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更新日 2025年6月10日
6.訓練所に預けても躾が上手く訓練が出来ない理由
 
 「高いお金を払って訓練所に預けても、何故か私の言うことを聞いてくれません」言うこと意見を聞く。なぜこのような事が起こるのか。訓練所に預けた事によって、訓練士と犬の主従関係は築けたが、飼い主との主従関係が築けていないから。犬のしつけにおいて一番の基本部分は『主従 関係』だから。主従関係が飼い主と犬との間に築けていないから言うことを聞かないのは当然だ。

 複数の人の意見を参考にしているから。犬のしつけの本は沢山あるし、著者も沢山いる。それらの本を読んで勉強しても、しつけが上手に出来ない。本を出している著者はそれぞれが、自分独自の考え方やノウハウを持っていたり、自分なりのテクニックを持っていたりして成功されている。それぞれが、しつけに対する考え方や方法が違うので本の内容も当然違ってくる。本を読んだ飼い主は、それぞれの本の内容が、ごちゃ混ぜになり、しつけを行ってしまうことになる。当然、飼い主も犬も混乱してしまい上手にしつけが出来なくなってしまう。
 しつけを行う際には、飼い主が「この人からしつけを学ぼう」と一人の人を決めて、その人の教えだけを受け入れる様にしないといけない。さらに、自分のテクニックを使って、しつけを指導する指導者を選ばない方が良い。自分のテクニックを使って難しいしつけも簡単にこなしてしまうけれど、テクニックの無い一般の飼い主には難しい。一般の飼い主はテクニックがなくても誰にでも出来る方法が良い。
7.しつけの必要性

 犬を飼うということは、犬を人間社会の中で生活させるということ。
当然、犬は人間社会のルールやマナーを知らないので人間社会の中で生きていく為のルールやマナーを犬に身に付けさせる必要がある。犬の躾は人にとっても犬にとっても重要なものだ。しつけを行うのに最も重要な事は飼い主と主従関係であること。飼い主が主導的な態度でリードし、犬は飼い主に対して従属的であるという関係。しつけや訓練を行っていく上で、飼い主と犬がお互いに信頼できる関係でなければならない。「主従関係なくして、信頼関係は築けない」
 犬にしつけや訓練を行うには信頼関係がとても重要だ。その信頼関係を構築した後に発生する。主従関係はしつけや訓練を行う上で最も重要で最も基本となる事。
8.主従関係における犬の気持ち
 
 主従関係の話しになると「犬は、リーダー(ボス)である飼い主にいつも従っていなくてはいけないので可哀想」と思う飼い主がいるけれど、実は全くそうではない。犬にはもともと服従本能と呼ばれる本能がある。
 服従本能とはリーダーシップを取る者に対して喜んで従うという本能で、犬がリーダーである飼い主に従属的であることは犬にとっては全然苦痛ではなく、むしろ当たり前で楽で心地良いことなのだ。
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