アニメ大好き

◆第13回『デビルマン』◆(1996/12/1)

 ♪だぁれも知らない 知られちゃいけない〜♪わけですが、もちろん見ている方にはデビルマンが誰なのかは一目瞭然です(それにしてもこのエンディングテーマは名曲)。デビルマンは不動明(ふどうあきら)くんですね。というか、死んでしまった人間の不動明の体を乗っ取ったわけですが。そうして本物になりすましてミキちゃんの家にやってきて、ミキちゃんに一目惚れしてデーモン族を裏切ることになる、と。

服  私、この、ミキちゃんが彼のことを呼ぶ『明くん』っていう響きがすごく好きだったんですよね。もう、男の子の名前と言えば絶対明くんだ!というぐらい、お気に入りでした。明くん自身(デビルマン自身?)も、口は悪いし不良っぽいんだけど実は優しくて純情なところが何とも言えずかっこよかった。

 最終回近く(ひょっとして最終回だったかな?)、誰にも知られちゃいけないはずの正体を、中でも最も知られたくないミキちゃんに知られてしまうシーンがあります。明くんは覚悟して自分からデビルマンに変身するんだけど、その姿を目の当たりにしたミキちゃん、決してそうだとは認めない。『おまえがやったのね!』と魔将軍ザンニン(だったと思う)に食ってかかり、『早く元に戻して!明くんを返して!』と叫ぶのです。もう、すっごい好きだった、このシーン。こう来るか?って感じで。ミキちゃんの明くんに対する想いがあふれてるよね。でも実は、ミキちゃんが明くんをデビルマンとは認めずに、明くんを想っていてくれればくれるほど、『事実としてデビルマンである』明くんにはつらくなっちゃう。それでも自分はデビルマンなんだもん。ああ、なんてかわいそうな明くん。

 ♪初めて知った人の愛 そのやさしさに目醒めた男〜♪であり、♪人の世に愛がある 人の世に夢がある その美しいものを守りたいだけ♪で種族を裏切ったデビルマン。うーん、色々気持ち悪いデーモン達が出てくるけど、デビルマンって愛の物語なんですよねぇ。


●次回予告●

次回は『銀河漂流バイファム』です。


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