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土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集【比較ランキング!】

独学で資格取得 - 目指せ!土地家屋調査士 -
土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集

更新日:2023年7月5日

土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集

 土地家屋調査士の受験対策を『独学』で進めようとした場合に一番悩むのが、テキストや参考書、問題集・過去問、六法などの教材選びとその使用方法だと思います。

 このページでは、私が土地家屋調査士試験に独学で合格した際に、実際に使用したテキストや問題集と、その使い方をご紹介しますので、独学で勉強する際の参考にしてください。

 なお、私自身も独学で合格できたとはいえ、ネットで情報をかき集めながらの学習は、本当に苦労しました。。

 現実問題として、独学で合格できる方は、ごく少数です。独学は無理ではありませんが、そもそも合格率8%という狭き門に、独学で合格するのは困難を極めるということを覚悟して取り組む必要があると思います。

【執筆者】
㈱モアライセンス代表 大西雅明

市役所に22年間勤めた元公務員。宅建士、行政書士、司法書士、土地家屋調査士などの国家資格に合格し、15年以上にわたって当サイトで情報発信している。
2022年 司法書士開業!Twitter

執筆者 大西雅明のアイコン
執筆者紹介

 以下の目次のとおり、教材の種類ごとに、それぞれ詳しくご紹介していますが、最もおススメの各教材の組み合わせをお知りになりたい場合は、目次の最後の項目「土地家屋調査士の独学におすすめのテキストの使い方」にお進みください。

このページの目次
東京法経学院土地家屋調査士講座公式サイト

土地家屋調査士試験合格占有率 驚異の7割の実績!多くの受験生に愛用されている「合格ノート」をメインテキストに、短期合格を実現する『短期集中プログラム』!

土地家屋調査士のテキストの選び方

土地家屋調査士のテキスト・参考書の種類

 土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集をご紹介するにあたり、まずは、その選び方からご紹介しておきます。

テキストの選択肢は少ない

 土地家屋調査士はマイナーな資格ということもあり、他の有名な資格試験に比べて、市販テキストの選択肢が非常に少ないのが現状です。

 ですので、テキストの選び方といっても「販売されているものを買うしかない」というのが答えになってしまうのが正直なところなのですが。。

 とはいえ、いくつかの選択肢はあります。土地家屋調査士の独学用のテキストは、東京法経学院、LEC、早稲田法科専門学院(早研)、日建学院の4社あたりから選ぶことになると思います。

各種類のテキストを揃えないといけない

 初学者が、独学で土地家屋調査士試験の勉強をするために必要なテキスト・問題集としては、基礎知識をインプットするテキスト・六法から始まり、択一式対策の過去問数学・求積・電卓の参考書作図の参考書、そして記述式対策の問題集・過去問が必要になってきます。

土地家屋調査士のテキスト・問題集の種類
  • テキスト
  • 六法
  • 択一式対策の過去問
  • 記述式対策(数学・求積・電卓)の参考書
  • 記述式対策(作図)の参考書
  • 記述式対策の問題集・過去問

同じシリーズで一式揃うようなテキストはない

 こうして必要なテキストを挙げるだけでも、独学は大変そうですよね。。

 さらに言うと、同じシリーズで一式が揃うようなテキストの品揃えはありません。これらのテキストなどを一つひとつ別々に、自分で選んで購入していく必要があるわけです。

 場合によっては、予備校の単科講座を受講する必要も出てきます。

 ということで、独学で土地家屋調査士試験に挑むのは大変だということをご理解していただいたうえで、以下、おすすめテキストについて、順にご紹介していきたいと思います。

土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト

土地家屋調査士のおすすめテキスト

 それではまず、初学者が土地家屋調査士の勉強を始めるにあたって、まず最初に必要となるテキスト・六法からご紹介していきます。

土地家屋調査士のおすすめテキスト
  • No.1:テキストは『土地家屋調査士受験100講』(早稲田法科専門学院)の一択!
  • No.2:民法対策には宅建用テキストがわかりやすくてよい
  • No.3:六法は『土地家屋調査士六法』(東京法経学院)がおすすめ!
  • 『調査士合格ノート』(東京法経学院)は、市販終了

 土地家屋調査士のテキスト(基本テキスト)については、市販教材のなかでも最も品揃えの悪い教材になります。問題集はもう少し揃っているのですが。。

No.1(テキスト):土地家屋調査士受験100講(早稲田法科専門学院)

 初学者向けの基本テキストとしておすすめできるのは、早稲田法科専門学院(早研)の「土地家屋調査士受験100講」の1冊のみです。このテキストは、受験生のバイブルと呼ばれています。

※画像・書籍名はAmazonへリンクしています。
土地家屋調査士テキスト 土地家屋調査士受験100講(I)理論編(改訂5版)

著者: 深田 静夫 (著), 早稲田法科専門学院 (編集)
出版社: 早研
発売日: 2022/1/24
ページ数: 534ページ
サイズ: 18.2 x 2.3 x 25.7 cm

価格:
4,950円
土地家屋調査士テキスト 土地家屋調査士受験100講〔U〕理論編 民法とその判例(改訂4版)新刊!

