投稿第一六九号

             残念=途中で下山!【第3回六甲全山トレイルラン】

2009年3月25日
AAC会員
山崎 直基氏

    3月22日、AAC主催の六甲全山縦走に参加しました。参加者12名で内女
    性1名。当日の天候は前日土曜の快晴から一転、天候に不安を感じながらのス
    タートでした。

       しかしながら、参加者の熱意が通じたのか以外と雨の方も見方になってくれ、
    順調に一山一山クリヤーして行き名物須摩アルプスの絶景を見て、これこそト
    レイルランのダイゴミ・・・と感じました。             

    しんどい思いをして登っ来た分、今度は降る楽しみがある。私は飛び跳ねる様
    に山を降るのが大好きです。自然の厳しさと楽しさ肌で感じれるのもトレイル
    ランの魅力。参加者の中には初めての方もおられましたが、やはり普段から練
    習している事もあって皆さん余裕の笑顔で楽しんでました。

        しかし、やはり自然は甘く無い! やれやれ・・・もう少しで全山縦走のほぼ
    辛いところを終える手前で天候が急変。参加者の安全を考え、残念でしたがこ
    こで今回は終了と相なりました。

        年に一回の六甲全山縦走で消化不良の分はまた来年の楽しみと言う事でぜひ来
    年も皆さんとチャレンジしたいと思います。その時には晴天でありますよに
・・・

    (開催日:2009・3・22)



投稿第一六八号

            第10回アイアンマン・マレーシア・トライアスロン!

2009年3月16日
AAC会員
中川 隆二氏

      アイアンマン・マレーシア・トライアスロン大会に芦屋浜ACから6名が参加、クラブ員
      から大会の完走の願いとハワイ・アイアンマンチャンピオンシィプ参加権利ゲットの激
      励用バンダナを頂くなど、参加者全員力の入った大会となりました。


      2月25日(水)、 関西空港からクアラルンプール、乗り継ぎしてランカウイに到着、ラ
      ンカウイは今回で3回目ですが、行くたびにホテルがなどの施設が増え、ランカウイの
      人々の生活向上が見られます、マレーシア人は日本人に対して好意的に迎えてくれ
      る国です。


      10回アイアンマン・マレーシア大会は記念大会、過去の大会では開催事態危ぶま
      れたときもありましたが、回を重ねるごとに運営もよくなり参加者も増えてきおり、なに
      よりも地元の参加者が増えているこれは良いことです。


      スイム(3.8km)
      水温が高いのでウエットスーツ着用禁止、湾内なので海の波はほとんどなく泳ぎやす
      いコース、夜明けの午前7時30分プロの部スタート、回りからどよめきの声、その後エ
      ージグループは海の中に入り、ウイットレーモンド氏のかけ声で気勢をあげる、7時45
      分スタートする、コースは直線、スタート時のバトルは少なく恐怖感はなかった、私は
      遅いので速い人はどうぞ追い越してくださいと自分のペースで泳ぐ、できるだけ蛇行を
      防ぐために6ないし7ストローク毎にヘッドアップし、コースをたしかめながら泳ぐ、折り
      返し地点を過ぎ疲れがでてきた、疲れたときほどフオームを正確にと自分に言い聞か
      せ、一つ一つのブイをめざして泳ぐ、結果1時間34分でスイムゴールする。
        
            
      バイク(180km)
      苦手なスイムをクリア、さあバイクだと気合を入れてバイクラックに移動、これから気温
      が上がるので、水分補給は十分にして脱水を防がなければと思いバイクスタートする、
      足がペダルになれるまでは軽い目のギヤでゆく。コースは島の北東約27km+周回
      コース約38km×4周回+約6km(バイクゴールまでの距離)のコース、今回の周回コ
      ースは意外と上り下りがあり、2週目位までは気持ち良く走れたが、それ以後は暑さ
      と疲れのためか頭がボーとしてくる、後2周回は集中力がとぎれないようにエイドごと
      に水をもらい、集中力が欠けないように頭に水をかけながら走るが、トップ集団の選
      手は周回遅れの私をどんどん追い越して行く、なぜ彼らは速いのかと思いながら走る、
      彼らのペースに少しでもついてゆけばすぐにオーバペースになるし、私は私、マイペ
      ースでペダルをこぎ無事バイクゴールする、時間6時間18分。


      ラン(42km)
      コースは片道4km×5往複+2km。バイクが終わりテントでラン準備完了しランコー
      スに入る、時計は午後3時45分頃、気温は高く、気温が少し下がるまでは少しペース
      を落として走ることにした。1.5km位にさしかかったとき、ゴールに向かうトップの選手と
      会う、その走る速さにびっくり、私はこれから40km以上走らなければならない、彼は
      彼、私は私、この暑い国でランを楽しんで走ってやろうと思った。エイドは1.5km毎に
      あり、水の補給は十分で水切れすることはなかった、私はエイド毎にスポンジとペット
      ボトルの水をもらい、飲んだ残り水を頭にかけながら走る、夕方になると気温も下がり
      少し走りやすくなってきたのでスピードを上げる、最後の周回(5週目)では5分40秒/
      km位で走ることができ、4時間27分でゴールする。トータル時間12時間28分50秒、目
      標12時間30分クリアーできたので満足したレースでした。


      翌日成績発表会場に行き、成績表を見て65歳〜69才のカテゴリで一位、ハワイアイ
      アンマンチャンピオンシップ参加権利ゲット嬉しいの一言でした。
      
<大会結果内容:全参加者 524名・日本人120名・DNF57名・完走率89%>

    (大会開催日:2009・2・28)



投稿第一六七号

            第29回篠山ABCマラソン大会に参加して!

