秋のひかり

ひかりがこぼれてくる
秋のひかりは地におちてひろがる
このひかりのなかで遊ぼう



こころがたかぶってくる
わたしが花のそばへいって咲けといえば
花がひらくとおもわれてくる





ひかりとあそびたい
わらったり
哭(な)いたり
つきとばしあったりしてあそびたい


秋だ
草はすっかり色づいた
壁のところへいって
じぶんのきもちにききいっていたい

八木重吉 詩集より

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