プロローグ
このホームページを開いて、すでに16年がたちました。当初、新世紀を迎え、また迎える中での京都市政の課題や展望について考察していきました。それには、新世紀という歴史の区切りに対して、ことさらの意識があったのです。その「新世紀も」早や十数年を経過してもはや過去のことになりました。
また私も、すでに老境にはいり、老境なりの貢献の仕方を考えねばと思うようになりました。京都市政や地方自治、さらには日本のありかたに対して、私なりの経験に基づいた情報を提供することが、これからの方々に対して、それなりの参考になれば、と考えたところです。
こうした視点から、このホームページを、今後、ゆっくりではありますが、深めていきたいと考えています。
この場合、かく言う私自身がどのような経過をたどった者であるかも明らかにする必要があるのかもわかりません。それもまた、ホームページの中で必要に応じてそれなりに記していきたいと思います。
生涯を通してお世話になった、京都市と京都市民の方々、またご指導をいただいた多くの研究者の方々、地方自治にかかわる全国各地の研究者や活動家の方々、そしてより良い京都市政を築くために共に苦労を積み上げてきた同僚や後輩たちに感謝しつつ、京都市政への最後のご奉公をここで果たしたいと思います。なんとか、いけるところまで進めていきたいと考えていますので、どうかご協力を願います。2016年4月
都市史研究家 山添 敏文
(元京都市政調査会事務局長)
<旧プロローグ>
から今10年ほど前、『新世紀
京都市政のために』という書名の本を発行しました。
来る新世紀の世代に、何らかのメッセージになればと考えたからです。
その新世紀も目前となりました。
新世紀において、なおかつ自分自身が何らかの活動ができるとは考えていなかったのですが、
幸いにして、まだ私は健在です。
それで、新世紀に入れば、もう一度、今度は『新世紀
京都市政を迎えて』を発行しようか、と
考えるようになりました。
幸いにして、今はパソコンによるインターネットがあります。
インターネットを活用して、新世紀目前の京都市政を、このホームページを通して、できれば多く
の方と考察したい。そして、その延長線上で、新世紀を迎えた段階での京都市政のあり方を明らか
にできれば、と考えました。
「新世紀
京都市政を迎えるにあたって」という主題の意図は、以上のようなことです。
新世紀を目前にした今、これこそもっとも重要な時点かもわかりません。
1999年7月
京都市政・地方自治を考える視点
戦後民主主義や戦後地方自治が形成されて早や半世紀。
しかし、その内実には未だしの感はぬぐえません。
この30年来、京都市政を通して考えてきた私の地方自治に
対する視点・指標を次に掲げます。
☆新しい民主主義のシステムを求めて −道徳律から 利害調整へ
☆個別利害から全体的利害へ=合意の形成
☆敵対関係から合理的調整機能の形成へ
山添 敏文 元京都市政調査会事務局長(1976-1989)
1939.4.3京都市に生れる
1958.4 京都市に就職
1968.3 立命館大学U部(夜間)文学部史学科日本史学専攻卒業
1999.3 京都市退職
京都市政及び地方自治の研究
歴史の現代における役割を希求
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