アニメ大好き

◆第25回『エースをねらえ!』◆(1997/11/5)

 『アタックbP』と並んでスポーツ女の子アニメの代表、『エースをねらえ!』は言わずと知れたテニス物。そろばん塾をさぼって必死になって再放送を見ていましたが、さすがにその頃(小学校高学年)は身の程をわきまえていたので、テニスを始めようとは思いませんでした。『アタックbP』の時はまだ幼稚園児だったので『バレーボールの選手になる』なんてことをほざいていたんですがね……。

お蝶夫人ごっこ  えー、何と言っても私は宗方コーチが大好きで、かなりマジに惚れてました。厳しくストイックで、ほとんど実は何考えてんのかわからん、実際にいたら不気味な奴、という気がしますが、それが大人の男のカッコよさに見えたんですね。いや、今でもカッコいいと思うんですが。別に宗方コーチと岡ひろみは恋愛関係に陥るわけじゃなくて、ひろみは藤堂さんという同じテニス部の先輩に恋をするわけなんだけども、果たして宗方コーチの方の気持ちはどうだったんでしょう?

 試合前だったのか何だったのか、孤独と不安に駆られた(?)ひろみが思いあまって夜中にコーチの所に電話をかけるシーンがあります。かけたはいいけど、何も言えずにいる無言電話状態のひろみに向かって、宗方コーチは「岡か?」と言う。「どうしてわかったんですか?」と問うひろみへの答え。「俺の考えてることと言えば、お前のことばかりだ」(正確じゃないけど、こんな意味のこと) かーっ、これが愛の告白でなくてなんだーっ! 私も言われてみたい、と思ったもんでした。小学生のくせに。またこの声が良くてねー。中田浩二さんなんですけど、理想の男性の声です。後に『エロイカより愛をこめて』のイメージアルバムでこれまた大好きな少佐の声を担当してらっしゃいました。(『新・エースをねらえ!』では野沢那智さんがやってらしたみたいです。私は見てませんでした。ちなみに『エロイカ』のアルバムで野沢さんはエロイカだった……。新旧両宗方コーチの対決)

 『エースをねらえ!』と言えばもう一人、忘れてならないのがこの人、お蝶夫人こと竜崎麗華(字合ってるかなぁ)様。高校生で「夫人」と呼ばれて嬉しいのかって気もしますが、何せ見てたのが小学生の時ですから、「高校生ともなるとあんなに大人っぽいものなのね」とそれほど疑問にも思いませんでした。まぁ自分が高校生になってみると「あんなん嘘やん」でしたが。緑川蘭子にしてもそうだけど、あんな高校生おったら怖いで。

 おかしいと言えば主人公の岡ひろみも高校生のくせに一人暮らし。学校の寮という感じでもなさそうだったし、独身OLの部屋みたいでした。猫まで飼ってて(ゴエモンって猫、よね?)。一体岡ひろみの家族はどうなっていたんでしょうか。

 『エースをねらえ』に夢中になってから10年以上の歳月を経て、私はテニスラケットを手にしましたが、エースをねらうどころではなく、宗方コーチのご登場を切に切にお待ちいたしております、はい。


●次回予告●

次回は『山ねずみロッキーチャック』です。


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