アニメ大好き

◆第2回『銀河旋風ブライガー』◆(1996/6/1)

 昨年の春頃、某大阪ローカル局で再放送をやっていましたが、見ていた方はいらっしゃるでしょうか? 昔、このブライガーを初めとするJ9シリーズにはまっていた方は多かったと思うんですけど、『ガンダム』や『999』ほどメジャーじゃないので、どういうアニメか言っときますと、『星から星へ泣く人の、涙背負って宇宙の始末。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば即参上!』というアニメです。えーっ、早い話がSFロボットアニメ版必殺仕事人です。

キッドさんの絵  一応SFロボットアニメということで、タイトルも『ブライガー』とロボットの名になってはいますが、主役はあくまでJ9の面々。何というか、会話が粋だったんですよねぇ。ブライガーの魅力はこれに尽きると思います。正義を振りかざすとかそういう悲壮感が全然なくて、でもみんな『やるときゃやる』の凄腕ぞろい。めちゃめちゃかっこよかったんですよねぇ。

 会話もお洒落なら、音楽もお洒落、サントラのジャケット(真っ黒な背景にJ9の面々のイラスト。ブライガーは出てこない)もかっこよかったし、とにかく作り手の遊び心が存分に感じられる作品でした。ちなみに音楽はタイムボカンシリーズでも有名な山本正之さんが手がけておられました。ほんとに必殺仕事人みたいなBGMがあるかと思えば、JAZZ風のお洒落なのもありで、山本さんの才能が遺憾なく発揮されてます。(とても『ゼンダライオン』を歌ってる人が作ったとは思えない…)

 J9シリーズは『銀河旋風ブライガー』『銀河烈風バクシンガー』『銀河疾風サスライガー』と三本作られました。(山本正之さんのアルバムには『銀河熱風オンセンガー』というのも入ってる) サスライガーはいまいちでしたが、SFロボットアニメ版新撰組の『バクシンガー』もおすすめです。『ブライガー』の再放送が終わって次は『バクシンガー』かと思ったら全然違ってがっかりでした。ま、『バクシンガー』についてはまた別の機会にお話しするとして。

 今は太陽系の彼方へ飛び去ったJ9の想い出にひたることにいたしましょう。『星影のララバイ』に耳を傾けながら。――イェイ


●次回予告●

次回は『魔法のプリンセス ミンキーモモ』です。


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