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この言葉から分かるように、聖所を建てるのは「主」です。「これはわたしの憩いの地／ここに住むことをわたしは定める」(詩編134:14)と主が仰せになったからこそ、そしてそのためにソロモンを選び給うたからこそ、神殿建築ができるのです。それは人の決断とか力量によるのではありません。主の選びによるのであり、主の恵みの御心によるのです。そのことを「よく考えよ」とあるように、わたしたちもよく考えて、神の宮である教会の主の御言葉に聞くのです。御旨に従うのです(歴代誌上28:7∼8参照)。またその主がいつも共にいますことを知って、雄々しく事に励むのです（同28:20）。
更に歴代誌下29章を読むと、神殿建築のためのさまざまなものが献げられたことが分かります。それらは、ダビデ王を始め全会衆が「自ら進んで」(同29:5他)ささげたものでした。というか、彼らはさまざまなものを献げるにあたって、「よく考え」てみれば、それらは主から賜ったものであったことを認めたのです。「このような寄進ができる…すべてはあなたからいただいたもの、御手から受け取って、差し出したにすぎません」(同29:14)と記されているとおりです。「ささげまつる ものはすべて み手よりうけたる たまものなれ」(讃美歌547)と歌われるとおり、わたしたちの持っているもので、いただかなかったものはないのです(Ⅰコリント4：7参照)。
冒頭で示されたように、このわたしが御前に立つを得ているということ自体が、主の恵みの選びに基づいているのです。それなら、そのわたしが得た者もすべて、主から賜ったものです。そのことを知り、更に「よく考え」て、主を頭とする教会をここに建てるために、自分自身と自分が持っているものを主に献げ、主に栄光を帰していくのです。
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