あなたを生かす聖書の言葉

2021年10月24日(投稿)

今週の聖句    列王記下17

 聖書「こうなったのは…エジプトの地から導き上り…ファラオの支配から解放した彼らの神、主に対して罪を犯し、他の神々を恐れ敬…って歩んだからである」

(列王記下17:7,8)

北イスラエルはアッシリアによって滅ぼされ、民はアッシリアの各地に強制移住させられます。理由は、上記の聖句にあった通り「主に対して罪を犯し」たからです。主なる神は預言者たちを立てて「悪の道から離れて立ち返らなければならない」(13節)と警告しました。しかし、彼らはそれに耳を傾けませんでした。その報いが国家滅亡でした。

140年後ですが、南ユダも(バビロニアによって)滅びます。理由は同じく、主なる神を侮り、恐れ敬わなかったからです。しかし、神はそのように悪しき者が滅びることを快しとは思っておられません。「わたしは悪人の死を喜ぶだろうか、と主なる神は言われる。彼がその道から立ち返ることによって、生きることを喜ばないだろうか」(エゼキエル1823)と記されている通りです。

その神の御心は、別のことを通しても分かります。24節以下には、アッシリア王が北イスラエルに主を恐れ敬うことのない者たちを移住させたことが記されています。その者たちの所に、神は祭司を送って神を信じるように勧めただけではなく、その民と契約を結んで下さいまいました(結局、彼らは以前の風習に従い、主なる神を信じることはありませんでした)。神は、どれほど悪しき者であっても滅びることを良しとはされず、立ち帰ることを願っておられるのです。ましてや、もともと神の民として選ばれた者たちであれば、一人でも御許に立ち帰ってくることを、神が願わないはずはないのです。

「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」(マルコ115)という主イエス様のお言葉は、その神の御心をわたしたちに告げています。一人でも多くの者が御許に立ち返ることができるように、独り子なる神、主イエスを十字架に渡し給う神の愛を覚え、主の御許に立ち帰りましょう。

京都大宮教会 牧師 渡邉宣一

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