令和2年12月号(第125号)     トップページ  年月別リスト 地域別リスト
醒井宿
SAMEGAI JUKU
 滋賀県 米原市醒井 米原市HP

「長浜・米原を楽しむ」HP
 醒井宿は、京都を発して中山道を北へ向かい、彦根を過ぎて間もなく関ヶ原にさしかかろうとする手前にある宿場町である。
 北に伊吹山をまじかに望み、東には鈴鹿山系が迫っていて、その
2つの山並みの狭い谷あいに地蔵川が流れている。中山道はこの地蔵川に沿って整備されている。
 鈴鹿山系から湧き出す良質な伏流水に恵まれ、清流の里としても親しまれており、当時の旅人たちは、この地に湧き出す清流に足を止めてのどを潤し、旅の疲れをいやしたのだろう。
 現在の醒井宿は、国道
21号線が古い町並みを迂回して整備されたので、むかしの面影をよく残している。
 また夏には街道沿いを流れる地蔵川に、水温が年間
14℃前後の清流にしか咲かないという水中花「梅花藻(ばいかも)」が咲き乱れ、その珍しさと愛らしさから愛好者で賑わっている。
@旧 醒井郵便局 A醒井大橋 B中山道 C多々美家  
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  @旧 醒井郵便局 ヴォーリズ設計の大正建築。石造りの様式建築風にデザインされているが、木造建築である。昭和48年まで郵便局として使われていたが、現在は醒井宿資料館として、観光客向けの案内所に活用されている。古い町並みの中で、唯一近代化を感じさせる洋風建築である。
A醒井大橋 JR東海道線の醒ヶ井駅から10分ほど歩くと、地蔵川に架けられた醒井大橋にさしかかる。大橋というネーミングとは裏腹に小さな橋だが、醒井宿の入り口のような位置なので、こう呼んでいるのかもしれない。橋の向こう側には宿場町の面影を残したのどかな雰囲気の町並みが続く。

B中山道  中山道は地蔵川の清流に沿って緩やかにカーブしながら続いている。川沿いの家々は、それぞれが小さな橋を架け川越しに建ち並んでいる。清流とともに生活が営まれている癒しの町並みといえるだろう。

C多々美家 江戸時代、旅籠屋だった建物が、現在は料理店として活用されている。玄関口に置かれた野趣あふれる大型の石灯篭が目を引く。醒井には近くに東洋一を誇るマスの養殖場があるので、マスづくしコースが名物料理として提供されている。