二九九
    
第2回アイアンマン70.3セントレア常滑ジャパン参戦記!

2011年9月26日
AAC会員
武田 英明

       918日(日)IRONMAN70.3セントレア常滑ジャパンに参戦してきました。7月の皆生
       トライアスロン大会以来、なかなか思うように練習できない日々が続き、AACの練習
       会にもほとんど顔を出せず不安を抱え、気が付けばあっという間にレース当日を迎
       える。仕事と家事の忙しさがピークを迎えたこの夏。9月のレースに申し込んだことを
       後悔する有様。14日から仕事で関東の販売店へ営業で回り、その後16日に名古屋
       入り。17日は、EXPO会場でブース出展して翌日はレースと全くレースモードに切り替
       わらないままレース当日を迎える。

       台風の影響でスイムは1.9kmから1.2kmへ短縮。水温は28.0℃もあり、ウェットスー
       ツ着用の場合は世界選手権への出場資格がなくなるということで、1.2kmならウェッ
       トなしでも問題ないだろうと思いとりあえずウェットを着ずにスイムスタート。風が強い
       ことからうねりがあったものの距離が短くなったことで大きな問題なくスイムフィニッシ
       ュ。

       バイクコースは昨年不評であったことから改善されたと聞いていた。しかし、選手参
       加案内に「サイクルメーターと1本以上の交換用のタイヤチューブを装着することを強
       く推奨します」と記載がある。つまり別表現で説明するとこういうことか・・・
       「コースが分かりずらいため自分が今何キロ走っていて、バイクを走り終えて90kmち
       ゃんと走ったのか確認するためにサイクルメーターが必要です。またコースには段差
       が多く整備されていない道路も通るためパンクに備えてチューブを最低1本は装備し
       ておくこと」
       昨年は出場していないので比較はできないが、実際走ってみると路面状態の悪い個
       所がいくつかあり振動でボトルが2本飛んだこと、パンクした話を多く聞いたこと、コー
       スが分かりづらくコースを間違えてDNFとなった選手がいたこと、直角カーブや折り返
       しが多くテクニカルなコース設定はスピードが出しにくく神経を使ったことなどから、ど
       んなコースだったかお察しいただけるであろう。 
       隣接する市町村と連携して、常滑市以外の道も走れるようにコース設定しないとおそ
       らく来年も大した改善はないと思われる。この話が口コミで広がり来年の開催が危ぶ
       まれるような事態まではならないと思うが、IRONMANという看板を背負ってレースを
       開催するのであれば強くバイクコースの改善に期待したいため敢えて書かせて頂き
       ました。
       バイクフィニッシュ後、裸足だといつもシューズの中で足が擦れてあちこち血がにじむ
       シューズしか用意できなかったが、タイムロスは止む無しと考え宣伝兼ねてブランドロ
       ゴ入りのソックスをはき、トイレに行きたいという欲求を抑えられず小便を済ませてラ
       ンヘ。

       ランは、途中短い階段が3か所ほどあったものの平坦な道が多く比較的走りやすかっ
       たが、風と日影がほとんどないコースに苦戦。しかし、沿道の応援は暖かくゴール地
       点でのアイアンマンおなじみのウィット・レイモンドさんのお迎えはアイアンマンに参加
       していたんだという思いを呼び戻し、笑顔でゴールテープを切ることができた。3種目
       の中では一番まともに走れた感触があった。

       ゴール後すぐに個人のリザルトがもらえたのでフィニッシュタイムは分かったが順位の
       記載はなく不明。他の者と仕事で来ていたこともあり、ホテルに帰ってゆっくりしましょ
       か?という話をしながらも、せっかくなんでリザルトで知り合いの順位も併せて確認し、
       前日のEXPO担当者の挨拶も兼ねてセントレア空港内EXPO会場へ。
       担当者や関係者と話をしていて、リザルトが掲示される場所が同じ場所であったが一
       向に発表予定時間になっても掲示されない。業を煮やして帰ることにしたが、途中た
       またま世界選手権のスロット発表会場の前を通ることに。
       一部リザルトも出ていたので、見てみるとなんとエイジ別で4位。スロット枠は2つ。
       しかも2位の選手がウェットスーツを着用していたので世界選手権への資格はなく、
       ロールダウンがあればまさかの世界選手権出場権が自分に転がり込んでくるかも!?
       うっそ〜!!マジで〜!!!もしかして・・・!?
       スロット発表から既に20分が過ぎていたが、もしかしてを信じ慌てて空港内の銀行で
       円をドルに交換して世界選手権参加費の350ドルを持って再びスロット発表会場へ。
       ちょうど今からロールダウンを発表しますというタイミングでギリギリセーフ。若いカテ
       ゴリーから順番に、ロールダウンの発表が進んでいく。
       そして、自分のエイジカテゴリーのロールダウンで私の名前が発表に・・・!!

       今回は、レースに対する意気込みが全然なく仕事のために常滑に来たという方が強
       かったので、レース結果にはただただラッキーだったと思うばかり。いろんな要因が
       全て自分にはプラスに働き、幸運な結果をもたらしたように思う。今回の結果に満足
       せず、次はやはり何と言っても憧れのIRONMAN HAWAIIを目指したい。



二九八
            
2011年度UTMB完走記!