2009年3月12日
AAC会員
中村 量哉氏

   25大会からかぞえて、今回で5回目の出場となるが、練習量、体のコンディ
    ション共、最悪の状態であり、完走のみを目標としたレースとなってしまった。

    
しかし、貴重な日曜日を潰してのフルマラソン出場であり、トレーニングの延
    長としてのみのLSDにするわけにはいかず、目的をもって走ることにした。

         @530/kmのイーブンペースで4時間以内に完走する。
         A過去参加の4回では、猪汁を食べる余裕がなかったため、
        今回は必ず完食する。

         B毎度起こってしまう足の痙攣対策として、常に胃に何かを入れておく。
       (一口サイズのおにぎりをウエストポーチに入れ10km毎に食べた。)

    レベルの低い目標ではあるが、結果@〜Bをすべてクリアーし、痙攣もせず完
    走することができた。いつもなら、不満のタイムであるが、今回ばかりは達成
    感はなかったが、余裕をもってすがすがしい気持ちで笑顔のゴールをすること
    ができた。
              
    これからトライアスロンのシーズンが始まるが、とりあえず4月の芦屋国際フ
    ァンランのハーフに出場する。コンディションを整えて、記録にこだわるレー
    スにしたいと考えている。

    (大会開催日:2009・3・1)



投稿第一六六号

             励ましのエールにもパワーを頂きました

2009年3月12日
AAC会員
松本 豊子氏
       AAC落ちこぼれの松本です。 そのうち、そのうちと後回しにしていたフルマラソン。
       ついに篠山でデビューとなりました。生来の記憶力の悪さで、同じところばかりぐる
       ぐると走ってた様な・・・後からパンフを見て、ありゃこんな所走ってたんや〜と(汗)


       先頭から20分遅れのものすごい団子状態をのろのろ走り続けて、やっと風通しが
       良くなる頃にはすでに疲れていました。(*_*) ジムマシンのフラット専門の私にとっ
       ては、皆様にはなだらかな坂道も非常に辛いものがありました。CWXウエアーの締
       め付けもじわじわ効いてきて・・・(涙)


       しかしお天気も良く、のどかな田園風景にメンコイ子牛や地元の人達の応援、そし
       て名物のシシ汁は冷えた身体を温めてくれました。 (猫舌で痛タタ・・・タイムロス!)
       三拍子も四拍子も揃った環境で何とかゴール出来ました。長い長いすれ違いでの
       皆様からの励ましのエールにもパワーを頂きました。ありがとうございました。これか
       らも細々ですが走り続けて行きます。今後とも宜しくお願いします。

    (大会開催日:2009・3・1)



投稿第一六五号

             早速ですが・・・篠山マラソンの件です!
2009年3月11日
AAC会員
横尾 秀雄氏

    メンバーと参加できて、楽しかったんですよ本当に。走ってる途中、シシ汁4
    杯食べたので遅かったと言い訳したいのですが、4時間切ろうと思っているの
    に、シシ汁30分も食ってる奴いるか?と言われるでしょうネ・・・


    なんか投稿できることはないかといろいろ考えてはいたのですが?・・・
    篠山マラソン、2回目で、ベスト記録でもなし、逆に皆さんの中ではほとんど
    ビリ状態。市民センターに帰ったころには皆さん、早よー帰ろー状態で、ヘロ
    ヘロした体に帰り支度はこたえました。仲間の車で行ったので、帰りはゆっく
    り眠れたのが一番よかった!そんな篠山でした・・・ 


    そんなこんなんで、今回はノーゲーム?ということにしていただき心機一転?
    京都シティーハーフを観戦してまいりました。激走された3名の写真と、京都
    新聞を写真に取りましたので見ていただき、今回はこれで許していただきたい
    と思います。
    (大会開催日:2009・3・1)


投稿第一六四号

                    初めてのフルマラソン!

2009年3月9日
AAC会員
近藤 信久氏

      2009年9月にAACに入会させていただきました近藤信久です。入会させ
    ていただいた動機は、久しく運動していないので何かせねばという全くアスリ
    ートクラブにそぐわないもの(大学のとき柔道部だったのですが、それ以来の
    運動ということで、実に20年ぶりくらい運動開始になりました)で、土曜日
    の練習会に出させていただいて、全くついていけないというかまともに走れな
    い自分にびっくりいたしました。そんな私が、フルマラソンに挑戦してみよう
    かなと思ったのは、ようやく土曜日の練習会には何とかかんとかついていける
    ようにはなったので、もしかしたらフルマラソンできるかもしれないと安易に
    考えてしまったところに間違いがありました。


      フルマラソンにいきなり出るのは無茶なので、先にハーフマラソンに出た方が
    よいと教えていただき、神戸のバレンタインマラソン(H21.2.8)に出
    てみて、マラソンの厳しさをまざまざと実感することになりました。10キロ
    強までは、土曜日の練習会に出させていただいたおかげで何とか走れたのです
    が、きっと20キロくらい走れるだろうという安易な考えから、ハイペースに
    なりすぎていたようで、13キロくらいから完全に歩く事になりました。歩く
    のもフラフラな状態になり、このまま倒れるんじゃないかと思いながら、応援
    しにきている家族の手前棄権するわけにいかず、ゴールまで歩ききりました。
      このハーフマラソン体験で今のままではフルマラソンは絶対途中棄権か倒れる
    と恐怖におののく毎日となりました。


      それで、それまで、練習と言ってもAACの土曜日の練習会だけしか走ってい
    なかったのですが、一度42.195キロを走ってみなければと必死でネット
    で練習会を探し、武庫川の月例会を探し出し、H21.2.15に42.19
    5キロに挑戦してみました。しかし、結果は無残なもので20キロから歩いた
    り走ったりになり、ゴールしたときには足と腰が激痛となり、自分の体の貧弱
    さを思い知りました。


      しかし、もうあとは、自分なりに篠山マラソンに挑戦してみようと開き直りの
    気持ちになれたのはよかったです。篠山マラソンでは、やはり全部は走りきれ
    ませんでした。30キロあたりから歩いたり走ったりなり、それが心残りです。
    タイムは皆さんと並べていただくのが恥ずかしいタイムですが、よくよく考え
    てみると、去年の9月に練習会についていけなかった私がフルマラソンをゴー
    ルできるところまできたんだからと自分としてはよしとすることにしました。

