寛次郎のことばの世界

 

「手霊足魂」

 

 

「心刀彫身」

「無底空袋」

「父天母地」

「新しい自分が見たいのだ

――仕事する」

 

「おどろいて居る自分に

おどろいて居る自分」

「此世は自分をさがしに

来たところ

 此世は自分を

見に来たところ」

 

 

寛次郎は、ことばもたくさん残しました。

私は、寛次郎の作品も大好きですが、その精神にさらに惹かれています。

ことばから、そういった心の部分を少しでも感じていただければ幸いです。

最後に、亡くなる昭和41年の詩をご紹介して、私の拙いホームページを閉じたいと思います。

寛次郎の世界におつきあいいただき、ありがとうございました。

そして、およろしければ是非、河井寛次郎記念館をお訪ねください。

 

 

 

「饗応不尽」

無数のつっかい棒で支えられている生命

時間の上を歩いている生命

自分に会いたい吾等

顧みればあらゆるものから歓待を受けている吾等

この世へお客様に招かれて来ている吾等

見つくせない程のもの

食べ切れないご馳走

このままが往生でなかったら

寂光浄土なんか何処にあるだろう

 

(昭和41年秋 河井寛次郎)

 

トップへ