2011年9月12日
AAC会員
高原 徹氏

       ウルトラトレイル・デユ・モンブラン(UTMB)なんとか完走しました。AACのみなさま、
       応援ありがとうございました。
       2009NHKの「激走 モンブラン」の鏑木さんを見てから、刺激をうけUTMBをめざし
       抽選もクリア、憧れの舞台に立つことができました。UTMBChamonixChamonix
       距離166km、累積標高9,500m、制限時間46時間
       8月26日午後2330分スタート。映像で見るのは颯爽と駆け抜けるトレイルランの
       姿ですが、実際ほとんどのコースは速足でいかにいくかという道でした。30時間以
       内のトップランナーの姿は、一般ランナーにとってはオリンピック代表レベルの世界
       なので想像以上の凄さです。

       ハセツネや信越で経験したこととは全くちがうレースです。北、南アルプスなどの夏
       山縦走で悪天候に会う経験も必要かもしれません。だから「トレイルランニング」とい
       う言葉ではなく、やはり鏑木さんのいう「山岳レース」という概念ですね。厳しい天候
       や地形、コース、自分の体の痛みに対して楽しむことができる超Mの人がこのような
       レースに挑戦するんだと我ながらおもいます。多くの人の支えで完走できた分、後に
       続くかたに少しでも役にたつ情報が伝えられるとは思いますが、私自身のレースの
       状況と言えばほとんど覚えていないというのが正直なところです。以下の報告でお
       許しください。

       スタートから天候不順のため時間が5時間ずれて2330分スタートに。寒さ対策で
       持って行った防寒用ウエアをすべて着込んでからのぞむことにした。一緒のツアーの
       仲間と固まって最後尾にちかいところからゆっくりスタート。スタートから雨模様だが
       コースもぬかるみぐちゃぐちゃ、明け方の素晴らしい景色の中、雪に変わり吹雪でさ
       すような寒さ。いつまでつづくのかという登りと下りの繰り返しのなか、放牧された牛
       のカウベルの響きが眠気を誘う。エイドや街に入ると皆が「アレ!アレ!アレ!(行
       け、頑張れ)」と激励してくれる。とにかくひたすら前に進むしかない、応援に来ている
       妻子には、中間地点のクールマイヨールで14・5時間後の午後2時ぐらいに会えるは
       ずと思っていたが、もう自分ではどれぐらいかかるか判断できなくなっていた。結局
       16時過ぎに到着。

       そのころ実は妻子は、シャンペにいく応援バスしか乗れなかったが、そのために幸い
       にもちょうどトップ選手であるキリアンや鏑木選手たちを応援できたとのこと。まだ体
       力的にも余裕はあったが、大休憩所の雰囲気でついゆっくりしてしまい仮眠をとるわ
       けでもなく1時間後に再出発。アルヌーブの関門で前後している日本人と、ここから
       「フェレを超えるのが大変だ、さらにシャンペの関門は時間的に厳しいね・・」という
       情報を得る。意気込んで関門をでたものの長々と続く登りで前についていけなくなり
       孤立、うしろからパスされていく。2晩めをもうろうとした意識の中でまた長い登り、
       下り、暗闇のなかでの景色では今いる場所もまったくわからず関門だけを目指して
       進む。フェレの関門をなんとかクリアし制限時間に追われながら必死に周りのスピー
       ドについていってシャンペへ向かう。シャンペではもう夜明け、午前6時に到着。
       制限時間の午前7時前にそこをスタート。もう余裕がない。

       このあとのコースについては、変更情報が逐次入るが、もともとコースの知識がない
       のでただただついていくだけである。自分の予測では関門ぎりぎりなんて考えてもみ
       なかった。が、このころから両足裏の靴擦れの痛みがひどくなり、針の上を歩いてい
       るような痛さで自然と歩くスピードも落ちていく。歩くよりも走ることで痛さをまぎらして
       少しでも前に進む。コースが変更になったという道がなんともユニーク。舗装路、家の
       前、あぜ道みたいなところを一気に直登。どこまでまっすぐ登らせるのかと、選手どお
       しで会話しているようだ。しかし、斜度35度ぐらいの斜面を延々1時間以上一気に8
       00mぐらい標高を稼ぐこの道では、他の外国選手との登りの脚の筋力の違いに驚く
       ばかり。軽々と登る斜度ではないのに、そこでスピードを落とさず息も切らさずにいく
       のだ。この脚の差には完全に力の差を感じた。そのかわり彼らは平たんな道と下り
       をあまり走らないしスピードをあげることをしない。こちらはロードとテクニカルなくだり
       は特に得意だ。

       痛みをこらえながら下りで走り、最後の関門を15分前ぐらいでクリア。もう18時を超
       えている。42時間・・油断しているわけではなく、急に眠気が襲ってきて頭がぼーと
       なり千鳥足になる。仮眠もせずにここまで来た。正直仮眠をとる余裕がなかった。
       ラ・プラへ下る分岐をシャモニー方面へ登りモンブラン山群を見ながら進む。応援の声
       であと10KMをきり、シャモニーの町が近づいてくるのがようやくわかった。応援の声
       がアレアレ!からブラボー!に変わってきた。ブラボー、アニマル!ともいわれる。
       舗装路にでて見覚えのある橋のところでいきなり妻子が待ち構えていた。そこから
       は沿道の声援に応えながら歓喜のゴールへ。長い旅が終わったあとに完走のブル
       ーベストを着て街をあるく誇らしさはなんとも言えなかった。

       成  績:166km   44時間48分12秒    1051位
       参加者:2369名          完走者1133名        完走率47.83%
       参考までにできれば下記のサイトや動画でイメージをつかんでください。
       UTMB公式サイト  http://www.ultratrailmb.com/accueil.php
       レースの動画    http://chamonix-meteo.com/
                  http://www.youtube.com/user/TheNorthFace#p/u/10/TFWDUsvLCoE
       目指せ!ツール・ド・モンブラン というとっても充実したsuuさんの個人サイト
                  http://blog.goo.ne.jp/suu002
       大会開催日:2011・8・28



二九七
            
復帰 一珠洲トライアスロン一

2011年9月8日
AAC会員
廣田 省吾氏

       今年で11回目の珠洲トライアスロンに参加してきました。私にとって珠洲はトライア
       スロンという競技の奥深さや楽しさを教えてくれた大会です。どの大会も思い出深い

       昨年425(自身45歳の誕生日)バイク練習中に十万辻トンネル近くで転倒!
       肺が片方潰れ、六ヶ所骨折、1ヶ月近くの入院を余儀なくされました。医者からは最
       低3ヶ月は休めと言われましたが、仕事は1ヶ月で復帰、トレーニングも始めようと
       試みましたが、スイムは右腕が動かず、ランは肋骨に響く為スピードが上がらず、
       バイクは怖くて乗れませんでした。少しずつ良くはなりましたが、珠洲は応援に専念
       する事にしました。

