in ぶーどぅかん〜エレカシを求めて

Written by Yuri さん
(3rd Jan. 2000)
半ば突発的にチケットを予約し、我に返ったら後戻りは出来なかった………。

会場の武道館はどなたかに言われた通り、確かにボロかったですけど風格がありました。
駅も非常にわかりやすく、ダフ屋をすり抜け、田安門を抜けていつもテレビで
観る建物が見えてきたので嬉しかったです。ついでに靖国神社にでも
行っておくか、と思いましたが迷うと帰れなくなるのでやめました(苦笑)

客層は幅広くて10代の女性から50代はいっていると思われる男性、
親子連れ、主に20代前半の女性。男女比は4:6(独断)
私のような単独客も結構いましたが、女性二人連れとカップルがメイン。

2階席でもほぼ正面、勾配が急なので思ったよりみやじが大きく見えました。
さすがに顔が見える、とまではいきませんでしたけれど。
1階席とアリーナの盛り上がりに比べれば、2階席は淡々としたものでした。
それは、私の座席が階段脇な上に左2席がぽっかり空いているという状況も
手伝っていたのかも知れません。立っている観客もボチボチ、
でもほとんど座って観ていたんじゃないでしょうか (私もその一人だった ^-^;)
「あれ?ライブっちゅうのはこんなん?」と思ってしまいました。

彼らのライブは大仕掛けは無く(強いていうなら照明)
ライブハウスを引き延ばした(って観たことない)ような印象を受けました。
それゆえ、武道館はいささか大き過ぎるなぁと。

観客論はここまでにしておいて肝心のエレカシ。
未聴の曲もいくつかありましたが、楽しめました。

演奏順までは把握し切れませんが、演奏された曲目は

「Soul Rescue」
「So Many People」
「デーデ」
「星の砂」
「悲しみの果て」
「風に吹かれて」
「ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ」
「真夏の星空は少しブルー」
「今宵の月のように」
「珍奇男」
「待つ男」
「ガストロンジャー」

抜けているところがかなりありますが、御容赦下さい。

バンドのフロントマン、みやじ(宮本浩次・Vocal,Guiter,Ac Guiter)の
MCはほとんど漫談状態で、

・俺が一人暮らしを始めた当初は寂しさの余り外に出て星を見ていた
・お年玉をあげなくちゃいけないけどまだ全然やっていない
・仙台へ行くと「青葉城恋唄(さとう宗幸)」を思い出す(そして歌う)

などなど、定番のスタイル(白シャツ×黒パンツ)で、
髪をかきむしりいつもの調子で喋り倒したと思えば、気合い十分の
シャウト&演奏を聴かせてくれました。石くん(石森敏行・Guiter)は、
みやじのツッコミにリアクションしながら激しいギターで、
成ちゃん(高緑成治・Bass)は某「ベースのひと」とは対照的に
微動だにせず、しかしながら堅実なベースで、トミ(冨永義之・Drums)は
骨っぷしの強いドラムで暴れ回るみやじを支えていました。
バックステージに2、3度引っ込んで戻り、その度に全力投球し、
最後の「ガストロンジャー」でメンバーは力を全部使い果たしたようでした。

耳に残るギターの炸裂音と、体に伝わったエレカシの「気」を余韻に
電車に揺られました。

願わくば ライブハウスで 観たいのね 感じさせてよ みやじの汗と唾(字余り)

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