令和6年2月号(第163号)     トップページ  年月別リスト 地域別リスト
祇園四条
GION SHIJO
 京都府 京都市東山区四条大橋 付近

京都観光Navi




 四条通りは、八坂神社(祇園)から西に延び、河原町通りと交わる大通りで、その両側には老舗の店舗が建ち並び、京都最大の繁華街を形成している。
 特に、京阪電鉄の「祇園四条」駅周辺は、江戸時代から続く茶屋町である「祇園新橋」や「先斗町」などが古い町並みのまま保存され、さらに江戸時代には幕府公認の芝居小屋が七座存在し、付近一帯は華やかな歓楽街を形成していた。
 七座あった芝居小屋のうち、「南座」だけが今日もその伝統を継承し、歌舞伎を中心に公演を続けている。
 また四条大橋を挟んで、伝統的な近代建築物が保存・活用されており、現在でも京都を代表する文化・娯楽エリアとして、人々を引き付け賑わいを見せている。
①南 座 ②レストラン菊水 先斗町 ④東華菜館  
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  ①南 座  江戸時代のはじめ、出雲阿国が京都の市中で演じたかぶき踊りが歌舞伎の発祥と言われており、その歌舞伎踊りを400年以上にもわたって上演し続けてきたのがこの南座である。現在の建物は昭和4年に建て替えられたもの。RC造のビルと、木造の神社仏閣建築を融合させたようなデザインである。
②レストラン菊水 鴨川を挟んではす向かいに建つ東華菜館と同じ大正15年に建築された。建物のデザインも雰囲気も共通するものがあり、この二つのスペイン風の西洋料理レストランが古都に同時に出現して、このあたり一帯が一気に華やかな空気に包まれたことだろう。
③先斗町(ぽんとちょう) 四条通りから三条通りの手前にかけて、鴨川沿いの西側に、南北に貫く500mほどの石畳の路地があり、その両側には、古くから続く木造の料亭が建ち並んでいて、先斗町と呼ばれている。京都の「五花街」の一つで、京都を代表する町並み景観を形成している。  
④東華菜館 大正15年に西洋料理の矢尾政レストランとして建築された。ヴォーリズの設計によるスパニッシュバロック風のデザインで、ヴォーリズとしては異色の作品だろう。戦後、中華料理店へと生まれ変わった。鴨川を挟んで南座と向かい合い目立つ建物だ。