著者: 深田静夫
出版社: 株式会社 早研
発売日: 2023/6/1
ページ数: 431ページ
サイズ: 18.5 x 2 x 26 cm

価格:
4,840円
土地家屋調査士テキスト 土地家屋調査士受験100講〔V〕書式編(改訂4版)新刊!

著者: 深田静夫
出版社: 株式会社 早研
発売日: 2023/6/1
ページ数: 484ページ
サイズ: 18.2 x 2 x 25.7 cm

価格:
4,620円

 私が勉強していた当時は、調査士受験100講のほかに、東京法経学院から「調査士合格ノート」というテキストも市販されていましたが、個人的には、「土地家屋調査士受験100講」の方が読みやすく、わかりやすいと思い、こちらをメインに使用しました。

 なお、「調査士合格ノート」は、2014年頃の出版を最後に市販されなくなり、現在は、通学・通信講座の専用教材としてしか手に入れることができなくなりましたので、独学用のテキストとしては、「土地家屋調査士受験100講」の一択ということになります。

 調査士合格ノートは、噛み砕いた解説がなく、読んでいて味気ない感じがしましたが、受験100講は、その条文の趣旨や制度の背景などが書かれているため、非常に読みやすく理解しやすいと思います。

 土地家屋調査士の学習を始めるときは、最初に、この土地家屋調査士受験100講1理論編を2回ぐらい熟読するのがよいと思います。

 受験100講は、理論編が2冊、書式編が1冊の計3冊に分かれています。

 理論編(2)については、民法の内容になっていますが、内容が小難しくて理解しづらいうえに、ボリュームもかなりありますので、受験用のテキストとしては不向きだと思います。

 私も理論編(2)はほとんど使用せず、宅建用のテキストで対策をしましたので、宅建テキストについては次のNo.2でご紹介します。

 それと、3冊目の「書式編」については、目次が整理されているので、テキストというよりも辞書のような感覚で、調べたい書式があるときに開いて調べるといった使い方でよいと思います。

No.2(民法テキスト):宅建テキスト(総則・物権・相続)

 次は、民法対策のテキストについて、ご紹介します。

 土地家屋調査士試験の民法については、宅建用のテキストで対策するのがよいと言われており、私の場合は、宅建試験を受験したときに使用したらくらく宅建塾というテキストで対策をしました。

 ただし、土地家屋調査士と宅建では、民法の試験範囲に違いがありますので、宅建の民法の範囲をすべて読み込む必要はありません。

 民法は、大きく分けて、総則・物権・債権・親族・相続の5分野に分かれます。この中で土地家屋調査士で出題されるのは、総則・物権・相続の3分野だけですので、そこだけ読めばOKです。

 なお、私が使用した「らくらく宅建塾」は、総則・物権・相続といった区分が明確にされていませんので、該当する分野のみを読むのは少し難しいかもしれません。

 その他、有名な宅建のテキスト「みんなが欲しかった」、「わかって合格る」、「合格のトリセツ」などのシリーズについても目次を確認してみましたが、該当する分野ごとにはキレイに分かれていませんでした。

 色々と調べた結果、パーフェクト宅建士(基本書)だけは、総則・物権・相続という形で、綺麗に目次が分かれていましたので、土地家屋調査士の民法対策のテキストとしては、「パーフェクト宅建士」が使いやすいと思います。

※画像・書籍名は、Amazonへリンクしています。
テキスト パーフェクト宅建士基本書(2023年版)新刊!

著者: 住宅新報出版
出版社: 住宅新報出版
発売日: 2023/1/23
ページ数: 685ページ
サイズ: 21 x 14.8 x 2.7 cm

価格:
3,080円

 ページ数としては、総則・物権・相続は、100〜150ページ程度のボリュームです。

 なお、民法で高得点を狙おうとすると、かなりの勉強時間を注ぎ込まないといけなくなるため、あまり時間をかけ過ぎないように注意してください。

No.3(六法):土地家屋調査士六法(東京法経学院)

 次は、六法についてご紹介します。

 六法としては、一般的は、ポケット六法やデイリー六法など、様々な六法が出版されていますが、土地家屋調査士試験には、こういった一般的な六法では対応できません。

 こうのような六法には、不動産登記令・規則・準則や先例・判例などが載っていませんので、土地家屋調査士用に特別に編集された六法を使用する必要があります。

 土地家屋調査士用の六法については、私が受験勉強をしていた当時(平成19年度)は、東京法経学院の「土地家屋調査士六法(旧:詳細調査士六法)」と、早研(早稲田法科専門学院)の「調査士専用赤六法」の2冊が、調査士受験用の六法の定番でした。

 しかしその後、私のお気に入りだった早研の「調査士専用赤六法」が廃刊となってしまいましたので、現在のおすすめの六法は、東京法経学院の「土地家屋調査士六法」ということになります。

※  調査士専用赤六法については、平成21年1月14日、早稲田法科専門学院に次回の発売日について問い合わせたところ、「学院の意向により廃刊となりました。」との回答がありました。

※画像・書籍名はAmazonへリンクしています。
土地家屋調査士の六法 土地家屋調査士六法 (令和5年版)