      せっかく始めたマラソンですので、皆さんにすこしでも近づけるように頑張りたいと思う
      のですが、まだまだ遠い遠い道のりです。

    (大会開催日:2009・3・1)



投稿第一六三号

                自分のライフスタイルに合ったスポーツ!
           2009年ラブラン報告
/自己紹介

2009年2月21日
AAC会員
スキャンラン 百合子氏

      そろそろ運動を再開しなくっちゃ、と思ったのは2008年の秋。主人のけがもほぼ回復
       し、下の子供も、春から小学校に入学し、少し自分の時間がとれるようになりました。
      ずーと学生時代からやっていたバトミントンを一年ほど休んでいました。もう一度もどる
      か?けどバドミントンのつらいところは、一人では練習できないので、自分のライフスタ
      イルをかなり、調整してバドミントンに合わせないといけない。今子供たちとの時間を大
      切にしないといけない時期に、月から金は仕事、土曜日、日曜日は試合でほとんどい
      ませんでは、何のためのライフなんだろう?と考えると、今は自分のライフスタイルに合
      ったスポーツをして、体を整えよう、という気持ちから走り始めました。


      去年の9月ごろは、30分のトレッドミルで、はーは-していました。これではつまらない
      から、とりあえず目標を立てようということで、ロードに出始め、5Kくらいは走れるように
      なりました。同じ時期に始めた会社のマラソン友と一緒に、12月の宝塚マラソンに焦点
      をあてました。無謀だけど、10K参加。完走が目標。これがまたしんどかったけど、楽し
      かったので、もう一度走りたいと思いました。だけどやはり一人で走るにはさみしいなぁ
      と感じ、どこか芦屋浜のあたりを一緒に走っている人たちはいないかなぁということで、
      芦屋浜ACのホームページにたどりつきました。2009年は走れる体づくりだなと思い、
      年明け早々メールを送ってみました。宗政会長から、早速返事をいただき練習に参加
      させていただくこととなりました。


      最初に練習に参加させてもらったときは、びっくり。みなさん鉄人なんですよ!!!
      いいのかしらこんな鉄人たちと一緒に走らせてもらって、、、、相変わらず無謀だわ、と
      思いましたが、自分のスケジュールからいくと、この土曜日の午前中がベストなので、
      息があがりながらも一緒に走らせてもらおうと思い、入会を申し込みました。よろしくお
      願いします!!10K、12K,15Kと、どうにか走れる距離も伸びてきて、毎回風景も変
      わるコースで、新鮮な気分で走っています。


      そんな中、先日2009年2/8神戸のラブランに参加。家族にも“走ろー“と声をかけ、子ど
      もたちと主人もファミリー3キロ参加しました。子供たちは、宝塚マラソンでもファミリーで
      3キロ出たけど、その時と比べるとまあ、子どもたちの走りの速くなったこと。感心しまし
      た。”ママは10キロだから応援いらないよねー。頑張ってね−“とあっさり彼らは帰路へ。
      でもその分ゆとりをもってスタートラインに立てました。とにかく良い天気でした。3キロ
      地点の給水では、体格の良いお兄さんに水を持っていた手に思いっきり体当たりされ、
      紙コップが中に舞うなど、給水には失敗。とにかくのどの渇く10Kでした。景色は奇麗で、
      海沿いに来た時は、わぁ−きれいと声を上げたくなるほどでした。前半は相変わらずゆ
      っくり過ぎて、ペースがつかめなくて、自分のペースをひっぱってくれそうな男の人にず
      ーとついていくことにしました。しかし、その方は、7キロ地点で失速。また違う人を探し
      て、ついていきました。今回の目標は1K5分で走ることでした。前半は、ペースがつか
      めず、ゆっくりだったけど、後半少し調整できたのでよかったです。目標よりはオーバー
      したけど、後半に足がちゃんと動いたのも、この1ヶ月、芦屋浜ACで練習してきたから
      かなーと思います。今度は思い切ってもう少し前半からスピードを上げたいと思います。


      まだまだ走り方すらもよく分かっていないのですが、土曜日鉄人たちとの練習で一緒
      に走り続けたいと思います。走るのに精いっぱいで皆さんと会話を交わすのも、大変で
      すが、当分は聞き役に回りますので、よろしくお願いします。

    (大会開催日:2009・2・8)



投稿第一六二号

   【第二弾】
      
新コースは意外に難敵!? 6年ぶり復活「そうじゃ吉備路マラソン」

2009年2月19日
AAC会員
野上 亨氏

     2月の大会レポート第2弾です。今回は、岡山県総社市で2月15日に開催された「そうじゃ
      吉備路マラソン
」です。本大会は、以前に開催の「吉備路マラソン」が、コースであった道
      路の交通量が増加し支障が出る等の理由で、2003年を最後に中止されましたが、この度、
      地元山陽新聞創刊130周年記念事業の一つとして、6年ぶりにコースを一新して復活したも
      のです。


      今年は、フルマラソンに 1,364人、4.5kmのファミリーマラソンに 2,134人の、合計 3,498人が
      参加しました。
コースは、県南の観光名所としても知られる「吉備路風土記の丘」周辺など
      旧大会の“遺産”を残しながら、新たに整備された道路なども使用して行われました。印象は
      、想像以上の、難しいコースだというものでした。複雑で、同じ場所を2回走ったり、信号での
      交通規制を避けるために道路の下をくぐったり、終盤には陸上競技場のトラックを走ったりと、
      ある意味「バラエティに富んだ」ものでした。これは、南に隣接する岡山市にごく一部入りま
      すが、9割以上は総社市内でコース設定したのと、なるべく交通渋滞を招かないようにしたた
      めでしょうか。


