や植物の姿のみを載せていただくなどの心配り
       が必要と教えていただきました。

       有馬へ下る道は 山道の整備がされているようで走りやすい。ただ岩の露出している
       点だけには注意が必要。東屋を過ぎ、炭の道との分岐点で消防署員が5~6人で作業
       している横を通り過ぎる。炭の道との分岐点を過ぎると、山道は九十九折へ変化する。
       アスファルトの車道が近づくころになると山道上にはゴロゴロとした石が多くなり、余所
       見をしていると足を取られるので注意しながら下る。登山道の入り口に到着すると皆が
       待っていてくれていた。その後は、有馬の稲荷神社へ向かう予定だったが、トイレの関
       係で六甲のロープウェイ駅へ足を進めることになった。途中、炭酸せんべいの店の前を
       通り過ぎる。とてもいい香りがして、リーズナブルな価格が表示された割れ煎の袋がと
       ても気になる。ひとりだったら間違いなく購入していただろう。(前回 有馬横断したとき
       は抹茶入りの炭酸煎餅と別のお店でビールを買いました。)ロープウェイ駅で休憩と写
       真撮影の後、紅葉谷方向へ進む。川沿いに立てられている東屋から炭の道を上がり、
       魚屋道へ戻ることができた。しかしながらこの山道の急登は 疲れた足にかなり堪えた。
       この山道は魚屋道の九十九折をショートカットできるので、ちょくちょく利用させてもらっ
       ており、特に上り口付近の東屋近くに人工的に植えられた植物を見るため、花咲くころ
       には花のために訪れているが今日はまだ蕾すらない状態だった。

       魚屋道へ出ると、魚屋道沿いの東屋を過ぎ、トンネル跡を過ぎるまではほぼ平坦のた
       め、快適に走ることができるが、そこから一軒茶屋まではダラダラと長い登りが続いた
       ので徒歩で進む。時間的にも 有馬方向へ下る多くの登山者とすれ違うので「こんにち
       は」という声を何度も交わす。中には生きのいい声で返される登山者もいた。一軒茶屋
       へ到着するとあまりに多くの登山者で驚いた。色とりどりのファッションで山を登る老若
       男女がいて 山ブームを再認識させられる一面でもあった。

       若干の休憩の後、石の宝殿へ向かい、観音様のいる広場までの急登をがんばって上
       り、その後足場の悪い下山道へと足を向ける。主要道ではないため、登山道はかなり
       荒れている。道が悪いので足元に注意しなければ大怪我となる。途中、展望の広がる
       場所があり、吹き付ける風が気持ちよかった。隠れた穴場(?)(芦屋最高峰)へは足
       を向けることなくそのままドビ割へ到着。そこから芦有ドライブウェイのバス停までのセ
       メント舗装の林道はレース状態となった。

       私も回りの人と一緒に下り始めるが皆がとても速いため、つられてどんどんスピードを
       上げていく。今日はユニクロのカラー靴下を履いていたので靴の中敷との間で滑りが生
       じ、そのときに生じる摩擦熱によって、足の裏が火傷を起こしそうなくらいにどんどんと熱
       くなってくる。カーブで減速して熱を冷まそうと試みるがほとんど意味がない。前には先
       頭を走る2名だけだったので、とりあえず、追いついたら 先頭のペースにあわせて減
       速したところ足裏の熱がさめ始めたのでほっとした。下りきった林道の入り口には道の
       両端にポールが建てられ、鎖で道を封鎖している。登山者は気付きやすいが、ランナー
       には張られた鎖は分かりづらい。ジャンプしてそれをかわし、住宅街を一気に走りきり、
       バス停前の月極め駐車場で集合することになった。

       そこから先は、芦有有料道路沿いに作られた登山道を走る。私は、その山道を7年くら
       い前に走ったきりだったので コース取りしていただいたおかげで久しぶりにその道を
       走ることができた。忘れかけていたその道は以前とはあまり変わらず、「こんな道あった
       な~」など思い出しながら足を進める。車は入ることができないが、丁度一台が渡れる
       ような幅の石の橋をいくつか越える。昔は奥池に来るための主要道だったのだろうか?
       次に車道に出ると そこは有名なそば屋の近くで トイレもあるので一度集合して休憩
       となった。このそば屋は有名なデザイナーのコシノさん?と関係しているので、ミシュラ
       ンに掲載されたこともある店らしい。お店の庭にはレモンの木(幹に特徴あるとげがあっ
       たためレモンと推測。)が生えており、私的にはその店よりもこちらの木のほうが気にな
       って仕方がない。誰かが疲れを癒すためにこの場所の石垣に腰を据え、レモンのシロッ
       プ漬けなどを食べたときに吐き出した種が芽を吹き 成長にいたったのでは?そう考え
       るとこの不思議な景色に面白みが出てくる。若干の休憩の後、もう一度登山道へと入る。
       次に入る山道は初めて入る山道でした。いつもは走りにくいこの山道を進むよりも舗装
       されている車道の脇(路肩)を走るからです。ヘアピンカーブのところに山道の入り口が
       あることは知っていたが、今まで入ることがなかった。車道に出た後、小休憩を行い、今
       度は阪急芦屋川駅近くまでは車道を一気に下る。始まりは集団となり気持ちよく下れた
       が、住宅街が見え始めたあたりからはスピードが上がり始め、最後は競争となっていた。
       私も約75kgのメタボな巨体を震わして その競走に対して果敢に攻めていくが、またま
       た足の裏が熱くなり、別途くるぶしも痛みだした。ランナーズハイというものは時に悪い
       方向へ進むこともあることをこの時に再認識できた。それはペースを落とすことができず
       にそのまま最後まで走りきってしまったことでした。終わった後は右足のくるぶしとその
       足の土踏まずのところが痛い状況が続くことになった。(シップを貼っているが10日後に
       なってもまだ痛む。故障したかな?)足が75kgの身体に対して、もっと痩せろと無言の
       意見を優しく言っているのかな?阪急芦屋川近くの橋の上で分かれてJR芦屋駅へ向
       かい、いつもどおり駅のトイレで着替えを済ませ、帰途に着いた。
       (大会開催日:2013・5・21)



