更新日:2023年5月2日
※資格スクエアの司法書士講座は、2021年8月末をもって、販売終了となりました。
これまで通信講座といえば、製本されたテキストを参照しながらパソコン等で講義動画を視聴し、問題演習も製本された問題集を解いていくというのが当たり前でした。
しかし、スマホの普及に伴い、PDF版のテキストを配布することや、スマホ等で問題演習ができるシステムが開発されるなど、通信講座のオンライン化が徐々に進み、ついに、すべての教材をオンラインで提供するという通信講座が登場しました。
司法書士試験対策としての完全なオンライン通信講座の登場は、他の資格講座に比べてかなり遅く、2014年頃にようやく始まり、現在、「スタディング」と「資格スクエア」の2社の予備校から提供されている状況です。
このオンライン通信講座の大きな特徴は、スマホのみで学習できることと、受講料が圧倒的に安いことの2点が挙げられます。この2点は、司法書士の受験対策を進める上で、大きなメリットとなります。
ここでは、「スタディング」と「資格スクエア」の予備校2社の司法書士試験向けのオンライン通信講座について、徹底的に比較してみたいと思います。
【執筆者】 |
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- 司法書士の初学者向け通信講座はこちらへ⇒司法書士のおすすめオンライン講座
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「スタディング」と「資格スクエア」の運営実績の比較
予備校名 | スタディング | 資格スクエア |
開講時期 | 2008年10月 | 2013年12月 |
受講生数 | 有料会員:14万人突破 無料会員:不明 |
有料会員:不明 無料会員:4万人突破 |
講座数 | 24講座 | 16講座 |
公式サイト | スタディング |
資格スクエア |
「スタディング」と「資格スクエア」の司法書士講座の比較
司法書士講座概要の比較
予備校名 | スタディング | 資格スクエア |
公式サイト | ![]() ⇒ スタディング 公式サイト |
![]() ⇒ 資格スクエア 公式サイト |
開講時期 | 2014年12月 | 2014年5月 |
受講料 | 司法書士 合格コース<コンプリート>【2024年向け】 [Web] 99,000円 |
|
製本テキスト | 27,500円(別売り) (A5白黒・18冊) |
標準提供 (B5白黒・12冊) |
返金制度等 | 合格お祝い金 10,000円 | −− |
講師 | 山田 巨樹 講師 (元 Wセミナー講師) |
三枝 りょう 講師 (元 LEC、クレアール、小泉司法書士予備校講師) |
スライド・板書 | フルカラーのスライドを画面に表示 | ホワイトボードに手書き |
Webテキスト | フルカラー(図解・図表が豊富) | 2色刷と言えなくもないが、ほぼ白黒(図解・図表は少ない) |
サポート体制(質問対応) |
質問対応なし ※勉強仲間機能(SNS)により、受講生同士で励まし合ってモチベーション維持 |
講義画面からワンクリックで質問可能(回答は講師ではなく、試験合格者) ※逆算プレミアムでは、月2回テレビ電話による質問対応あり。 ※合格コンサルタントによるフォローアップあり(月1回の電話又はメールによる学習相談、随時電話又はメールによる学習相談) |
システム機能の比較
予備校名 | スタディング | 資格スクエア |
進捗管理 | 学習フロー 学習レポート機能 |
−− |
メモ機能 | メモ機能 | 講義画面でメモがとれるマイレジュメ機能、マイ単語帳機能 |
テキスト検索機能 | 検索機能(WEBテキスト、メモから全文検索) | −−− |
条文リンク機能 | −−− | 条文リンク機能 |
問題演習の復習機能 | 間違えた問題、復習が必要と自分でチェックした問題を抽出して復習できる機能 | 個人の理解度に合わせ、復習優先度の自動振り分け機能(問題解答時に、もちろん〇、たぶん〇、たぶん×、もちろん×の4種類で解答したデータを蓄積) |
対応デバイス | マルチデバイス(パソコン、スマホ、タブレット) | マルチデバイス(パソコン、スマホ、タブレット) |
講義動画再生機能 | 標準版・1.5倍速版・2倍速版 | 21段階の倍速機能 |
その他機能 | 専用アプリを使ってWi-Fiで事前に動画をダウンロードすれば、外出先でも通信料を気にせず講義を受講可能 | −−− |
公式サイト | スタディング |
資格スクエア |
司法書士カリキュラム・教材の比較
予備校名 | スタディング | 資格スクエア |
ガイダンス | ガイダンス 【0.6時間】 |
−−− |
択一対策講義 | 基本講座 341講座 【150時間】 |
基礎講座 【360時間】 |
択一対策一問一答 | スマート問題集(Web) 341回 【2,800問】 |
択一過去問アプリ(Web) 【3,500問(過去10年分)】 |
択一対策過去問演習 | セレクト過去問集(5肢択一)(Web) 182回 【1,000問】5,000肢 |
択一過去問題集(製本版) 【350問(過去5年分)】 |
択一対策暗記ツール | 要点暗記ツール(穴埋め) 341回 |
−−− |
記述対策講義 | 記述式対策講座 66回 【25時間】 |
記述対策講座 【35時間】 基礎編・応用編・過去問編 |