      スタートは総社市スポーツセンター。スタート後、南へ向かうとすぐに田園地帯が広がり、の
      どかな田舎の風景になります。まもなく、左手に反対方向へ先頭が走って行くのが見え、複
      雑コースの始まりです。5kmを過ぎ、先程通過したコースを少し逆走して右折、すぐに小高い
      丘を越えます。丘を越える区間は、後からスタートしたファミリーマラソンの参加者と合流する
      ため、道はかなり混雑しました。2車線の道路は左がファミリーマラソン、右がフルマラソンと
      決められていますが、主にファミリーマラソンの子供たちが右車線に入って来ることが多く、
      難しいポイントの一つでした。


      ファミリーマラソンを左に見送り、しばらく走ると吉備路観光のシンボルである備中国分寺が
      見えてきます。創建は741年と伝えられ、1821年に再建された高さ34mの五重塔は、国の重
      要文化財に指定されています。当日は暖かい陽気も相まって、五重塔をバックに走るランナ
      ーを撮影しようとするアマチュアカメラマンや、一般観光客などで溢れ返っていました。我々参
      加者には、ありがたい応援で元気をもらえる場所でした。五重塔を左に見ながら未舗装の上
      り坂の先が10km地点。10kmを過ぎると、コースは道路の歩道へ誘導されます。フルマラソン
      では、遅いランナーが交通規制解除により歩道へ誘導される例はありますが、最初から歩道
      が本コースというのは珍しいものです。


      再び田園地帯から小さな集落へ入った辺りで「25km」の看板が。12km付近のはずですから、
      ここが周回1回目ということになります。ここから10km以上周ってここへ戻る、横のランナーが
      「精神的に辛いなぁ」とつぶやいていました。さらに走って14kmの関門ですが、看板等の表
      示はありませんでした。自分の時計と左に収容車らしきバスが2台停車していた所が関門だ
      ったようですが、制限時間いっぱいに通過しようとするランナーは困ったかもしれません。


      その先で、後程走って行く後半コースを左に見送り、岡山自動車道の下を通り、足守川の堤
      防へ出て20kmを過ぎ、西へ方向を変えて行くと左に造山古墳が見えてきます。国の指定史
      跡で5世紀に造られたとされる墳丘は、長さ360mで全国第4位を誇る前方後円墳です。古来
      、当地は吉備豪族で繁栄した土地柄で、周辺にもいくつかの古墳が点在しています。歴史を
      感じながら走っていると、また国分寺の五重塔が見えてきます。先程と逆から入るコースで、
      大観衆の中を再び未舗装の登り坂へ。「10km」表示を見ながら歩道のコースを辿り、今度は
      本当の25km地点を通過します。1周目のコースと分かれて左折、次は27kmの関門ですが、
      ここも看板等は無く、スタッフの方がゼッケンを読み上げてチェックしていた地点が関門だった
      のでしょうか。


       しばらく国道180号線の歩道を走り、左折した先は舗装はあるとはいえ正に田圃の畦道の風
      情。JR吉備線の小さな鉄橋をくぐると、一路岡山自動車道沿いに辿ります。30kmを過ぎ、地
      元自治会の皆さんが出されていた私設エイドはバナナが満載でした。主催者で設置している
      5km毎のエイドでは水とスポーツドリンクのみで、終盤に来て体の「燃料」が切れかかってい
      るランナーにはオアシスだったと思います。燃料補給したランナーは35kmの最終関門を目指
      します。沿道のスタッフの方が、「正面の赤い屋根の建物がある所が35kmですよ〜」と教
      えてくれました。「ん??赤い屋根って、ここからは丘の上の高台にしか見えないけど、
      まさか???
」そうしているうちにジワジワと上り始めます。疲れた体には かなり厳しいもの
      でした。ふと福知山の最後を思い出しました。以前「上り坂、下り坂、もう一つは“まさか”
      と言われた方がありましたが、これが“まさか”でした。


      “まさか”を上りきった総社北公園陸上競技場のトラックの中に35km関門がありました。関門
      を過ぎて200m先のトラック上に給水所があり、マラソンで陸上競技場のトラックを走るのはス
      タート・ゴール以外の途中では初めての経験でした。陸上競技場をあとに、周辺の住宅地を
      多くの声援を受けながら下り、総社の市街地へ入るとショッピングセンター裏などを通りJR総
      社駅前に到着します。駅前ロータリーが40km地点で給水所が設置され、観衆からは「お帰り
      の声がかかり、ようやくゴールが見えてきた感がしました。JR伯備線の線路沿いの道に出た
      地点が「あと2km」。残りは最後の頑張りで、スタートしたスポーツセンターへ向かうのみです。
      正面に体育館が見えてくるとフィニッシュ間近です。


      以上ですが、興味のある方は、山陽新聞や総社市のホームページに掲載されていますので
      ご参照ください。複雑な、しかも終盤のアップダウンを含むコースは、自己ベストを狙うランナ
      ーには少々不向きかもしれませんが、歴史と温かい地元の人々との触れ合いを感じながら走
      るには良い大会でしょう。当日は、前日に引続き好天で、最高気温は15℃と4月上旬の陽気
      になりました。途中、コース脇に横たわりスタッフに手当を受ける光景が数ヶ所で見られました。
      軽い熱中症を発症した可能性がありますが、特に後半の給水は5km毎ではなく、もう少し短
      い間隔で、しかも給食を兼ねたエイドステーションの設置が望まれます。また、1km毎の距離
      表示までは必要ないと考えますが、関門を設定しているのであれば、その場所に看板などを
      設置するべきでしょう。今回の関門は14km・27km・35kmですから、35kmは別にして、この位
      置を大きくハッキリ示すことにより、直前に通過するランナーが目印にできますし、それ以外の
      ランナーにとっては距離表示の一つとしても活用できるというメリットがあります。


      筆者は、父親の実家が国分寺から南へ約5kmの所にあるという個人的な縁もあって、デジカ
      メを持って撮影しながら楽しく参加しました。今後は、前段の課題が改善されることを期待した
      いと思います。それが、大会の更なる発展へ繋がるでしょうから。
     (大会開催日:2009・1・15)


           