       福知山マラソンは走りたいとエントリーしましたが脹ら脛を痛め、また応援!三田ハ
       ーフマラソンは恐々痛みをこらえ完走!  今年に入り、篠山マラソンを走りましたが
       完走がやっとで、「年取ってっから、こんなもんや!」と自身で納得していました。

       
珠洲Tでは結果を出したいとトレーニングに励み、調子が上がって来たところで7
       またバイク転倒!練習中に雨が降りだし、橋の継ぎ目で滑り膝と手首負傷、それで
       も調子自体は悪くなく…、しかし8月初めにバイク練習中パンク!まぁ「修理も練習
       や!」と思い、タイヤを外そうとした時、自分自身の方へレバーを引いたために空
       振りして胸を強打!痛みが珠洲T当日まで引かずに迎えました。
       
言い訳はこれぐらいにして! (^_^;)

       前日の午前中、珠洲に入り、受付説明会後、今夜の宿である『しいたけ小屋ひろ吉』
       には15時過ぎに到着。電話予約した時は、エアコン無いと言われ心配しましたが、
       中川副会長、西川事務局長さん、同宿の皆様に『宿』良かったと言って頂き一安心!
       (^_^;)

       当日の珠洲は、風は少しありましたが気になるほどでは無く絶好の天気でした。
       今年はエントリーが多く1ウェーブ250人、自身第2ウェーブ、天草トライアスロンでバ
       トルに巻き込まれ大変な思いをしたので、アウトサイドからゆっくり2.5キロのスタート!
       「慌てず焦らず」で内側に皆を見ながら折り返しまで行き、ブイを回ってからは左の
       コースロープ沿いをGO!胸の痛みもさほど無く気持ち良く完泳4521秒!スイムは
       目標タイムを自分の中で設定していないので上出来! (^-^)v

       
バイクとランは目標が有り、バイク100キロ三時間半以内!ランは二時間以内と決
       めていました。バイクは一周50キロを二周で30キロ過ぎの大谷峠迄に二ヶ所の登
       り坂があり、それが「ジャブ」になり大谷峠が「アッパーパンチ」となります。一周目は
       順調に走れ、大谷峠からの下りでGOのはずが(・・;)思ったほど力が入らず、二周
       目の大谷峠では「敗残兵」の様になりながら…結果は3時間3946秒!

       
ランに入りバイクのダメージが残ってるかと思ったが意外と脚が動き、とにかくkm5
       分ペースで行き、順調に見附島を折り返しました。二キロ間隔にエイドSTが有り疲
       れた体を癒してもらえます、また沿道の声援(人生の大先輩方)も励みになります。
       折り返してからAACの方々とすれ違い励まし合いながら無事フィニッシュ1時間59分
       04秒!なんとかランは目標クリア。トータル6時間2411秒と二年前より10分遅い
       タイムで「復活」とまでは言えませんが「復帰」出来ました。 (^-^)v

       
昨年は応援中に、熱中症でダウン、「応援もしんどいなぁ」と初めて応援の大変さを
       感じ、今回は応援の方やボランティア、スタッフの方々に本当に感謝の気持ちにな
       りました。これからもトレーニングを重ね、宗政会長をはじめAACの先輩方みたいな
       強いアスリート目指して頑張りたいと思います。
       大会開催日:2011・8・28



二九六
          トライアスロン珠洲大会と私!


2011年9月7日
AAC会員

藤本 茂氏

       今年で11回目の珠洲トライアスロンに参加してきました。私にとって珠洲はトライア
       スロンという競技の奥深さや楽しさを教えてくれた大会です。どの大会も思い出深い
       ですが、廣田さんに連れられて初めて行った12回大会と初めて完走した13回大会
       が自分の原点です。全くの初心者だった12回大会は競技説明会で前年大会でお
       亡くなりになった方の黙祷で始まり、トライアスロンは半端な気分ではアカンといきな
       り緊張のピークになったこと、大雨警報で大会が中止になり何もせずに帰ったこと。
       13回大会での初ミドル完走。スイムが苦手だったので波が高いコンディションでへ
       とへとになって、トランジットに行くとバイクがパンクしてました。慌ててチューブ交換
       に失敗して予備のチューブも無くしてリタイヤをしようとしたら、Bタイプの選手に諦め
       るなと叱責され、修理を手伝っていただきました。そしてなんと予備ホイールを持っ
       ていらっしゃった姫路の方がホイールを貸してくださったのです!「頑張ってこいよ!
       」と皆さんに声かけていただき、きつくて仕方なかった大谷峠も完走することだけ考
       えて登りました。制限時間をほぼたっぷり使ったレースは、今でも昨日のことのよう
       に嬉しい大会となりました。

       それ以降毎年珠洲に参加しております。一時はトライアスロンへの情熱を失いかけ
       たこともありましたが、珠洲だけは出場してきました。夏に大谷峠を越え灼熱の見附
       島への道を走らないと、大きなものを失ってしまうのではと思っていたからです。昨
       年からAACのみなさんと出会い、たくさんの刺激をいただき今年を迎えました。怪我
       で思うように練習できず楽しく完走することを目指しました。前夜に中川さんが「入り
       を飛ばすな!」と片岡さんへのアドバイスを横で聞いてて私も実践。()

       スイムはコンディションがとても良くバトルでリズムを乱すことなく、気持ちよく泳ぐこ
       とができました。折り返しまで50分のペースで来てより リラックスでき、いい集団に
       入れて蛇行することなく、終わってみれば46分弱。いい感じです。

       バイクはとにかく1周目はリズムを意識です。やはり練習不足で過去の大会より重
       いし遅いです。第1ウェーブで上がったこともあり、ただひたすら抜かれ続ける状態
       でした。登りに足残すには抜かれても局地戦しないことを決め、2周目のことランの
       ことをずっと考えながら走ることができました。おかげで2周目も速く走るより リズム
       で走ることができ、ランにつなげる準備が上手くできました。

