投稿第四十九号

         全日本トライアスロン皆生大会観戦記
         〜私のドライビングフォース〜

                            

    2006年7月24日
芦屋浜アスリートクラブ
会員:中  典生氏

      26回全日本トライアスロン皆生大会を観戦してきました。

      私がトライアスロンを始めた直接のきっかけは、昨年の皆生大会の観戦
      に行ったことです。この大会は、第
1回大会の優勝者2名がフィニッシュ
      直前で互いに争うのをやめ、手をつないで同時にテープを切ったという
      歴史を持っていて、今でも選手が帰ってくると家族や恋人や仲間が大勢
      沿道から加わって、皆で手を取り合い、喜びを分かち合いながらフィニ
      ッシュテープを切るという、とても大らかな伝統があります。また、フ
      ィニッシュ前
100mには赤絨毯が敷かれてあり、私自身、昨年この赤絨
      毯で宗政会長に手招きされ、一緒にフィニッシュテープを切らせてもら
      ってとても感動し、いつかは選手としてこの感動を味わいたい!とトラ
      イアスロンを志すに至った次第です。


      年が明け、何とか5月の青垣大会でその第1歩を踏み出せたのですが、6
      月に大きく体調を崩しました。カヌーアスロンもグリーンピア三木も休
      んでしまい
(ご心配お掛けしすみません)、以後土曜日の練習会にも顔を
      出せず、ずっと不完全燃焼の日々を過ごしていました。


      そんな中やってきた今年の皆生。当日も疲労感で早起きできず、気付け
      ばお昼過ぎです。これから家を出たとしても、向こうに着く頃にはレー
      スは終わりです。今さら行っても仕方がないかと悩みましたが、どうし
      ても昨年の感動が忘れられず、いちかばちかの気持ちで車を走らせまし
      た。


      案の定、現地に着いたらもう夕方で、AACメンバーのフィニッシュ写真
      もろくに撮ってあげられず、皆さん体のケアーに宿へ戻られてしまい、
      すぐまた独りぼっちになりました。畜生!やっぱ無駄足だったか!!
      しかし、皆生大会の最終制限時刻である夜
9時半までは、まだ少し時間
      があります。せっかくなので、そのままフィニッシュ前で立つことにし
      ました。


      アッという間に辺りは真っ暗になりましたが、赤絨毯にだけは煌々と照
      明が灯されています。絨毯の両脇でまだ帰らぬ仲間を待つ人々は、一向
      に減る気配がありません。さらに、その後帰ってくる選手は、大半が
      『皆生初挑戦』『初ロング』だというアナウンスが聞こえてきます。
      もう誰を待つわけでもなかったのですが、初ロングは第
30回記念の皆生
      大会と決めている自分にとって、とても人ごととは思えなくなりました。
      結局、制限時刻一杯までにフィニッシュした全ての選手を拍手で迎え、
      最後はスタッフ
/選手/応援者の区別なく、残った人間全員でバンザイ三
      唱をして大会の幕は下りました。


          AACメンバーへの応援や写真撮影という役割は、今回ばかりはお世辞に
      も果たせたとは言えません。でも、皆生の感動を求めてトライアスロン
      を始めた自分の気持ちを再確認でき、練習を再開するきっかけをつかむ
      ことができて、少々無理してでも現地に出向いて良かったと思っていま
      す。
8月に地元岡山で開催される『ファッションタウン児島/倉敷国際
      トライアスロン』の出場許可通知が来たので、今度こそスタートライン
      に立てるよう、体の養生と練習に努めたいと思います。


      最後に、皆さん悪天候の中無事完走され、本当におめでとうございました!

          (『ドライビングフォース』... [driving force]/推進力,駆動力,熱意を
        駆り立てるもの、の意
)

投稿第四十八号

      南国特有の匂い、ショート・トライアスロンイン徳之島!
                            

     2006年7月8日
芦屋浜アスリートクラブ
会員:村田 里美氏

          空港に降り立つと南の国特有の匂いがします。2回目の出場なのに、なぜかふる
          さとのような懐かしさを感じました。南国の花の香りのせいでしょうか?ゲートを抜
          けると真っ赤な太陽が照りつける、そこはもう真夏。

          ここのレースは小、中、高校生、島中の子供達、先生達全員もボランティアをしく
          れています。元気が良くて思わず感謝感激します。スイム2キロ・バイク90キロ・
          ラン20キロのレース。スイム・バイクは距離が短い分負担はあまりなかったので
          すが、一番暑い時の20キロランは本当に参りました。ランが苦手な上、コースは
          15キロ時点まではほとんど緩やかな上りなのです。絶対に歩かないと決め、モウ
          ロウとした状態での競歩です。エード毎に体中に掛けてもらう氷水に「シアワセ〜
          〜・シアワセ〜」と毎回叫んでいました。

          そして、ほぼ頂上付近、私の目に入ったのは、青い海と真青な空、両側には緑の
          さとうきび畑、道一面に広がる蜃気楼の素晴らしい景色は今でもはっきり目に浮
          かびます。そして頂上のエードでは美味しい、美味しいかき氷が食べれます。
          一気にかき氷を2個も食べました。後5キロはほぼ下りばかりです。とにかくレース
          中の暑さ、寒さが体に対して一番ダメージを与える事を今回のレースで知りました。
          暑さ対策、痛さ対策、忘れないようにします。

          今日でレース10日目、体調もやっと戻りそうです。本当にきつかった!!新企画
          で、来年から最終のランエードステ−ショウンに氷たっぷりプールを設置して、残り
          2キロを気持ち良く走ってもらう事になるそうですよ。また来年は「H19・7・1開催」
          20周年記念レースなので、盛り上がる企画が満載です。みんなで楽しみに行き
          ましょう。

          レース直後、パーティーでは手作り島料理ワンサカと、ビール・焼酎飲み放題、花
          火大会、島踊りとバンド演奏で全員総立ち踊りのドンチャン騒ぎ、今回もプロ選手
          全員が馬鹿騒ぎに入りすごく親近感を感じて楽しかった。
          (大会開催日:2006年5月25日)

投稿第四十七号

          大会報告・ブラジル アイアンマン !
                       

     2006年7月4日
千葉県千葉市
塚原  登氏

             報告が大変遅くなりましたが、ブラジル・アイアンマン参戦記です。
             

     ●旅程
     NRT/GRU VVはJAL南米線を使用(現在あのバリグは経営再建中で日本への乗り入れは
     休止中)後の国内線はTAM(タン航空。ブラジルで現在一番勢いの有る航空会社)を使用。

     NRT/GRU(VIA JFK) 約24時間。GRU/FLN(FLORIANOPOLIS)約2時間。乗り継ぎ込みで
     合計36時間。帰りはGRU/NRT(VIA JFK)で約25時間。(行きを思うと帰りは短く感じた)到
     着後、中2日間で体調をレースに向けるべく調整したが(軽い睡眠導入剤なども使用)結果、
     全く旨く行かなかった。全行程で9泊10日。掛かった費用は数十万円?。尚、ブラジルはビ
     ザが必要。

     レース会場はサンパウロから空路約2時間のサンタ・カタリーナ州の州都フロリアノポリス
     と言う素晴らしいリゾート。ドイツ人が開いた町なので、街並はヨーロッパ風。昨年出たドイ
     ツのフランク・フルトの街に似ている印象。ただし季節外れなので観光客は殆ど居ず、アイ
     アンマン関係者のみ。滞在中は幸運にもずっと晴れだったが、朝晩は10℃位、日中で22℃
     位と晴れれば昼間は快適。ただ海風が日中卓越する。雨だと非常に寒そう。(到着前日ま
     で雨だったそうで、此れだけはラッキー)

     ●スウィム
     当日は晴れ、気温12℃水温19℃でやや寒く感じ、不安があったのでフルウェットにヘッドギ
     アを使用。結果は丁度良かった。コースはコの字型に2キロ(沖へ真っ直ぐ900mを泳ぎ海
     岸に平行に200mそして海岸へ900m)泳いだ後、一旦砂浜に上がり今度は3角形の1.8キ
     ロを泳ぐ変則コース。1,200人のスタートなのでちょっと待てばバトルは無し。静かに海に入
     った。