    【第一弾】
     
人気の高さを肌で感じた!「香川丸亀国際ハーフマラソン」
                         
2009年2月6日


       2月1日、香川県丸亀市、宇多津町、坂出市を舞台に「香川丸亀国際ハーフマラソン」が開催されまし
        た。今年で63回を迎える同大会は、大都市圏ではないですが、7,000人を超える参加者を集める人気大
        会へ成長しました。


       今回、ハーフマラソンには6,638人が参加し、過去最高を記録しました。先の「大阪ハーフマラソン」が4
        ,000人の参加者でしたから、その多さは特筆されます。
では、その人気の秘密は? 次の5点にあると考え
        ました。今回は、初参加の筆者が、普通の大会レポートと違い、第三者的視点で大会を見て、体験してき
        ました。


       @受付
       既に申込を完了した参加者の前日受付は、他の大会においても行われますが、この大会の特徴は、前日
        でも参加申込を受け付けていることです。もちろん、参加者名簿には掲載されませんが、気象状況の変動
        が大きいこの時期、直前まで参加するかどうか迷っているランナーには朗報です。


       A招待選手
        例年、豪華な招待選手を迎えるこの大会。かつては野口みづき選手、福士加代子選手や高橋尚子さんも
        参加しました。今回男子では、北京オリンピック男子マラソン代表の佐藤敦之選手、今年箱根駅伝で活躍
        した山梨学院大学メクボ・モグス選手に日本大学ギタウ・ダニエル選手のハーフマラソン50分台コンビなど
        が参加しました。女子では、引退も表明している2007年大阪世界陸上マラソン3位の土佐礼子選手、2008
        年札幌国際ハーフマラソン優勝の加納由理選手などが参加しました。更に今回は、より充実した大会を目
        指して海外からも選手を招待し、大会名称にも「国際」の文字が入りました。海外からは、北京オリンピック
        女子マラソン6位のマーラ・ヤマウチ選手などが参加しました。


       こうした世界でも活躍するトップアスリートを招待することにより、ランナーは同じ舞台を体験でき、沿道での
        応援が増えて一層盛り上がる波及効果が考えられます。今年の特別ゲストは高橋尚子さん。前日に丸亀
        スタジアムで開催された「ジョギング教室」でも人気。また当日はハーフマラソンの選手をスタート地点で
        見送った後、最後尾からスタートし、笑顔で「皆さ〜ん、頑張って走りましょう!!」と言いながら走り、沿
        道でも大人気でした。ちなみに軽いジョギングでしたが、1時間26分10秒でゴールしたと、新聞に報じられ
        ていました。


       Bコース
       丸亀市、宇多津町、坂出市3市町の市街地を貫く幹線道路である県道33号線を完全に交通規制するコ
        ースで、スタート後の約1kmとゴール前の約1kmを除いて、完全往復コースです。宇多津町から坂出市の折
        り返し地点まで、細かいアップダウンが数ヶ所ありますが、全体にフラットで走りやすいコースでした。スター
        トは、6,000人を超えるランナーがスムーズにスタートできるよう、競技場南側の国道11号線を通行止めにし
        て行われました。スタート時のロスタイムをなるべく少なく、という工夫です。それでも、最終ランナーがスター
        トラインを通過したのは3分50秒後だったとのことです。メインコースは完全往復ですから、ランナーにとって
        は折り返して来るトップアスリートの走りを見ることができ、沿道ではトップの凄さと、我々のような最後まで諦
        めない市民ランナーの頑張りまでを体感できる場として定着しているようでした。


       筆者も前週の「大阪ハーフ」に続いての大会参加で、8km付近から足は既に限界に達していましたが、途
        切れることがない沿道の応援に助けられて最後まで粘りの走りができました。沿道では15万3,000人が応援
        していたとのことでした。


       また、ゴールにも工夫がありました。ゴール会場の県立丸亀競技場は、メインスタンドが2階建てで、バック
        スタンドと合わせると恐らくは2万人は収容可能と思われる大きなスタジアムです。競技場が目前に見える
        スポーツ公園入口が20km地点ですが、ここからが一工夫。競技場まで400m程を走ってマラソンゲートから
        競技場に入ると、トラックを一周半してのゴールです。当日詰めかけた1万3,000人の観衆が待つスタンドの
        前を走る気分は、疲れが溜まっていても自然にペースアップする、云わば「隠し味」的な演出が窺えます。

  
      
C制限時間
       今回からゴール制限時間が3時間に緩和されました。途中関門も含めて、走り始めの初心者ランナーでも
        参加しやすい制限時間の設定です。初心者にとって、タイムも気になるところですが、何よりハーフマラソン
        を完走できたという自信は、次へのステップアップへの大きな糧になります。また、ハーフマラソンでペース
        メーカーが付いていたのは、筆者は初めてでした。1時間30分から3時間まで30分間隔で走っていました。
        四国電力蒲、上部員などが務められたということでした。これも、特に初心者ランナーには心強い味方にな
        ったでしょう。ただ、2時間のペースメーカーの方は、かなりペースが速かったようですが・・・


       Dスタッフ
       実行委員会スタッフやボランティアスタッフが支えになっているのは、他の大会と同じですが、今回目立っ
        ていたのは高校生でした。スタート時のランナー集合場所の整理、沿道での観客整理や、ゴール地点での
        出迎えなど、陸上競技部員と思われる高校生が多数支えてくれていました。特に沿道で観客整理にあた
        っていた高校生は、常に「ファイト!」「がんばれー!」「あと少しでゴール、最後まで頑張って!」な
        どと声を掛けてくれて、多くのランナーが力になったと思います。高校生にとっても、外側から大会を見るこ
        とによって、次に自らが大会で走る際に「感謝の気持ち」や「応援の大切さ」を学べたでしょう。

       ※以上の体感には、個人差がありますので悪しからず m(_ _)m (^-^;)

       少し「持ち上げ過ぎ」ましたかね?? 要望としては、JR丸亀駅への帰りのシャトルバスの台数が少なか
        った点でしょうか。
ハーフマラソンで参加するには遠く、費用を考えると少々行き難いですが、機会があれ
        ば一度参加されては如何でしょうか。そうそう、走った後には美味しい本場「讃岐うどん」も待っています
        よ。筆者は来年も参加候補にしていますが、「大阪ハーフ」後の調整が難しいと感じています。

