◆第３回『魔法のプリンセス　ミンキーモモ』◆（１９９６／６／１６）

　人間界に下りてきた妖精の国フェナリナーサのプリンセス・ミンキーモモが、看護婦さんやらパイロットやらに変身して事件（？）を解決していく、いわゆる女の子向け魔法物アニメです。

　『魔法使いサリー』に始まって、『秘密のアッコちゃん』とか『魔女っこメグ』とか、この手の作品は枚挙にいとまがないんですけど、ミンキーモモはひと味違う。ミンキーモモはね、お洒落なんです。これはモモ役の小山茉美さんの力が大きいと思うんですけど、変身後のアダルトタッチのモモが、カッコいいんですよ、すごく。適度に軽く、適度にずっこけてて、スマート。もちろん変身前の子供のモモも可愛くてお茶目でＧＯＯなんですけど。

　最後、モモは死んじゃって、人間の赤ちゃんに生まれ変わるんですけど、モモが死ぬ交通事故のシーンの演出も凝ってました。モモをはねたトラックから転がり落ちたおもちゃの救急車だけで、モモの死を表現するんです。とても子供向けアニメとは思えない演出！　他にも、独りぼっちの少年のために色んな人がサンタクロース役を買って出る『お願いサンタクロース』や、街行く人の姿がその人の寿命を表すろうそくの絵に変わる『ラストアクション』など、心に残るお話が色々ありました。

　小さい子にも安心して見せられて、なおかつ大人も楽しめる（今見てもきっと面白いと思う）、質のいいアニメだったと思います。

●次回予告●

次回は『伝説巨神イデオン　接触編／発動編』です。

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