旅行者に優しくお年寄りに冷たい地下路線

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ソウルを訪れたことのある人は口を揃えてこういいます。
「地下鉄は分かりやすいよね。行ったその日から乗りこなせちゃう」

そうなんです。ビジュアル的にとても分かりやすい画期的な仕組みがありまして、おのぼりさんでも、言葉がわからなくても簡単に乗り継ぎができます。ハングル文字の溢れる街中で、地下鉄だけは漢字で駅名が表示してあるのもありがたい話です。

その仕組みとは、ごく単純なことですが、画期的なアイデアなのです。

駅の構内の壁面に路線ごとのシンボルカラーの帯が途切れることなくペイントしてあるのです。それだけのことです。マップの紫色路線から緑色路線に乗り換えたいとき、壁の色の矢印に従って進んでいけば、目的の線に乗り換えられます。

ホームに入ると単色の帯が壁面にひかれています。(写真左・5号線のホーム

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改札の外では関係のある路線カラーと矢印がツートンの帯になって塗られています  

真ん中の写真は4号線2号線の交差するターミナルで、少し歩くと5号線にたどり着くことを意味しています。

写真右は紫色の路線を降りて、ひとつ階層の上の水色緑色の路線に導くツートンカラーの案内です。左側が昇りですので、昇るとたどりつく4号線2号線の帯が壁面にずーっと続いています。右側壁面には降りたところにあるホーム5号線の色の帯が塗られています

日本では、断続的に案内の看板を掲示してありますので、自分の進む道に不安があったら、人の流れをじゃまして立ち止まり、キョロキョロして次の看板を探さなければなりません。でも韓国方式だと、さりげな〜く横目で壁の色を確認しながら進んでいけるのです。

測定したわけではありません、体感深度ですが、ソウルの地下路線は日本の地下鉄より地下深いように思いました。リフトはみかけませんでした。エスカレーターと車椅子用のホイールにはめて昇降する車椅子用のエスカレータがありました。これでは足腰の弱ったお年寄りは利用できませんね。昇りはともかく、階段の下りはしんどいものです。

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都心ソウルの地下鉄で発見したおばちゃんです。
おばちゃんは、カバンを枕にされて爆睡されておられました。
日本ではもう滅多にみかけられない風景でした

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