◆第9回『ニルスの不思議な旅』◆(1996/9/16)
- 主人公ニルスはとんでもないいたずらっ子。あまりのいたずらぶりを見かねた妖精が、ある日ニルスを小人にしてしまいます。小さくなって、今まで自分がいじめていた動物達と言葉が通じるようになり、雁の群れとともに旅をすることになったニルス。最初はまだまだ『人間風』を吹かして雁たちともうまく行かなかったニルスが、さまざまな困難をともに乗り越えることによって、心を通じ合うようになる。――こう書くと本当に教訓めかした道徳アニメっぽいですが、ちっとも押しつけがましくなくって、楽しみながら自分もちょっといい子になれる、って感じでした。
最終回。旅を終えて、再び一行がニルスの家に戻ってきます。魔法を解かれてもとの姿に戻ったニルスは、もう雁たちと言葉が通じなくなっていました。それどころか、『怖ろしい人間』に戻ってしまったニルスを、雁たちは警戒し、避けていきます。もうこの辺からわたしはすっかりうるうるしていたのですが、ラスト、再び旅立っていくかつての仲間達に向かってニルスが叫ぶシーンではもうボロボロ。『ぼくたちみんな友達だよねーっ!』。この感動的なシーンにエンディングの『いつまでも友達』(オープニングもエンディングも名曲!)がかぶった日にはあなた、これが泣かずにいられましょうか、ってなもんです。
ところでこの作品に出てくる狐のレックス。懐かしの動物アニメ『ロッキーチャック』の狐のレッドにそっくりでしたよね。『ニュースだよ!』のカケス君も出てきたし、『ロッキーチャック』と『ニルス』は作ってるとこが同じだったんでしょうか。
こういう作品はもっともっと再放送すべきだと思います。安心して子供に見せられるし、もちろん大人が見ても十分楽しめる。名作です。
●次回予告●
次回は『アタックbP』です。
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