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4. 三大基礎しつけ   
 しつけの三大基本は
「リーダーウォーク」「ホールドスティール&マズルコントロール」「タッチング」のしつけの事をいう。


『その1 リーダーウォーク』 
 飼い主がリーダーシップをとって、犬の言いなりにならず、犬に逆らって歩くという歩行法。犬に逆らって歩くとは、犬が飼い主よりも前に歩けば、飼い主はUターンして後ろに向かって歩く。犬が右に曲がれば、飼い主は左に曲がる。犬に逆らって歩くことによって犬の服従本能を育てて強化し、飼い主との主従関係を築く。

『その2 ホールドスティール&マズルコントロール』 
 ホールドスティールとは、飼い主が犬の背後から体を抱え込んで、しっかりと抱き寄せ静止することを言う。犬にとって背後(犬から見えないところ)から抱き抱えられるということはとても安な行為。こういった中で飼い主に体を預け静止しているようにすることによって、信頼関係を深め、服従本能を育て強化することが出来る。
 マズルコントロールとはホールドスティールの体勢から、犬のマズル(鼻口部)を上下左右、あるいはグルリと回すなど、自由な方向にコントロールすることを言う。
 犬にとって口は、餌を食べる為の大切な部位で、攻撃する時の重要な武器。マズルコントロールはその口を支配することにより、犬は服従本能が強化されると同時に信頼関係を築く事が出来るようになる。つまり主従関係を築くことにもなる。

『その3 タッチング』
 犬が敏感な部分を触られても平気であるように慣らすしつけ。
タッチングは、ホールドスティール&マズルコントロールの延長で行うので、ホールドスティール&マズルコントロールが出来るようになってから行う。タッチングは犬の鼻先や尾や足先など、とても敏感な部分を中心に触る。普通の犬は、このような敏感な部分を触られることを本気で嫌がり、警戒したり威嚇したりするのでそれに慣れさせることによって、犬の服従本能を強化し、主従関係を築く。
 日常生活の中で、撫でていたら突然噛みつかれたとか、そこまではいかなくても爪切りやブラッシングを嫌がる、あるいは病院に行って診察されることを嫌がると言った犬は多い。こういったボディーケアにも慣れさせるためにタッチングを行い、体のどこを触っても犬が抵抗しないようにする。