     最初のレッグは昇ったばかりの朝日に向けて泳ぐのでブイが全く見えず、又潮の流れが強
     く結構蛇行した。かなりの人がミス・コースしていた。風は前半は微風でうねりは余り無く泳
     ぎやすい方だったと思う。でも底が砂のせいか透明度が低く前にいる人の様子が分かりに
     くい。最後まで底は見えなかった。新調のメイストームのフル・ウェットの調子は良く、心拍
     数も余り上がらず、後半のうねりで適度のミスコースがあったがほぼ何時も通りのタイムで
     上陸。今日は何となく行けそうな気がした。これは実は大きな錯覚であった事が後に判明
     する。

     ●バイク
     バイクはまだ結構残っていた様だった。バイクのコースは島の北東部の綺麗なジュレレ海
     岸から一気に南のフロリアノポリスの町へ南下する、片道45km往復90kmの2周回コース。
     なだらかな長いアップダウンが数箇所あるが風さえ無ければ高速コースと言われていた。
     特に問題も無く1周回を3時間27分で終え(無理もせず比較的のんびりと漕いでいた割に
     は予定より速い)後半は行けるかなと思っていた所、気温上昇と共に予想通りに海からの
     風が強くなり、この後135kmまではずっと向いか右横の風になった。メーターは平地で20km
     少し、長い上りで10kmくらいになり、苦闘が始まる。強い人達にどんどん抜かれ、折り返し
     後数えたら後は100人くらいになった。強い人は風にも強いです。

     2周目折り返し後の140km付近のエードではもう水が無くなり、甘いゲータレードだけになっ
     た。この頃から、恐らく軽い脱水が始まって居たのだと思う。段々力が出なくなり、おまけに
     気分が悪くなって来た。塩タブ、梅干を何回か摂ったが効果なし。追い風の部分でもしっか
     り漕げなくなった。でも何とか堪えバイクフィニッシュ。後半の90kmに4時間以上を要した。

     ●ラン
     着替え後も気分が全く悪く走る気にならなかったが、時計を見れば制限まで未だ8時間近
     く有ったので、最悪全部歩いてでも帰って来れると思い、トボトボと歩き出す。折角地球の
     裏の此処まで来たという気持ちがあったのは事実。目の前を10時間と少しでゴールする選
     手が力強くどんどん走り抜けていく。辛い瞬間だ。もうこの時点で完全に脱水状態になり食
     べ物は全く受け付けなくなった。ジェル類も全く受け付けない。コーラと水だけが命綱になっ
     た。

     ランのコースは1周目が21キロ、途中に半端でないそれこそ壁に見える上り、下りが約4キ
     ロある。恐らく最高の所の斜度は20%以上は有る。でもプロはこの坂を歩かないで上るら
     しい。以前この坂を2回通ったコースが大顰蹙で1回になったのが分かるような厳しい坂だ。
     こんな坂は今まで見たことが無い。もうすっかり暗くなったこの坂を下りるのは本当に怖い
     位の坂だった。

     この後町へ戻り比較的平坦な約10キロを2周してゴールへ向かった。最後の頃はエードも
     段々人が居なくなり、酷いところはセルフ・サービスの看板があった。バイクの水と言い本
     当に遅いものに優しくないアイアンマンだと思った。段々と気温が下がりこの頃は15℃位か。

     寒いのを予想してスペシャルでウィンド・ブレーカーを預けたが結果は大正解だった。走って
     歩いて(殆ど歩いて)、何度も戻して(もう出るものは胃液しか無い)ラン・スタートから約6時
     間40分後、漸く暗闇にゴールゲートが見えて来た。最後の300mは流石に走った。でもゴー
     ルのスタンドにはほんの数人しか観客が居ず、全く盛り上がらないままゴールした。何時も
     のゴールの感激は何故か無かった。スタートから16時間08分が経過していた。完走1,100
     人の内1,050位辺りで結果エージ最下位であった。

     ゴール後、何時も通りメディカル・テントで点滴を受けやや回復するが力が沸かず自転車を
     自分で取りに行く元気も無い。現地ツアーのコンダクターをしている、友人の有名な現役ア
     イアンマンのケン・グラー(アイアンマン完走49回)が色々手伝って呉れた。こんなに歩いて
     も完走と言われるのが辛い。でもテントの中で彼から『グレート!アイアンマン!』の一言を
     貰った時は流石に嬉しかった。

     ●全体の印象
     参加者の半数はブラジル人。アイアンマン・ジャパンのコースで英語が殆ど通じないのと同
     じで、アイアンマン・ブラジルではポルトガル語しか通じません。

     コースは設定は比較的良い方です。道路はニュージーランドよりは良い。でもランのあの前
     半のコースだけは地獄です。応援もポルトガル語で何を言っているのか全く分からず、途中
     で子供がボトルを呉れ呉れ言うのだけは何とか分かったが、全般に応援の乏しい印象が強
     く残った。ランの暗闇では応援は全く無しに等しい。町外れを走るコースは街灯も少なくひた
     すら闇との闘いだった。

     レースの運用は全般的にいい加減。カーボ・パーティの食事もお粗末。ただ果物と野菜だけ
     が美味しかった。でも表彰式のサンバ・ダンスだけは流石に迫力が有った。レース後の観
     光は最高の一言。

     リオの有名なコルコバードの丘、イパネマ、コパカバーナ海岸、そして3大瀑布のイグアスの
     滝は良かったです。特にイグアスの滝はアルゼンチン側からの景色が凄く、乾季とは言え、
     流れ落ちる凄い水量の滝を目の前で見られるのは、恐らく世界でも此処だけだと思う。サン
     パウロの町は東京と同じで行くべき所は特に無しの印象です。でも美人は多かった?もし
     今後ブラジルのアイアンマンに出る方が居られたら少なくともレースの1週間前には現地に
     入ることを強く勧めます。時差調整などを観光をしながらするのも良いかも知れません。

     今回も力の無さを痛感したレースでした。冬からあれだけ良い練習が出来たのにレースで
     生かせない自分が情けないです。コンディショニングはどうあれ、気力でもっと良いレースが
     出来たと思います。今回も精神的に自分の弱さだけが印象に残ったレースでした。又も経験し
     た辛い思いを今後のレースに生かすかどうか現在思案中です。世界6大陸制覇?も後はア
     フリカ大陸だけなのですが・・・・。

     それにしても本当に遠いブラジルでした。もうブラジルでのアイアンマンは御免です。地球の
     裏側からの応援有難う御座いました。(JALトライアスロンクラブGM)
   (大会開催日:2006年5月25日)

投稿第四十六号

       『 楽しかったです(^-^)v 』カヌーアスロン大会!
                       

    2006年6月29日
大阪府大東市
橋本 裕子氏

          『 楽しかったです(^-^)v 』 こんにちは。橋本裕子です。先日のカヌーアスロン大
          会ではお世話になりました。梅雨の中休みで天候にも恵まれ、本当に楽しかった
          です!

          芦屋浜アスリートクラブのHP拝見しました。ナント近藤さんとのツーショットが最上
          段にあり、びっくり&嬉しい!でした。大会記録も女子4位でびっくりしました。10ケ
          月も走って無くてぶっつけ本番でしたから。浜風を気持ち良く感じながら、師匠の
          近藤さんを放ったらかしにして楽しくランができました。去年とはランコースが変わ
          り橋を渡るコースで、尚更ランが心地良くなってしまったのが師匠を置き去りにして
          しまった理由でしたヾ(^_^; 

          カヌーアスロンは去年初めて参加させて頂いて今回2回目の参加でした。今回は、
          ボ
ートの波に加え、風もあり、またカヌーラッシュアワーに重なり、こわごわで『沈!
          したくない』との思いでクルクル何度も回りながら何とか漕げました。
          でも、これもカヌーの楽しさのひとつであるとも思います。数々の大会に参加され
          ているアスリートでも和やかな気持ちになります。カヌーアスロンの魅力はこれだ
          と私は思います。

          大会後、お弁当を食べながらのコミュニケーションで情報交換したり、和気アイア
          イで手作りの大会の良さがここにもあります。同じゴールを目指す仲間は年齢&男
          女問わず、本当にいいものです。大会に参加させて頂けて光栄です。また来年も
          是非参加したいです。ありがとうございました。今後もよろしくお願いします(*^_^*)

          最後になりましたが、大会を支えて下さったボランティアの皆様、本当にありがとう
          ございました。
          (大会開催日:2006年6月18日)

投稿第四十五号

       》終了=3回目を迎えたカヌーアスロン大会!
                                    

