第105回 おすすめの1枚
(2005/12/28)

 Curtis Mayfield「New World Order」 発売年:1996年
90年、コンサート会場で事故に遭い、半身不随になってしまう。96年に奇跡的にこの作品を発表。内容は素晴らしく、現代版カーティスを堪能することが出来る。
しかしながら、この作品が彼の遺作となった。
カーティスの作品は、これから聞き始めた。ここから、過去の作品を集めるようになった。ファルセットの歌い方を真似て、風呂場で良く歌っている。

第104回 おすすめの1枚
(2005/11/22)

 Linda Perhacs 「Parallelograms」 発売年:1970年

ハワイアン・アシッドフォークの女神「リンダ・パーハクス」
70年に1枚発表したのち、現在にいたっている。

とってもドリーミーな音世界。アメリカというよりは、イギリスの内省的なフォークに近いかんじ。
音数が少ない分、空間が広がりまくる桃源郷のような音。
名盤中の名盤なので、言葉ではちょっと表現しにくいのだなぁ。

第103回 おすすめの1枚
(2005/10/20)

 Elizabeth Cotten 「Shake Sugaree」 発売年:2004年

1967年にリリースされた『Shake Sugaree』のリイシュー。オリジナル盤に未発表の10曲をプラスした全26曲。
63歳でデビューした伝説の黒人女性フォークシンガー、エリザベス・コットン。
シンプルで暖かく、心地よい。風がそよぐよう。
アメリカの広い畑を車で横切っている雰囲気で耳に音が入ってきます。
良く聴いてます。

第102回 おすすめの1枚
(2005/9/15)

 Marc Ribot 「Y Los Cubanos Postizos」 発売年:1998年

マーク・リボーを知ったのは、トム・ウェイツのアルバムから。
「下手なのか・うまいのか・ヘンテコやけど・カッチョイィ」
この人が参加してるっちゅーだけで、CD買いたくなります。
このCDは、キューバからの亡命ミュージシャンと組んだ、にせキューバ音楽シリーズ第1弾。
真面目にラテンちっくなギターを弾いています。
けだるい雰囲気で、キューバのbarにいる気分になります。

第101回 おすすめの1枚
(2005/7/27)

 Al Cooper 「Live Adventure At Fillmore East」 発売年:1969年

アル・クーパーの新作が出たらしい。30年ぶりの新作。すげぇ。
色んなことやるアル・クーパーだが、
これはブルース・ロック・セッション中心に作り上げた69年のアルバム。
ロックにおけるインプロヴィゼーションがこの時代と共に真空パックされている。
緊張感があって最高のライブなのだ。
マイク・ブルームフィールドのギターがとってもチャーミングで、
コピーしようとしたけど、これ難しかった〜。

第100回 おすすめの1枚
(2005/6/29)

 B.B.King 「Completely Well」 発売年:1969年

「スリル・イズ・ゴーン」がヒットした1969年のアルバム。
中身も良いけど、ジャケットもすばらしい。
B.B.のギター・チョーキング&ビブラートが好きなんだな。
あの1音でノックアウトされる。
「キュイ〜ン」という音が聞こえただけでブルっときてしまう。
ライブは今まで3回ぐらい見た。
最近は年齢のせいか椅子に座っての演奏が多いけれど、あの1音は今も健在なのだ。

第99回 おすすめの1枚
(2005/5/27)

 Vashti Bunyan 「Just Another Diamond Day」 発売年:1970年

ヴァシュティ・ブンヤンが70年に1枚だけ残したアルバム。英国フォークの良いところが凝縮されているかのよう、まさに名盤。
とても癒される、癒される。
僕は寝る前に聴くのが大好きです。消え入るような歌声と共に眠りにつけます。
レコードなら磨り減るぐらい聴いている。
参加している音源はとても少なく、最近ではDEVENDRA BANHARTの「REJOICING IN THE HANDS」のタイトル曲でデュエットしてます。

第98回 おすすめの1枚
(2005/4/22)

 Faces 「Ooh La La」 発売年:1973年

大学生の頃、車に乗ってよくこのアルバムを聴いた。
5万円で買った中古のカローラはいつもどこか調子悪かったけど、色んなところへ僕を連れて行ってくれた。
学生の頃は60〜70代のロックばかり聴いていて、その中でもフェイセズは一番のお気に入りだった。ロッド・スチュワートのVo、ロン・ウッドのギター、
ロニー・レインのベース、イアン・マクラガンのKey、ケニー・ジョーンズのドラム、全部最高だった。
前半の5曲(A面)と後半の5曲(B面)は全然雰囲気が違う。前半はいつもの陽気なロッキン・フェイセズ、後半はゆったりで叙情的な曲が並んでいる。
ロニー・レインがソングライティングした後半曲は味わい深く、今聴いてもしっくりくる。
僕は車の中で、天気の良い昼間は前半〜A面を聴き、夜中しんみーり走るときは後半〜B面を聴いていた。

第97回 おすすめの1枚
(2005/3/25)

 Devendra Banhart 「Rejoicing In The Hands」 発売年:2004年

ひさびさ濃厚なアシッド・フォーク。きもちいいー透明感があるのに危険な雰囲気。
このアルバムは、去年出た2枚目。
1枚目もインパクトある。いまどき、なんちゅう悪い音。カセット・テレコを持ってベットルームでアコギ弾き語り録音&そのままCD化〜っていう感じ。
1枚目を出したレーベルはえらい。
マーク・ボランのモノマネ?と思ってしまうようなボーカル・スタイル。震えビブラートがかなりいい線いっている。
ライブ見にいってみたい。
アルバムアートワークにも独特な香りが漂う。

第96回 おすすめの1枚
(2005/3/1)

 Howe Gelb 「The Listener」 発売年:2003年

ジャイアント・サンドを休止させて作ったハウ・ゲルブのソロ作。バンドのようなラウドさはない。
ジャジーなピアノで弾き語る風情はホンマ、「砂漠のルー・リード」。
アリゾナを本拠地にしているためか「デザート・ロック」なんていわれ方をされている。
サイケカントリー・フォークブルースに、メキシコとジャズと煙草とバーボンが絡んだかんじの音を作り出す。
気持ちいーなーと思っていたら、突然太いシンセサウンドが割り込んでくる。安心できないのだ。でも好き。
50歳のハウ・ゲルブ。枯れて聞こえるけど、根っこにはパンクな精神が見え隠れする。

第95回 おすすめの1枚
(2005/2/12)

The Jam 「The Gift」 発売年:1982年

どんどん変化した、かっちょいいバンド。
最初は、パンク・バンドとしてデビューしたが、どんどんモッズ色を強め、3枚目ではJamサウンドが完成。
イギリスでの人気も頂点に達する。本国ではどんなバンドよりも人気があった。
その後、今度はファンキー&ラテンな色彩が濃くなっていく。
このラスト・アルバムは、「スタカン」へとつながっていく重要な作品となった。
昔、バンドをやっていたころ Jam、Who、Policeの曲をよくカバーした。
いやモウなつかしい。

第94回 おすすめの1枚
(2005/1/11)

山本精一 「クラウン・オブ・ファジー・グルーヴ」 発売年:2002年

関西地下組織の才人、山本精一氏のソロ。
制作期間は5年。一音たりとも見逃さない完成度。
細かい粒子のような音が絡み合って、なんともいえないグルーブを作り出している。
ボクには、宇宙で鳴く虫のように聞こえる。
このまえ、このCDと「なぞなぞ」を買ったのだが、ぜんぜん違うので、びっくりしてもうた。

さすが山本精一。



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