       ランも同じ戦略です。八分目のリズムで見附島までジョグでもいいくらい割り切って、
       エイドもなるべく停止時間を少なくするよう心掛けました。いつもは見附島までの道
       のりで気持ちが切れるのですが、見附島で折り返して残り12kmが「まだ」でなく「
       あと」と思えてたので、ペースは落ちてきましたがリズムと前を見ることだけ意識し
       て走りました。そのころから珠洲Aの目標である7時間切りが見えてきてました。肉
       体的より精神的な頑張りが必要です。ランコースで嫌いな丘の登りからBタイプの折
       り返しまでがポイントです。コースの細かい起伏も頭に入っているので踏ん張るとこ
       ろと抜くところを使い分けるようにしました。幸い気温がいつもほど高くないことと首
       巻アイスタオルの効果がめちゃくちゃ高く、集中力を切らすことなく淡々と走れました。
       Bタイプと合流して残り5kmになるとコースに人が増えて、目標ができ走りやすくな
       りました。最後のエイドから長いストレートでラスト1km、毎年恒例の「民宿さいもん」
       前での岡いずみさんの柄杓水かけを浴びてゴールへラストスパート。6時間50分と
       いう予想外のベストでゴールしました。11年分の思いとベストの嬉しさでガッツポー
       ズと雄たけびが出ました。こんなに高ぶったのは久しぶりです。

       今回10回連続で完走することができたのは、初完走の時いらい仲間が周りにいて
       くれたことがすべてだと思います。一人だったら辞めていたかもしれませんが、何と
       か10年続けてこれました。これからも次の10年続けられるようにしたいと思います。
       ありがとうございました。
       大会開催日:2011・8・28



二九五
       
第一回グリーンパークトライアスロンinかさい
             レースレポート

2011年9月4日
AAC会員

野津 賢治氏


       8/28に開催された表記大会に参加しましたので簡単にレポートします。宗政会長
       からこの大会のコース設定、確認のプレレース(練習会)に誘われたのが、去年の
       今頃でした。その時はスイム会場のため池には水が少なく、来年本当にレースがで
       きるのかなと半信半疑でしたが、今年になって皆生大会後の予定がなく、ショートの
       レースもここ数年出ていないので、参加することに決めました。

       前日15時までが受け付けで、その後競技説明会、カーボパーティーがありました。
       パーティーには参加しませんでしたが、途中激しい夕立に見舞われたようで、急遽
       室内に場所が移されたようです。
       当日は角谷さんの車に同乗させて頂き、朝6時過ぎに苦楽園を出発、7時半頃会場
       に到着しました。レースの準備を済ませ、スイムアップの時間になりましたが、朝から
       快晴で日差しも強く、気温は30度、水温も30度以上あり今後さらに暑さは増すとの
       予想でした。かなり迷いましたが距離も短いし、なんと言っても暑いのでスイムはウ
       ェットなしのトライスーツで泳ぐ事にしました。幾らか遅くなると思いますが、ショートレ
       ースなのでトランジットが速くなる方が良いと考えたからです。

       スイム
       スイムは逆三角形、1周500mのコースを右回りに3周回。去年より1メートル以上
       は水面が高く、透明度は低いものの全く問題ない条件でした。スタートはコースロー
       プから一番離れた左側からスタート。フローティングスタートでしたが、この場所はな
       んと足が着くいい場所でした。スタート合図で第一ウェーブがスタート。バトルも全く
       なく、気持ちよく泳げました。25分台が目標でしたが、上がった時に時計を見ると2
       6分後半でちょっとガッカリ、知り合いから17位と教えてもらう。思惑通りトランジット
       はかなり速く済ませる事ができ、バイクスタートは10位くらいだったと思います。

       バイク
       バイクは片道5キロを4往復、コースはほぼフラットで途中に踏み切りがあり、合計8
       回通過するので、ここで電車に引っかからないかとヒヤヒヤしながらひたすら前を追
       う。練習仲間の中道さんが前に見えているのだが、なかなか追いつけない。後半に
       なると案の定腰が痛くなって来ましたが、なんといっても時間が短いのでガマンして
       踏み倒しました。

       ラ ン
       ランに入る時、8位と教えてもらう。1周目早々に2人をパス。暫定6位となりましたが
       ここからなかなか思ったようにペースがあがりません。それでも2周目で1人をパス。
       相変わらず中道さんを目標に走り続けるも3周目に入ると徐々に離されてしまいまし
       た。3周目で1人に抜かれたところで、エネルギーを補給。これが効いてしばらくして
       抜き返すことができました。4周目の半ばでまた1人に抜かれました。ペースが速く
       付いて行けないが、入賞は確保と思いそのままゴールしました。

       アフターレース
       ゴール後しばらくして速報を見ると、なんと7位。3分後スタートの第2ウェーブの中に
       ランラップ1位がいてどうやらひっくり返されたようです。さすがにどっと疲れがでまし
       た。ラップを見ると45分もかかっていましたので、せめて42、3分で走りたかったとこ
       ろです。
       前夜祭や、レースコース、会場の雰囲気などは自分がトライアスロンを始めた90年
       代前半の香りがして、とても懐かしく感じました。当時はどのレースにいってもこのよ
       うな雰囲気で、タイムや順位を気にすることなく大会を楽しんでいたような気がします。
       AACからもたくさん年代別で入賞者が出て、楽しいレースでした。来年開催されるか
       は分かりませんが、特に初心者の方にはおすすめの大会です。欲を言うと賞品でブ
       ドウがほしかったところですが、おみやげで買ったブドウは安くて、とてもおいしかっ
       たです。
       大会開催日:2011・8・28



二九四
          トライアスロン初ミドル完走♪

2011年9月1日
AAC会員

片岡 由紀子氏

       8月28日(日) 石川県珠洲市で行われた第22回トライアスロン珠洲大会に参加し
       てきました♪いつも遅寝遅起きなのですが、土曜日は朝4時45分中川さんのお迎
       え、西川邸に寄り、5時45分頃芦屋出発。地図を見るまで知らなかったのですが、
       珠洲は能登半島でも一番上の遠いところです。それでも行きは景色もきれいで順
       調、西川さんの運転で11時ごろ珠洲着。

