街に夕陽が沈んでいく 行き交う人たちは 時計を見ながら 黙々と歩をすすめる 誰ひとりとして 夕陽に目を向けはしない たまに立ち止まった 老人も つまらなそうに 去っていく 人はどのようにして 今日の一日を終えるのだろうか そう言う私も 何年ぶりかで それを沈むまで見ていた こころも橙色にそまり 言葉はなくしていた。 夜汽車は人を乗せて 眠らずに走る どこに行くのか実は わかっていない
それぞれの 黄昏
都会では 夕陽を 沈むまで 見る人がいない 寂しい人の群れが 赤信号を 足早に渡って行く 忙しさを誇る町 そこには やせ細った 時間の死骸が 山積されている。 風
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