著者: 東京法経学院編集部 (編さん)
出版社: 東京法経学院出版
発売日: 2022/12/14
ページ数: 1,358ページ
サイズ: 14.8 x 4.5 x 21 cm(A5判)

価格:
6,160円

※Amazonで「在庫切れ」となって購入できない場合は⇒東京法経学院オンラインショップへどうぞ

 この「土地家屋調査士六法」は、一般的な法令集(縦書き3段組)とは異なり、「横書き2段組」のテキスト感覚で参照できる法令集です。

 また、不動産登記法(表示)の各条文について、それぞれ関連する判例、先例の要旨を掲載し、さらに、他の関連法令の参照条文の条番号も掲載されていますので、とても使いやすいと思います。

 六法の使用方法としては、私の場合は、法・令・規則・準則については、問題集の解説で出てきたものは、必ず六法で確認するようにしていました(確認したところには、鉛筆で線を引いていました)。

 ただし、先例や判例については、問題集の解説やテキストに掲載されている内容で十分に対応できると考え、わざわざ六法で調べることまではしませんでした。

(市販終了テキスト):調査士合格ノート(東京法経学院)

 東京法経学院の調査士合格ノートについては、上述のとおり、一般向けの販売は終了しており、通学又は通信講座において使用される教材となっています。⇒ 東京法経学院 土地家屋調査士講座(公式サイト)

※画像・書籍名はAmazonへリンクしています。
土地家屋調査士テキスト 調査士合格ノート 1(不動産登記法編) 上(新訂2版)
〔総論、表題部所有者、土地〕
※旧版です。最新版は、東京法経学院の通学・通信講座の付属教材としてしか手に入れることができません。

著者: 東京法経学院制作部
出版社: 東京法経学院出版
発売日: 2014/04
サイズ: 25.6 x 18.2 x 2.2 cm
ページ数: 452ページ

価格: 3,240円
土地家屋調査士テキスト 調査士合格ノート 1(不動産登記法編) 下(新訂2版)
〔建物、区分建物、申請書様式〕
※旧版です。最新版は、東京法経学院の通学・通信講座の付属教材としてしか手に入れることができません。

著者: 東京法経学院制作部
出版社: 東京法経学院出版
発売日: 2014/04
サイズ: 25.6 x 18.2 x 2 cm
ページ数: 414ページ

価格: 3,240円
土地家屋調査士テキスト 調査士合格ノート 2(民法・調査士法編) (改訂2版)
※旧版です。最新版は、東京法経学院の通学・通信講座の付属教材としてしか手に入れることができません。

著者: 東京法経学院制作部
出版社: 東京法経学院出版
発売日: 2013/3/7
サイズ: 25.6 x 18.2 x 3.8 cm
ページ数: 796ページ

価格: 4,968円

土地家屋調査士の独学におすすめの過去問

土地家屋調査士のおすすめ過去問

 それでは次は、土地家屋調査士の択一対策の過去問をご紹介していきます。

土地家屋調査士のおすすめ過去問
  • No.1:過去問は、10年分が収録されている『土地家屋調査士分野別択一過去問題集』(LEC)がおすすめ!
  • No.2:『土地家屋調査士択一過去問マスター』(東京法経学院)は、過去30年分以上で多すぎる。ただし、時間に余裕がある場合や2年目のチャレンジでは手を出してもいいかも
  • No.3:『土地家屋調査士 過去問セレクト』は収録問題数が少なく、また、毎年改訂版が出版されるわけではない
  • No.4:『土地家屋調査士 択一式過去問』(日建学院)は過去8年分の過去問のため不安
  • オリジナル問題集の調査士「合格」実戦問題集楽学土地家屋調査士択一式セミナーは販売終了

No.1(択一過去問):土地家屋調査士分野別択一過去問題集(LEC)

 択一の過去問としては、LECが直販している「土地家屋調査士分野別択一過去問題集」がおススメです。

 この過去問題集には、過去10年分の過去問が分野別に収録されています。

土地家屋調査士択一問題集 土地家屋調査士分野別択一過去問題集【LECオンラインショップ】2023年版
(2013〜2022年度の過去問を分野別に収録・詳細解説付)

第1分冊
〔民法・区分所有法等関連法規/表示に関する登記総論〕
 発売日: 2023年3月16日
 サイズ: B5
 価格:
2,750円

第2分冊
〔表示に関する登記各論(土地・建物)/その他の表示に関する登記の論点/筆界特定/土地家屋調査士法〕

 発売日: 2023年3月16日
 サイズ: B5
 価格:
2,750 円

 私が受験生だった時は、この過去問集のほかに、東京法経「合格」実戦問題集(オリジナル問題集)も使用しましたが、この問題集は、平成22年頃を最後に絶版となってしまいました。。

※ 平成22年9月28日、東京法経の「合格」実戦問題集在庫切れとなり、出版社に問い合わせたところ、改訂版の発刊予定もないことを確認しました。

 これに代わる問題集として、過去問ではなくオリジナル問題を収録した住宅新報社の「楽学土地家屋調査士 択一式セミナー」をおススメしていたのですが、こちらも長らく改訂版の出版が滞ってしまっています。。

