獣も安らぐ
しじまの中
時間もとまり
母なる陽は
だまって
こころを
抱擁してくれる

忙しく
季節をまたぐ
人々には
陽のぬくもりは
なく
寒々した風が
とばりをたたいている

kaze

PHOTO by kaze

The setting sun of Osaka Castle

お城の生き物たちが
それぞれの
ねぐらに向うとき
赤い神は今日を
ねぎらいの言葉で
つづります・・

この厳粛な
つるべ落としの
時間に
刹那の命と
永遠の命が
交錯しています

綺麗です・・・


ただ生きる意味も
見出せない人々は
この神にわざと
背を向けて
寒空の中を
足早に去っていきます

           風

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