     (大会開催日:2009・1・11)



投稿第一六一号

        全員 頑張りの結果を残すことが出て本当によかった!
                 【大阪実業団駅伝競走大会】

2009年1月19日
AAC会員
本地敏行氏

      始まりは、昼下がり前の1本の電話からだった。 その電話の内容に対しOKしたものの、
      早朝(前日)いつもより速いペースで走りこんだこと、右ひざに痛みを持った状態だっ
      たため、本当に走ることができるのだろうか? 不安がでてくることになった。

      この駅伝については昨年は不参加、それ以前については2年連続で参加していたため、
      今年も機会があれば参加してみたいと思っていた。参加できることに少し嬉しい気持ち
      のうえ乗り気だったため、走るなら満足いく走りをしたい。そう思い不安な点を少しで
      も和らげるため、今から出来ることをしようと思った。

      今回、体力的にも足的にも心配な点があるため、なるべく無駄な走りをしないという気
      持ちから、腕時計をつけて走ろうと考えた。買い物途中ということも幸いし、安い時計
      を探しにダイソーへ行ったが、ダイソーでは店内を2周するものの、目当て腕時計は見
      つからない。カジュアルな時計や落ち着いた時計はあったが、ストップウォッチ機能の
      ついた時計はなく、店を後にする。朝かなりのペースでジョグしたため、体が疲れてお
      り、店内を2周しただけでかなりの疲労感がある。エレベーター前の待ち合わせベンチ
      で子供と2人で待っているうちに、うとうとと居眠りを始めてしまった。 軽い眠りで3
      0分程度は寝ただろうか?他人の声に目を覚まし、寝ぼけ眼のまま、その店を後にした。
      時計を求めて車で移動し、別の店で探すと、どうにか980円でストップウォッチ付の時計
      を見つけることができた。私の予算では、500円前後を予定していたが、これを逃すと今
      日は購入できないと感じたため、仕方なくそれを購入し店を後にした。

      帰宅後も、明日の不安を抱えた状態だったので、インターネットをつけ、明日の予定を
      立てることにした。まずは電車の時間だ。その後に明日のペースをどのように組もうか
      を悩んだ。どういったペースで走ればいいのだろうか?いろいろな不安を胸に、過去の
      大会の結果を参考にし妥協して、ようやく一つのペースを組むことができた。今回の予
      定タイムは過去のゴールタイムの結果を出し、その結果の1周目と2周目のラップタイム
      を書き出す。その次は、過去のゴールタイムの結果を元にその記録をイーブンペースで
      走った場合の、1周目と2周目のラップタイムを出す。同時に400mのラップタイムも
      出す。大会前日に練習をしすぎたこと、当日は冬の天候になるという点からこれくらい
      走れるだろうと予想より1km辺りプラス6秒。結果、数年前の自分の記録と同じで意
      見が落ち着いた。言葉では分かりにくいですが、結局イーブンペースで適当に予定を組
      んだことになります。

      次の日の朝、少しの緊張とともに目が覚めた。大会はくすのき駅伝以来だ。ペース走も
      ほとんど行っておらず、ジョグ中心のため速いペースについていけるのか心配だったが、
      乗りかかった船のため、後戻りもできない。足の調子も思わしくない。こんな状態で本
      当に走りきることができるのだろうか?そういう不安を抱きながら電車に乗り込んだ。
      東海道線から環状線、阪和線というJRルートで向かう。こちらのルートのほうが自分
      にとっては安いためだ。少し時間はかかるものの、車窓を眺めていればすぐに長居駅に
      到着した。長居駅ではジャージ姿の人が多く降りるのだろうと予想していたが、自分を
      含め(自分はジャージではない)4名程度だ。本当に大会が行われているのだろうか?
      と疑いながらとぼとぼと歩道を歩いた。車道を横切り長居公園に入ると多くのランナー
      とすれ違うことができたので、ようやく大会参加の実感がわいてきた。テンポよくぽつ
      ぽつと歩き噴水を眺めながら、第2競技場へ向かう。長居の噴水は冬でも水を噴射させて
      いる。ただ、ゴミでも詰まっているのか息継ぎをしているような感じだ。

      第2競技場に到着すると入り口でメンバーの方と出会うことができ、いつもの観客席に
      連れて行ってもらった。集合時間の40分弱前というのに観客席にはすでに多くの人が
      いて少し驚いた。区間のこと、予想タイムのことなど、色々と話をし席に着いた。今日
      も2年前と同じくとても寒い。雨が降らないことを幸いと考えれば少しは気が楽になる。
      私個人の話題のひとつで不思議に思っていたことがある。それは1走の距離は間違って
      いる?という疑問だ。どうしこの内容を書いているのかを説明すると、実はまだきちん
      と納得ができていないからです。疑問点は、1走は7.1km(競技場1周(400m)
      +以下のコースは2走以降と同じ走路を2周)、2走以降は3.3km(1周)を走りま
      す。本来、計算上では1走は競技場1周(400m)+外周2周(6.6km)=7.0
      kmとなる。しかし公式距離は7.1kmとプログラムに書かれている。では 残りの
      100mはどこに使われているのだろうか?昨夜、予想タイムを考えているときこの問
      題にぶつかり、30分は費やしたことを思い出した。まるでパズルゲームのような謎解
      きに何度も頭をひねったが、問題の泥沼に深く落ち込んでしまった私にはとうてい解け
      る問題ではない。この話題に対し、回りの人にいろいろと説明をしていただき、私も納
      得したようにうなずいてはいたが、いまいち理解ができていない。もちろん現在でも疑
      問は解決していない。1周3.35kmであれば納得いく結果が得られるが、それも違
      うだろう。公式距離として42.195kmという距離を正確に測る技術がある以上、
      桁の切捨ては行わないだろう。うーん分からない。

