焼け焦げた三輪車
いのうえ つとむ
焼け焦げた三輪車の
一枚の写真の画像は
芸術的なあまりにも芸術的なと
錯覚したほど・・深く重い
この幼児の肉体は
「お母さん」と呼ぶ暇もなく
焼かれてしまい
幼い命は一瞬に消えた
広島の多くの人たちと共に
尊い命が地球上から消え去った
そして生き残った人たちも
放射能の火炎地獄をさまよった
それは平和という
温室の中で暮らす
恵まれた過ぎた我々には
想像を絶する悲惨な地獄絵!
ピカドン
!
一瞬の閃光!
kinoko雲が空を覆い
青い炎が
めらめらと燃える中
親を求め
子を捜し
兄弟を捜し
友を捜し求めた
阿鼻叫喚が
鼓膜を突き刺し
黒焦げになった人々の姿が
眼前に浮かぶ
焼け焦げた三輪車も
幼児の鉄兜も
悲痛な叫びで
僕に訴えてくる
原爆は悪魔の道具
!
戦争はもうご免だと!
三輪車
BYしなの
憤りも切なさも
痛みも涙も
そして過去かつて
そこに存在したはずの
幸せな微笑みも
温かい愛も
やさしいぬくもりも
そこにぽつんと
置き去りにされてしもたんですね・・・
しあわせな世界が創られますよぉに・・・
平和な世界をこさえていけますよぉに・・
・
風のこの写真に
すばらし詩を
書いて頂きました
いのうえ つとむ様
しなの様
ありがとうございます
HIROSHIMA PEACE MEMORIAL MUSEUM