 ということで、現状としては、独学用の問題集としては、「過去問のみ」で対策するしかなさそうです。

 使用方法としては、まず上記でおすすめしたテキスト「土地家屋調査士受験100講1理論編」を2回ぐらい熟読した後、LECの過去問「分野別択一過去問題集」を解いていきます。

 このとき、その解説で出てくる条文については必ず六法で確認し、解説だけでは理解できない部分はテキストで確認するようにしながら、進めていきます。

 そして、択一の過去問題集が一通り解き終わったら、次は、書式対策(次項で紹介します)と択一対策とを平行して学習していくようにします(1日の勉強時間の中で、書式対策の時間と択一対策の時間とを分ける)。

 この際、択一対策については、「分野別択一過去問題集」を再度解き直すことを、複数回繰り返せばよいと思います。

No.2(択一過去問):土地家屋調査士 択一過去問マスター(東京法経学院)

 土地家屋調査士の択一過去問としては、LECの過去問よりも、東京法経学院の「土地家屋調査士 択一過去問マスター」の方が有名ですね。

 この過去問は、平成30年度版までは市販されていましたが、それ以降は、東京法経学院の直販になっています。

 過去問マスターは、収録されている問題数が非常に多く、これほど多くの問題を解くのは時間の無駄だと思い、私としてはおススメしていませんでした。

 しかし、上記のLECのところで書いたように、私は、LECの10年分の過去問に加えて、東京法経の「合格実戦問題集」というオリジナル問題集も使用していましたので、LECの過去問だけになってしまった現状としては、問題演習量に若干の不安を感じるのも事実です。

 東京法経の過去問マスターは、平成元年度〜令和3年度までの過去問、つまり、過去33年分の過去問に加えて、昭和年代の重要問題もセレクトして収録されていますので、演習量としては、十分すぎるほど十分ですね。

 ですので、もし時間的に余裕がありそうなら(又は、1回目の受験で択一対策が不足し、2回目の受験をする場合は)、過去問マスターに手を出してもいいかもしれません。

過去問 土地家屋調査士 択一過去問マスターT(第10版)
<民法・土地家屋調査士法・不動産登記法/総論>
平成元年度〜令和4年度の過去問を収録
【東京法経学院オンラインショップ直販品】

著者: 東京法経学院 編集部 編
サイズ: B5判
編集基準日: 令和5年4月1日
ページ数: 940頁

価格:
6,820円
過去問 土地家屋調査士 択一過去問マスターU(第10版)
<不動産登記法(土地/建物/区分建物)>
平成元年度〜令和4年度の過去問を収録
【東京法経学院オンラインショップ直販品】

著者: 東京法経学院 編集部 編
サイズ: B5判
編集基準日: 令和5年4月1日
ページ数: 762頁
価格:
6,490円

No.3(択一過去問):土地家屋調査士 過去問セレクト(法学書院)

 過去問としては、法学書院の「過去問セレクト」という過去問集もあります。

土地家屋調査士択一過去問 土地家屋調査士 過去問セレクト(午後の部・択一)(第5版)

著者: 土地家屋調査士受験研究会
出版社: 法学書院
発売日: 2020/7/1
ページ数: 375ページ

価格:
3,300円

 こちらは、過去20年以上の本試験出題問題から良問を厳選収録したものです。

 収録されている問題の数は、LECの方が多く収録されていますが(約2倍)、LECは過去10年分に限定されており、それ以前の年度分に含まれている重要論点が欠落してしまうおそれがあるため、「過去問セレクト」の方がよい部分も確かにあります。

 しかし、問題数の絶対量が少ないため、過去問セレクトだけでは不安ですね。。。

 それに、毎年改訂版が出版されるわけではないため、古い情報のまま学習してしまう危険性もあります。最近の出版は、2013年⇒2017年⇒2020年という具合で、3〜4年に1回の出版となっていますね。

※ LECは、1分冊と2分冊合計で、約650ページ過去問セレクトは、375ページ。これに対して、東京法経は、1分冊と2分冊合計で、約1,600ページ

No.4(択一過去問):土地家屋調査士 択一式過去問(日建学院)

 また、日建学院からも「土地家屋調査士 択一式過去問」という過去問題集が出版されています。

土地家屋調査士 択一過去問 土地家屋調査士 択一式過去問(令和5年度版)

著者: 日建学院 (著), 齋木公一 (監修)
出版社: 建築資料研究社
発売日: 2023/3/20
ページ数: 592ページ
サイズ: 14.8 x 2.4 x 21 cm

価格:
3,740円

 こちらは、過去8年分の過去問題集となっており、ページ数は、LECと過去問セレクトのちょうど中間ぐらいの約550ページです。

 私なら、過去8年分にとどめるよりも、LECの過去10年分をやっておきたいと思いますね。

(販売終了問題集):
調査士「合格」実戦問題集
楽学土地家屋調査士 択一式セミナー

 「調査士「合格」実戦問題集」と「楽学土地家屋調査士 択一式セミナー」に関しては、上述のとおり販売が終了となっています。

土地家屋調査士択一問題集 調査士「合格」実戦問題集改訂2版

※ 現在この書籍は、「在庫切れ」となっているようです。平成22年9月29日、出版社へ問い合わせたところ、「今後改訂予定はございません。」との回答がありました。残念です。