    2006年6月24日
芦屋浜アスリートクラブ
名誉会員:久保 進氏

         我が芦屋浜アスリートクラブが世間に誇る独創的、例の少ないカヌーアスロン大会
         が6月18日無事目出度く盛況裡に終了しました。宗政会長の発案計画の下、着々
         と成果を発揮し、誠にご同慶の至りで、衷心よりお慶び申し上げます。
         一年一年内容も充実して参り、参加する選手、お世話する会の役員、ボランティア
         皆様方も勝手が分かり、要領を会得して参加者全員でこのイベントを盛り上げてく
         ださいまして、大変感激致す処でございます。

         マラソン・・・カヌー・・・マラソンの3段組み合わせで、今回は選手50名・ボランティア
         20名・その他多数の応援もあり、大変な賑わいでした。小生も3回ともカヌーのお
         世話を受け持っています。今回は小生と堀内様の奥様の二人で、カヌー折り返し点
         で選手の方々のナンバーカードのチェックをしております。

         マラソン自体は別段取り立てて申し上げる事はありませんが、カヌーレースは大変
         な競技です。上手な方が漕げばいとも簡単に真直ぐ楽々と進んでいますが、下手な
         方が漕ぎますとカヌーは大変な意地悪者で、決して真直ぐには進んでくれません。
         右に左に頭を振ってとことん抵抗します。折角前段のマラソンを順調に終えても、カ
         ヌーが進まぬ事にはロスタイムが増し、大苦戦の連続となります。

         私達も岡の上から声をからして『頑張れ!』と激励する以外何のお手伝も出来ず、
         苦戦する選手同様いらいらの連続です。マラソンでは速い方遅い方それ程の差は
         有りません。トップの倍ほど時間をかければ大体レースは終了しますが、カヌーの
         場合は大変大きな差が生じてしまいます。

         更に困った事に、横波を受けたり上半身を動かし過ぎたりして、カヌーの転覆と言う
         突発事故が時として発生します。私達の使命の一端は、事故を早く見つけ本部に
         急報、一刻も早く救助艇を出して貰う事です。まあ全身ずぶ濡れで大変お気の毒で
         すが、大抵小人数で済んでおりほっとしております。

         そしてレース終了後、全員が浜に集合して、会食・表彰式・参加賞品の配布など、
         当会独特のそれはそれは楽しいイベントもございます。大会の半年前頃から会員の
         方・後援者の方々のご厚意により、種々雑多な賞品類が数多く寄贈されます。その
         賞品を参加者全員に渡るように配分し、入賞者から順次好きな物を受け取って戴く
         わけです。

         更には商品券とか入場券或いはワイン類など、貴重品で数量の少ない物はリーダ
         ーとジャンケンして、勝った者が戴くと言うのがルールで、皆様目の色を変え大声を
         出し真剣に拳を振っている姿が誠に微笑ましく、久方振りのリラックス感を充分味わ
         って戴いております。

         その後は来年の再会を固く約束しての解散となります。そして皆様満足して帰路を
         急がれます。来年は更に更に盛り上がる大会となる事を確信致します。今回は天候
         にも恵まれ、上半期の最重要イベントを気持ちよく無事に消化出来ました事に感謝
         しながら
ペンを置きます。
      (大会開催日:2006年6月18日)

投稿第四十四号

       第26回千歳JAL国際マラソンを走ってきました
                                       

    2006年6月15日
芦屋浜アスリートクラブ
会員:原田 敬三氏

         北海道のさわやかな初夏、第26回千歳JAL国際マラソンを走ってきました。
      昨年この大会に初参加し、コースがとても気に入ったので是非今年も参加
      したいと考えていました。不完全燃焼に終わった篠山マラソンのリベンジ
      を期して激走?してきましたのでレポートします。

         今回のテーマは「ビルドアップ」。後半ハーフのタイムが前半を上回るこ
      とを目標とした。理由は二つあり、一つ目は小出道場のランニングモニ
      ターブログを読んでいると、うまくいったケースはすべて後半ペースアッ
      プして気持ちよくゴールし目標タイムをクリアしていること。二つ目は後
      半失速するとどんどん追い抜かれて気分が悪いので逆にペースアップして
      ごぼう抜きをしてみたい、である。

         5キロ毎のラップとゴールタイムは下記の通り。
            0-5     24’37”
            5-10    24’48”
          10-15   25’10”
          15-20   25’14”
          20-25   24’34”
          25-30   24’13”
          30-35   24’41”
          35-40   24’20”
          40-ゴール 10’16”3:27’57”     公式タイム:3:28’01”

         スタートから34キロ付近まで林道を走るコースのため、沿道の応援はほ
      とんど無いものの、新緑の中野鳥のさえずりを聴きながら走るので飽きな
      い。走る環境で序列をつけると、トレッドミル<<街中<山の中といった
      ところか。自然の中を走るのは本当に楽しい。

         残念なのは、かの北大ポプラ並木も甚大な被害を受けた台風18号(2004年)
      のため、多くの原生林がなぎ倒されて所々に荒地が見えることであるが、
      これは致し方ないか。

         高低差は約200mあるが緩やかな上り(前半)と下り(後半)だけでア
      ップダウンの繰り返しが少ないことからそれほど足への負担も感じない。
      土の上を走るのもいい。記録が出せるコースではないがこれまで走った中
      では一番好きなコースである

         ロスタイムを避けるためスタート地点で前方6列目に並んだので、格上ラ
      ンナーの方々と並走する形になり前半抑えるつもりが少し速いペースとな
      ってしまった。最初多くのランナーに置いて行かれたのでそんなにペース
      遅いかと不安だったが1キロラップを見たら
5分を少し切っており、周り
      が速かっただけのことだがやはりつられてしまった。

         ハーフ地点で予定より少しペースが速かったが、足のダメージはあまり感
      じなかったので気持ちペースアップ。ビルドアップとまでは言えないかも
      しれないが、
3540mラップで25分を切れたのは初めて。自己記録も1
      分少々更新できた。また、
32キロ過ぎからは誰にも追い越されず追い抜く
      だけという快感を味わうことができた。(正確には途中
1人に追い越された
      が
40キロ過ぎで差し返した)

         マラソンというのは、後半失速する中苦しいのを耐えてゴールするのも悪
      くは無いが、余力を残しておいて最後にスパートして気持ちよくフィニッ
      シュする方がより気分がいいことを今回初めて実感した。これからはこの
      パターンでいこう。(可能な限り・・・)

         現在のランニング練習量とその質を考えると、能力的に3時間半あたりが
      壁かなあという気がしている。この壁をぶち破るためにとりあえずウルト
      ラマラソンに挑戦しようと思い四万十川にエントリーしてみた。抽選当た
      ればいいな。
                             以上
      (大会開催日:2006年6月4日)

投稿第四十三号

    デビュー戦/第8回丹波市ファインキッズトライアスロン大会

            2006年5月28日に初めてトライアスロンを完走された、
            5人の「感動の完走記」をアイウエオ順にご紹介します!

      岩本 貴裕氏  「初」トライアスロン完走

       ◇大会参加まで

          去年の夏、地元のジムに入会した頃から、トライアスロンを意識しだした。トレッド
          ミルのためだけに入会したジムではあったが、トライアスロンへの環境が整ってい
          ることに気付いたからだ。わたしの職場にいる自転車のエキスパートに、自転車の
          購入についてアドバイスを求めたら、垂水のSさんを紹介された。トライアスリート
          であるとともに、県協会の事務局長の要職にある方である。今年にはいり、「元旦
          の計」に国体トライアスロンの完走を掲げた。同時期に、AACにも出会うことがで
          き、いまも多くの刺激を受け続けている。

       ◇初大会への参戦
          会場の丹波市でのお宿は、「トライアスロンキャンプ」。趣味が高じて、お宿を作っ
          たそうだ。この夜の宴会は、大いに盛り上がった。県協会の幹部のかたなどから
          お話しをいただき有意義だった。また、オリンピックの監督と同宿となった。まあ、
          こんな機会、めったにないよねえ・・・

          当日の第一種目は、水泳。わたしは15分の申告に対し13分ほどだったが、その
          時点で参加部門(40歳未満の部)の最下位。「完走ねらい、のんびりいこう・・・」  
          自転車へのトランジションで、上着のTシャツを前後逆に着てしまった。焦っていた
          らしい。なにごとも経験だ。完走ねらいで、のんびりと自転車をこいでいたが、それ
          でも最後になると慣れてきた。でも慣れたころに終了・・・ 最後のランは「足が重い
          !」ウルトラマラソンの終盤のようだった。それでも、通しで4.5分/kmペース。
          私のレベルではまあこんなもんでしょ・・

          ◇うれしいゴール
          ゴールでは、会の皆さんがゴールで出迎えてくれて、けっこう嬉しかった。感謝に
          堪えない。次は、国体で完走すべく、無理せずボチボチ頑張りたい。


       
助野 悦之   トライアスロンに挑戦!!

