◆第11回『超電磁ロボコンバトラーV』◆(1996/11/1)
- 「コンバトラーV」と言えば、何と言っても「超合金」! そう、おもちゃです。どこがどう「超」な合金なのかはさっぱりわからなかったけど、アニメ通り5つのマシンがちゃんと合体するというところがなかなか素晴らしかったです。
「何であんなに悠長に合体してるのに、敵はそこを突いて攻撃してこないのだろう」とずっと思っていたら、だいぶ後の方で敵が合体の瞬間を狙うという話が出てきましたね。やっぱり敵は負けちゃうんだけど。
ほとんど覚えていないストーリーの中で、唯一強く印象に残っているエピソードがあります。それはガルーダのこと。ガルーダって、敵の首魁の息子の美青年(?)なんだけど、そのガルーダに片思いしてる女の子のロボットがいるのね。ガルーダの方は彼女がロボットであるということで全く歯牙にもかけない。もう物語も佳境に入ってた頃だと思うんだけど、ある日ガルーダが母親(というのが敵の首魁)の秘密工場に入っていくと、そこにはたくさんの”自分”=ガルーダがいたの。そう、その工場ではロボットの”自分”が大量生産されていたのです。実は自分もロボットで、母親にとってはいくらでも代わりのきく存在だったのだと知って、ガルーダはものすごくショックを受けます。そりゃそうだよね。自分の存在が、存在意義が、足下からがらがらと崩れていっちゃったんだから。で、何がどうなったのかよくわからないんだけど、今まで歯牙にもかけなかったロボットの女の子の死体(というのだろうか、ロボットでも)を抱いて、ガルーダはざっぱーんと波にのみ込まれていった(ような気がする)……。
別にそれまでガルーダのことなんか何とも思ってなかったんだけど、あまりにもガルーダがかわいそうだったのと、『存在の否定』という哲学的テーマ(?)にガツンとやられちゃって、もう「コンバトラーV」と言うとそのエピソードしか出てこない。一体主役の方はどういう性格で、どういうお話だったのだろう……。
●次回予告●
次回は『機甲創世記モスピーダ』です。
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