      今回一番心配している点があり、それは膝の痛みである。これが原因により与えられえ
      た持ち場(区間)を上手く走りきれなかったらどうしよう?途中で足が痛くなり、ペー
      スダウンしてしまうことにならないか? そうした思いから短めの区間を求めるように
      なり、急遽区間交代の意見を出させてもらい、足の調子をみるため、軽く1km程度と
      ても遅めでジョグを試みた。しかし、ペースが遅すぎると膝への衝撃も少ないため、膝
      の状態を満足に見ることができない。これ以上続けてもスタート前に無駄に体力を消費
      させてしまうだけと考え、観客席へ戻ることにした。もっと強く踏みしめないと分から
      ない。どうしよう。短めの区間を走る人と交代しようか?どうしようか?ただのマラソ
      ン大会なら、途中で歩こうがそれは個人だけの問題だが、今回は後にタスキを渡す人が
      待っているため話は別だ。不安のためころころと自分の考えを替えたが、結局始めに言
      い渡された区間を走ることを決意した。理由は7.1kmが一番短い区間と考えれば、
      気持ち的にとても楽になったからである。また走り始めてしまえば どうにでもなるだ
      ろうとも考えたからでした。

      スタートは11時50分。コールが30分前に室内練習場内で行われる。スタートの1
      時間前にアップを始めたとして、着がえる時間を考慮するとアップは20分で終わらせ
      て観客席に帰ってこなければならない。アップは長居公園の外周コースを1周と1km
      走った。はじめはゆっくり目で500m程度慣らした後にペースを少し上げて走る。
      1周するころには心地良い程度の汗をかいていた。コースをアップしていて参考になっ
      たことは、第一競技場が見えてから第2競技場に入るまでの直線に吹きつける強い向か
      い風は、体を前に押し出すように走らないと前に進まないことでした。この第2競技場
      へ続く直線は向かい風との戦いになるだろう。気持ちの持ち方一つで走り抜けることが
      できるだろうか?打開策を練るが根性という言葉しか思い浮かばない。

      アップも終わり、着替えも終了し、スタート35分前には観客席下にある室内練習場へ
      向うことができた。観客席ではランシャツを下に着込み、ウインドブレーカーを上下に
      着ていても寒くてじっとしていられないが、下の室内練習場では暖房が効いていると疑
      うほど温かい。よそのチームの人達も居心地が良いためか?人が多く集っていて座る場
      所を確保することも難しい。私は室内練習場でスタート直前の召集がかかるまでストレ
      ッチをしながら、座り込んでいた。ストレッチはこのような機会にならないと行わない。
      とても堅くなった体を年に2度程度のストレッチでほぐれるのだろうか?そう思いなが
      らも見よう見まねのストレッチを行う。

                           −−−ここで一休み−−−

      ぼーとしていると、係員がスタートの案内をしてくれたので、上下ともランシャツ格好
      で競技場のトラックにでた。外は想像以上に寒く、間もないうちに肩に鳥肌がびっしり
      とつく。スタート5分前。とりあえず、服装を客席にいるメンバーに覚えてもらうため
      に、少し後ろに下がり手を振った。その後スタートラインにたつ。4分間のカウントダ
      ウンを表示機で眺めているととても長く感じる。風は遠慮なく体に吹き付けるがどこに
      も逃げようがない。私は1コース内側で前から4列目の結構いい位置につけていた。
      スタート直後、前の選手は飛び出してくれると考え、その流れに上手く乗ろうと思った。
      カウントダウンも30秒を切り、まもなくスタートを切ることができる。本来スタート
      が近づくと緊張するものだが、今日はあまりの寒さのため緊張感はない。走れば体が暖
      かくなるため、早くスタートをしたいと願うが、秒のカウントダウンは決まったリズム
      しか刻まない。緊張感のないまま、スタートの号令がなったときは、正直ほっとした。

      スタートこそはスムーズにできたが、インコース先頭の選手は予想以上にペースが遅い。
      外に並んでいた選手がスタート直後、インコースに覆いかぶさるような進路を取る為、
      更にペースダウンさせられ、後方にも追いやられることになった。水郷辺りを走ってい
      ると、私の隣には速くなさそうな、とても若い女性ランナーが並走している。どうにか
      してアウトコースに逃げ出したいと思ったが、混雑しているため脱出コースを作ること
      ができない。スロージョグを200m丁度反対側(バックストレート)まで走り、通過
      タイムを見ると43秒。遅いと予想はしていたが、あまりのタイムに自分の中で衝撃が
      走った。あらら、どうしよう?その言葉ばかり頭に浮かぶ。回りを囲まれ、無理やりス
      ロージョグをさせられる。円盤投げサークルの周辺で集団は少しずつほつれてきたので、
      左手を後ろに向けて伸ばし、場所を空けてと無言のお願いを左後ろのランナーにジェス
      チャー。そうすると少しずつ外コースへの脱出口が開け、トラック4分の3弱を走るこ
      ろにようやく悪夢の鳥かごから逃れることができた。 

      急激なペースアップはイッキに疲労が溜まることは理解しているが、鳥かごから脱出で
      きたことが嬉しく、少しオーバーペース気味にペースを上げてしまっていた。今まで先
      行していたランナーをどんどんと抜かしていく。ペースダウンを回復させるために予定
      より少し速いペースで走り続ける。初めのトラック1周(400m)のラップタイムは
      約90秒もかかっていた。予定のタイムより8秒程度遅い。外周コース1周(3.8k
      m)の予定ラップ(13分10秒(400mで換算すると84秒くらい))まで戻すた
      めには、1km辺り2秒強速めに走り回復させなければいけない。残りの3kmを10
      分15秒前後のペース感覚で走らなければいけない。そう計算している内にどんどんと
      ランナーを抜かしていく。小坂を越えるころにはペースを上げすぎていたことに気付き、
      少しペースダウン。その後は、ペースに注意しイーブンで押し通すことにした。すると
      それまで前の選手との距離は縮まる一方だったが、少しペースを落とすことにより前の
      選手との距離が縮まらなくなってしまった。