       受付、バイクとヘルメットチェックを受け、12時から説明会。関西は土曜日大雨が
       降ったそうですが、珠洲は湿度もなく快晴で、日陰に入ると風が吹き気持ちいい最
       高の気候でした。説明会後、私が初参加ということで、車でバイクコースの下見に。
       バイクは一周50キロを2周します。いろんなかたから珠洲に出るにあたり、大谷峠
       がとにかくきつい、と聞いていました。車で走って感じたのは大谷峠に行く前に、バ
       イクスタートして10キロ過ぎから「これ、大谷峠じゃないの?」と勘違いしそうな坂が
       何箇所かあり、疲れたところに30キロすぎたあたりで大谷峠にさしかかるので、大
       谷峠がきつく感じられるのだと思いました。

       その後、宿でいったん荷物を降ろし、スイム会場へ。海は特に波もなく、とってもき
       れい♪スイムが苦手な私ですが、ここで泳ぐのは気持ちよさそうだと思いました。
       民宿は「しいたけ小屋」という一軒家で、とてもアットホームで素敵なところでした♪
       私たちはAACメンバー5人で泊まっていましたが、他に大阪から息子さんが出られ
       るというのでお父さんが運転手と応援に、親子で来られていました。

       日曜日は朝4時起床、先に車に荷物をつめたり支度し5時朝食、5時半宿を出て5
       分ほどで会場へ。スイムスタートまで時間があると思っていましたが、腕と足にナン
       バーリングをしてもらったり、バイクラックに荷物を置いてトランジッションの準備をし
       ているとあっという間に時間が過ぎました。

       スイムは1往復2.5キロです。スイムスタートは第1ウエーブが7時、第2ウエーブが
       7時05分、第3ウエーブが7時10分。私は第2ウエーブです。他のメンバーと握手
       で「がんばりましょう!」と気合を入れ、第1ウエーブのスタートを見届けました。
       その後、混雑に巻き込まれないように、はしっこに移動。そして緊張してる間もなく
       7時5分スタート!珠洲は小さいブイが10mごとに9個あってから大きなタルブイが
       100mの印。今自分がどこを泳いでいるのかわかりやすく、とてもよかったです。
       スイムスタート後少しバトルがありましたが、早い方が行ってしまうと、気持ちよくロ
       ープの側を泳ぎました。行きは流れがよく、初めて「私なんかすいすい泳いでる〜」
       と思いました。600mの手前で第3ウエーブのかたがどんどんやってこられ、あっと
       いう間に抜いていかれました。早い人は泳ぎが違います。スイムは3種目の中で一
       番苦手なので、どんなに抜かれてもあせる気持ちは全くなく、自分のペースで泳ぎ
       続けました。去年の舞洲では1.5キロがとても長く感じられましたが、今回は2.5
       キロを気持ちよく泳げました。海から上がりトランジッションへ向かっていると、Bタイ
       プに出られる川崎さんが、「片岡さん、いいタイムだよ〜」と言ってくださいました。(~_~) 
       丹波ファインキッズの時に続きありがとうございます♪

       次はバイク101.4キロです。バイク1周目は飛ばさないほうがいいと聞いていたの
       で必死でこぐのではなく、7〜8割くらいの気持ちでこぎました。実際バイクに乗った
       ほうが車で試走した時より坂がきつく感じませんでした。細い道の下りはスピードが
       出て急ブレーキをかけると、以前練習で後輪がスリップしてこけそうに何度かなった
       ので怖くて最徐行してかなりたくさんのかたに、「右行きま〜す」、「どうぞ、行ってく
       ださい〜」と抜いていかれました。もったいないと思いましたが、ここでこけて時間を
       とり、怪我をするくらいなら、この遅れはランで取り返す!と思いました。
       バイク2周目の大谷峠はさすがにきつく、降りて自転車を押している人も増えてきま
       した。私は中川さんと大谷峠対策で、坂道を登る練習をしてきたので、何が何でも
       絶対降りずに登り切る!と決心し、なんとか自転車を押すことなく頂上にたどり着き
       ました。大谷峠からの下りはここまでしんどい坂をがんばって登ったごほうびみたい♪
       と思うくらい気持ちがよかったです。大谷峠を下ってから最後の10キロはほぼ平坦
       だったので、ランのためになるべく足が疲れないようにこぐことを意識しました。

       無事バイク終了、残すはラン23.3キロです。最初は足がふわふわした感じでした
       が、思ったよりすぐ戻り、それからは自分なりにペースを上げ前を行く人たちを抜い
       ていきました。23キロは決して短い距離ではありませんが、最後まで足がもたなく
       てもいいから、足が動く間は残りの距離を考えず精一杯走りました。走り始めて間も
       なく、折り返してこられた廣田さんが「片岡さん、いいペースだよ」と声をかけてくださ
       いました。「さすが、速いっ」第3ウエーブで私の5分後にスタートされた西川さんが、
       「やっと追いついた〜」と言って13キロ辺り?で抜いていかれました。ついて行きた
       かったのですが、その頃はかなり足にきていて、どんどん西川さんが離れていって
       しまいました。ラスト4キロ辺りが一番きつく、大谷峠の2周目とランのラスト4キロの
       ときの二度、「なんで私こんなしんどいことしてるんだろう・・・(泣)」と思いました。
       それでも前に進んでさえいればゴールは近づきます。後1キロを目にしたときは、後
       もう少しでこのしんどさから開放される〜とうれしくなり、ゴールが見え、みんなが迎
       えてくれる時は、最高にハッピーで嬉しくて大きな笑顔になりました。
       (*^ 0 ^*)/arigatou
       総合タイム        7:22:57(285位/出走者653人中)
       スイム(2.5km)    1:04:19(スイム順位 568位/653人中)
       バイク(101.4km)  4:10:01(バイク順位 392位。 バイク終了時点の順位 426位)
       ラン(23.3km)     2:08:37(ラン順位 150位)
       Aタイプ 完走611人
       私には出来すぎのタイムでした。

