衛生動物(01c)棘皮動物門
(c)2011, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室)
Ref.100504 トゲモミジガイ |
トゲモミジガイ 【モミジガイ科】 |
Astropecten polyacanthus |
(モミジガイ目 ヒトデ綱 Asteroidea, 棘皮動物門 Echinodermate) |
(c)2010, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室) |
![]() 図1:トゲモミジガイ(背面)。2010年 5月4日、森漁港(淡路島、兵庫県)。 |
![]() 図2:トゲモミジガイ(腹面)。同左。 管足の色は橙赤色。 |
トゲモミジガイ、刺さないが有毒 (4 May 2010. ABA. Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. 田園科学室) |
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2010年5月4日、志筑(淡路、兵庫県)、釣りでトゲモミジガイが釣れた。 本種はモミジガイと似ているが、少なくとも以下の点で異なる。 (1)本種は暗い褐色(こげ茶色)、モミジガイは茶褐色または灰青色。 (2)本種の棘は粗く鋭い、モミジガイは密で細い。 (3)本種の腹面の管足は鮮やかな赤、モミジガイでは淡褐色。 釣りでヒトデが釣れるのは、珍しいことではなく、釣れたヒトデがこの種であることも珍しいことではない。がっかりした顔で、「またシェリフのバッヂか…」、などと呟くこともある。魚が釣れない時に限って、次々釣れてくる印象さえある。 背面は暗褐色(図1)、腹面の管足は橙赤色。棘は多く鋭いが手に刺さることはなく、棘に毒はないといわれる。子供がバケツに入れて弄んでも、心配はない。 ただ、このヒトデは体内にテトロドトキシン(フグ毒)を持ち、大型貝の毒化の原因になっているとされる。したがって、子供がヒトデを潰して遊ぶとか、長時間釣魚と同じ容器に保つなどの行為は、念のため避けたほうがよい。 |
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Ref.110813 モミジガイ |
モミジガイ 【モミジガイ科】 |
Astropecten scoparius |
(モミジガイ目 ヒトデ綱 Asteroidea, 棘皮動物門 Echinodermate) |
(c)2010, Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. (田園科学室) |
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図1:トゲモミジガイ、灰青色個体。2011年7月24日、兵庫県あわじ市佐野。アナゴの夜釣りで釣れた。 |
モミジガイ、刺さないが有毒 (13 August 2011. ABA. Lab. Sci. Rural Life, Kobe, Japan. 田園科学室) |
2010年7月24日、佐野(淡路、兵庫県)、夜釣りでアナゴを釣っていたところ、モミジガイが釣れた。餌はサンマの切身。 本種はトゲモミジガイと似ているが、少なくとも以下の点で異なる。 (1)本種は茶褐色または灰青色、トゲモミジガイでは暗い褐色(こげ茶色)。 (2)本種の棘は密に分布・細い、トゲモミジガイでは粗く分布・鋭い。 (3)本種の腹面の管足は地味な淡褐色、トゲモミジガイでは派手な橙赤色。 釣り、特に投げ釣りで、魚信をひたすら待つ置き竿の場合、ヒトデが掛かることが多い。アナゴのように砂泥質を好む魚を狙う場合は、本種が掛かる率はさらに高い。 本種やトゲモミジガイの棘に毒は無く、また刺されることもまず無い。 ただ、このヒトデはトゲモミジガイ同様、体内にテトロドトキシン(フグ毒)を持つとされる。したがって、子供がヒトデを潰して遊ぶとか、長時間釣魚と同じ容器に保つなどの行為は、念のため避けたほうがよい。 |