第三七六号

      第13回しまなみ海道100㎞ウルトラ遠足 初100kmに挑戦してきました!


2013年6月4日
AAC会員

伊藤 美紀氏

         おはようございます。6月1日に、しまなみ海道100キロ走ってきた伊藤美紀です。
         依頼されてはいませんが(^.^)この気持ちを残したく、投稿させていただきます。

         昨年の大阪マラソンをあとすこしでゴールというときに、ふと、フル以上走れるん
         じゃないかと思いつき、さらに14時間ではむりだけど、16時間ならなんとか完走
          することができるのではないかと思い、景色もきっとよく、しまなみの口コミをみて
         からは、1月7日にエントリーするぞと決めていました。

         友人に100km走りますと言うことにより勢いをつけようとしましたが、どんどん落
         ち込むことに。まだ半年あるし沢山練習で走ればなんとかなると思っていました
         が、昨年より練習もできず気持ちはあせるばかり。さらには六甲縦走、4.月5月
         のレース、体力はどこまでもつのか・・・。いれ込みすぎた。しかし振り返って見れ
         ばそれがよかったのかも・・・本題に戻ります。

         しまなみの前日、福山の友人と鞆の浦ドライブ、食べ歩きを楽しんだ後受け付け
          会場へ、ハーツクリニックで硬い身体をほぐしてもらい当日をむかえました。先週
          のマラニックでいためたであろう左足がきになり、完走は無理かもと気弱になりな
          がらスタートをむかえました。
         1200人くらいとはいえあまり混雑することもなく、田舎の細い歩道やトンネルをぬ
         けやっと島に到着。トレイルのように長い階段もあり、毎年「ここの階段はエレベ
         ーターつけてくれよと思う」と話してくれた男性がいました。前後するかもしれませ
         んが海を右手にみながら長いフラットな道でかなり抜かれ、30kmあたりが一番
         疲れてきました。そんなに急な坂はありません、ゆるい上り坂ではほとんど歩い
         ている人が多く、上り坂は抜かし下りとフラットな道は抜かれるという状況を繰り
         返し、やっと50km。

         着替え荷物の受け取りがスムーズなこと。連携プレイに感動しました。おいしいレ
         モンジュースをすでに沢山いただき、ペットボトルにも詰め込んで出発。各エイド
         では生ジュース、レモン、梅干、ゼリー、塩羊羹、素麺、うどん、トマト、イチゴほか
         沢山あり、どれもおいしかったです。特に柑橘ジュースと生フルーツでおなかを
         満たし、ビタミンCの過剰な状態がよかったのか、後半かなり身体が軽くなり、そ
         の状態が20kmいや、それ以上・・・? 辛かった前半がうそのようにハイになっ
         てきました。いままでのレースの中で一番楽しかった時間です。ユリカモメのとき
         もそんな時間があったけど、10kmももたなかったのですが、今回はこのままい
         けると変な自信が生まれて不思議でした。

         雨がふったりやんだりといつのまにかずぶぬれでも気持ちよく、前半は前にも後
         にも人がいて、迷いもなく進めていけたのですが、後半から前に人がいない状
         態があり、後ろのお兄さん2人に「違いますよ!」と声かけてもらったりして、マラ
         ニックのときのように迷うことにならなくてよかったです。85km辺りからどんどん
         走れなくなっていき、私のエプソンはずれているので、後何キロですかとたずね
         たら2kmないくらいらしい。後たったの2kmでゴールなのに思うように進まない。
         あと1kmの表示にたどり着いたときには、寒いから走りたいのにはしれません
         でした。

         ゴールでは、ずいぶん前にゴールしていた西川さん、高原さん、三田さんが、待っ
         てくれてました。とてもうれしかったです。ありがとうございました。最後に、しまな
         みのコースはすばらしい景色で、エイドの給食も最高で、とても心温まるスタッフ
         の方々の対応で、また走ってみたい大会でした。あまり暑くなく、色々恵まれて
         いて満足でしたが、今度100km走るときには、楽しむこと以上に記録に挑戦で
         きる自分になっていたいと思いました。
         (大会開催日:2013・5・26)



第三七五号

               UTMFに参加して。。。そして次へ!