       この度、トライアスロンに初めて参加してきました。競技を終えてみての
          感想は「楽しかった!」の一言に尽きます。なので、今回コースを間違えたり等色
          々なことがありましたが、楽しかったことについて書こうと思います。

          今回の競技はスイム500M、バイク20KM、ラン5KMとトライアスロンにしては短め
          ですけれど、競技の最中にはさすがに「楽しい!」なんて思ってる様な余裕はあり
          ませんでした・・・。特にバイクの時なんて「しんどい!、キツイ!」と思いながら走っ
          てましたしね。それが、終わってみると「楽しかった〜」って思えるから不思議です。

          楽しいと思えたことの一つは、色々な方から貰った応援でしょうか。AACでボランテ
          ィアで来て下さったかたや、大会関係者の方、見知らぬ方に応援して貰ったことは
          大きかったです。特に今回のトライアスロン初体験のAAC仲間に競技中励まされ
          たのは、本当に嬉しかったですね。バイクですれ違ったときは反応できなかったり
          しましたが・・・(疲れて下向いてたので・・・)。

          他には、試合後に「ああすれば良かったかな?」とか考えるのも楽しいですね。ト
          ライアスロンは、意外にテクニカルな競技だったんで、「まだまだ、速くなれるかも
          ?」って色々考えるのは、本当に楽しいです。今は早くも次のレースが待ちどおし
          いです!!

          そして、やはり一番大きいのは充実感でしょうか!!短いとはいえ、三種の競技
          をやり遂げた〜っていう充実感は本当にイイです!!
          最後になりましたが、今回の出場を手助けして下さったAACのボランティアのみな
          さん、お疲れ様でした。ありがとうございます。そして、共に頑張った初参加のみな
          さん、次もまた頑張りましょ〜!!      


          中 典生氏     是非長く楽しみたい!トライアスロン!!
        

          私は技量・練習量ともに不充分で、スタート直後から大きく出遅れてしまい、時計
          的な面で皆さんの期待に応えることはできませんでした。しかし、慣れないスイム
          もバイクもトランジションも、練習以上の力は出し切れたし、良い勉強をさせてもらっ
          たと思っています。そして、何よりも掛け値無しに楽しかった!


          また前日は、大会スタッフの皆さん、さらにチームテイケイのY監督とも同宿させて
          いただき、為になるお話をたくさん伺うことができました。この出会いを大切に、ぜ
          ひとも私の体型のように『細く長く』続けてゆければと思います。


          最後に、私のような未熟者が無事トライアスリートとしての第一歩を踏み出せたの
          も、
AACと職場の諸先輩方や実家の家族に支えられたお蔭です。5年後の皆生の
          フィニッシャーズストリートを目指して少しずつ頑張りますので、これからもご指導
          よろしくお願いいたします。とりあえず、来月のグリーンピア三木までには、スネ毛
          を剃っておきます(^^;)。



          中村 量哉氏   丹波ファインキッズトライアスロン大会に出場して

       平成18年5月28日は、自分にとって大切な記念日となりました。
       一年前の今ごろでは、想像もしていなかったトライアスロンに初出場し
       、無事完走した日となったからです。

       トライアスロンを始めるきっかけは、
AACに多くのトライアスリートが
       いることはもちろん、バイクをA師匠からゆずって頂いたことが大きか
       ったと思います。バイクを入手する一番の障害と考えられていた保管場
       所も、狭い子供部屋に、今ではインテリアの一つになっています。

       トライアスロンを始めるにあたり、この一年間で一番の悩みはスイムで
       した。平泳ぎで50m泳ぐのが精一杯の私にとって、クロールへの挑戦
       は不安だらけのスタートでした。今回の成績からも、スイムが大きく足
       を引っ張る形となり、まだまだ練習しなければ、と痛感しました。

       さて、当日は朝まで降った雨がうそのように晴天となり、トライアスロ
       ンデビューの日としては、最高のコンディションとなりました。体調も
       前日(正確には当日)深夜まで続いたカーボパーティーでのビールのお
       かげで絶好調でした。

       まず、小学生(低学年)の部からスタートしました。お遊び程度と思っ
       ていたところ、とんでもなく真剣そのもので、トライアスロンの普及活
       動がこんなところまできているのかと、びっくりしました。

       いよいよ、一般の部のスタートです。私の2つ隣のレーンにはあのTJ
       でしか見たことのなかったオリンピック日本代表のT選手がいるではな
       いか。感動している間もなく、スタートし、私が半分あたりを通過して
       いるころT選手はゴールしていました。半分溺れながらやっとのことで
           500mを完走し、その日一番の山場を乗り越えました。

       バイクは、ほぼフラットなコース、風も気にならない程度で本当に気持
       ちよく楽しめました。宗政さん、中川さん、高椋さん、高椋さんの奥さ
       ん、堀内さんの奥さん、皆さんの大声援があったことも大きな感動の要
       因でした。ランは、なかなかペースがつかめず、気がついたらゴールし
       ていたという感じでした。

       今回、私にとって多くの出会いがありました。まず、その一人は、チー
       ムテイケイのY監督です。私の同世代としてかつては、M/H氏と各種
       大会で優勝を競い合い、引退してからもトライアスロン界初の実業団チ
       ームを立ち上げ、オリンピック選手を育て上げた、私にとっては野球界
       のH監督、マラソン界のK監督のような尊敬すべき人だったのです。同
       じ宿舎に泊まることはまったく聞かされていなかったので、本当にびっ
       くりしました。そのY監督と酒をのみ、いっしょに風呂に入り、色んな
       話しを聞けたことは、大きな収穫となりました。


           また、トライアスロンキャンプの大原さんとの出会いも大きな意義があ
       りました。大会後、私達の反省会での質問に対し、真剣に答弁して頂き
       ました。ボランティア同様のキャンプの設備、食事には頭があがりませ
       ん。これからもずいぶんお世話になることと思いますが、よろしくお願
       い致します。その他、兵庫県トライアスロン協会の関係者の方々との交
       流は貴重な、また、有意義な時間となりました。皆さん本当にありがと
       うございました。

           今回は小さな大会でしたが、一応無事完走という目標を達成することが
       できました。しかし、まだ、胸をはって、自分はトライアスリートだと
       は言えません。10月ののじぎく兵庫国体トライアスロン大会で完走で
       きたとき初めて自分のことをそう呼ぼうと思います。最後に、今回、同
       時にトライアスロンデビューを果たした4名の皆さん、これからも無理
       をせず、お互いに切磋琢磨しがんばっていきましょう。



         堀内 信弘   “トライアスロンデビュー戦 感想と結果”
                            (第8回丹波市ファインキッズトライアスロン大会)

          悪天候との予報も見事に外れて良い天気に恵まれた大会当日、スタート前の気
          分は上々やる気は満々!トライアスロンレース出場を志しておよそ八ヶ月、とても
          爽やかな気持ちで初レースを迎えることになった。

          そして“プァ〜〜〜ンッ”というファンファーレと共にスイムがスタート!…がしかし、
          気負いすぎてか日常練習時の泳ぎがまったく出来ず、のた打ち回って呼吸困難に
          陥り、僅か200b程度を泳いだ時点で『く、苦しい、助けて、、、もぅ、イヤッ!』と悲
          壮感漂う幸先の悪いスタートとなってしまった。

          とはいえ、誰も助けてくれる人などいないこと百も承知しているので『いくら苦しくて
          もこれくらいで死にはせんだろう。』…と自分を慰めながらなんとか500bを泳ぎきり
          、少しヨタッとしながら次に始まるバイクのためにトランジッションエリアへ向かった。