著者: 東京法経学院出版部
出版社: 東京法経学院 
サイズ: 25.8 x 18.4 x 3 cm
発行年月: 2007年12月
ページ数: 686p

価格: 4,830円
土地家屋調査士 択一問題集 楽学土地家屋調査士 択一式セミナー(改訂版)

※ 長らく改訂版の出版が滞っています。。
著者: 山井 由典
出版社: 住宅新報社
発売日: 2012/10/25
サイズ: 21 x 14.8 x 1.8 cm
ページ数: 256ページ

価格:
2,376円

過去問の比較

 択一の過去問については、各社から出版されており、それぞれ特徴がありますので改めて整理しておきます。

 過去問集 特徴 ページ 価格
土地家屋調査士分野別択一過去問題集(LEC)【2分冊】 過去10年分 約650p 5,500円
土地家屋調査士 択一過去問マスター(東京法経学院)【2分冊】 過去30年分以上 約1,600p 12,870円
土地家屋調査士 過去問セレクト(法学書院) 良問を厳選 約375p 3,300円
土地家屋調査士 択一式過去問(日建学院) 過去8年分 約550p 3,740円

 LECは過去10年分で、適度な問題量ですので、私としてはLECがおススメです。

 過去問マスターは、過去30年分以上ですので、多すぎます。ただし、時間に余裕がある方や、2年目に再チャレンジする場合は、手を出してもいいかもしれません。

 過去問セレクトは、良問を厳選収録するという方針自体は良いのですが、収録問題数が少な過ぎます。

 日建学院は過去8年分だけですので、それならLECの10年分をやっておいた方がよいと思います。

土地家屋調査士の記述式(書式)のおすすめ参考書

土地家屋調査士の記述式(書式)のおすすめ参考書

 土地家屋調査士試験に独学で挑む際に、一番のネックとなるのが、この書式対策(記述式対策)です。

 記述式対策としては、まずはじめに、電卓の使用方法定規の使い方などの基本から学んでいく必要があります。

 私が受験した当時は適当な書籍が市販されていなかったため、ネットオークションで、ユーキャンの中古の教材(中古の教材のみで、2万円でした。※2017年7月12日から休講中。)を購入しましたが、ちょうど不動産登記法の大改正のタイミングで、まったく使い物にならず、電卓と定規の使い方についてのみ参考にしました。

 しかし現在は、電卓や定規の使い方に関する市販教材も出版されるようになりましたので、下記でご紹介していきたいと思います。

記述式のおすすめ参考書
  • No.1:数学・求積・電卓の参考書は、『土地家屋調査士 面積計算と測量計算』(法学書院)がおすすめ!
  • No.2:『土地家屋調査士試験 関数電卓必勝活用術』(日建学院)は、複素数計算の解説がないのが欠点
  • No.3:『複素数で解く!関数電卓による測量計算』(Kindle版)は、電卓の機種が古いのが欠点
  • No.4:電卓の操作が参考書ではよくわからない場合は、アガルートの単科講座『[中山式]複素数計算』がおすすめ
  • No.5:作図の参考書は、『土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック』【Kindle版】しかない。
  • No.6:作図方法が参考書ではよくわからない場合は、アガルートの単科講座『新・定規の使い方講座』がおすすめ

No.1(数学・求積・電卓の参考書):土地家屋調査士 面積計算と測量計算(法学書院)

 まず、座標の求め方や面積計算、電卓の使い方などを解説した参考書です。

 従来は、カシオのfx-991ESやfx-993ESが定番の電卓とされていましたが、2016年頃以降は、東京法経学院もLECもアガルートも、カシオから新たに発売され、それまでの電卓とは一線を画す「fx-JP500」の使用を推奨するようになっています。

 この新型fx-JP500に対応した参考書として、「土地家屋調査士試験 測量計算と面積計算(2021年の改訂3版で新型電卓に対応しました)」があります。

 この参考書は、複素数計算にも対応していますので、おすすめです!

※画像・書籍名はAmazonへリンクしています。
記述式の参考書 土地家屋調査士 測量計算と面積計算(改訂3版)

著者: 土地家屋調査士受験研究会
出版社: 法学書院
発売日: 2021/5/1
ページ数: 285ページ

価格:
3,080円

No.2(電卓の参考書):土地家屋調査士試験 関数電卓必勝活用術(日建学院)

 電卓の参考書としては、日建学院から「土地家屋調査士試験 関数電卓必勝活用術」という参考書も出版されています。

 こちらは、カシオのfx-JP900という機種(JP500の上位機種になりますが、操作方法は同じ)を使っているところまではいいのですが、「複素数計算」についての解説がないのが欠点です。

