◆第31回『六神合体ゴッドマーズ』◆(1998/6/1)
-
「出たぁーっ」とお思いの方もいるかもしれませんね。それなりにブレイクした作品でしたし、当時は私もけっこうはまっていたのですが、何となく「はまっていた」こと自体が気恥ずかしくて、ここまで取り上げずに来ました。だって、今考えるとどこが良かったのかよくわからないんだもん。
クラッシャー隊という、地球防衛軍(?)みたいなところに身を置く主人公の青年、明神タケルは実は地球人ではなく、何とかいう星(名前忘れました)の人間で、本名はマーズという。その星の皇帝ズール(だったかな?)が地球を攻めてきて、彼を味方につけようとするんだけど、マーズはあくまで地球を守る側に立って闘う―――というお話です。その本筋自体は別にどうってことないというか、ありがちというか、6つのロボットが合体して「ゴッドマーズ」になるというのも目新しくもなんともないコンセプトです。じゃあ一体当時の私は何に「はまっていた」のか?
それはマーズの双子の兄、マーグの存在。二人の父は皇帝に反発して命を落としていて、マーズは地球に逃がされ、マーグの方は囚われの身になっています。で、マーグは「バカ」を装っていつも小鳥とお話してたりするんですが、ついに洗脳を受けて弟マーズと闘わされてしまう。確か途中で正気を取り戻したと思うんですが、マーズを助けるためだったか、マーズの方が気づかずに、だったか、とにかく非業の死を遂げるわけです。当時中学生の私や友達にとっては「薄倖の美少年」で、マーグを見るためにゴッドマーズを見ていたんですねぇ。
まぁマーグが「美少年」かどうかは人それぞれ好みもありますが、人気が高かったのは事実で、「17歳の伝説」というマーグを主人公にした番外編が作られたり、映画のサントラのジャケットが傷ついて横たわるマーグのアップだったり、このアニメの主人公は誰やねん?状態でした。映画を見に行かなかったにもかかわらず、私はそのサントラ(もちろんLPよ、LP!)を持っているのですが、これはクリスマスにサンタが枕元に置いていてくれたからなんですね。弟の枕元には『マクロス』のサントラがあって、私はうちのサンタの力量に感動したものでしたが(別にリクエストしたわけでもなんでもなかったんだもん)。
マーズの声は水島裕さん、マーグの声は三ツ矢雄二さんで、私がマーグびいきだったのは三ツ矢さんのファンだったせいもありました。初めて行ったコンサートが三ツ矢さんでしたからねぇ(その後、尾崎豊と聖飢魔Uしか行ったことありません(クラシックおよびジャズは除く)。けっこうなコンサート歴です)。今でも『るろうに剣心』の「アフレコ演出:三ツ矢雄二」というクレジットを見ると、ちょっとドキドキします(何でやねん!)
映画になるほどブレイクしたのに、その後は再放送もあんまりされてないみたいだし、話題にならないところを見ると、やっぱりみんな「どうしてあんなのにはまってたんだろう、恥ずかしい……」と思ってるんでしょうかね(笑)。
●次回予告●
次回は未定です。あしからず。
アニメ大好き!インデックスに戻る