          トランジッションテクニックについては色々という人もいるが、『初心者がそれらしく
          バタバタと慌てたところで成績が大きく変わるものではあるまい!』と考えていた
          ので、落ち着いて濡れた身体をタオルで拭い、ゆったりと着替えをしていると、トラ
          ンジッションエリア到着時にはワイワイガヤガヤとしていた選手たちが次から次へ
          と立ち去り、気が付いてみるとそこにいるのは私一人だけになっていた。『えっ、
          嘘っ!』とバイクラックに目をやると、私のバイク以外に同じエイジグループのバイ
          クはあと一台しか残されていない状態になっていた。『ゲッ!ひょっとしてケツ2?』
          『こりゃ、ヤバイッ!』 【この時点でエイジ別 22/23位】

          そんな訳でかなり焦りを感じながらのバイクスタートとなった。テクニックも経験もな
          いバイクであったがこうなったら四の五のいってられない。嬉しいことにバイクスタ
          ート直後にはレース前日に会長に紹介して頂いたシドニー・アテネオリンピックの
          トライアスロンのヘッドコーチを努めたYさんから「堀内さん頑張れっ!」と抜かされ
          ざま(既に私は周回遅れなので順位は変わらず(^ ^;))に声をかけて頂き、そんな感
          動の一幕もパワーに加えて必死でこぎまくった。そしてなんとか同じグループの選
          手を二人抜かして二度目のトランジッションエリアへ向かうことになった。
          【この時点で20/23位】

          一回目は不覚に終わった問題のトランジッションも、今回はシューズチェンジだけな
          ので早々に済ませてランスタート。得意とはいえないまでも不安の少ないランで頑
          張るしかない!…と最後の種目に期待をかけて走り始めた。

          ところがバイクで少々気張りすぎたせいか、脚がタコみたいにフラフラしてしっかり
          と地面を蹴ることが出来ない。それでも『ランの脚に馴染むまでもう少しの辛抱!』
          …となんとか堪えて走っていると、2.5`の折り返し地点手前くらいからようやく脚
          がまともに動くようになってきた。

          ちょうどその辺りで私と同じエイジグループの私より先行く選手何人かが折り返し
          地点をリターンしてきたのを確認したので、その何人かを抜き去ることを目標設定
          としてラストスパート!結局ランでは五人抜かして無事笑顔でゴールすることがで
          きた!【結果 1時間18分58秒 40歳以上の部 15/23位】

          特に水泳では苦しい思いをしたが終わってみればなんともいえない爽快感に大満
          足!ただし、今回のレースでは自分の未熟さと幾つかの課題が露呈されることに
          もなった。水泳についても然ることながら、私自身完走を目標とする初レースとは
          いえ、エイジ別ではほぼ最年少。正直なところ自分の親父の年齢に近い選手を含
          むエイジグループの中で、『10位以内には入らねば!』という思いもあっただけに、
          15/23位という成績には中年・壮年のトライアスリートのパワーを見せつけられると
          ともに自分の非力さを思い知らされる結果となった。

          まぁしかし今回はデビュー戦。完走できたことに感謝し、『あ〜楽しかった!』で良
          しとすることにしよう!次も頑張るぞっ!

          それでは最後に…毎度のことながらボランティアスタッフの皆様、そして応援して
          下さった皆様には感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとう!
                    ゜.:,。★\(^-^ )♪ありがとう!♪( ^-^)/★,。.:.゜

投稿第四十二号

    全日本トライアスロン宮古島大会/両手を突き上げてゴール
                                          

    2006年5月10日
芦屋浜アスリートクラブ
会員:佐藤 友裕氏

         2006年の開幕レース、宮古島トライアスロンに出場してきました。
          今年は、去年と比べて思った量の練習が出来ず、不安な状態のままレースを迎
          える事になってしまった。『去年は14位。今年はレベルも高いし、その順位で帰っ
          て来る事は難しいかなー。』という気持ちを自分でかき消しながら、去年から目標
          にしていた10位以内に入ってゴールしているイメージを、少し無理をして持つよう
          にした。

          練習量は足りなくても、高い質のトレーニングは積んできた。短い時間でも、誰よ
          りも集中して練習した自信はある。俺は速い。俺は強い。速い選手が多いなら、
          その選手に勝てばいい。ただそれだけのこと。宮古に入ってからのベッドではそ
          んな事を考えていた。

          レース当日。天候は・・・雨。昼ごろには晴れてくるとテレビでは言っているが、ス
          イム会場に着いた頃には、それを疑いたくなるような大雨。しかし、競技自体は
          問題なく行われる様子。バタバタと準備を済ませて、知り合いの選手と手を組み
          合わせ、応援の仲間に行ってきますを言ってスタート地点に向かった。その頃に
          はもう雨も小降りになっていて、応援の人も大勢集まり、そこには気持ちいい緊
          張感が漂っている。

          最前列には、オリンピック選手を始め、トップアスリートたちが顔を並べる。しかし
          不思議な事に、数日前のような弱気な気持ちは湧いてこない。スタート時刻まで
          残り30秒。スタート地点に浮かぶロープが回収される。少しずつ気持ちが前に進
          む。静かな闘志がぶつかり合う。  パン!!!  スタートの花火が乾いた音を
          鳴らし、選手たちは水を求める魚のように海へと飛び出した。

          == SWIM 3km ==
          スタート直後は、いつもいろんな人を叩き、叩かれる。足も?つかまれるし顔を蹴
          る事もある。みんな自分の泳ぐ場所を求めて必死でもがく。故意ではなく、真剣に
          やっていてたまたま当たるのには誰も何も文句は言わない。
          200m程もがいて少しペースを落とし、自分のリズムに持っていく。その頃には、
          同じくらいのペースで泳ぐ集団が出来ていて、抜いたり抜かれたりしながらしばら
          く泳いでいると、いつの間にか小さな集団の前を引いていた。前の集団に追い付
          くには距離がありすぎて、自分の泳力では難しい。かといって、後ろに下がって楽
          をしようとして、集団のスピードが落ちるのは避けたい。そんなにしんどくもないの
          で、このまま自力で泳ぐ事にした。

         時々横に並ぶ選手の中に、招待選手を示す白のキャップをかぶった選手もいる。
          その時は番号が見えなかったが、レース後、優勝したパク選手だった事がわかっ
          た。1700メートルの鋭角な曲がり角を曲がって、スイムゴールが大きく見え、トラ
          ンジッションのイメージを始める頃、後ろにいた数人の選手が僕を追い越していっ
          た。それに置いていかれないようにぴったり付いていき、最短コースを探して砂浜
          へ上がった。
          −− 現在 37位 −−
          メージ通りにテキパキとトランジッションを済まし、バイクを漕ぎ出す。陸で待ってい
          てくれた仲間に手で挨拶をし、島一週半のバイクが始まる。

          == BIKE 155km ==
          バイクスタート時は、急に陸へ上がる為、心拍数が急激に上がる。気持ちは飛ば
          したくなるが、ここで無理をしてはいけないので、自分に少しブレーキを掛ける。
          『大丈夫、お前は速い。焦るな焦るな。落ち着いて。』いつの頃からか、バイクス
          タートしてしばらくは、こう自分に話しかけるようになった。しかしその割りに焦って
          いたのか、10kmあたりにある鋭角な左コーナーで、雨で濡れた路面にスコーン
          とタイヤを取られ転倒。きれいにコケたので、左のブレーキが少し曲がったくらい
          で、身体にも大きなダメージは無くすぐにリスタート。幸いブレーキも、ひねれば戻
          った。

          15kmほど走った所で、藤原選手に抜かれた。42歳にして未だトップアスリートと
          して君臨し続け、去年は6位に入っている選手だ。去年この選手に抜かれたのは
          100km地点。これはまずい! ペースが遅いのか?『このまますぐに引き離され
          てはいけない。去年と同じ100km地点まではついていこう!』そう思ってついて
          いったが、さすがベテランアスリート。前半遅いかな?くらいのペースだったのが、
          徐々に上がっていき、40km辺りの登りでちぎられてしまった。