2013年5月16日
AAC会員

宮武 智恵子氏

      ウルトラトレイルは 「旅 」と話すプロのトレイルランナー鏑木さんにゴールで  「お帰りな
      さい 。」と出迎えてもらい感動のゴール。
      本当に長い旅だった。旅の間には、いろんなことがあった。辛いと感じることはもちろん、
      何度も波の様に押し寄せてきた。夜の闇の中、前にも後にも自分以外の明かりはなく
      一人旅。足を滑らせ藪の中へ何度もつっこんで、これでもかと言う程ドロまみれになった。

      2日目の夜は、強烈な睡魔に襲われ、幻覚を見ることも度々。立ったままストックを支え
      にしてウトウト寝むりこけ、後ろに転倒しそうになりふと我に返る。そんなことを繰り返し
      進む歩みだった。でもそんな中でも、不思議と 「辞めたい 」と思うことは一度もなかった。

      それは、スタートする時に見た雄大な富士山のパワーと、何より同じスタートラインに立
      った多くのレース仲間が 「離れていても頑張っている 」と思い続ける気持ちがあったか
      らだと信じている。私には、ボランテイアを含める多くの人が支えてくれると思うだけで
      励まされ、前に進む力をもらった。

      そしてゴールを目前にした3日目の朝に見た富士山は、朝日に照らされ、今も目に焼き
      ついているほどの絶景だった。無我夢中で走りぬけた3日間。この大会に参加したいと
      決めてから1年が経つ。当日まで、多くの人たちにアドバイスをしていただき、可能な範
      囲で少しずつトレーニングを積み重ねてきた。今回初めての100マイルレースで、大き
      なトラブルはなく完走を果たしたが、レースはそう甘くはない。

      いくらシュミレーションし準備したとしても、天候や当日の体調などを含め、補給のタイミ
      ングや睡眠に至るまで、自然の中では、想定外のことが起きる可能性がある限り、常
      に対処できる柔軟な知識と体力を持つ必要性を感じた。100マイルレースでは、想定
      外のことだらけだ。大会側から、何度も全選手に向け発信されたメッセージの意味が、
      身をもって感じられただけでも、自分にとって大きな意義あるものになった。

      だけどトレイルは楽しい。これまで何をしても確かな自信が持てず、常に何かがむしゃ
      らに探し物をしているような、そんな不器用で滑稽な私である。トレイルを始めるまでは、
      タイムや順位で一喜一憂し、時には都合の良い言い訳を考えたり。とにかく他人と比べ
      られるのが嫌だった。

      でも山と出会い、四季の中で風の音や、鳥の声、草木の移り変わりにふと足を止めて、
      五感で感じる楽しさを知った。そして何も考えずに、ひたすら走っていた懐かしい子供の
      頃をふと思い出した。 「辛くなったら歩いてもいい。止まってもいい 。」そんなふうに心
      に少し新しい風を入れたら、自分の中に今までとは違う変化を感じるようになった。

      大会が終わり、今回の旅を振り返る時、ふと目にとまった、三浦雄一郎氏の 「私はな
      ぜ80才でエベレエストを目指すのか」という本の中に、「あなたのエベレストはどこに
      ありますか?」との問いかけがあった。エベレストとは、それぞれが目指す目標のことだ。

      自分だけの生き方。それは、どんな苦境の中にあっても、その辛さには必ず意味があ
      り、乗り越えていける力になるのだと。そして、三浦氏は  「目標に向かう幸福感をザッ
      クに入れて、私のエベレストに向かいます。」と締めくくっている。なんと素敵な言葉だ
      ろう。ならば、さあ!!私も、新たなエベレストに向かって一歩前進したいと思う。
      その歩みは、決して焦らず、楽しむことを前提に、私らしく。
      参考:UTMF(ウルトラトレイル・マウントフジ)とは富士山山麓の総161kmを一周するレースです。
       (大会開催日:2013・4・26~28)



第三七四号

              気がつくとだんだんフルマラソンへ!


2013年5月8日
AAC会員

平井 伯定氏

      はじめまして、四月から練習会に参加し始めました平井です。自己紹介をかねて少し
      歩&走歴を振り返ってみたいと思います。

      ◆小学校◇◇◇◇
      朝礼の校庭からは、六甲山の美しいシルエットが眺められる環境でしたが、どちらかと
      いうと運動会には出たくない、休み時間に流行っていたドッジボールも嫌い、何故かサ
      ッカーだけは好きというへんな子供でした。
      中学校に入り、ワンダーフォーゲル部の練習で神呪寺やゴロゴロ岳まで往復し、さらに
      サーキットトレーニングで鍛えられます。夏は、中庭の芝生でテント張 りのタイムトライ
      アル、そのまま前泊して重いキスリングにテントを入れて船坂峠を越えて山口小学校
      まで遠征しました。高校で、いよいよ山岳部に入り山男へ・・・、と思いきやハードな部
      活に付いていくことが出来ず、あえなく退部。

      ◆◆ビギナーズ◇◇◇
      転機は、同僚の誘いでした。年に1、2度日帰り登山をするのが楽しみだった私が、三
      田国際マスターズに初めての大会参加したのが200612月でした。(練習は武庫川
      での1時間走のみ) この頃、ランナーズという雑誌があることも驚きとともに知りました
      が、黄色い表紙のダイアリーを持つと「いずれはフルマラソンに」という願いを抱くように
      なって行きました。
      二回目は20075月の小豆島オリーブハーフマ ラソンで、怖いもの知らずにも当日早
      朝に飾磨港からフェリーで会場入り、陽光降り注ぐ海辺のコースを無事走り終え、振舞
      われたそうめん(とつゆ)のなんと美味しかったことでしょう。

