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1.犬と飼い主の主従関係

『主従関係とは』
 飼い主が主導的な立場で犬をリードし、犬は飼い主に対して従属的である関係。
なぜ、犬を飼ったりしつけを行ったりする場合、飼い主と犬とが主従関係が築けていなくてはいけないのか…それは、犬の本能や習性から判断しても、犬が人間社会で生活していくことを考えてみても、飼い主と犬とが主従関係である事が、飼い主にとっても犬にとってもストレスなく安心して生活出来るから。 
 犬には権勢本能(相手が弱ければ自分がリーダーになろうとする本能)と服従本能(相手が強ければ喜んで従属的な態度を取ろうとする本能)という、相反する2つの本能を併せ持っている。
 この権勢本能を抑え、服従本能を育てる事によって、犬は飼い主の言うことを聞くようになる。言い換えれば、飼い主がリーダーシップを発揮すれば犬は服従本能により飼い主の指示に喜んで従うと言うこと。
 逆に権勢本能が育ち、服従本能が抑えられると、犬は自分がリーダー(ボス)だと思い、群れを守る為に吠えたり噛み付いたりなどの問題行動を起こすようになる。また、犬には群生本能(群れを作って生活する本能)があり、飼い主家族を群れだと思っている。
 犬の社会は完全な立て社会なので群れの中では順位付けが行われていて、下位の者は上位の者の指示に従う。当然、犬は人間社会の生活のルールを知らない。
仮に犬がリーダー(ボス)になっても人間社会の中では上手に生活する事が出来ず、ストレスがたまり、問題行動を起こすようになる。(犬はストレスをためると、寿命が短くなる)以上の事から考えてみても、人間社会の中で人と犬とが一緒に生活する為には、人と犬との主従関係が築けていることが最も自然で良い状態であり最も重要である。主従関係が築けているかどうか確認する方法として、犬の日常行動をチェックする方法がある。犬の日常行動をチェックして、一つでも問題行動があれば、主従関係が完全に構築されてるとは言えない。