記述対策問題演習 | 問題演習(PDF) 【66問】 不登法(基本問題20問、過去問13問)、商登法(基本問題20問、過去問13問) |
記述式問題集 |
記述対策問題演習(添削課題) | 添削課題指導サービス(オンラインで提出) 6回 不登法(3問)、商登法(3問) |
記述式添削 【過去5年間の過去問】 不登法(5問)、商登法(5問) |
記述対策暗記ツール | 記述式雛形暗記ツール(穴埋め) 272回 |
−−− |
直前対策 | −−− | 直前対策講座 【6時間】 未来問模試 |
公式サイト | スタディング |
資格スクエア |
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「スタディング」と「資格スクエア」の司法書士講座比較の総合評価
管理人の私自身の個人的な総合評価は、「スタディング」に軍配が上がりました。これは、人それぞれの好みや確保できる勉強時間、苦手分野などによって評価は異なるかと思いますが、私が「スタディング」を選ぶ理由は、以下のとおりです。
講義
司法書士択一対策の講義時間数は、「スタディング」の150時間に対して、「資格スクエア」は大手資格予備校と同等の360時間あり、「資格スクエア」の方が講義時間数が2倍以上も長くなっています。
じっくりと講義を聴きながら学習を進めていきたい初学者にとっては、「資格スクエア」の方がよいと思いますが、ある程度、独学で学んだ経験のある受験生にとっては、360時間は長すぎると感じます。
また、1日の勉強時間が限られている受験生にとっては、1日に1時間ずつ講義を聴いた場合、それだけで丸1年かかってしまう計算になります。それなら、要点を絞った講義で済ませ、あとは問題演習を通じて学習した方が効率的に学習を進めることができるはずです。
この講義時間数の長さは、完全な初学者であるか、学習経験者であるかで選択が異なってくると思います。
ちなみに、講師については、スタディングの山田巨樹講師もWセミナーで10年の指導経験があるものの、資格スクエアの三枝りょう講師(LEC、クレアール、小泉司法書士予備校をわたり歩いてきたカリスマ講師)には敵いません。実際に講義を聴いていても、三枝りょう講師の方がわかりやすい説明をしてくれます。
テキスト
「スタディング」は、完全フルカラーで図解が豊富に使用されたテキストですが、詳細な理由付けなどの記載が少ないため、初学者にとっては厳しいかもしれません。
「資格スクエア」は、ほぼ白黒のテキストですが、詳細に記載されています。
このため、テキストについても、完全な初学者であるか、学習経験者であるかで選択が異なってくると思います。
板書・スライド
講義の際に映し出される板書ですが、「スタディング」はフルカラーで図解も豊富なスライドが使用されますが、「資格スクエア」は、ホワイトボードを使用し、講師が手書きで書きこんでいきます。
スタディングのスライドは、開発者である山田巨樹講師が、テキストなしで、スマホだけで分かるようなビデオ講座を開発する目標を立てて開発に取り組み、テレビ番組のようなスタジオで、重要なポイントをスライドで示しながら説明していくスタイルを作り上げたものです。このスライドは、できるだけ図で解説したり、具体例(ケース)で理解できるように工夫されています。
ここは大きな違いがあり、「スタディング」の方がわかりやすいです。
サポート体制
サポート体制は、「資格スクエア」が圧倒的に優れています。「スタディング」は質問対応がありませんが、「資格スクエア」は講義画面からワンクリックで質問を送信することができるようになっています。
この質問制度については、私自身は、あまり使用しないためメリットは感じませんが、学習を進めるうえで、疑問点が沸いてきた場合にすぐに質問できるというのは大きなメリットですので、質問制度を利用する可能性のある方は、「資格スクエア」の方がよいと思います。
受講料
司法書士講座の受講料は、「スタディング」が約10万円、「資格スクエア」が約35万円で、3倍以上の差があります。
この差は、講師レベルと講義の丁寧さ、質問対応のサポート代金に相当するものと考えられます。
システム機能
システム機能においては、条文リンク機能は「資格スクエア」にしかなく、便利な機能だと思いますが、テキスト検索機能が「資格スクエア」にはないのが残念です。
動画再生の倍速機能が「資格スクエア」の方が多段階に選択できますが、「スタディング」の1.5倍と2.0倍があれば、不自由はないかと思います。
択一対策の問題数は、ほぼ同等と思います。復習機能については「資格スクエア」の方が自動振り分け機能など特許取得の脳科学ラーニングがあり優れています。
(ただし、「スタディング」の復習機能でもそれほどの不自由はないと思います。「おそらく〇」、「おそらく×」で解答するような不安なものを、要復習問題としてチェックしておけばよいわけですから。)
暗記ツールは、「資格スクエア」にはありませんが、「スタディング」は、択一の要点暗記ツールと記述式雛形の暗記ツールがあり、「スタディング」の方が優れていると思います。
まとめ
以上から、私なら「スタディング 司法書士通信講座」を選択します!
⇒ 資格スクエア 公式サイト
※公式サイトでの「資料請求」は、PDFダウンロードのみのお手軽な資料請求です。
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