      ◆◆◆サブフォー◇◇
      三回目は再び三田でようやく1時間台に入りました。一冊目のダイアリーには年間で
      473kmという可愛い数字があります。翌2008112日は、霧島登山マラソンで15
      74kmの高千穂峰へ登る。走るというよりも登る程度の速さが精一杯、なにしろ高低差
      1200メートルでゴールが頂上というコース設定も凄いが、標高千メートルを超えると
      月面を思わせる様なガレ場の連続。頂上からの帰りは自衛隊のジープで送ってもらう
      というサービスも異色でした。
      その三週間後 、福知山で初フルを走り、記録は4:19。メモによると25km地点で壁に
      当たると書かれているので、まだ脚作りができていないことがわかる。
      しかし12月の三田では1:49、翌年3月の篠山ABCで4:09とこの頃は、面白いよう
      に記録が伸びていた。(なつかしい)。
      2009年二回目の福知山で、サブフォーを、それもぴったしの3:59を達成。ランナーとし
      て三年生になった当時は、およそ次のような大会に出ていました。
         1月 武庫川新春ロードレース
         4月 さつきマラソン
         6月 たたらぎダム湖マラソン
        10月 淡路国生みハーフマラソン

      ◆◆◆◆神戸マラソン◇
      201012月、加古川マラソンに出るも、今度は35kmの壁に跳ね返されて失速。失意
      のうちに迎えた2011年 でしたが、第一回神戸マラソンに当選。ついでに翌2012年は
      大阪マラソン大会にも当選し、気がつくとだんだんフルマラソンへの出場の方が多くな
      ってきていました。

      ◆◆◆◆番外編◆
      普段は、住吉川(一周4.8K)で主に朝、練習していますが、月に一度ぐらい、職場の
      同僚らに声をかけて六甲ケーブル下の裏山(高羽道)や水平道などトレイル練習も行
      います。それから加古川総合運動公園で行われる4時間走や、宝ヶ池周回の京都チ
      ャリティファンランなどに距離練習として参加しています。今年は、東山三十六峰トレイ
      ルに是非参加したいと考えています。どうぞよろしくお願いします。
      走りの世界を垣間見ることで、読書の幅が広がってきた事も嬉しい。次の書籍を紹介
      し、本稿の括りとします。
          「人はなぜは知るのか」 ベルンド・ハインリッチ
          原本:WHY WE RUN a natural history Bernd Heinrich



第三七三号

                  感謝・感動の宮古島ゴール!


2013年5月6日
AAC会員

松川 幹雄氏

      「当たっちゃったー」から、始まった4ケ月です。 そもそも私はトライアスロンのショート
      経験が数回あるだけの初心者ですから、宮古島のロングなどこれっぽっちも頭に無か
      ったのです。ある日「松川さん宮古島申し込んだ?」と AACの西川事務局長に言わ
      れ「イエイエ ロング何んか! とてもとても」と言っていました。が、宮古島は65歳まで
      しかエントリー出来ずまた抽選と聞き、チャンスは今年を入れても3回なので最後に出
      られたらと思い安易に申し込んでしまいました。12月末に出場内定の報告があった時
      も嬉しいよりも不安が先でした。しかしあと2回のチャンスも保障されているわけではな
      いと思い、お正月にチャレンジしようと決心しました。

      宮古島大会の各制限タイムは(スイム3km150分/バイク155km・620分/ラン
      42.195km
520分)で13:30分が制限です。
      私の目標は、スイムで3035分の余裕を作り、それを苦手なバイクに当て ランを粘っ
      てゴールする計画です。制限タイムをクリアする為の4ケ月計画書も作成しました。
      スイム 週1回は3kmを65分以内で泳ぐ。 バイク 月間700km 1回の乗車は70km
      
以上。 2月末にはバイクの新車購入。(唯一お金を掛ける事で時間短縮)
      ラン 週1回は連続30km6分/kmで走る月間200km以上。
      種目毎に目標を立ててほぼ完璧に1月~4月で練習しましたが、唯一バイクだけは寒
      さに負けて1度に100km以上の経験が無く不安でした。

      そうして当日の朝を迎えました。宮古島の朝6時の天候は曇り、気温19度 北の風
      68m強風波浪注意報発令で悪天候と強潮流の為スイム中止決定です。先週の石
      垣島大会も強風でスイムを強行し死者が出ている為に当然かも・・・ でもでも私はがっ
      くりです。東洋一の白い砂浜と碧い海で泳ぎたかった。 そして私として唯一貯金が出
      来るスイムだったからです。会場では荷物を預け終わっている人やウェットスーツに着
      替えが終わっている人などパニック状態です。(私もウェットスーツに着替えスイム準
      備OKでした) 結局デュアスロンに変わってランスタートまで1時間少しあったので「落
      ちつけ落ちつけ」と自分に言い聞かせランの準備をしました。

