9『飼い主の気持ちの持ち方』
例えば飼い主が、犬に甘えた行動、をしている。じーっと見つめて
「○○ちゃん、それを噛んでは駄目ですよ」「○○ちゃん、お利口さんですね~」などと話しかけている。これは犬を可愛がり、大切に思う気持ちがあるからこそ出てくる行動だけど、実はこの行動が「犬に甘えた行動」なのだ。
犬にしつけをする時の飼い主の基本行動は「見ない、喋らない」だ。「見ない」とは、しつけを行う際は犬を見ないでしつけを行うと言うこと。実際に犬を全く見ないということではなく視野にいれておく。見ないふりをするということ。
「喋らない」とは、しつけをする際は、犬に話しかけないこと。また、犬が問題行動を起こした場合でも、ギャーギャー騒がないこと。犬は人間の言葉を理解出来ないので、いくら話しかけても「何か騒いでるな~」くらいにしか思わない。また問題行動を起こした時に「ギャーギャー」騒ぐと「この行動をすると人間の気を引くぞ。もっとやって注目を集めてやれ!」と思うのだ。
人間は猿文化で音を出す動物だけど、犬は犬文化で、音を出さない動物だから、
犬を擬人化することはやめないといけない。
躾けを行う時は心に一線を引き「見ない、喋らない」を徹底する。もしかしたらこの飼い主の意識改革(見ない、喋らない、犬に甘えてはいけない)が、躾けの訓練の中でも、最も難しいが可愛い愛犬の為に気持ちを変えなければいけない。
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