      私が走っている位置から遠く前のほうに3名の選手が走っており、いちばん先頭の選手
      には自転車の先導がついている。その選手を1位と勘違いした私は、自分の位置を4位
      ?と大きく勘違いし、心に少しゆとりを持つことができた。誤っているとも知らずにこ
      のペースを維持していき、次につなげればいいだろうと余裕の気持ちで走り続けた。
      坂を越えてから500m程度走ると、ひとつ前の選手に追いついてしまった。これで3
      位タイ。(本当は8位タイ)

      小坂を越えてから数百m走ると長居公園、道路からこの公園の外周コースへ入るための
      入り口がある。この位置を自分で目印にしている。その辺りはすこし左にカーブとなり、
      その後直線を延々と走ると緩やかな左カーブとともに第一競技場が見える。

      一つ前の選手に追いついてからは、その選手とほぼ同じペースで並走を続けていた。
      向かい風が少しあったので、その選手を風除けにするため彼の後方に張り付いて走りた
      い気持ちだったが、ランナーのマナーのため横について走る。第一競技場が見えるとこ
      ろまで来ると、アップしているときと同じように向かい風は最高潮となり、足を前に出
      しても全く進まない感じがした。一緒に走っていた選手はペースがダウン。私はついに
      3位(本当は8位)となった。向かい風がとても強い。少しでも気持ちにマイナスの考
      えがあれば、すぐにペースダウンしてしまいそうだ。正直、予想以上に強い。とりあえ
      ず1周目はペースを落とすことなく、そのまま競技場に帰還。競技場内ではトラックの
      だいぶ前のほうに選手が走っている。もちろん彼らを1位と2位と勘違いしている。
      とても追いつきそうない距離なので、順位を落とさないように粘ることだけを考えた。
      体力に余裕はないが、観客席に少し手を上げて通過タイムの記録よろしくという思いで
      手を振った。通過は当初予定していたタイムで過ぎることができたが、残りの距離をペ
      ースアップする体力はほとんど残っていない。

      競技場を出るとすぐに軽い向かい風。とりあえずこの場をのりきり、外周コースの向こ
      う半分に行くことができれば追い風となる。前向きな気持ちで走ろうと頑張るが、足が
      思うように動かない。外周コースの半分を走ったあたりで、遠く後ろのほう(30m程
      度後ろ)から小さく足音が聞こえてきた。沿道から応援する声も私だけでなく、後ろの
      人にも声をかけていたため、近づいてくる選手がいることに確信を持つことができた。
      ほとんど走力の残っていない現状を考えると、後ろの選手のほうが速いと思ったので、
      後ろを振り向き、選手との距離感を確かめるという作業の必要もなかった。それでも簡
      単に追いつかれても面白くないため、後ろの選手の足音のリズムにこちらの足のリズム
      を合わせ近づかれないように対策。すると後ろの選手は私との距離を縮められないよう
      で、足音も一定音量で聞こえ続ける。どの辺りを走っているのかは 沿道の応援の声の
      位置から察しがついた。後ろの選手のおかげで落ち気味のペースを少し盛り返すことが
      できたが 第一競技場が見える辺りからの強い向かい風には つかれきった体で立ち向
      かうほどの体力も残っておらず、ずるずると歩幅と足の回転が遅くなってきてしまった。
      するとそれまで後ろを走っていた選手に簡単に追い付かれてしまい、私は付いていくこ
      ともできずに離されてしまった。強い向かい風のため ペースはどんどんと落ちるよう
      に感じる。遅くなったペースで走り続け、風から避難するように競技場へと入っていっ
      た。競技場に入ると風は嘘のようになくなっている。ここまでくると最後は第一コーナ
      ーの向かい風のみ。そう考えると気持ちだけは軽くなり最後の力で頑張って走ったが、
      前の選手も同じようにペースを上げた為、結局、前の選手とは更に離されてタスキを繋
      ぐこととなった。
 
      タスキを渡し、そのままの勢いでフィールドへよたよたと避難し、くの字になり息を整
      える。ゴール直後は肺にハッカ飴が入ったようにスースーする。唾液は少し血の味がし、
      咳が止まらない。スピード練習もせずに 久しぶりに大会に参加するとこんなもんだろ
      う。ゴール地点の記録は、25分10秒くらいだった。当初立てた予定タイムよりも3
      0秒は遅い。はじめの外周1周目の回復ランのペースが少し速すぎたこと。スタート直
      後の400mを90秒で走ったことが原因だ。でも4位でゴールできたので とりあえ
      ず良し。そう思い、室内練習場で服をとり、観客席へ行くと9位でゴールしたという衝
      撃的な事実を聞かされ、かなりがっくりとした。3位、4位を走っていたと思っていた
      ことは勘違いで、もっと先にさらに速い選手が通過していたことに全く気付かなかった。
      少しがっかりしながら、下の更衣室で着替え、体が冷えてくるころ、忘れかけた膝の痛
      みがでてきた。観客席に戻ると、チームの予定タイムどおりだからOKということを言
      ってくれたが、自分の予定していたタイムにも及ばず、次への課題の残る結果となった。

      その後、応援をしていると、2走、3走のメンバーがどんどんと順位を上げていき、知
      らないうちに先導車のすぐ後ろを走っているところまで順位が上がっていたことに驚い
      た。また、後続(2位のチーム)も全く寄せ付けない状況で、独走状態だったため、三
      度驚いた。1区でトップとは5分離されていたが残りの区間の選手が快走で縮め、結果
      信じられない順位で終わることとなった。全員の頑張りの結果を残すことが出て本当に
      よかったと思いました。

      最後に競技場前で記念写真を撮り、お好み屋へと進路を向けた。お好み屋では世代を超
      えていろいろな話題に対し、いろいろな意見を話すこと、聞くことができ、いいひと時
      を過ごすことができ、よかったと思いました。
      (大会開催日:2009・1・11)