アマ小説家はつらいよ


◆第109回『bot作成にはまる&あぶない刑事再放送!』◆ (2023.06)

 あれ? おかしいな、前回ここ更新したの2022年の5月? 一年以上経ってる??? え????

 息子氏が無事社会人になったので『ひなたぼっこ』もそろそろお役御免、それでも年に1回ぐらいは定点観測でなんか書こうと思っていたし、少なくとも入寮に至る引っ越しのあれこれは記録に残しておこうと思ってたんですよ。つまり、4月くらいには書こうと。

 なのになぜ。

 なぜ6月も終わろうとしているのか。

 blogを読んでくださってる方にはわかりきっていることと思いますが、もちろんそれはNostrのせい。2月に始めたNostrにどっぷりはまってしまって、他のことがすっかりおろそかに。映画や観劇の感想もどんどん遅れていってしまう始末。集中力がなくなってひとつ記事を書くのにそれでなくても時間がかかるのに、やれNostrだBlueskyだってあちこちSNSを開きまくってちゃねぇ。そりゃ書けませんわな。

 4月5月はまぁ色々あったので、6月には『M Magazine』更新するぞ!というつもりだったのが、5月の最終週からうっかり「Nostr本」演習に取り組んでしまい、botを作ったら面白すぎて、毎日JavaScriptと格闘する日々。優先順位を間違えている。

 何かひとつ気になるとそれが解決するまでずっと延々気になって他のことが手につかなくなる性分、演習をこなしている間、ほんとにずーっと寝ても覚めても「どうしたら動くんだ?」と考えていて、「後回しにしろ」ができない。もちろん最低限の家事はやっているし(最低限かよ!)、録画の消化などもしているから、要は『M Magazine』の優先順位があまりに低いという……。演習こなしてbot改修してる方がみんなに褒めてもらえるしねぇ。

 大人になると――特に引きこもりでそもそも人と出会わない生活をしていると、褒められることなんてまぁないわけで、「一般の主婦にしてはすごい!」「理解が早い!」などとちやほやされると舞い上がらずには。それに、このところ脳味噌の劣化が激しいのでプログラミングで頭使うのはボケ防止になるはず。この数週間で10年分ぐらい頭使った気がするもの。できたことができなくなっていくばかりの人生後半、新しいことを学んで「できるようになる」のは本当に楽しいし、ここを更新するよりずっと意義のあることだよね。ね???

 どうせならついでにHTMLやCSSも学んで、この「30年前のHTMLで生きてる」サイトのデザインをもう少しどうにかすればいいとも思うんだけど、そもそもセンスがないのはもちろん、「デザインなんてどうでもいいや」「軽くていいじゃん」「令和にこんな古いページが残っているのも一興」などと全肯定してしまうので、なかなか。うん、だってどう考えてもプログラムで何か動く方が、見栄えがきれいになるより面白いんだもん。botのヘッダー画像とか、描いてみようかという気持ちもなくはないんだけど、そんなこと始めたらプログラミング以上に時間かかるに決まってるし。

 前回も「小説の中で服装や景色といった“外観”を書かない、書けない」という話を書いた気がするけど、本当に「見栄え」ということにほとんど興味がないんだなぁ。もちろんお洒落で格好いいものを見れば「いいなぁ」「すごいなぁ」と憧れるし、それが「格好いい」ということを感じる能力は一応あるつもりだけど、その格好良さを分析したり言語化する熱意はまったくなくて、「それを自分がやる必要はない」ぐらいに思ってしまう。そこに時間をかけるなら……と。いや、だらだらSNSしてるぐらいならそこに時間をかけなさいよ!?

 とはいえ昔はこのサイトでも毎回なにがしかのイラストを描いてて、たいした出来でもないとはいえ、今見ると「よくこんなの描いてたな」と感心したりして。おかげで「へんしんbot」のアイコンもサクッと設定できた。何が役に立つかわからない。あの頃はWACOMのペンタブレットがあって、それで描いてたんだよね。今も「もの」自体はあるけど、SCSI接続か何かなので、もちろんVostroちゃんズには繋がらない。繋がったら描いてたかなぁ、どうだろ。

 毎日が矢のように過ぎていくのにはもう一つ理由があって。

 京都テレビで4月から始まった『あぶない刑事』の再放送! 最初の3話は見逃しちゃったけど、4話目からは毎日録画、毎晩それを見ながらストレッチするのが日課になって。――そう、「毎日」なんだよ。月曜から金曜まで、原則毎日。嬉しいけど、これはきつい。CM飛ばしても46分、うっかり1回休むと翌日2話分消化しなきゃいけなくなるからがんばって毎日消化。いや、無印『あぶない刑事』、テレビシリーズはDVD持ってるんだけど。いつでもDVDで見られるんだけど。

 DVD、見るのめんどくさくない?