※画像・書籍名はAmazonへリンクしています。
記述式の参考書 土地家屋調査士試験 関数電卓必勝活用術

著者: 日建学院 (著), 齊木公一 (監修)
出版社: 建築資料研究社
発売日: 2016/9/29
ページ数: 252ページ

価格:
2,530円

No.3(電卓の参考書):複素数で解く!関数電卓による測量計算【Kindle版】

 また、アガルートの中山講師が執筆した「複素数で解く!関数電卓による測量計算」という電子書籍もあります。

 こちらは、すべて「複素数計算」による解説になっているところは良いのですが、電卓の機種が「fx-993ES」という古い機種を使っているところが欠点です。

 もちろん、全く操作方法が違うわけではありませんが、キーの配列が異なりますので、ちょっと苦戦するかもしれません。

※画像・書籍名はAmazonへリンクしています。
記述式の参考書 複素数で解く!関数電卓による測量計算

Kindle版
著者: 中山祐介
出版社: さいたま登記測量
発売日: 2015/7/15
ページ数: 64ページ

価格:
1,250円(KindleUnlimited会員なら無料

 ということで、最初にご紹介した、定番のカシオfx-JP500、かつ、複素数計算にも対応した「土地家屋調査士 測量計算と面積計算(法学書院)」が一番のおすすめになります。

No.4(電卓の単科講座):[中山式]複素数計算(アガルート)

 また、こういった書籍ではわかりにくい場合は、アガルートのWeb講座「[中山式]複素数計算(Web通信/講義5時間)」ならわかりやすいと思います。(電卓はfx-JP500を使用)

※画像・書籍名はAmazonへリンクしています。
記述式の参考書 <アガルートアカデミー>
[中山式]複素数計算

【内容】
 この講座では、練習問題を使って、関数電卓の準備・複素数モードのセットアップ・座標値の入出力方法・座標計算・基準点測量・面積計算を身に付けます。
【使用する電卓】CASIO fx-JP500
【講義時間】5時間
【受講料】[Web]
21,780円

No.5(作図の参考書):土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック【Kindle版】

作図の参考書:土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック

 次に、作図方法についてですが、これは動作を伴うものですので、市販の書籍では適当なものがないのが実状です。。

 アガルートの中山講師が執筆した電子書籍「土地家屋調査士試験 最速! 書式作図テクニック」もありますが、やはり書籍での解説ですので、なかなかわかりにくいかと思います、、、KindleUnlimitedの会員の方なら無料で読めますので、一度試してみてください。

作図の参考書 土地家屋調査士試験 最速! 書式作図テクニック【Kindle版】

著者: 中山祐介
出版社: さいたま登記測量
発売日:2016/8/30
ページ数: 77ページ

価格:
1,250円(KindleUnlimited会員なら無料

No.6(作図の単科講座):新・定規の使い方講座(アガルート)

 このKindle版テキストでよくわからない場合は、ネット上で作図方法を解説したサイトを探すか、アガルートの通信講座新・定規の使い方講座(Web通信/講義3時間)」あたりを購入するか、ということになるかと思います。

 当サイトにおいても、「土地家屋調査士の書式対策【独学講座】」のページで、作図方法電卓の使用方法について詳しく解説していますので、参考にしてください。

作図の参考書 <アガルートアカデミー>
新・定規の使い方講座

【内容】
 定規をはじめとする作図用具の基礎的な使い方から、法定図面(地積測量図・土地所在図・各階平面図・建物図面・地役権図面)の書き方まで、独学では身に付かない早くて正確な作図方法を身に付けます。
【講義時間】3時間
【受講料】[Web]
27,280円

土地家屋調査士の記述式(書式)のおすすめ問題集

土地家屋調査士の記述式(書式)対策のおすすめ問題集

 定規の使い方や、電卓の使用方法などの基本を学んだ後は、記述式(書式)対策の問題集を使って問題演習を進めていきます。

記述式のおすすめ問題集
  • No.1:記述式の問題集は、基礎から応用まで事例問題を通じて学べる『記述式合格演習テキスト』(東京法経) がおすすめ!
  • No.2:記述式の過去問は、過去10年分が収録された『土地家屋調査士 分野別書式過去問題集』(LEC)がおすすめ!
  • No.3:『土地家屋調査士 記述式過去問』(日建学院)は、 過去8年分のため不安
  • No.4:書籍だけではレベルアップできない場合は、アガルートの単科講座『記述式過去問解析講座』がおすすめ
  • オリジナル問題集『楽学土地家屋調査士 記述式セミナー』は販売終了

No.1(記述式問題集):土地家屋調査士 記述式合格演習テキスト(東京法経学院)

 土地家屋調査士の記述式対策として市販されている問題集は非常に限られており、東京法経学院が直販している「記述式合格演習テキスト」で基本的な学習をするのが定番だと思います。

 この問題集は、タイトルは「テキスト」となっていますが、書式の基礎から応用まで、事例問題の演習を通じて学んでいくテキストになっていますので、実質的には問題集です。

記述式テキスト 土地家屋調査士 記述式合格演習テキスト【四訂版】(旧:書式合格演習ノート)
【東京法経学院オンラインショップ直販品】

著者: 東京法経学院 編集部
サイズ: B5判
発売年: 2021年
ページ数: T土地編・480頁/U建物・区分建物編・662頁

価格:
18,700円

 2012年の改訂2版以来、長らく改訂されていませんでしたが、2017年にようやく全面改訂され、名称も新たに「記述式合格演習テキスト(旧:書式合格演習ノート)」として出版されました!

