あなたを生かす聖書の言葉

2022年2月6日(投稿)

今週の聖句    歴代誌上11

 聖書「主はあなたにおおせになりました。『わが民イスラエルを牧するのはあなただ。あなたがわが民イスラエルの指導者となる』と。」

(歴代誌上11:2)

ダビデ王は、言うまでもなく、イスラエルを繫栄、拡大させ、強固な国にした王です。後にイスラエルの民は来たるべきメシアを待ち望むようになりますが、そのメシアはダビデのような存在であると期待するようになります。ダビデ王は、それほどの名君とみなされたのです。そのダビデについて、神は上記のように仰せになり、更に「主が…告げられたように、ダビデに油を注」(3)いだとも記されています。神がダビデをお立てになったのです。10:13,14で、サウルが「主の言葉を守らなかった」「主に尋ねようとしなかった」と記されたのに続けて、上記のように言われていますので、イスラエルにとって神の御言葉、神の御心がいかに重要であるのかが、よく分かります。

ダビデ個人の力、信仰、霊性がものを言ったのではないのです。神の恵みの選びが大切なのです。かつてのイスラエルも、今の新しいイスラエルであるこの教会も、神の恵みの選び、恵みの御心によって立つを得、また指導者である牧者を立てていただけるのです。更には、歴代誌上11:1112:41には、ダビデ軍の勇者たちのことが記されていますが、そのことをまとめて、11:23には「ついに神の陣営…ができた」と言われています。勇者たちも神が集めてくださるのです。

地上の教会の群れは小さいかもしれません。特に今は、コロナ禍にあって、どの教会も気息奄々の状態です。しかし、主は「数えきれないほどの大群衆が、白い衣を身に着け、手になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って」(ヨハネの黙示録7:9)御名を賛美する民を集め給うのです。その群れにわたしたち教会も連なるを得ているのです。そのことを覚えて、わたしたちはこの地にあって、高らかに主の御名を称えるのです。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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