 持ってるだけで安心して1回も見てないDVDもある。「いつでも見られる」と思うと人は余裕こいて見ないもので、見ないうちにAmazonPrime見放題対象からはずれちゃったりするんだよねぇ、あるある。「毎日録画、どんどん溜まる」だからこそ、頑張って見る。東映特撮YouTubeとか、期間限定配信のものはがんばって、なんとかして見ますからねぇ。

 もっと違うことをがんばれよ!!!

 『あぶ刑事』が始まる前は夜に東映特撮やサンライズの配信見ながらストレッチしてて、『あぶ刑事』後はそれらをどこで(どの時間に)見るかが本当に大問題で。本場所中なんて本っ当にコンテンツ消化の時間ないから……。

 6月中旬からはめでたく『もっとあぶない刑事』再放送になり、こちらはDVDを持っていないのでせっせとBlu-rayにダビング。改めて「やっぱり無印の方が面白いな」と思うけど、でもタカさんとユージ、港署のみんなの活躍をまだまだ見られるのは楽しい。ちょうどLeminoで舘さんとトオル君が『さらば、銃よ』というドラマをやってて、並行して見ていたけど、現代でどんなにアクションを頑張っても、色々な規制のせいで昔みたいなロケはできなくて、「アクションのためのアクション」にしかなっていない感じ。『あぶ刑事』テレビシリーズ、ほんとにちょっとした場面でとんでもないカーチェイスしてるし、何台ぶっ壊してるんだ、って思うし、街中でのロケも多くて。舘さんのメットなしのバイクもね。今じゃとうてい撮影許されないんだろうな。みんながバカスカ煙草ふかして、今ならセクハラ&パワハラなシーン、台詞もいっぱいあって、良くも悪くも「こんなドラマはもう作れない」。

 毎晩若い舘さんとトオル君を見て、週に一度現在のお二人を見ると、「思えば遠くへ来たもんだ」という気持ちにもなって。なんか、うまく言えないけど、すごく変な感じだったなぁ。「そんなにも時が流れたの?」と……。自分もそれだけ年を取って、「今ならこれは無理」と客観的に見ている部分ももちろんあって、でもリアルタイムで見ていた学生時代と“自分の中身”はそんなにも変わった気がしていなくて、時間軸が混乱するというか。昔の舘さんも現在の舘さんも「画面の中の人」で、現実に知っているわけでもないから、「同じだけど違う人」のような、現在もこの“鷹山さん”が普通に存在しているような気もして。この“鷹山さん”、この“大下さん”、この“トオルくん”、そして。この“薫ちゃん”。『あぶ刑事』時代の浅野温子さん、ほんと最高にキュートだよね。たまらんよね。よくぞこのキャスティングをしてくださいました。嗚呼。

 『あぶない刑事』無印テレビシリーズは1986年。このサイトができたのが1996年。各種公式YouTubeさんが昔の作品をどんどこ配信してくれて、すっかり懐古モードに入ってしまう。昨年は何十年ぶりかで『デビルマン』を見て、作画その他とても興味深かったし、リアタイの時は途中で挫折した『ダグラム』も政治的な駆け引きが非常に面白い。中学生の自分にはまだ早すぎた、今見るからこそ色々わかって面白いんだよねぇ。もちろん懐かしさはあるけど、単なる懐古趣味ではないと…ないと……思いたい。

 新しいものが頭に入ってこない今日この頃、JavaScriptという新しいことを学べたのは本当に僥倖、他のことが手につかなくなる弊害はあれど、もう少し深掘りしてもいいのでは? ね? 私のことだからきっと、すぐ飽きて数か月後には見向きもしなくなってるかもしれないんだから。