      第一ランを無難に走り終え次はバイクです。強風でバイクコントロールが難しく、13km
      
地点の急カーブで私のアクシデントが起こりました。 前の二人が急カーブで連続に急
      ブレーキを掛けられ、私もそれにつられて急ブレーキを掛けた時、後輪からズルズルと
      すべり転倒しました。何で滑ったのかも解らず、ただただ後ろから来るバイクに追突さ
      れないようにバイクシューズとペダルが付いたままの状態で引きずりながら必死にコー
      スアウトして難を乗り越えました。その後ここで終わっては!と思いバイクに故障がな
      いか、タイヤのパンク・チェーンのはずれなど確認して必死のパッチでバイクに乗り、
      残り約140kmを強風の中で漕ぎまくり、何とかバイク制限10分前に通過出来ました。
      (転倒で痛めた左肩・左大腿部は痛かった!でも新しいバイクを買い換えてよかった!)

      ランコース初めの5km位は町中を走るので凄い応援で励みになりがんばれました。
      私が10kmも行かない時三田さんが折り返しを終えて、「松川さんがんばって!」と声を
      掛けていただき、私はまだ30km以上あるのに速いなぁ~と驚きました。ランコースは
      ほぼ直線折り返しで、行き帰りが同じなので続いて山口さん・川崎さん・西川さん・角谷
      さん・渡辺さん・脇本さん・村田さん、私はAACのバイクユニホームを着て走っていた
      ので、次々声を掛けていただき励みになりました。私が制限タイム内の完走を確信出
      来たのは1時間前にゴールの陸上競技場から花火が上り ちょうど残り6km地点で、宿
      泊した「ひららや」さんが作ってくれた応援幕を見ながら通過している時でした。ここか
      らが、私にとってやっと楽しめた宮古島のトライアスロンでした。残り5kmを遅くまで応
      援していただいた沿道の宮古島の人に御礼を言いながら楽しんで走りました。ゴール
      の競技場に入ると角谷さん・西川さん・山口さん・三田さんが待っていてくました。
      「遅くなりました!」と言い、涙をこらえながら感動のゴールのテープを制限10分前の
      午後8:20分に 切ることが出来ました。

      60歳から始め、3年目で思いもよらない宮古島トライアスロンの完走は、飛行機から
      宿泊を含むすべての手配をしてくださった、西川事務局長をはじめAACの皆様のお蔭
      でレースに集中させてもらい感謝感謝です。素晴らしいクラブに入り、素晴らしい仲間
      と出会い、トライアスロンを出来る喜びを感じながらこれからも続けていきます。
       (大会開催日:2013・4・21)



第三七二号

             心開いて付き合いたい仲間に出会えて幸せです!


2013年4月29日
AAC会員

山本 和栄氏

      自己紹介山本かずえですカズちゃんと呼んで下さい。ヨロピク(^.^) AACに入って
      半年位になります。マラソン歴は7年です。トライアスロンに挑戦したくてAKB?いえAAC
      
に入りました。皆さん3種を沢山練習されてて素晴らしいです。このチームは皆さん明る
      くて、私はくすぐったくなるくらい笑い話せます。心開いて付き合いたい仲間に出会えて
      幸せです。大会は臆せず挑戦します。練習して上達するのが楽しくてたまらない。先輩
      方皆さんの後ろを付いていきます。抜かれないように先を行って下さいね。 ご指導宜し
      くお願い致します。 ~カズちゃんでした~\(^-^)

      恒例のスイーツマラニック。久野さん主催。私は初参加。バイク練習と重なっておりまし
      たが、朝起きて集合時間の遅めのスイーツマラニックに参加出来ました。夙川集合で、
      山手幹線を神戸方面へ走るとのこと、私は家から夙川へ向けて走って落ち合うことに。
      向こうから張り切った集団が走ってきた! ウフㇷおかしい(^-^) 甘党のおっちゃんが
      沢山来られてました。

      岡本から保久良山へ。保久神社は我が庭岡本から急勾配の坂を15分程駆け上が
      ると着きます。今日は雨上がりで空気が済んでいて関空まで見渡せました(*^^*)
      下山してから御影を通って三宮をめざして食べり! シュークリームやケーキや餅!
      豚まんが乱入、でっ?串カツ屋へ(^.^)  一番長居したのでは? おっちゃん達の目当て
      はやはりBeerだったのね(^-^) どの店も店の人と楽しくおしゃべり、リーダーの久野さ
      んのお人柄もありです。1年ぶりの乱入にも関わらず憶えて下さった○○クッキ
      ーやお水を下さった。Thank youです。御影ロール店ウィンドウ越しにロールケーキ
      作りを皆で張り付いて凝視、作ってたお姉さんもビックリしてケーキ落と事に・・・、
      すいませんでした。

      
王子陸上競技場も立ち寄りました。 こういうとこはやっぱ皆さんアスリートやわ↗。
      二宮(三宮でなく)の銭湯がGOAL!風呂上がりには王将でたら腹食べました(^-^)/
      楽しかったですありがとうございます、また参加したいです。
       (実行日:2013・4・21)



第三七一号

                 さ が 桜 マ ラ ソ ン の 紹 介 !


