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エリシャが行った四つの奇跡が記されています。第一。上記のように、あらゆる器に油を満たしたこと(1〜7節)。第二。子供がいなかった夫人に子供が宿ると預言すると同時に、その子供が病で死亡したとき生き返らせたこと(8〜37節)。第三。大勢の者に供する鍋に入れた野生のウリに毒性があったため食べられなかったが、毒性を抜き食べられるようにしたこと(38〜41節)。第四。初物のパン、大麦のパン20個と穀物で百人の者を満足させただけではなく、食べきれずに残ったということ(42〜44節)。以上の四つです。
それらによって、エリシャはエリヤの正当な後継者であることを告げようとしているのでしょう。エリヤの後継者だということは、エリシャも神の御業をなし、それによって神から遣わされてくる救い主キリストを指し示したということです。実際、主イエスも、四つの奇跡と同様のことをなさいました。主イエスもやもめの子供を生き返らせ、ラザロを復活させてくださいましたし、五つのパンと二匹の魚で5000人もの人を満足させ、残ったパンくずを集めたら12のカゴに一杯になったという奇跡も行いました。また「すべて外から体に入るものは、人を汚すことができない」(マルコ7：18)と仰せになって、外から入ったものはわたしたちを損うことはないことを明らかにしました。更には、「『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』かと思い悩むな。…あなたがたの天の父は、これらのものがみなあなたがたに必要なことをご存じである」（マタイ6：31,32)と仰せになり、すべてを備えてくださることを明言されました。主イエスこそ、これらの奇跡に勝るお方であり、必要なものすべてを、わたしたちに賜うお方です。
ですから、「何よりもまず、神の国と神の義を求め」(マタイ6：33)るのです。
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