       いつも中川さんをはじめ、いろんなかたにお世話になり、助けられ、その結果初ミド
       ル無事完走することが出来ました。(~_~) スイム練習は中川さんや西川さんにお付
       き合いいただき、ランは土曜日ほとんど行けないので、木練で鍛えていただき、バ
       イク練習は速いメンバーに混じり、家を早く出発して途中で合流させていただきました。
       (フライングというと聞こえが悪いので、アーリースタートだと自分では思ってます(笑))
       特にバイクで影響を受けたのは、脇本さんが一人で後川に行かれてるのを聞いた
       ことです。それまで一人でバイクに乗るのはパンクした時困るのと、もし車やオート
       バイにひかれたらと思うと怖くて、決して一人では乗りませんでした。でもそれを聞
       いてから、中川さんと休みが合わなくても一人で乗ろう!と思うようになりました。
       本当にいろんな方の支えで練習、大会に参加することが出来ました。珠洲のスタッ
       フやボランティア、応援してくださった地元のかたに、感謝の気持ちでいっぱいです。
       来年のトライアスロンの目標は皆生個人の部での完走です。これからはマラソンシ
       ーズン。大きな目標ですが、3時間15分切りを目指してがんばります。(~_~)
       本当にありがとうございました。そして今後もよろしくお願いいたします。(*^ 0 ^*)
       大会開催日:2011・8・28



第二九三号
                 初・皆生トライアスロンリレーの部
                 スイムに参加するまでの奮闘記!

2011年8月9日
AAC会員

山崎 直基氏 

       私は今回、初めて皆生トライアスロンのリレーと言う物にスイム担当で参加して来ま
       した。まずは、そもそも何故私がリレーに参加するに至ったのかは、片岡さんと中川
       副会長からのお誘いからでした。でも、今回なぜ私がスイム担当?と思われるでし
       ょうね。私自身も泳ぎは素人。教えてもらった事もなくいつもスポーツクラブで上手に
       泳ぐ人の泳ぎを見ながらの自己流。ただ泳ぐ事だけは好きで少しは他の人より早く
       泳げるかな?の程度でした。誘っていただいた時は少々考えました。
       私も以前からトライアスロンと言う物に興味があり何時かチャレンジしてみたいと言
       う気持ちもあったんですが、自転車にウエットスーツといろいろと道具が必要なのが
       ネックとなり、中々踏み込めない世界でした。

       今回はスイムだけだし中川副会長がウエットスーツもAACのメンバーから借りて下
       さると言う事と、私自身40代最後の歳になるので記念に出て見ようかと考え参加す
       る事を決めました。それからしばらくは、スポーツクラブでの必死に自主連の日々。
       しかし、海で泳いだ経験と言えば遠い昔、海水浴程度でおまけにウエットスーツを着
       て泳ぐことなんてありません。

       そんなおりに中川副会長から海で泳ぐ経験のため、姫路のチームしらさぎと言うト
       ライアスロンクラブ主催の練習会に参加しようと誘っていただき、久々の海で泳ぐ事
       となりました。練習会と言ってもちゃんとしたトライアスロンのショート大会形式の様
       で、スイム担当の私としては走るのはともかくとして、自転車にも乗れる事を知りち
       ょっとやって見たくなり、急遽AACのメンバーの池条さんにお願いして、自電車と自
       転車に必要な道具一式お借りしました。

       そしていざ練習会、中川副会長からのアドバイスを聴いて泳ぎはじめたものの真っ
       すぐ進みません。実はこの練習会の規則で先頭の選手が最後尾の選手を抜いた
       時点で最後尾の選手は陸に戻る決まりになってました。私はあえなく戻るハメにな
       りました。はじめに聴いていた説明では、今まで最後尾の選手を抜く事はほとんど
       無いと聴いていたのでかなりショックでした。
       その後自転車は40km乗る事が出来たのですがここでまたアクシデント。警察への
       通報で練習会が急遽中止になってしまい、私の初トライアスロン練習会は中途半
       端なものであえなく終了。どうも、この練習会は警察に道路の許可を取って無かっ
       た様でした。それからは毎日スイムの事だけ考える様になりほとんど走りませんで
       した。
       しばらくしての翌月、またチームしらさぎの練習会があり、その時も中川副会長と片
       岡さん、合田さんが練習会にお付き合いしてくださり、2回目にして何とか真っすぐ
       泳ぎきる事が出来ました。この時も、AACの皆さんに助けられ感謝の気持ちで一杯
       でした。

       そして迎えた本番。皆生トライアスロンリレー!中川副会長から泳ぐコースをアドバ
       イスしてもらい、なにがなんでもタスキをつなげるつもりで泳ぎました。バトルを避け
       ながらも周りの選手も必死に泳いでるせいか、頭や肩や足とあちらこちら蹴られな
       がらの泳ぎは大変でしたが、何とか次のバイク担当の中田さんに無事タスキをつな
       ぐ事が出来ました。私のスイムタイムは58分丁度。結果は、AACのリレー3チーム
       中スイムタイムは3番目でしたが、完走出来ただけで十分でした。
       しかし、最終的には私達のチームはバイクの中田さんとランの片岡さんが頑張って
       下さったお陰で、リレーの部42チーム中総合で5位に入り嬉しかったのと、お二人
       の頑張りに感謝でした。

       私にとっては皆生トライアスロン大会に来るまでが大変長く感じましが、いざ皆生ト
       ライアスロンの本番ではアッと言う間の出来事の様でした。終わってしまえば何か
       物足りない気持ちで一杯。今は9月の丹後ウルトラマラソンに向けて練習あるのみ
       ですが、これからは徐々にバイクもスイムも練習して、来年は一人でトライアスロン
       大会に挑戦して見たいと考える様になりました。
       最後に改めて、今回の皆生トライアスロン大会参加については、中川副会長を含め
       AACの皆さんにいろいろとお世話になり心から感謝いたします。
       ありがとうございました。
       大会開催日:2011・7・17



二九二
          ドラゴンボートレース顛末記!