          そこからは、数人の選手が僕を抜いて行き、また抜かれて行くといった事を繰り
          返しながら、ほぼ単独での走行が続いた。仲間が60kmくらいの所で応援してい
          てくれて、「26位!!」と教えてくれた。 『去年は確か、ここで14位と言われた
          よな・・・』 ちょっと焦ったが、まあ仕方ない。そこからもずっとペースを変えず、飛
          ばし過ぎないようにガマン、落とさないようにガマンして走り続けた。その結果、
          後半は去年より落ちが少なく、バイクゴールする頃には去年の自分の影は追い
          越していた。

         バイクゴール、大勢の人達の応援が迎えてくれる。自転車を降りるとアナウンス
          で自分の名前が呼ばれ、仲間たちが大きな声で叫んでくれているのが聞こえる。
          みんなにガッツポーズを見せながら自転車を押し、誘導されて着替えのテントに
          入る。後続の選手が23位でアナウンスされるのが聞こえた。テント内で座って靴
          下を履いている選手がいる。袋に入ったシューズと帽子をぶちまけ、そこにサング
          ラスとヘルメットを入れる。足を攣りそうになりながら中腰でシューズを履いて、さっ
          きの袋と帽子を持ってテントを出る。一人抜いた!袋を預けて帽子を被りながら
          走り始める。その時は知らなかったが、トイレに入ってる選手も抜いていた。さあ、
          残るはランだけだ! −−現在 20位−− 

          == RUN 42.195km ==
          この時、自分は24位くらいを走っていると思っていた。後続選手の23位のアナウ
          ンスを、ランスタートした選手に向けたものだと勘違いしていたのだ。『ここから10
          位は無理やなー。15位も無理やろうなー。』実際この時点で24位であれば、15
          位は無理だった。一つでも上位で! この気持ちだけを持って走る。
          数人を抜き、数人に抜かれて5km付近、知り合いの信谷選手に抜かれる。少し
          言葉を交わして置いて行かれた。 かなり力強い走りをしている。この選手は数
          年前に韓国のレースで知り合い、その後なかなか勝てないでいた選手だ。
          勝ちたい!! でも、前半で無理をして上げてしまうと、後半落ちてしまう事は目
          に見えている。ここはぐっと我慢して、ついて行くのはやめた。

          そのまましばらくこの選手の背中を目標に走っていると、少しずつこの背中が近
          づいてくるのが解った。焦らずに少しずつ詰めていく。横に並んでまた少し話す。
          そこからは、下りと平地で引き離し、登りで一気に追いつかれて前に出られる展
          開が続いた。苦しい戦いをしていると、15km辺りで仲間の応援が先回りして待っ
          ていてくれた。『こっち来いや〜!!』と、イカツイ?声も聞こえる。
          不思議と、自然に力が抜けて力が湧いてくる。ハイタッチを交わしてその横を抜け
          ると、今度は後ろから『かっこいいぞ〜!!』と大きい声を掛けてくれる。Looking
          good ! だと嬉しいのに、なぜ日本語で言うとこうも照れるのか、恥ずかしくて思わ
          ず笑ってしまったが、間違いなく背中を押してくれた。

         折り返し手前、ポツポツと上位選手とすれ違い始めた。この時点では、自分が今
          何位を走っているのか解らなかったので、一人一人カウントしていく。『1位、2位
          ・・・11位、12位・・・・あれ?もうすぐ折り返しやで??』折り返し地点が見えた。
          『13位。』『ええぇ!? 14位やん!!!』自分の予測では17位くらいのはずだ
          ったのに、意外な順位に、『これは奇跡が起こるかもしれない!!』10位入賞し
          ている姿が頭をよぎった。
                      

          そこから本当の戦いが始まる。空は予報通りピカピカに晴れていた。
          長い登りが続く。   我慢我慢・・・
          歩き出したくなる。   我慢我慢・・・
          前には誰も見えない。  我慢我慢・・・
          5kmごとの距離表示が永遠のように遠く感じる。30km、35km。そうやって走っ
          ていると、落ちてくる選手も出てくる。
          −− 現在 12位 −−
          『諦めずに最後まで走り続けた者にこそ奇跡が起きる。』カッコつけているように
          聞こえるが、そう思いながら走った。

          ランをスタートした頃は、沿道でタッチを求める子供達に答える余裕もあったが、
          今となっては視線をそちらにやる事すらも辛く感じられ、気付かない程僅かに首
          を振って答えることしかできなくなっていた。残り3kmの表示が見える。後ろを振
          り返る。誰かいる!沿道では『おかえり〜』の声が聞こえる。早く着いてくれ!!
          このままゴールしたい!残り2km。さっきとは違う誰かが着いてきている。
          残り1km。異常な速さで一人の選手が迫ってきた。悔しいが、このスピードの差
          は埋められない。1kmを切った所で抜かれてしまう。
          −− 現在13位 −−

         後ろを振り返っても、もう他に選手は見えない。ようやく、沿道の応援に笑顔で答
          える余裕が出来た。『13位か。悪くないな。』競技場に入る。仲間達の大きな笑
          顔が見えた。それまでの苦しい戦いが報われた瞬間。この一瞬を味わうために、
          長い道のりを走ってきた。アナウンスの声が聞こえ、放送席に手を振る。地元の
          子供達が、太鼓で応援してくれている。たくさんの拍手が聞こえる。最後の直線。
          コースの真ん中を、ゴールテープに向かって進む。『よっっっっしゃーーー!!!』
          どうしようもない嬉しさがこみ上げてきて、両手を突き上げる。ゴールテープを切る。
          最高の時。それは、レース前、ベッドの上で考えていたイメージの何倍も素晴らし
          いものだった。この感動は、言葉には変え難い。そこには笑顔があふれ、最高の
          時間が流れていた。

          レース後、一旦宿に戻り、着替えを済ませてまたゴール会場に向かった。レース
          では、必ず最終ランナーまで見届ける事にしている。ゴール前の直線が見える場
          所に腰を下ろすと、帰ってきた戦士達の笑顔が照明に照らされて輝いていた。
          そこには一つ一つのドラマがあり、たくさんの喜びであふれている。みんないい顔
          してる。この一時の為に何ヶ月もの間トレーニングを積み重ね、準備をしてきた。
          その舞台が宮古島。そこに立つ誰もが英雄になる事ができる。

         そしてその裏には、朝早くからナンバリングをしたり、飲み物の準備をしたりして
          下さるボランティアの方々や、朝から晩まで応援してくれる島の人々。その他にも、
          大会を支えてくださった多くの関係者の皆さんがいる。僕達は、その人たちに色々
          な事をして貰っているけれど、僕達がその人達に出来ることはほとんど無い。ボト
          ルを貰った時に『ありがとう』と声を掛けたり、補給食を食べた後のごみを投げ捨
          てない、等ということは当然の事として、やはり僕達に出来ることといえば、『一生
          懸命走る』ということだと思う。それは、速くても遅くても関係が無い。選手が頑張
          れるように努力してくれているのであれば、それが一番の恩返しになると思う。

          今年も、本当にたくさんのものを貰うことが出来ました。ありがとうみんな。
          ありがとう宮古島。また来年も一生懸命走るからねーー!!
          すべての人達に、たんでぃがーたんでぃー。
       (大会開催日:2006年4月23日)

投稿第四十一号

          06アイアンマンアリゾナ大会完走記
                           

    2006年4月23日
静岡トライアスロン協会
石井 英機氏

          砂漠やインデイアンのイメージが強いアリゾナ大会へ参加してきました。通算19回
          目になるアイアンマンレースをコンデイションにも恵まれ気持ちよくフイニッシュでき
          ました。
結果 12°40′36″年代別2位/23人総合671位/完走1724人/
          出場1943人でした。ハワイ大会へのスロットは計72、年代(60〜64歳)別1の
          ためゲットできませんでした。トップ選手とは19分の差でした。スイムやバイクで指
          導及び協力してくれた方や激励していただきました方々に深く感謝いたします。
          かみさんと海外二人旅でしたがなんとか無事に行ってくることができましてよかっ
          たと思います。


          4月6日(水) 自宅10:20AM発〜成田空港2:20PM着 545PM発〜ロスアンジ
          ェラス10:50
AM着1:45PM発〜フエニックス300PM着 〜テンピー ホリデイイン
          ホテル4:00
PM(時差16時間 所要時間 22時間 )早起きして霜に備えてジ
          ャガイモの畝等を白織布で覆った。周囲の桜は風で舞い始めていた。成田空港で
          はいつものように
T氏が見送りに来てくれた。彼は5月に一人でアイアンマンブラジ
          ル行きに備え頑張っている。