 そしてさらに、2021年には三訂版・四訂版が出版されるなど、順調に出版されています。

 ただし、一般の書店では販売せず、東京法経学院の直販となっています。それと、「土地編」「建物・区分建物編」の2分冊となっていますが分売は不可で、セット販売のみとなっています。

No.2(記述式過去問):土地家屋調査士 分野別書式過去問題集(LEC)

 ただし、上記の問題集だけでは本試験レベルの問題演習が不足しますので、ひととおり解けるようになった後は、過去問LECの分野別書式過去問題集)にも当たっておく必要があります。

 ちなみに、書式の問題を解くときには、問題用紙にメモ書き等をしながら解いていくことになりますが、問題集に直接書き込んでしまうと2回目以降が使えなくなってしまいますので、家にあるコピー機(複合プリンター)でコピーをとって使用するようにしていました。

記述式の過去問 土地家屋調査士分野別書式過去問題集【LECオンラインショップ】2023年版
(2013〜2022年度の過去問を収録・詳細解説付)

・土地
発売日: 2023年3月16日
サイズ: B5
価格:
2,750 円

・建物
発売日: 2023年3月16日
サイズ: B5
価格:
2,750 円

No.3(記述式過去問):土地家屋調査士 記述式過去問(日建学院)

 また、日建学院からも、「土地家屋調査士 記述式過去問」が販売されていますが、択一対策と同様、日建学院の過去問は過去8年分で、LECよりも2年分少ないため、不安がありますね。

記述式の過去問 土地家屋調査士 記述式過去問(令和5年度版)

著者: 日建学院 (著), 齋木公一 (監修)
出版社: 建築資料研究社
発売日: 2023/3/20
ページ数: 408ページ
サイズ: 14.8 x 2.1 x 21 cm

価格:
3,960円

No.4(記述式の単科講座):記述式過去問解析講座(アガルート)

 記述式の問題は、電卓の操作や作図といった動作を伴う訓練が必要となるため、書籍だけではなかなかレベルアップが難しいかもしれません。

 そういった場合は、アガルートの記述式過去問の単科講座記述式過去問解析講座」(Web通信/講義15時間)を利用してみるのもおすすめです。

記述式の過去問 <アガルートアカデミー>
記述式過去問解析講座

【内容】
 平成17年度以降の土地家屋調査士試験 記述式過去問(土地・建物)を作図・計算のテクニックとともに詳細に解説します。
【講義時間】15時間
【受講料】[Web]
54,780円

(販売終了記述式問題集):楽学土地家屋調査士 記述式セミナー

 それと、住宅新報社のオリジナル問題集「楽学土地家屋調査士 記述式セミナー」は、独学の学習ではなかなか出会えない良問が多く、とても効果的な問題集でしたので、とてもおススメだったのですが、長らく改訂版が出版されていないのが残念なところです。。私が受験した平成19年の本試験では、この問題集に掲載されている問題と同じ論点の問題が出ました!

記述式の問題集 楽学土地家屋調査士 記述式セミナー(3訂版)

著者: 山井 由典
出版社: 住宅新報社
発売日: 2016/11/25
サイズ: 20.6 x 15 x 3.8 cm
ページ数: 641ページ

価格:
4,180円

土地家屋調査士の答練

 書式対策について、最後にもう一点。土地家屋調査士試験を受験する場合は、独学の場合であっても、答練だけは受講しておいた方がよい、とよく言われます。

 これは特に、書式対策に関して、独学ではどうしても本試験レベルの問題演習が不足するからです(択一対策の面でも、解答の時間配分や、苦手分野の把握などの効果もあります)。

 私の場合は、上記で紹介してきた教材以外に手を出すような時間的余裕がなかったため、答練の受講もしませんでしたが、過去問以外のオリジナル問題集の出版がなくなってきた現状としては、こういった答練も、少しは受験しておいた方がよいのではないかと感じます。

 最小限で受験するなら、アガルートの3回分の答練がおすすめです。

 がっつりと受験するなら、東京法経学院の答練がおすすめです。

アガルートの答練

土地家屋調査士 実践答練
 全6回(前半3回+後半3回)
  受講料:[Web通信] 87,780円
 全3回(後半3回)
  受講料:[Web通信] 49,500円

東京法経学院の答練

土地家屋調査士 総合模擬答練
 全8回(総合模擬答練6回+全国公開模試2回)
 受講料:99,000円(通信(ダウンロードタイプ)の場合)

土地家屋調査士 実戦答練
 全14回(実戦答練12回+全国公開模試2回)
 受講料:147,400円(通信(ダウンロードタイプ)の場合)

LECの答練

土地家屋調査士 答練直前パック
 全10回(直前ファイナル答練8回+最終チェックテスト2回)
 受講料:105,600円(自宅で受験+Webで解説の場合)

独学におすすめのテキストの使い方

 ここまで、ごちゃごちゃ長々と記載してきましたが、最終的に私がおすすめする独学用のテキスト・問題集と、それを使ったおすすめ勉強法を整理しておきたいと思います。

おすすめの勉強法は半独学!