2011年8月8日
AAC会員

細野 英一氏

         今年春、いつの日かトライアスロンをやってみたいと思い、AACに入会させていただ
         きました。とにかく、理屈抜きで本当に楽しいクラブですね。老若男女、社会的地位
         など何も関係なく、皆で 一生懸命スポーツに打ち込む姿に、ああ良いクラブに入れ
         てもらったなぁと感謝しています。

         最初は、HPでAACを見つけました。
         ランニング、スイム、バイク・・・ここまではトライアスロン。フムフム、いいなあ、やっ
                                                   てみたいなぁ。
         ウルトラマラソン・・・24時間テレビで見たことあるけど、なんとタイムが10時間を切
               っている!この方たちが出演すると、あとの14時間は番組が続かんぞ。
         ヨット・・・さすが芦屋のクラブ。見た目は優雅で楽しそう!でもキツイんですよね、
                                                     きっと!
         マラニック・・・よくわからんが何となく聞いたことあるぞ。
         カヌーアスロン・・・よくわからんが何となく聞いたこともないぞ。
         ドラゴンボートレース・・・ドラゴンボールならテレビで見ていたが、ドラゴンボート??
                                 これって謎やし・・ (ゴメンナサイ K師匠)

         ところが、2ヵ月後の7月31日、日曜日、時間は真夏の午後1時。灼熱の太陽が降
         り注ぐ 芦屋浜南側水路(キャナルパーク)。私はドラゴンボールとは全然違うと聞
         いていた「謎」のドラゴンボートに乗っていたのです。謎が解けたのはドラゴン龍の
         形をしたボートを見た時です。そう言えば、昔、長崎ペーロン祭りに行きたかったが、
         資金不足で近くの相生ペーロン祭りに切り替えた、あの迫力満点のボートレースを
         思い出した。 (K達人によれば、兄弟レースとのことです)

         揃えの真っ赤なTシャツにサングラス、手袋ははめているが素足、お尻の皮剥け防
         止用のバイクパンツ。10名1組で1艇を漕ぐ。ただし、太鼓叩きと舵取りが1名づつ、
         漕ぎ手はオノズカラ8名、右舷4名左舷4名の威容を誇る。超初心者の私が、何故
         か会長殿のご指名で太鼓叩きとなる。(かっこよく言えばドラマーという・K達人談)
         多分私の声が美しいからかも?前日にK名人から太鼓を教わったばかりで、まだま
         だ不安で一杯。でも今日は、前夜考えた「大声で敵を圧倒する悟空作戦」実行のた
         め、のどスプレーをしてきている。のど飴もポケットにあるぞ。準備万全だ。

         AACからは、「最強精鋭だが初心者も一杯いるAチーム」と「2番目に精鋭だが超初
         心者のBチーム」の2艇が出走する。 私は「AACで2番目に強いBチーム」だ。
         予選会の相手は、第1枠に 「チーム もっこり」-−全員ボディビルダーで筋肉もり
         もりさん達が、ピチピチの白いスケスケウェアを着て、その体格を見せびらかし、他
         チームの戦意を削ごうという作戦にでている。そう、もう勝負はすでに始まっている
         のでした。第2枠には横浜から、わざわざこのレースのために遠征してきたという「
         チーム、横浜からわざわざおこしやす」。そして第3枠は我ら「AACで2番目に強い
         チームB」。びりの1艇以外は準決勝に進出となる。

         審判 「用意」 の合図で全員が気合十分、みなぎる殺気、ほとばしる血潮!しかし、
         「ぽわわーーん」という何だか思いっきり間が抜けた号砲?が鳴って全ドラゴンが一
         斉にきれいなスタートを切った!と行きたいが・・・私の投げ捨てたロープ(スタート
         する前に流されないように橋からつるしてあるのです)が右舷選手4名の顔に順番
         に次々と当たり、大きく失速。ゴメンナサイ、お許し下さい、しかしここで気を取り直し
         て考えた。前夜勝手に計画した先行逃げ切り大声作戦が早くも使えなくなり、ここ
         は追い込みカメハメハ戦法に切り替えざるを得ない。

         好ダッシュを見せたのは「筋肉もっこりよ」チームで早くも2ドラゴン馬身リード、続く
         は「チーム、横浜からわざわざおこしやす」、1ドラゴン馬身差で「AACで2番目に強
         い、みんな始めてですBチーム」の順となる。レース中盤、チーム筋肉君がさすがに
         怪力でどんどんリードし、独走体制に入る。目指すは「わざわざ横浜から神戸まで遠
         征ご苦労さんチーム」のみとなったが、わが軍団の熾烈な追い上げにもかかわらず、
         約1ドラゴン馬身差は、なかなか縮まらない!太鼓叩きの私は漕いでいないため、
         常に楽チンではあったが(漕ぎ手の皆様ごめんなさい)漕いでいる方々は苦悶の表
         情に変わってきたのがハッキリと確認できる。

         飛び散る汗、かかる波しぶき、飛ばされる帽子、落っこちるサングラス、したたり落ち
         る液体UVカットクリーム!大変なレース展開になってきた。もだえ苦しむ表情の漕
         ぎ手の皆さん 「お許し下さい」 と心で叫んで、非情にも楽チンな太鼓叩きはリズム
         を上げる。カメハメハ追い込み戦法、鬼!悪魔!ゴールまであと約50ドラゴンメート
         ル付近で「わざわざ横浜から」に半ドラゴン馬身差となる。全身筋肉チームは早くも
         ゴールしてピチピチシャツを脱いで自慢の筋肉を見せびらかしているのが、いかに
         も憎たらしい。頑張れ!がんばれ!!ガンバレ!!!もう少し、もう少し、体は楽チ
         ンだが精神的に悶え苦しむ太鼓叩きの私。皆さん必死でがんばったのに「横浜か
         らわざわざご苦労さん」にも敗れ去ってしまった。準決ならず・・・悔しいけど・・・・・
         一方、我が「AAC最強だが初心者一杯Aチーム」は惜しくも2位だが、準決出場が
         決まった。おめでとう!でも2位だと、ぶっ続けで準決勝レースに出場しなければな
         らず、惜しくも決勝戦進出を逃した。