          ANAの重量制限は25Kgと聞いていた。バイクケースを22KgとしておいたのでOK
          だったがタイアの圧力をチェックするため一度開梱させられた。

          ロスまで横は大阪のお兄さん。カジュアルウエアーの買い付けに来たという。缶ビ
          ールとワインを飲みながら夕食。ロスの入国審査では両手の人差し指の指紋と眼
          鏡をはずして虹彩のチェックをされる。バイクは順調に出てきた。国内便に向けて
          託し我々はシャトルバスでゲートへ。乗り込むと皆がさっと席を譲ってくれてすばら
          しい。


          国内便は長蛇の列。靴を脱がせ厳重に荷物チェックをしていた。何とか間に合い
          機内へ。フエニックスまで眼下は薄茶色の砂漠だ。点々と見えるのはサボテンの
          ようだ。やがて緑が見えてきてフエニックス着。バンのタクシーでホテルへ。4:00
          
PM着、結局22時間かかったことになる。チェックインをして2Fの部屋にバイク共に
          入いれた。広々としており電子レンジ、冷蔵庫付き、電圧も100
Vでありがたい。
          徒歩で
10分位のスーパーで缶ビールと水を買う。夕食は事前に聞いていたホテ
          ルの前のソウルガーデンに行き石焼ビビンバ。うまかった。日本語が通じうれしい。


          4月7日(金) 晴れ テンピー
          AM起床。よく眠れた。少々ストレッチ。6AMからホテルのレストランでバイキング
          の朝食をとる。ホテルのシャトル(予約要)で会場に向かう。アリゾナ州立大学
          (
ASU)の広大なキャンパスを通りぬけてテンピービーチパークに着く。大勢のトラ
          イアスリートや関係者でにぎわっている。スイム会場は川をせき止めた湖、流れは
          ない、水温を計ってみると17℃でやばいと思った。幸い今回10年ぶりに
Sショップ
          で作ってもらった2ピースのウエットスーツは身体にピッタリフイットしてさほど冷た
          さを感じなかった。水は濁っており手の先もよく見えない。15分位で引き上げた。
          気温は28℃さんさんと太陽がふりそそぎからっとしており気持ちよい。10
AMから
          選手登録。まず自分のレース
NO.をチェックしておく。パスポートを示し宣誓書への
          署名や滞在先のホテル名など記入しなんとか終える。

          
エキスポでバイクヘルメットなど買った。帰りにASUのキャンパスでかみさんと案内
          板を見ているとかわいいお嬢さんが話しかけてきた。お母さんが日本人で鎌倉を
          訪れたことがあるという。舞台芸術を勉強中。結局ホテルまで彼女のホンダオデッ
          セイで送ってもらい助かった。お礼に10ドル受け取ってもらった。昼食は持参した
          ラーメンとスパゲッテイとビール。バイクで会場まで行ってみた。3.5
Kmだった。
          道の右側に自転車のマークが書いてある専用レーンがあり安心して走れる。夕刻
          カーボパーテーにかみさんとアパッチ通り沿いに歩いて行ったが45分かかった。
          パーテイーは野外で行われた。チキンやスパゲッテイなどの食事は今一。最高齢
          男子77歳、女子66歳の選手やポーラニュービーフレイザーなどのスピーチなどが
          あった。


          4月8日(土) 晴れ テンピー
          
AM起床。よく眠れた。昨日と同じくストレッチ後レストランで朝食をとる。今日はバ
          イクとギアー(小物類)のチェックインだ。ルアラルロードを北進、ユニバーシテイド
          ライブを西進、ミルアベニューを北進して会場着。アパッチ大通り沿いよりやや短い
          か?まず試泳する。今日は
18℃だった。次はバイクを芝生の上のラックに、ギアー
          も自分で持ち込む。車検もなくさばさばしたものだ。ホテルまでかみさんと歩く。ス
          ーパーで寿司、パンや果物など買い昼食と夕食とした。なんとかアルコールなしで
          すんだ。8
PMには床につく。


          4月9日(日)レースデイ 晴れ テンピー
          
AM起床。よく眠れた。朝食は赤飯、味噌汁やゆで卵などかみさんがつくってくれ
          ありがたい。バイクで食べる赤飯のおにぎりも用意してもらった。4:30
AMタクシー
          で会場へ。まずナンバーリングしてもらいバイクのエアー入れとギアーの最終パッ
          キングをする。選手と付き添いの人々でおお賑わいだ。それほど寒くなくよかった。
          6:30
AMから入水OK。少々ウォーミングアップする。6:45AM号砲一発プロが水し
          ぶきを上げてスタート。我々エイジグルーパーは7:00
AMスタートとなる。最短コー
          スのブイに近くで立ち泳ぎしている選手も多いが自分はぎりぎりまで岸でぐずぐず
          してスタートを迎えた。さて2度目の号砲で長い一日が始まった。バトルはジャパン
          やチェジュと大違いで極めて少ない。遅かったためでもあろう。コースは反時計回
          りの折り返し、左手はブイ右手は道路そこに大勢の観客が見える。新ウエットスー
          ツのおかげで冷たさ
OK,脚もよく浮き前半は快適に泳げた。しかしまだ右へ右へ
          いってしまう癖は治らず。後半はやや浮いてしまった。岸に上がり寝転ぶとボラン
          テイアが待ってましたとばかりにウエットスーツをはぎとってくれる。


          トランジション:気温は28℃位でジャパンの時と異なり震えることなくスムースに着
          替えることができた。強い日光に備え長袖にして結果的によかった。ボランテイア
          に顔面にサンスクリーンを塗ってもらった。バイク:スタートは8:37
AMの表示が出
          ていた。予想より
10分位遅い。3周回のコース。標高差150フイート(45M)が3
          あったがだらだら坂のためきつい感じはしなかった。郊外に出るとサボテンが群
          生している荒地。それでも黄色の花が咲いていた。遠くにはきりたつ岩山(昔漫画
          や映画で見た西部劇のシーンにそっくり)。路面は整備されていたがパンクしてい
          る選手をかなり見た。事前にサボテンの棘に注意と聞いていたが。バイクに乗った
          マーシャルは頻繁に往復していた。ドラフテイングテントがあり
4分のぺナルテイを
          課せられている選手もいた。チェジュのように一団となってドラフテイングしている
          ケースは全くなかった。用意した梅干入りの赤飯のおにぎり、羊羹やゆべしをしっ
          かり食べた。1
0マイル毎に設けられているエイドステーションではゲータレード、
          水、バナナなどを供給してくれた。風は微風、からっとしており過ごしやすかった。
          3:40PM頃フイニッシュ。まずまずだ。


          トランジション:ランでも日没後の寒さに備えて長袖したが結果的によかった。ラン
          :公園、川岸沿いの道路、橋などに沿う殆んどフラットなコースを
3周回する。盛ん
          な応援があり
1マイル毎のエイドステーションで子供や若者がサービスをしてくれ
          た。暗くなるとチキンスープが旨い。選手のランのレベルは低く最初から歩いてい
          る人も多くずいぶんパスした。GOOD JOBやLOOKING GOODなどの声がか

          かる。7:40PMそれほどのダメージを感じず無事にフイニッシュできた。
          両側からお姉さんがしっかり支えてくれ完走メダルをかけてくれる。かみさんにも
          すぐ会えた。マッサージを待っていると隣は53歳のケミカルエンジニアで初アイア
          ンマンだという。トヨタのカローラに乗っており燃費よく故障もなくていいと言ってい
          た。速報を見ると23名中で2位と出ていた。昨年は13人中2人までにハワイに行
          けたようだったのでこれで何とかなるなと思ったが。かみさんとホテルまで歩いて
          帰りシャワーを浴びさっぱりした。内臓が疲れておりこんな時にはラーメンがいい。
          ビールはなんとか飲めた。長い一日が無事に終えた。