 択一対策については、テキストや問題集を購入し、完全な独学で十分に合格ラインに到達可能と考えます。

 しかし、書式対策については、正直なところ、テキストや問題集の購入のみによる完全な独学は難しいと思っています。(私は独学で合格しましたが本当にギリギリでしたし、ネットで情報をかき集めながらの学習は、本当に苦労しました。)

 ですので、あくまでも独学にこだわった場合に、私がおすすめする勉強方法は、択一は「独学」、書式は「半独学」というスタイルが良いかと思います。

※ 半独学・・・市販のテキストや問題集に加えて、予備校の書式対策の単科講座を受講することを指しています。

 以下に、私がおすすめするテキスト、問題集、単科講座の組み合わせを整理していますが、合計金額は、約14万円になります。(完全な独学なら、約5万円。私の場合は、約9万円でした。)

 これには答練は含めていませんので、答練も受験するとなれば、20万円ほどになってきます。。

 一方、通信講座なら、オールインワンのパック講座が、25〜30万円ほどで販売されています。⇒土地家屋調査士入門総合カリキュラム(アガルート公式サイト)

 半独学の場合、あれやこれやと自分で買い揃えて、ひとりで悩みながら学習する必要がありますので、ぽーんと一括で支払って通信講座にお任せするのと、どちらがよいかは皆さんのお考えにお任せします。

注目! 土地家屋調査士の通信講座は「アガルート」が、おすすめ!

アガルートは、土地家屋調査士講座として初となるフルカラーテキストが使用されます。講師は、土地家屋調査士試験を全国1位で合格し、大手資格予備校(LEC)で講師を務めた中山祐介先生が務めるなど、私が待ち望んでいた講座を提供してくれます!

土地家屋調査士講座おすすめランキング(No.1:アガルート)

 それでは、半独学のおすすめ勉強法について、勉強する順番に沿ってご紹介していきます。

【択一対策(基礎)】テキストと六法で、基礎知識を理解する

 まずは、以下のとおり、テキストと六法を使って、基礎知識を理解していきます。

@『土地家屋調査士受験100講(理論編)』を2回ぐらい熟読する。

A『宅建テキスト』は、民法対策として、権利関係(総則・物権・相続)のところだけ読む。

B『土地家屋調査士受験100講(書式編)』は、辞書的に使用するため、必要に応じて参照すればOK。

C『土地家屋調査士六法』も、必要に応じて参照する。※最初にテキストを読む際は、いちいち六法を参照していると前に進まないため、1回目は不要。

【択一対策(問題演習)】過去問演習で、知識を定着させる

 テキストの熟読が終わったら、次は、過去問を解くことで、択一知識を定着させていきます。

D『分野別択一過去問題集(LEC)』を解いていく。

※ 解説で出てくる条文については必ず六法で確認し、解説だけでは理解できない部分はテキストで確認するようにしながら、進めていきます。

【書式対策(基礎)】定規と電卓の使い方を覚え、書式の基礎を学ぶ

 そして、択一の過去問題集を一通り解き終わったら、次は書式対策に入っていきます。

 ただし、択一の知識を忘れないように、書式対策と平行して、択一過去問の2周目を回していくのがよいと思います。

 書式対策としては、まず、定規の使い方や関数電卓の使い方などの基礎を学ぶ必要があります。

E『新・定規の使い方講座』とF『[中山式]複素数計算』を使って、書式対策の基礎を身につける。

完全な独学でいくなら、E・Fの代わりに、下記の参考書を使用

  1. E’ 土地家屋調査士試験 最速!書式作図テクニック【Kindle版】
  2. F’ 土地家屋調査士 測量計算と面積計算

【書式対策(問題演習)】問題演習を通じて、書式を解く力を身につける

 書式の基礎を学んだあとは、問題演習・過去問演習に入っていきます。

G『土地家屋調査士 記述式合格演習テキスト』を使って、書式の基礎から応用まで、事例問題の演習を通じて学ぶ。

H『記述式過去問解析講座(アガルート)』を使って過去問演習を行い、動画講義により効率的な解法などをマスターし、本試験レベルの問題を解く力を身につける。

完全な独学でいくなら、Hの代わりに、下記の問題集を使用

  1. H’ 土地家屋調査士分野別書式過去問題集【LECオンラインショップ】

【問題演習】ひたすら問題演習を繰り返す

 あとは、ひたすら問題演習の繰り返しです。可能であれば、予備校の答練も受講したいところです。

土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集まとめ

 以上、土地家屋調査士の独学におすすめのテキスト・問題集や、それを使った勉強法についてご紹介してきました。

 土地家屋調査士試験に独学で挑戦するにあたって最大のネックは「テキストの品揃えが悪いこと」と「作図は動作を伴うためテキストを読んだだけではマスターできないこと」の2点です。

 もちろん、当ページでご紹介している市販テキストのみを使って、完全な独学でやろうと思えば不可能ではないと思いますが、極めて困難だということを覚悟して臨んでください。

 私のおすすめとしては、独学にこだわる場合は、上述のとおり、半独学です。

 しかし、結果的に、通信講座を受講するのと変わらないようなコストがかかってしまうことは目に見えていますので、特に独学にこだわりがなければ、思い切ってオールインワンの講座を受講することをおススメします。

⇒ アガルート土地家屋調査士講座(公式サイト)


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