         残念無念!でもでも本当に楽しかった!また来年も出て雪辱したい・・・勿論このす
         ばらしいメンバーで!みんなで力を合わせて一心不乱に櫂を漕ぐ、この一体感に本
         当に感動した。漕いでいただいた皆さん本当にお疲れ様でした。M部長殿、舵取り
         おつかれさまでした。皆さん応援ありがとう!このクラブに入れていただいてよかっ
         た・・・ランもバイクもみんな・・・そんな思いが、心からそう思えたドラゴンボートレー
         スでした。最後になりましたが、これからも末永くよろしくお願い致します。
         大会開催日:2011・7・31




二九一
    B級アスリート「皆生トライアスロン完走!」への道


2011年8月7日
AAC会員

西川 秀郎氏

       7月17日(日)に開催された皆生トライアスロン大会(スイム3km、バイク145km、
       ラン42.195km)で初ロングを無事完走することが出来ました。暑い中本当によく
       頑張れたなと、自分でも感心しています。
       今回の大会は最初の抽選では落選し、その後のウェイティングからの繰り上げ当
       選での出場でした。参加が決まったのが5月末で、レースまであと1月半しかありま
       せん。スイムは練習しても速くなりそうにないし、ランも一応大丈夫そうなので、とに
       かくバイクに乗ることにしました。中川さんからレースの距離の5倍は練習しないと
       いけないと聞いていたので、後川コースを週に1回、後は芦屋浜の周回コースをひ
       たすら走り、6月は1001kmとかなり距離を延ばせました。

       レースの最大の目標は時間内完走ですが、とりあえず目標タイムを設定しました。
       スイムは1時間15分(いつもプールで1500mを36分ぐらいで泳いでいるので)、
       バイクは6時間15分(後川コースをアベレージ24kmで走れたので)、ランは4時間
       30分(シーズンタイム+1時間くらいで)の12時間です。

       実際のレースの結果はスイムが1時間12分11秒(中間点で35分くらい)で656位
       と目標クリア、バイクも5時間50分52秒と目標クリア。この時点で402位と順調で
       す。そして最後のランは4時間48分00秒と目標オーバー(信号待ちとエイドでのロ
       スタイム、転倒し足が攣ったのが計算外でした)しましたが、ゴールタイムは11時間
       51分03秒で267位と上出来の結果で、自分自身驚いています。

       タイトルにも書いたように、私は長い距離を走るのだけが得意な「B級アスリート」だ
       と思っています。球技はほとんど苦手ですし、スイムは2年前まで25mを泳ぐのが
       やっとで、今でも最高で400mしか泳げませんし、プールでターンもほとんどできま
       せん。プルブイのおかげで何とか長距離の練習が出来、ウェットスーツのおかげでレ
       ースに参加できているというわけです。バイクもスピードとバランス感覚に弱く、下り
       のカーブではブレーキをかけっぱなし、片手を放してボトルを取るのも恐々で、両手
       放しなんてとても無理です。メカニックも前輪、後輪、サドルの着脱とパンク修理が
       やっとで、後は全くわかりません。ランもスピードが無く、ひたすらイーブンペースでト
       コトコ走るだけです。(昨年の篠山マラソンでは前半1時間35分、後半1時間36分
       でした)

       でもロングディスタンスのトライアスロン大会ではスピードは不要です。スイムはウ
       ェットスーツに頼って無理せず泳ぎ切り、バイクもエイドでストップして水分とエネル
       ギーの補給をしながら無理せず走り切り、ランもあきらめない気持ちで一歩づつ足を
       進めていけば走り切れます。B級は決してA級にはなれませんが、練習を積めば持
       久力は必ず身につきます。AACの「B級アスリート」の皆さん、いつかは是非皆生ト
       ライアスロン大会に参加し、完走を目指してください!
       大会開催日:2011・7・17



二九〇
     第三十一回皆生トライアスロン大会で思うこと!

2011年8月5日
JIC会員

藤木 藍子氏

        鳥取県米子市で開催された皆生トライアスロン大会の応援に行って参りました。
        皆生は、日本のトライアスロン発祥の地です。夜明けから静かで広い空が広が
        り、雲ひとつない空のもとでの、灼熱のレースとなりました。

        大会会場では、第一回大会の優勝者である、フォークシンガーの高石ともやさ
        んの歌が流れています。歌詞の一部にこのような詩があります。「皆生の道は
        勝利者の道 ライバル同士が肩を抱く 笑顔は熱い友情のしるし 涙は君
        の愛のしるし
」。大好きな詩です。

        競技であるため、順位はつきますし、完走できず涙を流す方もおられました。
        しかし、優勝者だけが勝利者ではない、ライバルは「」ではなく、共にゴールを
        目指す「同志」だというメッセージが込められていると思います。

        この歌を聴き、皆生でレースをされている姿を見て、胸が熱くなりました。「伝え
        ておくれ 勇者の伝説
」。伝説の始まりを築いてくださった高石ともやさん。トラ
        イアスリートの一人として、勇者の伝説を、生き様で伝えていかなければならな
        い。共存の心を教えていただきました。

        今回、谷新吾さんが20年ぶりに優勝されました。バイクで圧倒的な走りをされま
         した。今大会のスローガンは、「リ・スタート(再出発)」です。
        私が初めてトライアスロンのロングのレースにチャレンジしたとき、ゴールで待っ
        ていてくれている人の存在が、背中を後押ししてくれました。必ず一緒にゴール
        したい、待ってくれている人がいるから、あきらめたらいけない。ゴールは一緒に
        するもの。喜びを共有するもの。トライアスロンは一人でするものではない。支え
        てくださる方の存在。共存の心を!
        大会開催日:2011・7・17