アニメ大好き

◆第17回『タイムボカンシリーズ』◆(1997/3/1)

 私の記憶が確かなら、タイムボカンシリーズとは、『タイムボカン』『ヤッターマン』『ゼンダマン』『オタスケマン』『ヤットデタマン』『逆転イッパツマン』『イタダキマン』の7作品のことであ〜る。主役のパターンはその時々で変わるけれど、悪役の3バカトリオは女1人男2人で性格も声優さんもずーっと同じという、『悪役が同じことによってシリーズになっている』(まぁ他にも共通点はあるけど)ちょっと珍しいシリーズ物でした。「惜しい惜しい惜しいなぁ〜、もうちょとぉ〜」とか「おだてブタ」とか「お天気ママさん」とか、「吉本ギャグ百連発」にも負けないナンセンスギャグの数々、懐かしいですねぇ。

さてこの人は誰?  この7作品のうち私の印象が強いのは『ひ〜かる、ナ〜ナちゃん』でおなじみの『オタスケマン』と、『逆転イッパツマン』ですね。『タイムボカン』や『ヤッターマン』の頃はまだ小さくてあんまり記憶がはっきりしないんですが、『オタスケマン』は丁度いい年齢だったんでしょう。シリーズ通して音楽を担当して主題歌を歌っていた山本正之さんがゲキガスキー役で本格的に声優デビュー(?)されたのが思い出深いです。評判が良かったのか、『ヤットデタマン』ではドン・ファンファン、『イッパツマン』では2−3(ツー・スリー)をやってらっしゃいましたね。彼らの声は思い出せなくても主題歌の歌声は皆さんすぐ思い出せるんじゃないでしょうか。『ヤットデタマン』と『イタダキマン』がなんかパッとしなかったのは、主題歌を別の人が歌っていたからじゃないかと私はこっそり思ってます(笑)。

 勧善懲悪で世界の歴史や偉人伝をさりげなく(?)ちりばめた、安心して子供に見せられる路線で来ていたはずのタイムボカンシリーズの中で異色だったのが『逆転イッパツマン』。これはなんか大人のお話でしたねぇ。謎を秘めた主人公に、片思いのヒロイン、3バカトリオとは別にちゃんとした敵役がいて、ストーリーもこみいっていた。この転換はやはり『ヤットデタマン』がパッとしなかったからでしょうか。そういえば『解説しよう!』やささやきレポーター役でタイムボカンシリーズを支えていた今は亡き富山敬さんが、晴れて主役をやってらしたんじゃありませんでしたっけ?(印象深いと言いながら細部を覚えていない……)

 『イッパツマン』は私、本放送の時は見てなくて夏休みの子供アニメ劇場で見たんですよね。おりしも高校3年の夏休み。受験生が子供アニメ劇場なんか見ててどーすんだという話もありますが、朝10時頃に始まる『イッパツマン』に合わせて掃除・洗濯を済ませ(その頃母親が入院していて私は主婦状態だった)、参考書や問題集を広げながら(?)嬉々として見ていた記憶があります。受験や母親の入院、その他モロモロけっこう暗い時期だったのでアニメを見るのが心の慰めになっていたんでしょうね(なんかそれも寂しい話だ……)。そーゆーわけで『イッパツマン』は私のほろ苦い(?)青春の1ページになっているのです。


●次回予告●

次回は『愛の戦士キューティーハニー』です。


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