2013年4月20日
AAC会員

鎌苅 滝生氏

      4月7日に開催された「さが桜マラソン」は、昨年まではハーフマラソンを中心に開催さ
      れ23年の歴史を有し、九州では人気の高いハーフマラソンの大会として評価されてい
      た。佐賀県にはフルの大会がなかったので、今年からフルマラソン中心の大会として
      模様替えされ開催されることになったものである。
      種目は、フルマラソン 8000人、10k 2000人、ウォーク 500人 で1万人規模の都
      市型マラソン大会となった。参加費は8500円、制限時間は6時間30分、参加賞は黒
      を基調にした洒落たデザインのTシャツ、完走賞はスポーツタオル。
      ナンバーカードとチップは事前送付され、受付はなし。参加賞の受取りは、競技終了ま
      での間の時間はいつでもOK。ナンバーカードの事前送付は、大会当日の受付時の混
      乱回避を目的にかなりの大会で採用されつつあるが、九州地区ではこの大会が初め
      てである。

      コースは、佐賀県総合運動場をスタート・ゴールとする周回。10kまでは佐賀市の中心
      部で佐賀城跡や県庁を回り、その後は田園地帯で中間地点は有名な弥生時代の遺
      跡のある吉野ヶ里歴史公園を周回して、桜並木の田布施川沿いを通過して競技場に
      戻るコースで、高低差は最大で10m程度でほとんどフラットな公認コースである。
      4月の第1日曜日の開催で、満開の桜並木の下を走りぬけゴールということになるの
      であろうが、今年は桜の開花が例年に比べて早かったことに加え、前日の低気圧の
      通過に伴う強い風と雨の影響で桜の花はすべて散ってしまい、葉桜になり「桜」マラソ
      ンにはならなかったが、主催者は少し残念そうであった。

      給水は5k以降概ね2.5kごとに設置されており、計15ヶ所。水とスポーツドリンク、後
      半は給食もあり、吉野ヶ里のエイドではそうめんも用意されていたようである。他には
      お汁粉もあり、筆者は25kのエイドでイチゴを頂きました。各エイドは、給水テーブルが
      長く設置されており、参加人数が多いにもかかわらず、まったく混乱はなかった。ボラン
      ティアの高校生が手渡ししてくれる際、大きな声で「頑張ってください」と声を掛けてくれ
      るのも気持ちが良い。

      佐賀はイチゴの産地としても有名であるが、ゴール後は新鮮なイチゴが食べ放題、更
      にはアイスクリームが提供されたが、これが地元産で本当に「うまい」といえる逸品で
      あった。大会に関しては、ランネットの評価でもかなり高いが、筆者も過去に参加した
      多くの大会と比較してもトップクラスの運営であると断言できる。

      特に更衣所については、申し分のない評価ができるのではなかろうか。競技場に隣接
      した総合体育館(男性用)と文化会館(女性用)は広くて快適で、1万人規模の大会と
      は思えないほどゆったり使える。雨が降ったらどうするのというほど更衣スペースが狭
      い大会があるが、ここはそのような心配は皆無である。また、建物内にはきれいなトイ
      レがたくさんあり、それ以外に屋外にも仮設トイレが設置されてあり、参加人数からみ
      ると考えられないくらいトイレ待ちの時間は短い。

      会場は佐賀駅から徒歩で20分近く掛かるのでシャトルバスを要望する声もあるが、こ
      の程度の距離であればアップ代わりの歩きでちょうど良いのではないかと思う。
      唯一改善の余地があるとすれば、フルと10kが同時スタートであること。スタート地点
      の道路幅がやや狭いこと、10kの参加者とペースがあわなかったことを考慮すると、
      少なくとも30分程度ずらす方が良いのではなかろうか。10k手前でコースが分かれる
      が誘導が悪くトップクラスの外国からの参加者がコースを間違えたとのことであるが、
      そのようなことも発生しないように主催者は配慮すべきであろう。
      23回のハーフの大会を運営してきたノウハウを持ち、加えて各地の都市型マラソンを
      参考にして運営がなされており、高い評価のできるお勧めの大会である。
       (実行日:2013・4・7)



第三七〇号

               春の花を愛でながら植物観察と山菜取り三昧!


2013年4月12日
AAC会員

本地 敏行氏

              コ ー ス : 阪急夙川~有馬温泉/六甲山横断往復
              交   通 : JR東海道線~JR芦屋駅下車
              道   具 : 水(1.5L)(途中の湧き水で給水補充)
                       レスキューシート、ホイッスル(滑落時の救難用)
                       ファーストエイド用品(テーピング、絆創膏、手鏡、痛み止め その他)

            食    事 : おにぎり2個、チョコ、飴

      今年は芦屋浜アスリートクラブの六甲全山縦走練習会に参加できないため、個人で20
      日に六甲山を芦屋から有馬へ抜け、そのまま戻ってくる定番のコースを計画。今回は
      走行タイムおよび通過タイムは意識せずに、山を楽しむことを一番に考えている。
      始発の電車に乗るために、朝は4時に起き、食パンを2枚焼き、一枚はチーズをもう一
      枚にはバターを塗る。山で食べるためのおにぎりを作ろうと炊飯器を見たものの、ご飯
      は残っていない。最寄り駅へ行く途中にある100円ローソンに立ち寄り、山で食べるた
      めの食料を調達することにした。

