Dショート・ウォーク、ベラトーラ小屋
   (Cab.Bella Tola)


アニヴィエの谷の最終日、のんびり過ごそうと、サン・リュック(St.Luc)の村のケーブルカーに乗ってベラ・トーラ小屋(Cab. Bella Tola 2348m)近辺を散策してみることにした。
曇り空で、南には黒い雲が被っていたせいか、展望がもう1つ。晴れていれば南にマッターホルンやダン・ブランシュなどの4千メーター峰群が望めるそうです。
ベラ・トーラ小屋近辺だけでも高原気分は味わえますが、やはりベラトーラ山(Bella Tola 3025m)等へチャレンジをしないと、ここの良さは味わえないような気がしました。
帰りのサン・リュックの村でバスの待ち時間があり過ぎるので、真下にあるヴィソワ(Vissoie)の村まで歩いて下りました。
ベラトーラ小屋近くから南を見る
山麓のホテル・ヴァイスホルンが見える
(白い点)

歩いた日; 2006年7月26日
コース;
Tignousa -(25min)Cab. Bella Tola -(1h)Tignousa,
Cablecar Station -(1h)Vissoie
[合計時間;2h25min] 
[標高差; 登り170m 下り合計;620m]
[最高標高; 2346m]  


サン・リュック(St Luc)のベラトーラ・ホテル(Hotel Bella Tola)の前で下り、村の奥に向かって民家に挟まれた細い道を10分ほど歩くとケーブルカー乗り場に着きます。道からケーブルカーが見えないので不安になり、土地の人にケーブルカーは?と聞けば、フュニキュレール(Funiculaire)とフランス語で尋ね返され、あっちと教えてくれた。

ケーブルカーで着いた頂上駅はティニューサ(Tignousa)と言い、全体が草地の広い高原。ベラ・トーラ小屋はここから上に向かって歩く。たしか頂上駅から小屋が見えた筈で道を間違うことはない。最後は斜めに歩いて小屋に着く。
あいにく曇り空で見晴らしはあまり良くないが、べラ・トーラ山の姿は良く見えた。
小屋で一休みして、右の広い砂利道を歩き出す。前方の山の肩に有名なホテル・ヴァイスホルン(Hotel Weisshorn)の建物が見える。4千メーター峰は雲の中で景色はぱっとしない。

べラ・トーラ小屋から見るベラ・トーラ山 散策途中から見るベラ・トーラ山

下の谷はサン・ジアンの村、
右上の山はロック・ドルジバル、
中央上の山はベック・ド・ボソン


散策してもあまり代わり映えもしそうに無いので、途中で進むのを止めて小川沿いにオフトレイルを下りた。下にグリメンツの1つ手前の村・サン・ジアン(St Jean)が見え、霞んでいるが先日登ったロック・ドルジヴァル(Col d'Orzival 2853m)とその左に尖った頭のベック・ド・ボソン(Becs de Bosson 3149m)の懐かしい山が見える。今日でアニヴィエの谷の山歩きも終わりなので、じっくりと眺めた。
ティニューサのケーブルカー駅に戻る前に、変わった形をした天文台(Observatoire)に寄ってみたが、完全に閉まっていて、中の様子は分からなかった。

サン・リュックに下りて、バスの時刻表を見ると、あと2時間もある。じっと待つわけにも行かないので、真下の村・ヴィソワまで歩いて下りることにした。トレイルの下り口が何処かにあるのか分からないので、とり合えず舗装道路の車道を進み、途中から畑のあぜ道を通り半分ほど下りて、ようやく左から下りてくる細いトレイルに出た。
林の中を下っていくと、登ってくるパーティーに出会う。ここを下りる人もいないだろうと思っていたのに、登ってくる人たちがいる。ヨーロッパ人の登り好きは呆れるばかりだ。

もう着く頃だと思う頃、突然ポカッとヴィソワの村が上から覗けた。まるでおもちゃの村のように見える。映画かテレビか写真か、どこかで見た古いヨーロッパの村が突然目の前に現れた感じがした。







サン・リュック(St Luc)の村

インターネット情報; St-Luc(英)

ヴィソワの村からチャンドリン(Chandolin)行きのバスに乗り、20分弱でサン・リュック(St Luc)に着きます。傾斜地に道路が走り、階段状に家が建っていますので見晴らしが良く明るい光線の村です。
ねずみ返しのある古い倉庫も保存されていて、落ち着きを感じます。
村はずれのケーブルカーを利用する人が大部分で子供連れの家族を多く見かけました。
サン・リュックのねずみ返しのある古い倉庫



ヴィソワ(Vissoie)の村

インターネット情報; Vissoie(英)

ヴィソワはアニヴィエの谷を移動するときに必ず通る村で、特にバスの場合は通常ここで乗り換えます。教会前の村の広場からシエール、グリメンツ、ジナル、チャンドリンの4箇所に向かってバスが同じ時間に一斉に発車する交通の要の村です。

広場近くには、バスの時間待ちに打って付けの綺麗なレストランが何軒か有りますし、インフォメーション・センターはたしか写真の左手に見える四角の塔の中にあったように思います。時間があれば路地に入ってみるのも面白いかもしれません。
おもちゃのようなグリメンツの村と広場
サン・リュックの村から
下りてくるトレイルから見下ろす





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