          4月10日(月) 晴れ テンピー
          
昨夜は疲れすぎかよく眠れなかった。2枠を期待してハワイ登録にホテルのシャト
          ルで出かけたが計72枠自分のエイジでは1枠とわかりほぼあきらめた。同乗した
          ルビイさんは40歳代ゆうゆうゲットした。アワードパーテイ後のロールダウンでは
          15枠あったが自分のエイジではなかった。9:30AMからパーテイー。こんなに早
          くやるのは初めて。写真やリザルトも手に入った。徹夜だったのだろう。アルコー
          ルなし。ビデオに続きエイジは5位までの表彰。わがエイジトップは60歳のK選手
          ハワイへは12回行っている強豪。佐世保に来たことがあるという。3位のH選手
          も60歳ハワイへは未。
I love to go.と面白い表現をしていた。楯とタイメックス
          の時計を贈られた。最高齢は75歳のH選手15時間49分でヒーローだった。女子
          プロトップは豪のミケリージョンズ選手 男子は米のミシェルロバート選手でユーモ
          アたっぷり(内容不明)にスピーチしていた。
          帰途は寿司バーで昼食。日本人のスタッフが働いていて日本語が使えてうれしい。
          マグロの刺身、にぎり寿司でビールを楽しむ。かみさんはざるそばを頼んだが乾麺
          のようで今一だった。ホテルに帰って最終パッキング。空気が乾燥しているので
          洗濯物は室内に干しておいてもすぐ乾いてしまいありがたい。最後の夕食はソウ
          ルガーデンで冷麺とコリアスタイルの焼肉とビール。旨かった。


          4月11日(火) 晴れ テンピー
          
ホリデイインホテル5:00AM発〜フエニックス7:20AM発〜サンフランシスコ9:15
          
AM着 0:45PM発〜成田4月1日(火)3:20PM着〜自宅8:00PM着(所要時間
          2
時間 )4:00AM起床。サンドイッチの朝食を済ませチェックアウト。空港までバ
          ンのタクシー。国内線でバイクケースが55ポンド(25Kg)で50ポンドをオーバー
          しているのでオーバーチャージ80ドルだと言われた。来る時にはOKだったとかわ
          けも解らないことを言っているうちに諦めてくれた。サンフランシスコ空港も大きい。
          バイクのピックアップは不要だった。かなり歩きANAのカウンターにたどり着きや
          れやれ。日本語が通じてうれしい。最後のみやげを買う。店員は夫君を亡くした日
          本人女性で暮らしぶりを熱心に話してくれた。機内はかなり空いていた。ワインと
          ビールで夕食。朝食も出たがまずまずだった。3:20
PM成田へ無事着。バイクもス
          ムースに出てきた。JRの車窓からはまだ桜の花が見えた。
自宅8:00PM19
          回目のアイアンマン大会をまずまずの成績で完走できたこと、かみさんと二人で無
          事に
1週間の海外旅行をできたことなど大変有意義だったと思います。お世話に
          なった皆さんに深く感謝致します。今後
827日のチェジュ 来年4月はピカピカの
          65歳、
4度目のオーストラリアに行きたいと思っています。    以上
       (大会開催日:2006年4月9日)
      

投稿第四十号

         『2006芦屋国際ファンランに初出場!』

         −果たして合宿の成果は発揮されるのか!−


                            

    2006年4月20日
 芦屋浜アスリートクラブ
   会員堀内 信弘氏

          私のような新参者が甚だ僭越ではあるが、この度依頼を受けたこともあり、以下
          に投稿させて頂くこととなった。

          それでは上述のように入会後半年に満たない新参者でもあるので、いきなりテー
          マについて書き始める前に自己紹介も兼ねて私が“走ることになった動機”につ
          いて綴らせて頂くことにしよう。

          ダイエットのためだけにフィットネスクラブでひたすら有酸素運動に時間を費やす
          ことに疑問を感じ始めていた昨年の秋頃、妻がトライアスロンを話題とするテレビ
          番組を観ながら『あなたもトライアスロンやってみたら?』と何気なく発した一言が
          私の心に火を灯すことになった。『そうだ!これでダイエットの苦労から開放され
          る!ちまちましたカロリー計算など気にせず好きな物が目一杯食えるに違いない
          !』…と、ただの食いしん坊のような単純な発想でもあったが、なぜか新鮮な気
          持ちでトライアスロンに取り組む意欲が湧いてきた。勿論ダイエットの苦労から開
          放される一方、それより過酷なトレーニングが待ち受けていることくらいは容易に
          想像出来たが、趣味ともなればそれはそれで頑張ることが出来るだろう。

          しかしトライアスロンどころか水泳、自転車、ランニングの個々の競技についても
          経験の乏しい私だったので、インターネットでトライアスロン等の活動を行ってい
          るグループを検索し、その結果うまい具合に地元芦屋で探し当てた“芦屋浜アス
          リートクラブ”に入会させて頂く運びとなったのである。

          ところで今まで私には無縁であったマラソン等の“走る”こと自体をメインとしたス
          ポーツに対しては、失礼ながら『地味でダサくてしんどいだけ。拘わりたくないス
          ポーツの筆頭候補!絶対にイヤ!』というイメージを持っていたのだが、トライア
          スロンを始めるということで不可避の種目となってしまった。

          ところが渋々始めたこのランニング、他のスポーツとは異なる爽快感があった。
          走りながらみる風景や自然のひとコマひとコマは、なぜか歩きながらみるそれと
          は違う感じがして新鮮だ。先日参加して私の人生の中では驚くべき走行距離
          (私の場合ランだけで二日で50`)を体験した“片鉄ロマン街道合宿”でも、なぜ
          か苦しかったことなど一切覚えておらず、楽しかった思い出しか残っていない。
          家に帰って妻に長距離走破したことを得意気に話す自分がなんとも不思議に思
          えた。少しずつではあるが走る楽しみを見い出せるようになってきた。どうせやる
          のだから楽しくなってくれれば御の字である。

          さて本題の“2006芦屋国際ファンラン”。…走り終えてみるとアッという間の出来
          事であったが、走っている最中にはドラマもあり、また、色んなことを考えながら
          走ったハーフマラソンだった。

          『うっ、また変なことを始めてしまった。。。今から一時間以上も走らにゃならんの
          かっ!』…とこれから始まる苦難にエントリーを後悔したのがスタート直後のまず
          第一発目の感想であった。

          しかしそれもつかの間、しばらく走ってマリンスポーツを横目に走る海沿いのコー
          スに差し掛かり始めると『あ〜〜、なんて気持ちがいいんだぁ〜〜〜。』…とゼッ
          ケンをつけて潮風に吹かれながら海辺を走る自分に陶酔した。

          そんな面持ちで心地良く走りながら狭いコーナーに差し掛かったところでは、私
          の走路に割って入って邪魔になったランナーを憎らしく思い、腕を振るフリをして
          背中をコツいてやったが、意外にも“ゴメン”という言葉がすんなり返ってきたの
          で『悪いことしたなぁ…。』と狭量の自分を戒め反省した。

          さらに走って上り坂が辛くなってきたときには『いやいや、これよりは合宿で無理
          してN氏について10`ほど走ったときの方がきつかった!』と合宿を励みにして
          ペースダウンするのを凌いだ。

          なぜか仮装ランナーと競り合ったときだけは『こいつには負けたくないっ!』と頑
          張る自分がふと滑稽に思えた。

          伴走とひた走る盲目のランナーからは、『よっし、俺も頑張らにゃ!』とパワーを
          授かった。

          …色んなことを感じながら走った“2006芦屋国際ファンラン”であったが、一番気
          持ちが良かったのはなんと言っても宮川沿いの桜並木のコースだ!みごとに開
          花した満開の桜の木の下を観衆の声援を受けながら一気に駆け抜けるストレー
          トのコースではアドレナリンがプシュゥーッと噴出!今でもあの快感は忘れられな
          い!

          そんな訳でまだまだ自慢出来るようなタイムには至らぬものの、合宿の成果もあ
          って総合では上位一割に食い込み、自己ベストタイム更新の花も添えることがで
          き、またひとつ走る楽しさと喜びを味わうことが出来た。

          それでは最後に…。レース中に頂ける声援ほどありがたく励まされるものはない。
          応援に来て下さった友人、AACの皆様、チームアクトスのスタッフの方々、ボラン
          ティアの方々、そして私の妻にも感謝の気持ちで一杯であることをお伝えしたい。
          本当にありがとう!

                    :*.;".*.;.^;.:\(o^▽^o)/:.;^.;.*.";.*:サンキュー!

       (大会開催日:2006年4月9日)