      今日の走る時の服と帰るときの服をいろいろと用意する。行きおよび登山中と下山後
      の着替え後に着るためのウインドブレーカを2着用意する。走るときは、長袖長ズボン。
      地肌を隠すことは今年流行っているマダニ対策にもなる。マダニに噛まれることにより
      病気を発症すると10パーセントくらいの致死率と聞く。でも、その対象年齢は50歳以上
      と朝のニュースで説明されていた。とりあえず、まだそのメンバーに入っていないので、
      多少の無茶は利くだろう。マダニといえば子供のころから山でよく見るありふれた虫だ
      ったが、メディアで注目されると妙に意識してしまい、普通に行っていた藪漕ぎも躊躇し
      てしまう。

      早朝はテレビをつけても どこの番組もテレビショッピングなのでとても退屈に感じる。
      どの番組も同じシーンを繰り返しては商品を強調しているため催眠術にかけられている
      ようで見ていて不愉に感じる。テレビをかけ流しながらパンを食べ、コーヒーを2杯飲ん
      だ後、3杯目も飲みたいと考えていたが時間的にも余裕がなくなっていたのですばやく
      用意した道具や着替えをリュックに詰めて家を出る。電車の出発時刻までは15分を切
      っている。急いで100円ローソンに向かった。おにぎりと飴と板チョコレートを購入して駅
      まで急ぐ。

      一番電車なのにプラットホームには電車を待つ人が多くいることに驚いた。電車に乗り
      込み、少し目をつぶって仮眠をとる。JR芦屋駅に到着しても外はまだまだうす暗い。
      駅を出て切符売り場の前辺りで走る姿に着替えてから早朝の芦屋の街を走り始めた。
      街中では早朝ランニングをしている人もいるし、朝帰りの若い人も多くいる。阪急芦屋
      川駅を過ぎ、上りに差し掛かる辺りに来ると、高座の滝でラジオ体操をする人を数人追
      い抜いていく。この辺りでは早朝に出会う(すれ違う)と「おはようございます」と挨拶を
      交わされるので、私もすれ違う時には「おはようございます」と挨拶を交わしている。
      午前5時50分ごろに高座の滝の前に到着すると以前にも見られたが、高座の滝前の
      狭い広場には10人近くの人が集まっていて、中央では焚き火が焚かれている。奉られ
      ている社や像には蝋燭もつけられていて、辺りは暗いがこの場所だけは雰囲気がにぎ
      やかに感じた。今日もおそらく6時半になるとラジオから流れる体操を行うのだろう。
      以前(冬至に近いころ)に同じように一番電車に乗ってこの場所に着いたとき、あまりに
      暗かったため、高座の滝前の石段に座り日が明けるまで待機していたとき、集まってい
      た人達がラジオ体操を始めたのを見ていたことがある。

      今日は、前回(冬至)から3ヶ月も過ぎているので、空も若干明かったので、待機せず
      にロックガーデンに登り始めた。ロックガーデンの岩場は白いため、少しくらい暗くても
      足場回りは確認できる。岩場の高台に立ち、下の街を望むと景色がとてもいい。夜中
      の100万ドルの夜景も良いが、早朝(?)の夜景は夜中のよりも上品で景観もよい。
      少し目線を上に上げて空を見ると色の悪い重そうな雲が多くあり、雨が降りそうな気が
      したので、景色を眺めるのもほどほどに先を急ぐことにした。(結果、午後から雨でした)
      朝早くに出発したので、今日はこの山には1番早くに来ていると考えていたが、上から
      下ってくる人がいたことに驚いた。推測だが、風吹き岩くらいまでの折り返しだろう。
      でも、彼らがこの場所を下るためには、朝の4時、5時くらいの真っ暗の中を登っている
      ことになる。下ってくる年配の方に少し話を聞くと墓に飾るためのヒサカキ?サカキ?を
      取りに来ているらしい。六甲山にはヒサカキは多いが、玉ぐしに使われるサカキはそれ
      よりも若干少ないのでヒサカキと考えられる。

      少し薄暗い中をどんどん進んでいくと風吹き岩にあっという間に到着した。この風吹き
      岩にはイノシシの親子が居て、親イノシシがこちらの動向をうかがうような素振りを見せ
      るので刺激しないように横をすり抜ける。風吹き岩の展望のいいところで景色を眺めた
      後、親イノシシを刺激しないように山道に戻り、山頂へと走り出した。少し進むと別のい
      のししが山道上を同じ方向へ走っている。脂肪分たっぷりでゆらゆらとゆれるお尻がな
      んともかわいい。真後ろを同じように走っていると彼?彼女?も気になったようで、足場
      のいい尾根への分かれ道(藪道)でコースアウトしてくれた。ゴルフ場の柵の手前で年
      配の方を追い越す。私は山菜取りともう一つの目的である春の花を見に来たことを話す
      とその人は有馬まで下った後、バスで帰宅されることを話してくれ、少し話しをすること
      になった。山の神様の場所を過ぎ、ゴルフ場を越えると 以前水道が設置されていた場
      所に着く。その先はすぐに雨が峠。途中、クロモジの花を見つけて枝に付いている小さ
      い花を眺めこんだ。木の枝からダイレクトに黄色くて小さなかわいい花が咲くのが特徴
      だ。雨が峠ではトサミズキの花が満開となっている。(全く知らない木だったので、他人
      のホームページで名前を知ることになりました)私自身なぜこの場所にトサミズキの花
      が咲いているの?誰かが持ち込んだ?不思議に思う。

