ええ色やなぁ〜 とうなずく温泉


色の付いている温泉は、それだけでインパクトは大きくなり、楽しくなったり、色々とイメージを膨らませてくれるので温泉に入ったなぁ〜 と誰もが納得出来るものでしょう。
さらに、その原因や変化を化学的に考えながら入浴するのも楽しいですね。
また、直接入湯は出来ぬとも別府の地獄池や白根山のお釜等もそそられます。(^^;)


黒色系白色系青色系緑色系赤色系茶色系無色透明


黒色系−硫黄化合物、腐植物層起因の湯が黒い色を呈します。

塩原湯元温泉 大出館 (栃木)
「墨湯」と言われる湯は、硫黄化合物の黒い微粒子に因って成り立っているので、上がり湯をしてもなかなかその微粒子が取れない位強烈です。
曽呂温泉 (千葉)
食塩重曹硫黄泉と言う味わいの有る素晴らしい泉質の温泉は、太古の腐葉土層から湧き出ている為、腐植物を多く含み更に味わいを増している。
女塚温泉 (東京)
千葉〜横浜辺りの温泉は、こうした腐植物を多く含む事によっていわゆる「黒湯」を形勢しております。透明度2.5pという濃厚な物です。浴槽の写真が無くてすみませんm(__)m
*この系統の温泉は、横浜にも多く、課題となっております(^^ゞ


白色系−硫黄化合物、コロイド状物質を含む物などが白色を呈します。

なりや温泉 (青森)
写真だけでは、良い色合いしか分かりませんが、なんと強烈な硫黄臭は今も脳裏に突き刺さる程の物です。白い析出物が何とも言えない雰囲気を醸し出してます(^^;
明礬温泉 旅館岡本屋 (大分)
優良石膏明礬硫黄泉の青白濁の温泉は、ザボンの黄色、庭園の色合いそして、明礬橋のロケーションと相まって更に引き立っている。
明礬温泉 保養ランド (大分)
灰色の温泉は、いわゆる「泥湯」で細かい土の微粒子に因って構成されており、その入浴感もさることながら入浴後の爽快感もとても素晴らしい。


青色系−珪素などを含むことに因り鮮やかな色合いになると言われてます。

観海寺温泉 いちのいで会館 (大分)
正に、青い空・青い海・青い温泉の代表見たいなものですね。写真では分かりにくいですが、とても鮮やかでクリアーな青色はため息が漏れます。石膏芒硝重曹泉で、味わい入浴感も抜群。


緑色系−硫黄泉を好む微生物に因る物と考えられております。

国見温泉 (岩手)
クリアーな緑色だけを見てていると分かりませんが、濃厚な硫黄泉も素晴らしい物です。
熊の湯 (長野)
どっしりと重厚な木の質感に包まれた浴槽に、緑色の湯は、とても趣を感じられます。土類芒硝硫黄泉の味わいも優良です。
助代温泉 (鹿児島)
多くの緑色の温泉は、濃厚な硫黄泉が多いのですが、ココはそんなに濃くない硫化水素泉でこの色合いを呈している。


赤色系−鉄泉や明礬泉が鮮やかな赤色を呈します。

坂井温泉 湯本館 (愛知)
源泉浴槽を真っ赤に染める鉄分を多く含む強食塩泉は、とても体に効きそうです。
毒沢鉱泉 神乃湯 (長野)
正に、毒々しい迄に赤褐色を呈している鉱泉は、酸性度も高い明礬泉で、その昔は薬として利用されていたほどの鉱泉です。
別府 血の池地獄 オーバーフロー (大分)
池では、血の様な真っ赤ですが、オーバーフローを見ると桜色の湯の華と色合いを呈していております。


茶色系−黄色〜黄土色〜茶色と幅が広いですが、硫黄泉・モール泉・土類泉・鉄泉等が有ります。

宇曽利山湖畔温泉 (青森)
多量の黄色い湯の華がこのように見え、物々しい雰囲気を醸し出しております。鼻を突きさす程の硫黄も強烈です。
碇温泉 (山梨)
クリアーなレモン色の温泉は、気泡も多く含み露天風呂では太陽光に輝きとても神秘的に感じます。薄いモール泉と言った所でしょうか。
斜里温泉 湯元館 (北海道)
クリアーなバイオレットと言うか、良くコーラ色、醤油色等と言われるのがモール泉の特徴でも有ります。また、甘く脳裏をくすぐる芳香臭や重曹泉のヌルヌル感もこの泉質の特徴で正に五感で楽しめる温泉です。


−複数の源泉または、同じ源泉でも冷ませ方等の違いに因って左右の浴槽で色が違います。

五色温泉 (長野)
ミルク、クリーム、コバルト、グリーン、ブラックと色を変えるので付いた温泉名ですが、写真の様に同時に違う色を楽しめる事も出来るのです。
芦ノ湯温泉 松坂屋本店 (神奈川)
少し写真では見づらいですが、青白濁と緑白濁の色合いと硫黄泉の香りがとても素晴らしいものだ。
万座温泉 日進館 苦湯 (群馬)
明礬土類硫黄泉と誠に複雑かつ味わいのある温泉は、高温は青色、低温は、緑色をしていて居る。浴舎や宿の雰囲気もとても良い。
寒河江花咲か温泉ゆ〜チェリー(山形)
ここは二本の源泉を左右に入れております。手前が花咲か温泉で硫黄臭の十分ある濃厚食塩硫黄泉で薄緑白濁で奥が新寒河江温泉のモール泉でコーラ色をしています。どちらもそれぞれの泉質を十分に満足させてくれるものです。


無色透明−無色透明だから引き立つ湯もあります。

蔵王温泉 川原湯共同浴場 (山形)
底が縞模様に見えているのは、タルキが渡してあり足下の源泉地層を見ながら入浴する事が出来るのです。泉質は、色合いからは想像しにくい程の強酸性の明礬硫黄泉です。
ニセコ薬師温泉
無色透明、130pほどの立ち湯、足下自噴、とてもさわやかでクリアーな炭酸泉がこんこんと湧き出ているその様はとても素晴らしいものである。この薬師温泉では、露天風呂が有名ですが、なんのなんの、この浴槽が一番気に入りました。
三朝温泉 旅館大橋
有形文化財に指定された、木造三階の宿は、川に沿った趣のある作りで、その玄関の様相からも素晴らしさが素人目にも解るものである。更に浴室は、源泉である元河原をそのまま生かした作りに成っている優れたものである。更にその源泉は、写真右から浴槽毎に違い温度成分ともに違う。泉質は、日本一を誇る放射能泉であるがその無色透明であるが故に源泉の岩間がくっきり見えて更に良い。因みに、三朝には他に4カ所の足下自噴の源泉をもつ宿があるそうである。
郷緑温泉 (岡山)
ぬるめの単純泉が、岩の割れ目から静かに湧き出る様子を見て実感しながらじっくり長湯するのが良いです。