令和3年8月号(第133号)     トップページ  年月別リスト 地域別リスト
松 江
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松江観光協会HP



 松江は、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康という戦国時代の3大権力者に仕えた堀尾吉晴が、関ケ原の合戦の功績により、家康から出雲・隠岐の2国を与えられ、松江城を築くとともに整備した城下町である。 そのため堀尾吉晴は松江開府の祖として、今も市民から敬愛されているようだ。天守閣が建築当初のまま保存されている松江城を中心に、周辺の町並みは江戸時代の城下町の雰囲気を残しながら整備されている。
 特に松江城西北部の塩見縄手沿いには、中上級の武家屋敷街がまとまって保存されていて、市民や観光客の憩いのエリアになっているようだ。
 古い城下町で天守閣が残されたり再建されたりしている町は、全国に少なからずみかけるが、お城の周辺地区も含めて景観整備がされている町は少ないようで、そういう意味で松江は貴重な町ではないだろうか。
@田部美術館 A小泉八雲旧居 B塩見縄手 C松江歴史館
 
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  @田部(たなべ)美術館  松江藩の家来だった田部家の子孫が開設した美術館。田部家伝来の美術品をはじめ、松江藩7代藩主であり茶人だった松平治郷(はるさと)<不昧公(ふまいこう)とも呼ばれている>ゆかりの茶道具などが展示されている。建物は菊竹清訓の設計によるもので、周囲の景観に配慮したデザインになっている。
A小泉八雲旧居 日本の古い民話から「耳なし芳一」などの怪談を著した小泉八雲が住んでいたという武家屋敷。ギリシャで生まれ、明治中期に来日したラフカディオ・ハーンは、日本文化や風習に深い関心を示し、日本に帰化して小泉八雲と名乗り、すっかり日本社会に溶け込んでいたようだ。

B塩見縄手 松江城を取り巻く堀川沿いに「塩見縄手」と呼ばれる道があり、堀川の反対側には古い武家屋敷街が残されている。きれいに整備された築地塀と樹木に包まれたお屋敷が続き、江戸時代の城下町の風情が色濃く残されている。堀川沿いには老松が連なり、格好の散歩道である。

C松江歴史館 松江城のお堀端に整備されていて、まるで大名屋敷のような外観にデザインされている。松江城を正面に臨むとともに塩見縄手の入り口にも位置し、松江観光や町歩きの基地としての役割を果たしているようだ。館内では松江の歴史や文化が紹介されている。