      雨が峠を過ぎると下り道に入る。下りきった場所にはいつも眺めるモミの大木が幾らか
      あり、それを過ぎた辺りから六甲の植生が面白くなってくる。ロックガーデンや魚屋道で
      は途中湿地帯があるものの、乾いた尾根がほとんどのため、日当たりのよい水場が近
      い場所では植物もゴロッと変わる。何度も立ち止まっては観察をくりかえしては山頂へ
      と足を進める。葉を落とした木々が多いため、葉をつけた常緑の植物があればとても目
      立つ。ツバキ類やヒノキ類、グミ類、ツゲ類などはよく知られた木々と感じる。花といえ
      ばアセビもきれいだ。最高峰近くでは赤色の小さい花が目印のめずらしいベニドウダン
      も見ることができる。

      最高峰には7時くらいに到着。少し休憩した後、下山道(有馬)へ向かう。途中ヤマネコ
      ヤナギ(だったと思います)の白い花が小さくてこれもかわいい。下へ下へと走りぬける
      とたくさんの植物が目に留まる。下山でよくみかけたのがアオキとソヨゴ類と感じる。
      見ていて面白い、クロモジの小さい花もあった。書きだすと大変なことになるくらいの多
      くの植物がこの山道脇に生えていて、四季の移り変わりの姿を眺めることがとても面白
      い。車道に出る辺りには 握りこぶしの半分およびそれのもう半分くらいのゴロゴロ石が
      転がっているため、余所見している自分にとってはとても走りづらい。

      車道に入った後、ロープウェイ方向へ向かう。朝が早いため、ロープウェイ乗り場はまだ
      閉まっている。その場を通りすぎてもみじ谷方向へと足を向ける。途中、今回の目的の
      一つであるキブシの花を見つけることができた。この花は食べることができる。一般に
      販売されている山菜の本にはメジャーな山菜が載っているが、おそらくこれらマイナー
      な山菜は掲載されていないだろう。いくらかキブシの花を摘んではスーパーの袋に入れ
      てからカバンに入れる。川には満開のネコヤナギの木々がたくさんあり、白い花がとて
      もきれいだ。川を横切る手前にある東屋沿いの山道を上に上がると魚屋道へ戻ること
      ができる。

      普段は乾いている尾根伝い(今日はウェット状態)を登ると魚屋道の有馬側の東屋近く
      にでることができた。そこから来た道を芦屋方向へ進む。途中、行きで出会った人とす
      れ違う。またまた少し会話をした後、一軒茶屋へと進む。帰りもたくさんの木々に囲まれ
      た山道を走っているとたくさんの木々や足元の草花に目移りしながら走る。自分自身結
      構たくさんの植物を認識していると感じているが、それは、ある特徴ある状態(花が咲い
      た、実がついた。新芽が出た。枯れた状態など)になったときに理解できるものが多い。
      四季を通して分別ができれば山はもっと面白くなると感じるだろう。いつもそのように思
      っているが考えているようには学習できない。

      最高峰(8時20分)で休憩を行った後、下山する。七曲を過ぎ、少し沢の展望(砂防ダ
      ム)が覗けるところに着くと、藪の中から2羽の丸々太った見るから美味しそうな鳥が2
      羽いた。あまり見かけない鳥なので、夢中になってみていたが、人を避けるようにすぐ
      に藪へと消えてしまった。後から鳥に詳しい人に聞くとクイナではないだろうか?と教え
      ていただいた。後日、インターネットで調べてみるとその姿はクイナにとても似ていたの
      で 私が見た鳥は間違いないと思われる。オスメスで寒い冬を暖かい場所?で越冬す
      るらしい。水鳥なのだが、どうしてわざわざ寒い山奥にいるのか不思議だ。食べるもの
      と言っても、すぐ下には川が流れているが、沢蟹くらいしか生息していない。菜食主義
      者なのだろうか?

      下山道をブラブラと植物を物色しながら歩いたり、走ったりを繰り返す。幾らかの登山者
      とすれ違いはしたが、秋ほどの人の多さではない。杉花粉の影響が人を拱いていると
      感じる。人が少ないのでとても走りやすいが、自分自身も花粉症のため鼻の中が痛く
      て鼻水が止まらず、目はかゆい。走っているとそれは若干落ち着く。ランナーズハイが
      良い方向に影響していて、花粉の影響を若干は抑制してくれているのだろう。途中、湧
      き水を汲むため一度魚屋道からコースアウトして水場で一息入れる。そのあとは、藪の
      中を越えて高座の滝まで一気に抜けた。高座の滝付近に来ると登山者が多い。JR芦
      屋駅に無事に到着。有馬往復は脱線しながらも、4時間はかからなかったため、自分
      にとって手軽に走ることができるコースと感じた。

      キブシの花は枝から花だけを取り外してみりんと出汁醤油で味付けましたが、味はあま
      り感じられず若干渋いだけでした。やはり王道のてんぷらもしくは、酢の物でも合うよう
      に感じました。
       (実行日:2013・3・20)